【ジュピターSS】涼「石川社長……私は、僕をあなたを絶対に許さない……!」【アイマス】

1: 小鳥「サイドストーリー」 >>100参照 投稿日:2012/11/10(土) 18:05:22.58 ID:3hTzOXKyP
石川「……涼、そんなに怒らなくてもいいじゃない」

涼「……社長、見損ないましたよ」

石川「私はただ社長として行動したまでよ」

涼「どうして僕が! いえ……僕以外の人にも迷惑がかかる……」

石川「それは、貴方が努力すれば済むことね」

涼「だ、だからどうして僕が!」

石川「涼、甘えないで」

涼「!」

石川「これは試練よ。こんなこともできないようじゃ、この先この業界で生きていくのなんて無理ね」

涼「だからって……だからって……」

涼「どうして僕が765プロの人たちとお泊り会しなきゃいけないんですかーーー!!!!」

石川「だっていい機会でしょ? 先輩方のいろんなことを学べるっていうか」

涼「だからそういう問題じゃないですって! 今までも何度か遊ばれてきましたけど今回ばかりは許せません!」

やよい「何が許せないんですか、涼ちゃん?」

涼「だから僕は……ってや、や、やよいさん!?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:10:30.07 ID:3hTzOXKyP
やよい「僕?」

涼「あー!!! ち、違うんですよ、真さんに憧れてたまに僕って!」

真美「涼お姉ちゃん、やっほー」

涼「って真美ちゃんまで!? ちょ、ちょっと社長!!」

石川「どうせだし迎えにきてもらったの。二人とも、涼のことよろしくね?」

やよい「はい! 任せてください!」

真美「でも、あのカンジからして真美達のおかげ? まさに遅刻のホットケーキとはこのことっしょ!」

やよい「真美、それ地獄に仏じゃ……」

真美「あり?」

涼「嘘だ……こんなの嘘だ……」

石川「それじゃ、涼頑張ってね~」

やよい「というわけで伊織ちゃん家に着きましたー!!」

涼「……聞いてはいたけど本当に豪邸だぁ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:15:13.17 ID:3hTzOXKyP
涼(で、でも一応面識のある人たちだしなんとか……)

涼「えっと、今日来る人はこれだけなんですか?」

真美「んっとねー……あ、来た! 絵理おねーちゃん!」

涼「……はい?」

絵理「今日はよろしく……? あれ、涼さん?」

涼「あ、あはは……絵理ちゃん……」

絵理「そっか、よかった……私だけで先輩の家にお泊りって思ったら……」

涼「わ、私も……あはは……」

涼(確かに心強いけどまた一つハードルが上がったよ……)

やよい「あと、春香さんも来るって言ってましたよー!」

涼「な、なんだって……」

絵理「まさにオールスター……」

真美「とりあえず先に中はいってよーよ!」

涼「あ、う、うん……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:20:31.40 ID:3hTzOXKyP
伊織「いらっしゃい。876のアイドルが二人って聞いたけど」

涼「よ、よろしくお願いします!」

絵理「お世話になります……」

伊織「まあ適当に、堅苦しくならないで。一度は対決した仲だもの今日くらいは楽しみましょう」

真美「うわぁ、いおりんがいきなりデレた! これはレアですなぁ……」

伊織「う、うるさいわねぇ!! デレてなんかないわよっ!」

絵理「流石ツンデレ……」

伊織「だからあんたも!!」

涼「ふふっ……」

やよい「もうみんな仲良しですねー!」

春香「ごめーん! 遅れちゃった……」

真美「遅いよはるるん! ってあり?」

春香「えへへ、連れて着ちゃいました大物ゲスト!!」

小鳥「は、春香ちゃん本当に大丈夫なの? い、伊織ちゃん……?」

伊織「……まあいいわよ。とりあえず上がりなさい、うちの玄関がいくら広くたってこれじゃかなわないわ」 

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:25:51.68 ID:3hTzOXKyP
伊織「……それにしても、結構集まったわねぇ」

