【森久保乃々SS】乃々「ボノノート」

1:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 07:08:38.80 :HPQoYV0u0

女子寮

乃々「…」スッスッ

乃々「………」スイー

乃々「………」

~♪

乃々「…」

クレユークソラー

乃々「…」

カラカーウカゼー

乃々「……♪」

2:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 07:15:15.70 :HPQoYV0u0

キミヲツレーテー…

乃々「……」スッ…

乃々「(……やっぱりいい歌です)」

乃々「(心が落ち着きます…)」

乃々「(…)」スッスッ

乃々「(…?)」ピタッ

乃々「(………?)」

3:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 07:23:55.00 :HPQoYV0u0

乃々「(知らない曲です…)」

乃々「(歌手は知ってるけど…)」

乃々「(………)」

乃々「……」

乃々「…ボノノート」ボソッ

乃々「……」

乃々「(なーんて……フフ)」

4:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 08:19:37.60 :HPQoYV0u0

乃々「(聞いてみましょう)」スッ

~♪

乃々「…♪」

―――――――――――――――
――――――――――
―――――

♪~…

乃々「(………)」

乃々「(……いい曲…)」

乃々「(………)」

乃々「(……僕の音…)」

乃々「(……私の音…?)」

乃々「(……………)」

乃々「(………)」

乃々「(……寝ましょう)」

スッスッ

ピッ

5:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 08:46:44.64 :HPQoYV0u0

ガチャッ

乃々「オハヨウゴザイマス…」コソコソ

乃々「……」

キョロキョロ

乃々「(……)」

乃々「(…一番乗り?)」

乃々「(……とりあえず森久保聖域(サンクチュアリ)へ…)」

ゴソゴソ

乃々「……ふぅ…」

「の、乃々」

乃々「ひぅ!?」ビクッ

輝子「や、やぁ…フヒ」フリフリ

6:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 09:05:13.95 :HPQoYV0u0

乃々「しょ、輝子さん…いたんですか」フリフリ

輝子「な」ガーン

輝子「ひどい…挨拶したのに……」

乃々「あ、あぅ…ごめんなさぃー…」

輝子「な、なんて……冗談…フヒヒ」

乃々「あぅ…ひどいです…」

輝子「こ、声が小さすぎたな……うん…フヒ」

7:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 09:42:20.74 :HPQoYV0u0

ガチャッ

ちひろ「おはようございまーす」

輝子「あっ…ちひろさんだ」

輝子「よ、よし……今度は大きい声で…」

輝子「ヒャッh」ガッ

乃々「ま、まってください」ガッ

輝子「…モガ?」

ちひろ「誰もいないのかぁ」

8:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 10:24:32.20 :HPQoYV0u0

乃々「ちひろさんの驚く顔…」パッ

乃々「…見たくないですか?」

輝子「……!」

乃々「ふふ…」ニヤリ

輝子「の、ののも悪くなったな…周子に影響受けたか?フヒ」

ちひろ「プロデューサーさん早く来ないかなー……とりあえず仕事確認っと…」

ガタッ

乃々「わ、わーっ!」バッ

輝子「ヒャッハアアァァッ!!キノコの化身ダァァァァ!」バッ

ちひろ「うおおおおおおおお!?」

9:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 10:35:08.50 :HPQoYV0u0

ちひろ「……ハァ…ハァ…」

乃々「……わ、わぁー…」

輝子「FUHYYYYYYYYYYYY!!」

ちひろ「(なにこれ)」

乃々「…わー」

輝子「フヒィ…」

ちひろ「(かわいい)」

10:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 10:38:58.84 :HPQoYV0u0

ガチャッ

P「おはようございます」

ガミガミ

P「ん?なにやってるですか?」

ちひろ「あっプロデューサーさん」

乃々「あぅ」

輝子「フヒ」

P「お前ら何で正座してるんだ…?」

11:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 10:57:52.31 :HPQoYV0u0

ちひろ「聞いてくださいよー」

P「うん」

ちひろ「私が事務所に来て誰もいないと思って、お仕事しようとしたら…なんと!机の下からです

ねー」

P「バッと?」

ちひろ「そうです!バッときたんですよー」

P「ふーん」

ちひろ「私だったからいいけれど、ちっちゃい子だったら大変ですから。お説教中ですっ」

P「……それはBADな出来事でしたね!」

ちひろ「…」

乃々「…」

輝子「…」

P「…」

ちひろ「……楓さんならオフですよ」

12:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 11:04:35.86 :HPQoYV0u0

P「…」カタカタ

シキサーン!キキオッパイシヨー!

ちひろ「…」カタカタ

ン~?イイヨーソノカワリハズシタラハスハスイップンネー

P「…」カリカリ

ノゾムトコロダヨ!

