【早坂美玲SS】早坂美玲「逃がしてやんないからなッ!!」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:01:15.73 ID:JBZWn/yxo

事務所のちょっと前

テクテク…

早坂美玲「えっと……レッスンやった、撮影もやった……で、その後のレッスンも……」パラ…

美玲「よしッ! 今日のお仕事は終わりだな!」パタン

美玲(ん……でもこのまま戻ってもヒマなだけだしな……)

美玲「まいっか、どうせここまで来ちゃったし」

美玲「誰かいればいいんだけど……ん?」

『お―――ちゃんと―――きた―――……』

『い、一応で―――溶け―――……』

『フフ―――のこ―――……』

2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:08:16.32 ID:JBZWn/yxo

『クラ―――その他―――?』

『こっち―――用意し―――!』

美玲(あ、プロデューサーたちが話してるのか。なに話してんだろ)

美玲「ただい……」ガチャ

ガサガサッ ガタッ パァーン パタン

美玲「ま……ってなんだ今の」

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:13:37.93 ID:JBZWn/yxo

P「おう、お疲れ美玲」

森久保乃々「お、お、お疲れさまです……!」

星輝子「あ、おかえり……フフ」

美玲「あ、うん……あの、さっきなんかスゴい音してなかったか?」

P「そうか? 多分シュレッダーかなんかの音じゃないか?」

美玲「シュレッダーでもあんな音出ないだろ……」

千川ちひろ「いやぁ、うちのシュレッダー古いですからねぇ」

P「ですねぇ」

美玲「そんなモンなのか、ここのシュレッダーって……」

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:22:19.21 ID:JBZWn/yxo

ちひろ「お仕事お疲れさま美玲ちゃん。何か飲む? 冷たい麦茶があるけど」

美玲「うんっ、お願いするぞちひろさん」ストン

ちひろ「それじゃあ、今から持ってきますね」

テクテク…

美玲「あ、そうだ! プロデューサー!」

P「ん、なんだ?」

美玲「なんかウチが来る前に話してなかったか? 輝子とか乃々とかと」

P「ああ、あー……」

P「……いや、何も話してないぞ?」フイ

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:34:28.46 ID:JBZWn/yxo

美玲「ウソだ、ちゃんと話してる声は聞こえてたぞ!」

美玲「それとも……ウソつかなきゃいけない話でもしてたのか?」

P「あー……まあ確かに話してはいたけどな」

美玲「だろっ、なんの話してたんだ?」

P「……今後のスケジュール?」

美玲「むっ……なんかそれもウソっぽいぞ」ジトー

P「いや嘘じゃないって。本当、本当」

美玲「だってなんか顔がスッゴいウソついてる感じだもん」

P「どんな顔してんだ俺」

ちひろ「いつも通りの顔ですよ? はい、美玲ちゃんの麦茶」カラン

美玲「あ、ありがとーちひろさん」ゴクゴク

ちひろ「麦茶、 あとプロデューサーさんの分も」カラン

P「おお、ありがとうございます。なんでか喉が渇いてきて……」

美玲「ぷはーっ」

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:46:09.65 ID:JBZWn/yxo

美玲「あ、ちひろさん、炭酸系の飲み物ある?」

ちひろ「ええ、たしか何本か……」

美玲「そっか、じゃあ取ってこよ」スクッ

P(ちひろさん、美玲が冷蔵庫に!)コソッ

ちひろ(しまった……!)ハッ

ちひろ「あーごめんなさい美玲ちゃん! 今、ジュースとかは切らしてて……!」ワタワタ

美玲「えっ? あるんじゃないの?」

ちひろ「えーっと……昨日切れたばかりで、今はこの麦茶しかなくて……」グルグル

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/09(金) 23:57:08.18 ID:JBZWn/yxo

美玲「……なんか今日はヘンだぞ! プロデューサーもちひろさんも!」

P「いやぁ、気のせいじゃないか? 気にしすぎなだけだと思うぞ?」

ちひろ「で、ですね!」

美玲「うーッ……! 絶対ウチになんか隠してる気がするんだけど……」

美玲「二人にも聞いてくるッ! 乃々ー、輝子ー!」

タタタタ……

P「…………」

ちひろ「…………」

P「ごまかすの下手ですね自分たち」

ちひろ「ですねぇ……」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 00:09:41.27 ID:t1uEoxVFo

机の下

美玲「輝子っ!」ガタン

輝子「フヒ……どうした?」

美玲「あのさ、さっきウチが入ってくる前プロデューサーとなに話してた?」

輝子「Pと……えっと……」

美玲「…………?」

輝子「へ、部屋の温度管理とか……?」

美玲「ぜんぜん違うじゃんかプロデューサー!」バンッ

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 00:22:14.43 ID:t1uEoxVFo

輝子「でも嘘は言ってない……はずだ、フフ……」

美玲「うーっ! 輝子もモヤモヤするヘンな言い方するなよな!」

輝子「じゃあ、あとは……お隣さんに任せた……」

乃々「ええっ」

美玲「じゃあ乃々ッ!」ガタン

乃々「はっ、はいぃ……」ビクッ

美玲「なんかみんなウチに隠してないか? そうだろ?」

乃々「いや、あの、えっとその……」

乃々「あー…………」

乃々「い、言えることが思いつかないんですけど……」

美玲「なんでなんも言えないんだあああーっ!!」ブンブン

乃々「あうあうぅー……あたま揺らさないでぇぇ……」ガクガク

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 00:36:53.93 ID:t1uEoxVFo

美玲「ちゃんと答えるまで逃がしてやんないからなッ!乃々っ!」

乃々「えぇぇー……む、むーりぃー……」

乃々「もりくぼはこれ以上のプレッシャーの受けたら、ちり一つ残らず消えちゃうと思うんですけど……」

輝子「そろそろ……やる?」

乃々「お、お願いします……うぅ」ガクッ

輝子「フヒ……了解……」スッ トテトテ…

美玲「やる? やるってなんだよッ! 乃々も起きろっ!」ペチペチ

乃々「お、起きてますぅ……」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:00:03.65 ID:t1uEoxVFo