春香「そうだね。あ、876の二人、改めまして! 天海春香です!」

涼「ど、どうも! 秋月涼です!」

真美「涼おねーちゃんはりっちゃんのいとこらしいよ?」

春香「あ、なるほど!」

伊織「でも律子とは似ても似つかないわよね」

真美「あれ? それ真美のセリフじゃない? いいの?」

伊織「あっ、い、いやその……」

真美「聞いちゃったもんねー! ね、ピヨちゃん! 今聞いたよねー!」

小鳥「えぇ。伊織ちゃんがねぇ……」

伊織「な、何よあんたたち!! 嫌ならかえっていいのよ、特に小鳥!!」

小鳥「すみませんでした……というか私も。事務員をしてます音無小鳥です!」

絵理「あ、知ってる……765のライブでいつも司会をしてる……?」

小鳥「そうそう! えっと、絵理ちゃんだっけ? よろしくね! あと涼ちゃん!」

涼「よ、よろしくお願いします……!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:31:21.10 ID:3hTzOXKyP
伊織「さてと、まあまだ明るいし。適当にくつろいでちょうだい」

真美「はーい」

伊織「アンタはくつろぎすぎなのよっ」

真美「だっていおりんち広くてさー」

涼「ホント、広いですよね……うらやましい」

やよい「私の家も人がたくさんいるから、伊織ちゃんの家にくるとゆったりできます!」

春香「ねっ! だから伊織んちでお泊り会が恒例行事になるんだよー!」

伊織「アンタたちが勝手に決めてるだけで……」

涼「あはは……」

絵理「……すごい、いろんなものが」

小鳥「あ、あんまり触らない方が……」

絵理「ひうっ!!」カチャン

小鳥「わっ、だめっ! っとと……ふぅ、危ない危ない」

真美「あー! ピヨちゃんがなんかおっことした!」

小鳥「え? あ、いやこれは違……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:37:54.66 ID:3hTzOXKyP
絵理「う、うぅ……」

小鳥「……ごめんなさいね! 私はどうせ注意が足りないですよー!」

伊織「な、何やってるのよ小鳥!」

小鳥「なんでこんな高そうなグラスがこんなところに……さては伊織ちゃんお酒でも飲む気?」

真美「え、マジ!? いおりんワルー!」

伊織「そ、そんなわけないでしょうが! あぁもう疲れるのよあんたたち……」

絵理「え、えっと……ありがとう……?」

小鳥「ふふっ、いいのよ。でも、気を付けてね?」

絵理「! は、はい……!」

絵理(優しい……それにやっぱりすごく綺麗な人……でも、ちょっと年が)

絵理「……惜しい」

小鳥「え?」

春香「えへへ、じゃーん! クッキーをつくってきまし……わっとっと!」

やよい「わっ、大丈夫ですか春香さん!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:40:49.24 ID:3hTzOXKyP
春香「だ、大丈夫……ごめんなさい」

伊織「アンタたちを放っておくと家がめちゃくちゃになりそうね……」

涼「えぇとすみません。どうしてこのメンバーになったんですか?」

真美「んー? ふつーにスケジュールの問題じゃないの? 絵理おねーちゃんは真美が誘ったけど」

春香「私は小鳥さんを連れてきただけで、千早ちゃんは確か歌番組のために練習してる」

伊織「あずさも番組だったかしらね……雪歩や真も舞台だったかしら」

絵理「美希さんは外国でしたよね……?」

小鳥「確かそうね。よく知ってたわね絵理ちゃん」

絵理「あ、いえ……有名な方ですから……」

やよい「そういえばプロデューサーも来るって言ってませんでした?」

伊織「呼ぶわけないでしょ! こんな状態で……男一人居たって何にも面白くないわよ!」

涼「っ!!」

春香「あはは、確かにプロデューサーさんがかわいそうだもんね。……なんか乗り気だったような気はするけど」

真美「兄ちゃんは犠牲になったのだよ……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:45:58.00 ID:3hTzOXKyP
春香「さてと、それじゃあご飯の用意かな!」