ちひろ「…」カリカリ

アテタラサンフンネ~

マジカヨ

prrr

ガチャッ

ちひろ「はいこちらCGPの―――」

P「……」カタ…

13:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 11:11:53.02 :HPQoYV0u0

P「乃々?」

乃々「は、はい…?呼ばれて飛び出てもりくぼですけど…」モゾモゾ

P「はは、なんだそれ」

乃々「……ふふ…」

P「もう20分程したら収録いくから、準備しとけよー」

乃々「わ、分かりました」

輝子「お、お隣さん、もうお仕事か…」

乃々「あ、はい…お先にいってきます」

15:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 11:39:57.66 :HPQoYV0u0

乃々「あ、そうだ…輝子さん」

輝子「フヒ?」

乃々「この曲しってますか…?」スッ

~♪

輝子「…うーん……は、初めてきく…」

P「お、懐かしいな」

ちひろ「ですねぇ」

16:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 11:45:49.77 :HPQoYV0u0

乃々「お、お二人ともしってたんですか…?」

P「あぁ、もうそこそこ前の曲だな」

ちひろ「2006年ですから…8年前ですね」

P「は、八年!?もうそんなに経つのか…」

乃々「…なるほど……」

P「どうしたんだ?いきなりその曲なんて」

乃々「昨日動画サイトでみつけて…いい曲だなって」

P「だな…いい曲だもんな」

乃々「ですね…」

17:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 11:55:31.68 :HPQoYV0u0

ちひろ「プロデューサーさん!そろそろ出ないとまずいですよ」

P「うわ、本当ですね…それじゃあ乃々、いくぞ」

乃々「あ、はい…」

P「元気出してけー」

ちひろ「出してけーっ」

乃々「あぅ…が、頑張りますけど……」

輝子「が、がんばれ、のの」フリフリ

乃々「はい…いってきます」フリフリ

19:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 13:08:16.62 :HPQoYV0u0

―――――――――――――――
――――――――――
―――――

ハイ、オツカレサマデシター!

オツカレサマデース

ガヤガヤ

乃々「オ、オツカレサマデシター…」コソコソ

「あっ乃々ちゃん!」

乃々「は、はいっ!?」ビクッ

「今日も良かったよー!また今度もよろしくね!」

乃々「あ、はっ、はい…ありがとうございます…」

20:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 13:13:49.66 :HPQoYV0u0

P「乃々ー」

乃々「あっ、プロデューサーさん…」

「あっPさん!今日も乃々ちゃん良かったですよ!今後ともよろしくお願いしますね!」

P「本当ですか!良かったです!こちらこそどうぞよろしくお願い致します!」ペコリ

乃々「ぁ…」ペコリ

21:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 13:35:05.47 :HPQoYV0u0

P「いやー…乃々お前、最近調子いいんじゃないか?」

乃々「そ、そうですかね…?」

P「あぁ。最近色んな人に褒められてるだろ」

乃々「ま、まぁ…」

P「ダメな奴は褒められやしないよ、褒められてるって事はお前は頑張ってるって事だ」

乃々「……えへへ」

P「この前のリス久保も評判良いしな!!」

乃々「なっ…!っ…もぉー……ばか」

P「ははは…次のライブ何かリス久保で一曲ってのもいいんじゃないか?」

22:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 13:41:58.07 :HPQoYV0u0

乃々「ライブ……ライブですか…」

P「…ライブはまだ辛いか?」

乃々「……」

乃々「……分からないです」

乃々「……まだ一回しか経験もありませんし…」

P「うん」

乃々「…あの時は吹っ切れていたので……よく覚えていませんし…」

乃々「………」

乃々「……でも」

23:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 13:50:44.13 :HPQoYV0u0

P「でも?」

乃々「……最近……その…楽し、くって…」

P「……本当か?」

乃々「……はい」

P「そうか……そうか!良かった…嬉しいよ」

乃々「……け、けど…」

P「うん」

乃々「ライブで…私の歌を歌って……それで…ただ、歌うだけでいいんでしょうか…?」

P「…」

乃々「本当に素敵な歌は…私には歌えません……分からないんです…」

P「…」

乃々「どうすればいいんですか…?私の音…って、なんですか?」

24:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 14:28:26.48 :HPQoYV0u0

乃々「…」

~♪

乃々「……」

♪~…

乃々「………」

―――――
――――――――――
―――――――――――――――

「……自分の音か…」

「考えてみた事無かったが…そうだな…例えば声とかだな」

「いや…声というよりも気持ちだな…」

「自分の心の中で思っててもさ…中々口に出せない事ってあるだろ?」

「俺だって感謝の気持ちでも、唐突な事だったりすると出てこないし」

「圧倒的多数の意見に負けている時に、自分の本当の意見を言えなかったり」

「誰かがのけ者にされていて、心の中じゃどうにかしてあげたい、って思ってても…それを口に出せる人は中々いない」

「そういう本当の気持ちが、自分の音なんじゃないのか?」

「ありのままの自分、っていうのが。自分の音なんだよ」

「……話しがずれるが、大切なのはそれを理解してもらう事だな」

「言葉に出さなくても気持ちを理解してもらえると、嬉しくないか?」

「……俺達、ちひろさんや社長…アイドルの皆は、お前を理解出来るよ」

「だから一人で抱え込むなよ」

「お前には、仲間がいるんだから」

―――――――――――――――
――――――――――
―――――

乃々「………私は…」

25:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 14:30:56.34 :HPQoYV0u0

乃々「…おはようございます」ガチャッ

P「おうおはよう」

ちひろ「おはようございます♪」

「…プロデューサーさん!」「乃々」

P「お」

乃々「あ…」

P「いいよ、お前から話しな」

乃々「え、えっと……私…歌いたい歌が―――」

26:◆5/VbB6KnKE:2014/09/09(火) 14:39:51.94 :HPQoYV0u0

―――――――――――――――
――――――――――
―――――

ガチャッ

トテトテ

ポスン

乃々「…」ギュ

乃々「………」

乃々「(……ライブ…楽しかったなぁ…)」

乃々「……」

乃々「(アイドル……やってて、良かった…)」

乃々「………」

乃々「(……私、成長したかな?もう…子供の頃とは違うかな…?)」

乃々「………」

乃々「……えへへ」パタパタ

乃々「伝えられたかな……私の音」

おしり

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