【姫川友紀SS】友紀「ストレートな想い」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 09:31:24.39 ID:XRiCq6sAO
友紀「Pさーん」ビュッ

P「ん?」パシッ

友紀「ありがとね。投球練習に付き合ってくれて」

P「ぶっつけ本番で選手にぶつけたら元も子もないからな」

友紀「始球式ならぬ死球式」

P「うん。楓さんの持ちネタが増えそうだからやめろ」

友紀「まあ心配しなくても暴投はしないよ。たぶん」

P「そのたぶんを消すために練習してんだろ」

友紀「分かってるよーだ。ほりゃっ」ビュッ

P「お、ナイスボール」バシン

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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 09:36:21.75 ID:XRiCq6sAO
友紀「それにしても、Pさんキャッチボール出来たんだね」

P「これでもリトルリーグに所属してたからな」

友紀「うそっ。意外かも」

P「どういう意味だ」

友紀「なんとなくインドアチックなイメージだったから」

P「お前らの仕事見つけるために常日頃走り回ってるだろ」

友紀「それはそれ。これはこれ」

P「元4番正捕手なめんなよ」

友紀「さらに意外だ!?」

P「今度じっくり話し合う必要があるな。主に俺をどんな風に見てるかを」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 09:41:28.04 ID:XRiCq6sAO
友紀「ねー、Pさん」ビュッ

P「ん?」バシッ

友紀「あたしってさ、Pさんがお嫁にしたいドラフト何位?」

P「4位」

友紀「また微妙な」

P「趣味が合うのは好材料だけど、お前家事全滅だろ」

友紀「失礼な。料理くらい作れるよ」

P「つまみだけじゃねーか! 俺が言ってるのは一般的なおかずだよ!」

友紀「ビールに合う料理さえ出来たら問題ないでしょ」

P「まずはその酒優先の思考を改めないと上位には上がれないな」

友紀「えー」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 09:47:53.59 ID:XRiCq6sAO
友紀「ちなみに1位は?」

P「美優さん」

友紀「思いの外マジな解答してるよこの人」

P「あの母性見せつけられて靡かない男がいたら見てみたいよ」

友紀「じゃあ2位は?」ビュッ

P「響子」パシッ

友紀「またガチだ」

P「家事全般が得意とか理想じゃん?」

友紀「じゃあ3位」

P「拓海」

友紀「おろっ。これまた意外な名前が」

P「料理上手いんだぞ? レギュラーの料理番組持ってるくらいだし」

友紀「そうだったそうだった。……あれ?」

P「どうした?」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 09:54:50.76 ID:XRiCq6sAO
友紀「Pさんの理想が家事に偏ってる気が」

P「大事だからな。女だって男選ぶ時、給料とか貯蓄とか重視するだろ?」

友紀「あたしはそうでもないかも」

P「お前は野球好きならそれでいいんだろが」

友紀「キャッツファンじゃないと許さないっ!」ビュッ!

P「趣味を重視しすぎなんだよお前は。つか速い!」バシンッ

友紀「ふっふっふ。よくぞ我が渾身のストレートを捕ったものよ。だがまだあたしは3回変身出来る」

P「蘭子が聞いたら喜びそうだな、その台詞」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 09:59:13.65 ID:XRiCq6sAO
P「それにしてもいきなりなんだってそんな質問したんだ?」

友紀「んー? なんとなくかなー」

P「そっか」

友紀「うん」

P「じゃあ逆に俺は友紀の旦那にしたいドラフト何位なんだ?」

友紀「言わせる気?」

P「先に言わしたのお前だろ」

友紀「仕方ないなー。1位だよおめでとう」

P「そんな棒読みで1位と言われても喜べるのかどうか」

友紀「仕方ないじゃん。アイドル始めて周りにいる異性ってPさんくらいだし」

P「成り行き1位かよ」

友紀「そそっ」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:05:46.69 ID:XRiCq6sAO
P「まあいいや。そろそろ終わりにするぞ。あんまりやりすぎて肩痛めたら大変だし」