やよい「あ、私手伝いますよー!」

真美「いてらー」

伊織「アンタねぇ……」

涼「私たちもお手伝いした方が……」

小鳥「876の子はいいんじゃない? せっかくだしゆっくり先輩の話でも聞いておけば?」

伊織「そうやって私に……」

絵理「ツンデレはどうやったら身に付く……?」

伊織「アンタわざとやってるんでしょ? ねぇ?」

絵理「わざとなんかじゃ……ない、から」

伊織「……もしかして、真似?」

絵理「一応」

真美「似てるよ絵理おねーちゃん!」

絵理「そ、そう……? よかった……」

伊織「良くないわよ! もう……アンタにまで突っ込まなきゃいけないわけ……?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:50:10.46 ID:3hTzOXKyP
涼「その……本当に私たち来てよかったんですか? 社長に無理やり組み込まれたみたいで……」

伊織「まあ確かに急ではあったけれど、一緒に食べて寝るだけよ? 何もダンスやら歌を奪おうってわけでもないんだし」

涼「な、なるほど……」

伊織「でも、こんな大盤振る舞いするのは滅多にないんだから、その目と舌に焼き付けておきなさいよね! にひひっ!」

真美「おー! でましたないおりんお得意の!」

伊織「……もう突っ込まないわよ」

真美「……デコちゃん」ボソッ

ドドドド……
真美「いやあああああああ!!!」

涼「あ、あはは……」

涼(伊織さん、やっぱりいい人だなぁ。どこか夢子ちゃんっぽいけど……)

涼(でも違うんだよそれはともかく……僕はどこに寝るの? も、もしみんなに囲まれたりして……)

涼(だ、大丈夫……今までも何とかして来たんだし、お風呂だってずらせばいいわけだし……うん)

やよい「できましたよー!!」

春香「あんなにいろんな食材があるなんてびっくりだよー! たくさんつくらせてもらっちゃった! さぁ召し上がれっ!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 18:54:55.75 ID:3hTzOXKyP
絵理「おいしい……? ううん、おいしい!」

春香「そう? よかったー!」

涼「ホント、おいしいですよ! 流石料理自慢のお二人ですね!」

やよい「うっうー! そういってもらえると作ったかいがありましたね、春香さん!」

春香「ねっ! でもさすがやよいだね、こんなにたくさんの量一気につくっちゃうなんて」

やよい「えへへ、たくさん作るのには慣れてますから! でも、春香さんみたいに綺麗につくるのはまだまだで」

春香「そんなことないよー!」

小鳥「いいわねぇ……楽しそうで……さてと私は……」

真美「何やってんのピヨちゃん?」

小鳥「え? い、いえこれと言って何もないわよ?」

真美「怪しい……それっ!」

小鳥「ちょ、ちょっと人の鞄!」

真美「おぉ! ……ピヨちゃん、アンタも悪ですなぁ」

小鳥「ぐっ……一番見つかってはいけない子に見つかってしまった……」

真美「まあまあ、これ一つで勘弁してあげますよ?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:00:08.25 ID:3hTzOXKyP
小鳥「わかったわよ……はい」

真美「ほう、なかなかすんなり渡しますな。どれどれ後でいただくとしましょう……」

小鳥「……はぁ」

小鳥(せっかく持ってきたカクテルが……)

小鳥(とはいってもこのメンツだし、ノンアルですけど)

小鳥(しかしお恥ずかしいことに、私水でも酔うときは酔うからなぁ……)

小鳥(ま、ノンアルってわかったら返してくれるでしょ。……むしろ喜んで飲むか)

涼「ごちそうさまでした!」

絵理「ごちそうさま……おいしかったです」

春香「ありがと! あ、デザートもあるみたいだからまた休んでて!」

涼「あ、片づけくらいなら私やります!」

春香「え、でも……うん、お願いしようかな」

涼「あ、はい!」

春香「えっとそれじゃ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:06:01.49 ID:3hTzOXKyP
やよい「あれ? 真美何それ?」

