1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:26:26.41 :mUCxv0ILo
P「……というこずえに、みんなの趣味を紹介して欲しい」
渋谷凛「自分の趣味でいいの?」
島村卯月「というか、それはそれで面白いプロフィールと思うんですけど変えちゃうんですか?」
P「実際に変えるかどうかは未定。それに、こずえも全く無趣味というわけじゃないけど」
P「特に好きな、『これが趣味!』とプロフィールに書けるものが無いみたいなんだ」
本田未央「分かった、いろいろ試してもらって一番を決めるんだ!」
P「そういうこと。みんなにとっても同じ趣味の仲間が増えると嬉しいだろ?」
卯月「はいっ」
凛「ちょっとしたオーディションだね」
卯月「あ、でも、私の趣味って長電話だから……」
未央「良さを伝えるってのは難しいかなー。私のショッピングも、こずえちゃんにはチト早い?」
凛「じゃあ……」
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:27:05.56 :mUCxv0ILo
凛「家で飼ってるハナコ」
ハナコ「わん」
遊佐こずえ「わぁ……なでていい?」
凛「いいよ、嫌がったりしないから」
こずえ「えへへ、なでなで~」
P「人見知りしないんだなぁ」
凛「おかげで番犬としてはまるで役に立たないんだけどね……」
P「それはともかく、こずえは犬の散歩ってしたことある?」
こずえ「んー……ないよぉー」
こずえ「さんぽってー、どうすれば……いいの―?」
凛「適当に近所を一周すればいいんだよ、簡単だよ。はい、リード」
こずえ「ふわぁ……やってみるー」
P「俺達も付いて行くから心配いらないぞ」
こずえ「はなこー……いこー……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:27:43.01 :mUCxv0ILo
ハナコ(トテトテ)
こずえ「あー、そっちじゃないよぉ……」トコトコ
凛「こずえ、リードひっぱって。そっちじゃないって教えてあげて」
こずえ「う、うん」クイ
ハナコ(トコトコ)
こずえ「ふわぁ、よかったぁ……」
凛「ときどき好きなところに行こうとするけど、ダメなときは今みたいにちゃんと指示してあげるんだよ」
こずえ「はーい」
凛「こずえ楽しそうだね。これはもう決まりかな?」
P「けどなぁ……」
凛「何か問題ある?」
P「こずえは犬飼ってないんだが、そこはどうするつもりだ?」
凛「……」
P「…………」
凛「考えてなかった」
P「おい」
凛「……い、いつでもハナコ貸し出すから!」
P「ダメだろ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:28:10.75 :mUCxv0ILo
依田芳乃「わたくしの趣味の一つに石ころ集めがありましてー」
こずえ「いしころー」
芳乃「こずえ殿にその楽しさを教えて差し上げましょー」
こずえ「わーい」
P「横槍ですまんが、どんなところが楽しいんだ?」
芳乃「そうですねー。興味のない人にはどれも同じに見えるかもしれませんがー」
芳乃「よく見れば一つ一つ違う形をしていると分かるのでしてー」
芳乃「それとー、場所によっても形が違うものでー」
芳乃「例えばほらー、この河原はほとんどが丸い形をしてましてー」
P「ああ、学校で習ったな。上流ほどゴツゴツしてるんだっけ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:28:38.28 :mUCxv0ILo
こずえ「ねー、ぷろでゅーさー……」
P「お、どうした、こずえ?」
こずえ「みてー……きらきらしてる……」
P「本当だ。綺麗だな」
芳乃「ほほー、これはー……とても珍しい石ころでしてー」
P「種類とか分かるのか?」
芳乃「ふふー、伊達に石ころを集めてはおりませぬー」
芳乃「ですがー、本当は種類などどうでもよくー」
芳乃「色や形を気に入ったらそれで十分なのでしてー」
こずえ「こんどはー……とりさんのかたちー」
P「よく見つけてくるなぁ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:29:08.35 :mUCxv0ILo