輝子「スタンバイ……」

P「よし、やるか」

トテトテ…

輝子「そっちのカーテン頼んだ……よいしょ……」シャーッ

乃々「あ、私もですか……えいっ」シャーッ

P「電気消すぞー!」

美玲「えっ!?」

パチンッ

P「しまった、ケーキが見えない! 冷蔵庫どこいった!?」

ちひろ「こっちにあります! 段取り悪いですよプロデューサーさん!」

美玲「ななななんだ!? 何やる気だ みんなッ!?」

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:03:56.28 ID:t1uEoxVFo

~~~♪

~~~♪

P「ハッピーバースデートゥーユー♪」

美玲「!?」

輝子「ハッピーバースデートゥーユー……」

ちひろ「ハッピーバースデーディア、美玲ちゃーん……」

乃々「は、ハッピーバースデートゥーユー……!」

コトッ

P「ほら、ロウソク、ふーって」

美玲「え? ふ、ふぅーっ!」

パチン

パァーン! パァーン!

『『お誕生日おめでとう 美玲ちゃん!!』』

美玲「……ええっ?」ポカーン…

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:08:19.05 ID:t1uEoxVFo

美玲「えええええッ!? 何なんだこれ!?」

P「さっき言ったようにお前の誕生日パーティだぞ」

輝子「おめでとう美玲……フフ」

乃々「お、おめでとうございます……」

P「まさか自分の誕生日を忘れてたわけじゃ……」

美玲「そんなの覚えてるに決まってるぞッ!」

美玲「けどウチ、事務所でこんなことやるなんて思わなかったし……」

美玲「このケーキだってキレイだけど……手作りだろ? 多分だけど」

ちひろ「ええ、乃々ちゃんと輝子ちゃんががんばって作ったそうですよ! ね?」

乃々「いやその、そんながんばってとか……がんばった割にそんなものですけど……」

輝子「ほ、ほとんどトッピングだったけど……でも、けっこう自信作……フフフ」グッ

美玲「だよなー……スゴいな二人とも」

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:13:19.76 ID:t1uEoxVFo

ちひろ「まあもう少し早く、やるって決めていればもっと他にも準備できたんですけど……」

ちひろ「誰かがきのう一昨日に突然言い出さなければ……ねえ? プロデューサーさん?」

P「えっ!? え、ええそうですね……」

ちひろ「もう、こういうことは早めに提案してくださいね? 本当に」

P「あ、いやでも、サプライズとしては成功したようですしね? な?」

美玲「なんでウチに聞くんだ」

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:18:13.01 ID:t1uEoxVFo

P「ともかく! パーティ始めるぞパーティ!」パン

ちひろ「はーい、ケーキ切り分けます?」

P「あ、名前のチョコお願いします」

ちひろ「美玲ちゃんより先に注文しないでください!」

乃々「あの……どれ飲む……?」

美玲「メロンソーダあるのか? じゃあそれ!」

輝子「じゃあ……オレンジジュース一つ……」

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:23:25.23 ID:t1uEoxVFo

ちひろ「えー、飲み物も行き渡ったようなので、かんぱ……」

P「美玲、何か一言」

ちひろ「ちょっと」

美玲「ええっ!? そこでフるのか!?」

美玲「んーと、なに言えばいいんだろ……」

美玲「わ、わざわざこんなパーティ開いてくれて、あ、ありがとうございます……?」

美玲「あとはえっと、えーっと……」

美玲「も、もう思いつかないぞ……!」

P「それで十分だ! 誕生日おめでとう美玲、乾杯!」

『かんぱーい!!』カチーン

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:29:00.23 ID:t1uEoxVFo

ちひろ「お菓子もいっぱい買ってきましたからね!」

輝子「キノコたくさん……フヒヒ……」

乃々「きのこの山の山が出来てる……」

美玲「あー……プロデューサー」

P「どうした?」

美玲「そのさ、さっき言ったのとおんなじになっちゃうけど……」

美玲「あ、ありがとう! わざわざパーティとか、やってくれて……」

P「いや、こっちこそ。どうにか喜んでもらえたみたいで安心した」

美玲「あ、でも今日みたいのはあんまやるなよな!」

P「今日みたいの?」

美玲「一応サプライズにはなったけどさ、ああやってウソついて無理矢理やるのはスキじゃないってこと!」

P「ああ……まあ、あれは反省すべきだとは思ってるな……自分でも」

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/10(土) 01:36:31.61 ID:t1uEoxVFo

美玲「だから、別にそーゆーヘンなコトはしなくたっていいんだからなッ!」

美玲「そんなんじゃなくたってフツーの……とかでも全然いいし……とにかく分かったかッ!」

P「ああ、分かった分かった」

P「まあその、なんだ? お前の口から直球な『ありがとう』が聞けただけでも、こっちもうれし」

美玲「ふんッ!!」ボスッ

P「痛ったぁ!」

美玲「うるさいッ! そーゆーコトもカンタンに言うなよな! このッ、このッ!」ボスッ ボスッ

乃々「あの……一応プレゼントもあるんですけど……」

その後もケーキを食べたり、プレゼントをもらったりして
美玲ちゃんはみんなと誕生日を過ごしたそうです

おしまい

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