真美「んっふっふ~秘密だよーん」

絵理「ねぇ真美ちゃん、亜美ちゃんは?」

真美「え? あ、そっか。んと……ひびきんとかと一緒じゃなかったかなー」

絵理「ひびき、さん……?」

小鳥「貴音ちゃんと響ちゃんと収録だったかしら。確か最後の方まで行きたいって言ってたような……」

伊織「貴音に引っ張られてた気がする……あいつもそういうところあるし、亜美はかわいそうだけど」

真美「ありがとう亜美……君のことは忘れないよ……」

絵理「えっ、ちょっと真美ちゃん……?」

春香「へぇ、そういうことだったんだ」

涼「そうなんです……だからちょっと申し訳なくって」

春香「あはは、でもいいんだよ。私たちってそういうところ自由だから! あぁいう伊織もなんだかんだ楽しんでるとおもうし!」

涼「そうだといいんですけど……」

春香「この春香さんがいうんだから間違いないって……わ、わぁ!!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:10:25.05 ID:3hTzOXKyP
涼「は、春香さん危ないっ!」

ガシッ

春香「ご、ごめん……ありがとう」

涼「い、いえ……ってうわぁあ!」

春香「え? ど、どこか怪我させちゃった!?」

涼「あ、い、いえ違うんですその、ご、ごめんなさい!」

春香「い、いやいや今のは私が悪いって! 助けてもらってありがとね?」

涼「っ! い、いえっ!」

春香「えへへ、っていけないいけない。もう、少しでも先輩ぶっておきたいのが台無しだよ~」

涼「……あ、あはは」

春香「よし終わりかな! ありがとう、涼ちゃん!」

涼「い、いえ! こちらこそ!」

春香「それじゃ、戻ろっか。デザートは……もう持って行って大丈夫かな」

涼「あ、じゃあお皿とか持っていきます!」

春香「うん!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:30:15.09 ID:3hTzOXKyP
春香「お待たせ! デザートですよ~」

小鳥「うわぁいいわね~! 美味しそう……」

伊織「ちょっとアンタは普通最後でしょ? 年齢順」

小鳥「……はい」

真美「絵理おねーちゃん先いいよ?」

絵理「わ、私……? でも……」

やよい「真美が譲るなんて……」

真美「ちょ、ちょっとやよいっちさっきからひどくない!? 真美だってレンコンショウメツくらい知ってるから!」

絵理「きっと年功序列……? しかもそれだと私が選ぶのなんか悪いし……」

真美「もうなんでもいいから!」

絵理「そ、それじゃあ……これ、いただきます」

真美「そしたら涼おねーちゃんも!」

涼「え? い、いいの? それじゃ……これで」

真美「それの次が真美!」

伊織「偉そうな事言ってそれ最初から3つあるやつじゃない……ホント変なところで知恵が働くのねアンタ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:36:20.41 ID:3hTzOXKyP
真美「……さっきの仕返し?」

伊織「さぁ、どうかしら?」

真美「むー……」

やよい「もー二人ともー!」

伊織「わかってるわよ……えっと、やよいはそれでいいの?」

やよい「うん! こんなに綺麗なケーキ……かすみたちにも食べさせてあげたいなぁ」

涼「やよいさん、兄妹多いですもんね」

やよい「そうなんだけど、やっぱりこういうケーキとかみんなで分けると少なくなっちゃうでしょ?」

涼「あぁ、確かに……」

やよい「だから一つ持って帰るのも大変なんだよね~」

春香「それじゃ私はこれ!」

小鳥「……元からこれを狙ってたんですよ! ふっ、ふふっ……」

春香「それじゃ、改めていただきます!」

やよい「いただきまーす!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:42:07.50 ID:3hTzOXKyP
涼「なかなかこんなおいしいケーキ食べられないよ……ね、絵理ちゃん?」

絵理「うん、やっぱりおいしい……」

小鳥「……あまりものに福があった……これおいしい……!」

真美「さてと……これ行ってみますか!」

春香「え? 真美、何それ?」

小鳥「なっ!」

真美「んー? ジュース!」

伊織「炭酸? どうしてまた持ち込みなんて」

真美「別に良くない? 真美のお気にだから誰かに飲んで欲しいんだけどさ!」

小鳥「……」

真美「そんじゃ絵理おねーちゃんは?」

絵理「え、え?」

真美「ほい!」

絵理「……私、あんまりこういうの得意じゃないというか」

真美「そんじゃ涼おねーちゃんいってみよー!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:47:17.22 ID:3hTzOXKyP
涼「え? な、何?」