芳乃「どうですかー? いろんな形があって面白いでしょー?」
こずえ「うんー、おもしろい……」
P「こずえは物覚えがいいから、これをきっかけに理科の成績が上がったりしてな」
芳乃「そなた……そのように即物的なことを考えてはいけませぬー」
芳乃「こずえ殿が楽しければそれで良いではありませんかー?」
P「そうだな、ごめん」
芳乃「いえいえー、分かってもらえれば良いのですー」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:29:38.42 :mUCxv0ILo
P「ちなみに、珍しいってことだけどなんていう種類なんだ?」
P「俺が知ってるのなんて花崗岩くらいだが……」
芳乃「あれはグレンラ岩というものでしてー」
こずえ「これはー……?」
芳乃「それはガイ岩でしてー」
P「じゃあこれ」
芳乃「アストラナ岩でしてー」
こずえ「すごーい……くわしいねー」
芳乃「ふふ、それほどでもー。せっかくこずえ殿が見つけてくれたので女子寮の庭に飾りましょー」
P(なぜだろう……女子寮に侵入しようとした不審者は、容赦なくひどい目にあう気がする……)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:30:10.09 :mUCxv0ILo
P「ボウリングなんて、ずいぶんやってないなぁ」
長冨蓮実「そうなんですか、こずえちゃんは?」
こずえ「こずえはー……やったことない……」
蓮実「かつてあんなに一世を風靡したというのに……」
P「さも見てきたみたいに言うなよ。蓮実だって生まれてないだろ?」
蓮実「あはは、ごめんなさい。これも母の影響でしょうか」
こずえ「ぼーる……どれでもいいのー?」
蓮実「ええ、良いですよ。でも重さが違うから自分に合うのを選んでね」
こずえ「はーい」
P「蓮実は選ばないの?」
蓮実「マイボールがありますから!」
P「ああ……マイボール持ってるんだ」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:30:40.92 :mUCxv0ILo
こずえ「ぼーる……おっきいねー……」
蓮実「親指中指薬指をさして持つんですよ。こずえちゃん、試してみて」
こずえ「ん……」
こずえ「~~っ」ググッ
こずえ「~~~~っっ」プルプル
P(持ちあげられなくてプルプルふるえるこずえ超可愛いwww)
P「ほらっ、もう少しで持ち上がるぞ、頑張って!」
ドスッ!!
P・蓮実『わあっ!!』
こずえ「あー……おとしちゃった」
P「こずえ、だいじょうぶか!? 足に落ちてないか!?」
こずえ「へいきー……あたらなかった……」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:31:15.66 :mUCxv0ILo
蓮実「ボウリングを勧めるのはやめましょう! 私、なんだか不安で見てられません!」
P「そうだな! こずえには無茶ぶりすぎたか!」
こずえ「ぼうりんぐ、しちゃだめー……?」
P「うん、残念だけどこずえに合うボールが無いみたいだから」
こずえ「ふわぁ、そうなんだー……」
蓮実「……このボウリング場、軽いボールが無いんですね。今知りました」
P「いや、こずえが非力なだけじゃないかな? 向こうで小学生が投げてるし」
P「キャンプで水汲みできたから大丈夫と思ったが……よく考えたらあのときは両手で持ってたな」
P「ごめんな、せっかく紹介してもらったのに」
蓮実「いえ、こずえちゃんが怪我でもしたら大変ですし」
P「せっかくマイボールも持ってきたのに」
蓮実「あはは……ちょっと張り切り過ぎちゃいました」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:31:53.48 :mUCxv0ILo
P「せっかくだから1ゲーム投げていっても良いぞ」
蓮実「でも、二人は退屈じゃないですか?」
P「見学してるから。こずえも蓮実のボウリング見てみたいだろ?」
こずえ「うんー……みたいー」
蓮実「じゃあ、お言葉に甘えて……」
・
・
・
カコーン!