友紀「ん。じゃあ最後にあたしの最速のストレートを見せてあげよう」

P「ほう。やれるものならやってみるがいい」

友紀「ふっふっふ。だがそれにはちょっと準備がいるのさ。待ちたまえ」プシッ

P「待てこら。どこに隠してたそのビール缶」

友紀「男には分からない隠し場所が存在するんだよ」ゴクゴク

P「うおい。なに一気飲みしてんだ貴様」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:06:48.02 ID:XRiCq6sAO
>>11
友紀「そうだよね///」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:13:06.37 ID:XRiCq6sAO
友紀「ん……ぷはっ。うーし、準備完了だよー」

P「始球式では間違っても飲むなよ」

友紀「分かってるってばー。それじゃあ、ピッチャー姫川、振りかぶった!」

P「よしこい!」

友紀「Pさん、大好き!」ビュッ!

P「……へ?」バシーン!

友紀「うむ。よくぞ受け止めた!」

P「いや、そうじゃなくて」

友紀「Pさんは幸せ者だねー。こんな可愛い子に逆指名されるんだから」

P「馬鹿か貴様」

友紀「失礼なっ」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:18:19.04 ID:XRiCq6sAO
P「だってそうだろ。よりによってこんなおっさん好きになるなんて」

友紀「仕方ないよー。好きなものは好きなんだから」

P「でもなー……」

友紀「答えは聞くつもりはないから安心していいよ?」

P「え?」

友紀「あたしはアイドル。Pさんはプロデューサー。結ばれるわけないんだから」

P「……じゃあなんで言った」

友紀「受け止めて欲しかったからだよ。あたしの気持ち。だからもう満足」

P「そっか」

友紀「うん。うはー! 本音が喋れるって気持ちいーんだね! すっきりした!」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:22:43.56 ID:XRiCq6sAO
P「じゃあなんで泣く」

友紀「これはお酒だよ。お、さ、け。あたしの体内で熟成された一等品なんだよ?」

P「ずいぶん塩辛い酒もあったもんだな」

友紀「うるさいなー。たまには日本酒の気分なの。ほっといてよ」

P「……ほっとけないんだよ、馬鹿たれ」ギュッ

友紀「抱き締めないでよー……。一人酒の気分なんだからぁ……」

P「ほら、顔見せろ」

友紀「やー!」

P「ほら」グイッ

友紀「やだって――」

チュッ

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:30:57.99 ID:XRiCq6sAO
友紀「ん? んーっ!」ポカポカ

P「…………」

友紀「ん……」

P「……落ち着いたか?」

友紀「無理」

P「でしょうね」

友紀「強制猥褻、パワハラ。早苗さん呼んでやる」

P「それはガチでやめて」

友紀「じゃあ受け止めてくれるの? あたしの気持ち」

P「……アイドルを引退したら、な」

友紀「ぶーっ。先延ばしにして逃げるつもり? いいよ、絶対逃がさないから」

P「逃げるつもりはないさ。友紀の恋女房役を勤められるのは俺しかいないだろうしな」

友紀「ほんと?」

P「ほんと」

友紀「じゃあずっと、あたしの全てを受け止めてよね。正捕手さん♪」

おわりん

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/23(木) 10:37:42.03 ID:XRiCq6sAO
おまけ

友紀「さあ行くよねこっぴー!」

ねこっぴー?「ちょっと待て」

友紀「んー? なに?」

ねこっぴー?「なんで始球式のキャッチャーまでやらなきゃならん」

友紀「あはは。言ったじゃん。あたしの全てを受け止めてって」

ねこっぴー?「だからってなぁ……」

友紀「それに」

ねこっぴー?「ん?」

友紀「あなた以外に、あたしのボールを捕ってもらいたくないの♪」ボソッ

ほんとのおわりん

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