絵理「飲んで……?」

涼「え? ちょ、ちょっとだからこれ何……」

小鳥「……い、イッキイッキ!」

涼「ちょ、ちょっと小鳥さんまで……もう……」

小鳥「大丈夫、ジュースよジュース」ボソッ

涼「それならいいんですけど……んっ」

真美「おー! 流石は涼おねーちゃんだね!」

涼「ぷはぁ……結局なんだったの?」

小鳥「というか真美ちゃん、私にも!」

真美「んーいいでしょう! ナイスアシストだったかんねー!」

小鳥「そうでしょ? んっ……あ、あれ?」

小鳥(これ……アルコール入ってるんじゃ……でもまさか)

伊織「私も気になるけど、その前に真美、見せなさいよそれ」

真美「もーしょうがないなー。じゃーん! なんと大人のお飲み物でしたー!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 19:54:00.06 ID:3hTzOXKyP
春香「ちょ、ちょっと真美!?」

涼「う、嘘! そんな聞いてないよ!」

小鳥「……ちょっと貸してもらえる?」

真美「ほい」

小鳥「……なっ」

小鳥(本当にアルコール入りの! どうしてだろう……持ってくるときに間違えたか……私としたことがっ!)

伊織「って小鳥? アンタ知ってて涼に飲ませたの?」

涼「……」

小鳥「ち、違うのよ! 実はね……」

伊織「なるほど……真美?」

真美「だって面白そうだったんだもーん!」

伊織「自分は飲まないのに?」

真美「だって怖いっしょ?」

涼「……」

真美「あ、い、いやその涼おねーちゃん……?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:01:04.12 ID:3hTzOXKyP
涼「……ごめんなさい」

真美「……へ?」

涼「私が、私がしっかり確認しなかったのが悪いんだよね……ごめんね……」

真美「あ、あの……」

春香「これ酔っ払っちゃってるんじゃ……」

涼「春香さん……ごめんなさい……」

真美「そ、その、真美もごめんね? ちょっとふざけすぎちゃったかも」

涼「ううん、いいの。……真美ちゃんは悪くないから、ね?」

真美「なっ……まずい、涼おねーちゃんの破壊力が増してるよぉ……」

やよい「涼さんすっごく可愛くなってますねー」

伊織「これがお酒の力ってやつね……」

小鳥「私だってね……好きで飲んでるんじゃないの……」

伊織「あぁ、こっちもなのね……」

絵理「あ、あの大丈夫ですか……?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:07:20.33 ID:3hTzOXKyP
小鳥「大丈夫だったらこんなこと聞かないわよっ!」

絵理「ひ、ひうっ!!」

春香「あぁ小鳥さん……落ち着いて」

やよい「絵理さん、大丈夫です! 小鳥さんちょっと酔っぱらってるみたいで……」

絵理「う、うん……でも、怖かった……」

小鳥「……若いっていいわよねホント……はぁ」

伊織「……これは大変ね……ってちょっと!?」

涼「伊織さん……」

伊織「ちょ、ちょっとやめなさいよ! どうして私にすりよってくるの、ちょっと!」

涼「……ごめんなさい、でももうちょっとだけ」

伊織「ちょっ……こ、今回だけだからねっ!」

涼「えへへ……ありがとうございます……」

伊織「も、もう……なんなのよ……」

真美「むふふ……ほほえましいですなぁ」

春香「伊織もなんだかんだ嬉しそう。まるで妹ができたみたいだね」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:13:59.25 ID:3hTzOXKyP
伊織「やっとよ……」

春香「寝ちゃったけどね……」

伊織「いいのよ、酔っ払いたちはほっといて、私たちはお風呂に行きましょ」

真美「やったー! 泳ごうぜー!」

伊織「アンタは一遍水でも被ってから入れば? この二人のお詫びに」

真美「あ、う……許しくてくださいませんか伊織お嬢様……」

やよい「伊織ちゃん、お布団か何かある? この二人このままじゃ風邪引いちゃうかも……」

伊織「あぁ、ちょっと待ってて……それじゃ他の人は入ってて。絵理もいいわよ」

絵理「うん、わかった。涼さんのこと、お願い」

真美「あ、ちょっといおりーん! 真美はー!」

真美「ふいー! さっぱりしたぜー! ちょっと疲れたけど」

春香「本当に泳ぐんだもん真美……」

真美「だってだってあんなプールみたいなお風呂滅多にないっしょー! それに今日はブレイコー?だし」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:19:19.29 ID:3hTzOXKyP
絵理「無礼講って……」

