1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 00:59:36 ID:eqJNpz0V0
貴音「本当ですか、プロデューサー!」
P「ラーメンの食べ放題に行こう」
貴音「食べ放題!!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:00:31 ID:eqJNpz0V0
律子「お店泣きますよー」
P「構わん、貴音の笑顔が見れるなら!!」
貴音「あなた様!!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:01:46 ID:eqJNpz0V0
P「よし行くぞー!!」
貴音「はい!!」
律子「あ、ちょっ……私も行きたかったのに……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:03:11 ID:eqJNpz0V0
P「ここだ」
貴音「こんな近くに、このようなお店が」
P「――お、ラッキー、空いてる」
貴音「夕刻時に、幸運でしたね」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:04:12 ID:eqJNpz0V0
店員「いらっしゃいませー。こちらにどうぞー」
貴音「テーブルの、これは……?」
P「IHのクッキングヒーターだ」
貴音「このお店は……」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:05:21 ID:eqJNpz0V0
P「セルフ形式だ。あそこに鍋やら具材やらあるだろ」
貴音「なんと」
P「しかも、だな……時間制限は、ない!!」
貴音「なんと!!」
P「存分に溺れるがいい!!」
貴音「一生お慕い申し上げます!!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:07:36 ID:eqJNpz0V0
P「スープは……みそ、しょうゆ、しお、とんこつ、カレー、坦々、どれにしよう」
P「具材も、チャーシューから鳥団子、メンマ、コーン、いか……前より増えてるな。迷う」
貴音「ほう……麺も、細いものと太いものがあるのですね」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:09:08 ID:eqJNpz0V0
P「はい、それじゃあ鍋も沸いたことだし……・いただきます!」
貴音「いただきます!!」
P「どうだ、貴音」
貴音「大変美味しゅうございます!!」
P「だなー」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:10:09 ID:eqJNpz0V0
貴音「お代わりにいってきます」
P「おう」
貴音「さて、くっきんぐひーたーに鍋を置いて……」
P「あれ、どこ行くんだ」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:11:31 ID:eqJNpz0V0
貴音「お代わりを取ってくるあいだ、次の鍋を準備しておきます」
P「本気だな」
貴音「ええ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:12:58 ID:eqJNpz0V0
P「あー、美味しかった」
貴音「美味しいです」
P「貴音、それ何杯目だ」
貴音「まだ5杯目です」
P「溺れそうか」
貴音「まだ、余裕があります」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:14:30 ID:eqJNpz0V0
P「あ、すいません生ビール1つ」
貴音「あなた様、もうお食事は」
P「ああ、俺は具材をつまみにして飲むよ。気にしないでくれ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:15:33 ID:eqJNpz0V0
貴音「でしたら、そのくっきんぐひーたーを貸してください」
P「いいけど」
貴音「これで倍の効率でらぁめんが!!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:16:50 ID:eqJNpz0V0
P「すいませーん、生もう一杯」
貴音「バターも美味しいですね」
P「すいませーん、生もう一杯……あ、はい、良く食べるんですよ、ははは」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:18:00 ID:eqJNpz0V0
貴音「さて、そろそろ……」
P「ごちそうさまか」
貴音「いいえ、今度は太麺で、もう一周」
P「すいませーん、生一杯。はい……なんか、ほんとすいません」
貴音「あなた様、飲みすぎはよくありませんよ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:19:19 ID:eqJNpz0V0
P「……どうだ、そろそろ溺れそうか?」
貴音「溺れる水が、無くなりました」
P「え」
貴音「……どうやら、もう品切れのようです」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:21:24 ID:eqJNpz0V0
店員「ありがとうございます……」
P「なんか、すいません……」
店員「いえ、そんな……お会計、3600円になります……」
P「あ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:24:18 ID:eqJNpz0V0
貴音「どうしました?」
P「財布、事務所に忘れた……」
貴音「それでは、ここは私が」
P「……すまん」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:25:43 ID:eqJNpz0V0
貴音「支払いは円ですか」
店員「え」
貴音「どるは、使えますか」
店員「円で、お願いします……」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:28:10 ID:eqJNpz0V0
P「結局、貴音を溺れさせることはできなかったな」
貴音「でも、大変満足しました。もう少しで溺れそうでしたよ」
P「……そういえば、貴音って泳げるのか?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:29:46 ID:eqJNpz0V0
貴音「海、ですか?」
P「ああ。グラビアで水着を着ることはあったが、実際に泳ぎはしなかったからな」
貴音「それなりに。あなた様は?」
P「俺は、苦手だな。溺れるかもしれん」
貴音「そうですか」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:31:31 ID:eqJNpz0V0