真美「あ、そだ。うすうす気が付いてはいたけど……絵理おねーちゃんナイスバディだったよね~?」

絵理「そ、そんな……う、うぅ……ま、真美ちゃん……?」

真美「となれば、揉ませろー!!」

絵理「い、いやああああ!!!」

やよい「ちょ、ちょっと真美!」

伊織「その辺にしときなさいよ。起きるでしょ、あの二人が」

真美「あ、そっか。ごめんなさい……絵理おねーちゃんも」

絵理「え、えっと……うん、きっと大丈夫……?」

伊織「それじゃもう今日は寝るわよ」

春香「今日も楽しかったね!」

やよい「はい! 876の皆さんとも仲良くなれたと思います!」

絵理「うん……それは私も思う」

真美「あの二人はいいの?」

伊織「いいんじゃないかしら。布団もあるし、そんなに寒くないもの」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:25:58.15 ID:3hTzOXKyP
春香「それじゃ、おやすみ!」

真美「また明日ねー」

やよい「おやすみなさい!」

絵理「おやすみなさい……」

涼「……ん、い、痛たた……そっか、私、って僕あれでお酒……」

涼「みんな、もう寝ちゃったんだ……でも、目がさめちゃったなぁ……トイレ行こう」

涼「あれ? ここ……わっ! も、もしかしてお風呂!? ……いいなぁ」

涼「そっか、みんな寝たし今のうちに。これなら大丈夫……」

涼「ふわああああ!!! 気持ちい……!」

涼「やっぱりこれだよね……それにしても広いお風呂……」

涼「まあ、本当はみんなでワイワイ入りたいけど。もちろん変な意味じゃなくて」

ガラッ

涼「……え?」

――

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:33:18.72 ID:3hTzOXKyP
小鳥「……ん? あぁ、寝ちゃってたんだ私……最悪」

小鳥「もう、なんなのよ……一番年上がこんな……」

小鳥「でも、ここまできたらもう開き直るしか……あれ?」

小鳥「毛布がもう一つ、ってことはそっか。涼ちゃんも」

小鳥「……この音、まさかお風呂!?」

小鳥「なるほどね。そうと決まれば……!」

――

小鳥「お邪魔するわね、涼ちゃん!」

涼「あ、あわわ……」

小鳥「あれ? どうかした?」

涼「う、うわああああご、ごめんなさいごめんなさい!!!」

小鳥「ちょ、ちょっとどうしたの? それに一応夜だから静かに……」

涼「あ、え、えっとすみません……」

涼(見ちゃったよもう……あ、あんな、む、無理だよ……)

涼(そっか、僕が起きたから小鳥さんも起きちゃって……どうしよう)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:42:06.39 ID:3hTzOXKyP
小鳥「……涼ちゃん、ごめんね?」

涼「は、はい!?」

小鳥「勘違いしてて、あのお酒ね。ノンアルコールを持ってきたつもりだったんだけど」

涼「あ……なるほど」

小鳥「まさか、本物だったとはね……いやはや。私もともとお酒弱いのよ」

涼「そうなんですか……」

小鳥「ふぅ! さてと、失礼しますよ~」

涼「あ、あわわわわ……」

小鳥「どうしたの? あ、私の体に見とれてたりして!」

涼「そ、そ、そ、そんなことは!!」

小鳥「もう、そこまで否定しなくなっていいでしょ? むしろ全然こっち見てくれないし」

涼「あ、ご、ごめんなさい……うぅ……」

小鳥「まあ、まだ会って数日だもんね。だからこそ裸の付き合いっていうか!」

涼「……」

小鳥「どうしたの、涼ちゃん?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:49:11.16 ID:3hTzOXKyP
涼「い、いえ……」

涼(は、早くここから出なきゃ……もう、どうして僕はいつもこうなんだ!)

小鳥「あら、もう出るの?」

涼「あ、え、えっとのぼせちゃって! あはは!」

小鳥「そっか、なら仕方ない。……と見せかけて!」

グイッ
涼「えっ? ちょ、ちょっと!! 小鳥さ……」

ザッパーン

小鳥「あはは! もう誰もいないんだし少しくらい長湯しましょうよ!」

涼「げ、げほっ……小鳥さん、まだ酔ってます……?」

小鳥「そうかもね……あれ?」

涼「もう……って、私……」

小鳥「……涼、ちゃん?」

涼「あ、あ、あぁあ!!!!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:57:31.86 ID:3hTzOXKyP
小鳥「ちょ、ちょっと涼ちゃん声が……」

涼「あ、う……わ、私これは……その」

小鳥「……ふぅ、いいお湯。私もうちょっと入ってるわね」

涼「え……いえ、その……」

小鳥「今ので誰か起きちゃったかもしれないし……上がるなら今のうちに、ね?」

涼「……」

小鳥「……それでも、涼ちゃんがまだ入っていたいっていうならいいわよ? ……涼、君?」

涼「あ、あ……し、失礼しましたっ!!!」
バタン

涼「はぁはぁ……こ、小鳥さんに……」

ガラッ

小鳥「……誰も起きてなかったのね」

涼「小鳥さん……あの」

小鳥「ふふっ、誰にも言わないわよ?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 20:59:10.84 ID:3hTzOXKyP
涼「え……?」

小鳥「まあ、驚いちゃったけど。うちの事務所で働くとこんなの、日常茶飯事みたいなもんで!」

小鳥「むしろ……妄想のネタとして素晴らしいものが手に入ったというか」

涼「あ、えっと……」

小鳥「あ、ごめんね。まあ、事情は知らないから深くは聞かないし」

涼「……すみませんでした!」

小鳥「それに、悪気があって入ってたわけじゃないみたいだし! ……でも、興味はあるみたいで安心もしたかな」

涼「それは本当に申し訳……」

小鳥「あはは、ごめんなさい。ちょっと意地悪したくなっちゃっただけよ。気にしてないから。それじゃ、私たちも寝ましょうか」

涼「は、はい……」

小鳥「って、もしかして私たちの布団ない……?」

涼「え?」

小鳥「これ一つだけ、か……女の子同士なら、大丈夫。でしょ?」

涼「……えっ!?」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:04:38.39 ID:3hTzOXKyP
涼(どうしてこんなことになってるんですか……)

涼(男だって最悪のパターンでばれて、それで……)

小鳥「涼ちゃん、寝ちゃった?」

涼「あ、は、はいっ!」

小鳥「なんだ、まだ寝てなかった?」

涼「あ、えっと……」

小鳥「……変なこと考えてない?」

涼「なっ!」

小鳥「ふふっ、冗談よ。やっぱり可愛い」

涼「や、やめてくださいよ……」

小鳥「でも、こうしてみると背中もおっきくって」

涼「あ、いや……」

小鳥「……」

ピトッ

涼「んぅ!!?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:06:37.50 ID:3hTzOXKyP
小鳥「あったかい……」

涼「だ、だめです……小鳥、さん……」

小鳥「……涼、くん」

涼「い、いや……小鳥さ……!」

小鳥「……すーすー」

涼「……もうだめだよ、僕」

――

小鳥「……うぅ、頭痛っ……あれ?」

春香「おはようございます! ご飯で来てますよ、小鳥さん!」

小鳥「あ、春香ちゃん。おはよう、ありがとう」

やよい「あ、小鳥さんおはようございます!」

絵理「おはようございます」

涼「……おはようございます!」

小鳥「あら皆さん早起きだこと……おはよう」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:13:24.28 ID:3hTzOXKyP
伊織「おはよう、随分熟睡してたみたいね」