P「もうこんな時間……いつのまにか、外は真っ暗だな」
貴音「ええ、月が、大変綺麗です……あなた様」
P「事務所に帰るか」
貴音「はい」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:33:08 ID:eqJNpz0V0
P「あれ、事務所が真っ暗……?」
貴音「鍵がかかっています」
P「張り紙がある」
貴音「……どうやら、律子嬢も小鳥嬢も、先に帰ってしまったようですね」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:35:11 ID:eqJNpz0V0
P「なんてこった……」
貴音「どうなされました?」
P「事務所の鍵、財布の中なんだ……」
貴音「なんと」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:36:38 ID:eqJNpz0V0
貴音「別に、今度でもよろしいのに……」
P「でも、明日、貴音は休みだろう。さあ、散らかってるけど入ってくれ」
貴音「……それでは、お邪魔します」
P「ちょっと待ってくれよ。確かお金はここに……」
貴音「ここが、殿方の部屋ですか……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:38:28 ID:eqJNpz0V0
P「あった。ほら、貴音、さっきはありがとう。お金、返すよ」
貴音「……」
P「どうした、貴音」
貴音「部屋の中でも、月が綺麗に見えますね」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:40:37 ID:eqJNpz0V0
P「ん、ああ。そういえば、今日の月は心なしか蒼いな……」
貴音「……月にも、海があることをご存知ですか?」
P「そうなのか」
貴音「ええ、でも、地球のように水があるわけではありません」
P「へえ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:42:01 ID:eqJNpz0V0
貴音「あくまで、かりそめの海……」
P「でも、見てみたい気もするな、その海」
貴音「……見たい、ですか?」
P「え」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:43:46 ID:eqJNpz0V0
貴音「灯りを、消しますよ……」
P「た、貴音?」
貴音「……どうですか?」
P「どうって……真っ暗だ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:46:02 ID:eqJNpz0V0
貴音「私が、見えますか?」
P「うっすら……かろうじて、月明かりで……」
貴音「今宵の月は、蒼い月」
P「だんだん、目が慣れて……あっ」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:47:38 ID:eqJNpz0V0
P「だんだん、目が慣れてきた……あっ」
貴音「蒼い、月明かりは」
P「――」
貴音「部屋を、海に変えます」
P「部屋が、蒼く……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:49:52 ID:eqJNpz0V0
P「……綺麗だ」
貴音「ふふ」
P「あ、その……」
貴音「そんなに、美しいですか……?」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:51:41 ID:eqJNpz0V0
P「へ、部屋がって意味で、貴音のことじゃ――ああ、いや……」
P「綺麗だ、貴音……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:54:14 ID:eqJNpz0V0
貴音「そういえば、あなた様、泳ぎは苦手でしたね……」
P「そ、それがどうかしたか……?」
貴音「部屋が海になってしまった今……溺れそうですか?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 01:57:14 ID:eqJNpz0V0
P「貴音、灯りを点けて――」
貴音「あなた様……」
P「か、顔が、ちか――」
貴音「――私に、溺れてくださいまし……」
おわり
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:02:05 ID:eqJNpz0V0
~後日談~
律子「まったく、自分から誘っておいて財布を忘れるなんて……」
P「面目ない」
貴音「しかし、とても美味でございました」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:04:08 ID:eqJNpz0V0
律子「そんなに美味しかったんですか」
貴音「ええ、とても、甘美でございました……」
律子「ラーメンなのに、甘かったの?」
P「た、貴音、仕事に行こうか!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:06:44 ID:eqJNpz0V0
律子「プロデューサーは黙ってください!」
春香「私も食べてみたいです! 貴音さん、私も今度連れて行ってください!」
貴音「申し訳ありませんが、それはできません」
春香「ええー」
律子「いいじゃない、貴音、教えてくれたって」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:10:37 ID:eqJNpz0V0
P「本当に早く行かないと、遅刻しちゃうから!!」
貴音「と、いうことなので、行ってまいります」
春香「ちぇー」
律子「残念」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:14:19 ID:eqJNpz0V0
P「貴音、あまりひやひやさせないでくれ……」
貴音「いずれ、分かる事ではないですか」
P「それは、まあ、そうかもしれないが……」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:17:31 ID:eqJNpz0V0
貴音「具体的には、10月10日後ぐらいに……」
P「え」
貴音「ふふふ……」
P「じ、冗談だよな?」
貴音「10月10日後に、分かりますよ」
P「今言ってください!!」
後日談、おわり
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23 02:26:25 ID:eqJNpz0V0
読んでいただき、ありがとうございます。
食べ物から始まるネタが多いので、次はそれに頼らずに書いてみたいです。
次は雪歩SSか、もしかしたら蛇足になるかもしれませんが、
P「Zzzzz」千早「……」
の後日談SSを書くかもしれません。
ありがとうございました。