小鳥「そうねぇ。でも、途中で起きて……」

涼「……」

小鳥「……一人でお風呂入って寝たから余計にね」

涼「……そう、なんですか?」

小鳥「起きて気が付いたのよ、そういえばそのまま寝ちゃったんだなって」

涼「私は、朝一番をお借りしたので……」

小鳥「……そうなんだ」

涼「は、はい!」

やよい「はいはいみなさーん! よかったらおかわりもありますよー!」

真美「朝からそんなに食べらんないっしょー」

涼「あ、あはは……」

春香「二日酔いのお二人には、これ! すこしは気分が良くなるかもしれないですよ!」

涼「あ、春香さんありがとうございます」

小鳥「あら、ありがとう」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:18:30.75 ID:3hTzOXKyP
やよい「ごちそうさまでしたー!」

真美「おいしかったー んで、次は何する?」

伊織「アンタねぇ……いつから長期休暇に入ったと思ってるのよ。午後から仕事よ仕事」

真美「えー! ちょっと聞いてないよー! まだ真美、体はダラダラモードって感じ」

春香「あはは、わかるよ~。でも昨日楽しんだ分また頑張らなきゃね!」

絵理「本当、お世話になりました」

伊織「いえいえ。また機会があったら」

涼「ありがとうございました!」

真美「あ、そっか。涼おねーちゃんたちとはここでお別れか~」

やよい「すっごく楽しかったです! また一緒にお話しましょう!」

春香「うん! それと、アイドルとして会ったときはまたよろしくね!」

絵理「はい、こちらこそ」

涼「そのときは、私からもよろしくお願いします! お邪魔しました! ……あ、小鳥さん」

小鳥「どうかした?」

涼「少しだけ、大丈夫ですか?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:21:25.18 ID:3hTzOXKyP
涼「その……昨日はすみませんでした!」

小鳥「……」

涼「……実は」

小鳥「昨日、って何かあったかしら?」

涼「え?」

小鳥「ごめんなさい、すっかり酔ってたみたいで昨日一回起きてお風呂に入ったきり記憶が……」

涼「……怒ってます?」

小鳥「え? ちょ、ちょっと何を? 私、涼ちゃんになにかしちゃった?」

涼「あ、い、いえ! その……覚えてないならいいんですけど」

小鳥「そう、なの? そう言われると思い出したくなるわねぇ……」

涼「あ、あはは……その時のために、もう一回謝っておきます。すみませんでした……」

小鳥「まあ、一応受け取っておくわね。……でも、気にしないで?」

涼「は、はい」

小鳥「これからも事務所含めて、仲良くよろしくね!」

涼「は、はいっ!!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:30:24.99 ID:3hTzOXKyP
小鳥「……ま、覚えてるけど」

小鳥「途中から何したか……覚えてないんだよねぇ」

小鳥「まさか、私でも……うん。ないわね」

小鳥「……次来たら、本当に狙っちゃおうかしらね!」

小鳥「……なんて、胸張って言えたらどれだけ楽か、ふふっ、ふふふっ……」

伊織「ちょっと小鳥? いつまで道草食ってるのよ。帰るわよ」

小鳥「あ、ごめんなさい!」

真美「また妄想してたの?」

小鳥「ちょ、真美ちゃん!?」

――
涼「……小鳥さん、ありがとうございます」

涼「ホント、ついてないというか……」

涼「でも、楽しかったなぁ。先輩方のいろんなところが見られたし」

涼「どうせだったら愛ちゃんも一緒に……って、そうだった……元はといえば」

涼「こんな無茶苦茶なこともう起らないように、ちゃんと話つけておかなきゃ……」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:38:19.57 ID:3hTzOXKyP
涼「石川社長……私は、僕はあなたを!!」

石川「あ、涼。悪いけど次は……」

真「久しぶりだね、涼!」

雪歩「こんにちは」

涼「……雪歩さんと、真さん?」

真「さぁ行くよ、涼!」

涼「ど、どこにですか?」

真「海さ!!」

雪歩「愛ちゃんも待ってるみたいですぅ」

涼「え、えぇ!? ちょ、ちょっと社長!! これはどういう、それより前の件について!!」

石川「いってらっしゃーい」

涼「も、もう!! しゃちょうのばかああああ!!」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/10(土) 21:34:57.89 ID:+6w6k1tU0
この小鳥って人、すごくいい女ピヨ

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