蓮実「やった! 見ましたか! 3連続スペアですよ!」
P「はい、あーん」
こずえ「あー……ん。ふわぁ、おいしいー……」
蓮実(アイス食べてる……)ジトー
P「おっと、蓮実もほしいか? じゃあ3連続スペアのご褒美に、ほら、あーん」
蓮実「は、はぁ……」
蓮実(見てないようでちゃんと見てるんですね……)
蓮実(ふふ、ちょっと恥ずかしいけど、でも嬉しいです)
蓮実「あーん」///
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:32:34.64 :mUCxv0ILo
若林智香「こずえちゃんは、誰かを応援したことある?」
こずえ「あるー……がっこうの……うんどうかいで、ねー……」
こずえ「こずえがみんなを……おうえんしたのー」
P「ううむ、こずえに応援してもらえるとはなんて羨ましい」
こずえ「ぷろでゅーさー……おうえん、してほしいー?」
P「そりゃもちろん! こずえに応援してもらえたら嬉しいよ」
智香「こずえちゃんはどう? 応援して楽しかった?」
こずえ「うん、たのしかった……ふぁんのひとに、おうえんしてもらうとうれしい……」
こずえ「おうえんするのも、たのしい……ねー」
智香「ふふ、そうだね。それがチアリーディングで一番大切なことだよ☆」
こずえ「そうだー……ぷろでゅーさーを、おうえんするー……」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:33:03.41 :mUCxv0ILo
P「えっ、今?」
こずえ「だめー……?」
P「良いけど……でも、特に応援してもらうことが無い――」
P(ハッ、こずえがすごく残念そうだ!)
智香「せっかくこずえちゃんがこう言ってるんだし、何かないんですか?」
P「そう言われても急には……」
こずえ「……」
P「うーん、何か……」
智香「じゃあ、応援してほしいことを思いつくのを応援します!」
P「ファッ!?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:33:33.81 :mUCxv0ILo
智香「フレーフレー、プロデューサー!」
智香「こずえちゃんがっ、待ってますよ! な・に・かっ、思いついて、ハイッ!」
P(なにこの……なに……)
智香「さぁ、こずえちゃんも一緒に!」
こずえ「ふわぁー、がんばれー……がんばれー……」
智香「がんばれ☆ がんばれ☆」
P(なんだかよく分からんが、チアユニフォーム姿のこずえって良いかも……)
P(今度そういう仕事探してみよう)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:34:04.38 :mUCxv0ILo
P「穂乃香の趣味はバレエだったと記憶してるが……」
綾瀬穂乃香「そうですね。アイドルに転身したとはいえ全く辞めたわけではありませんから」
P「今俺達がいるのは?」
穂乃香「ゲームセンター……です」
こずえ「ふわぁ、おとすごいー……」
P「ここで白鳥の湖でも踊るのかな?」
穂乃香「いえ、あの……ぴにゃこら太のぬいぐるみを取ろうと……」
P「ハァ~……出会った頃の穂乃香はあんなに真面目だったのに、いつのまにかぴにゃキチに……」
穂乃香「そ、そういう言い方しないでくださいっ」
穂乃香「こずえちゃんに趣味を、ということだったので足しげく通った腕前を伝授しようかと」
P「伝授するならバレエでもいいんじゃないかな?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:34:34.61 :mUCxv0ILo
穂乃香「うう、クレーンゲームは……ダメですか?」
P「ダメってことはないが……まぁ、それも穂乃香の趣味なんだよな。うん、良いよ」
穂乃香「ありがとうございますっ。それじゃあこずえちゃん……あら?」
P「あれ? さっきまでいたのに」
こずえ「……」ジー
P「ああ、いた。なにか欲しい物あったかな?」
こずえ「もらえるー?」
P「クレーンを操作して、穴に入れたら出てくるんだよ」
こずえ「むずかしい……?」
P「うーん、どうだろう。穂乃香?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:35:16.02 :mUCxv0ILo
穂乃香「こずえちゃんが欲しいのはどれですか?」
こずえ「ぴんくの……くまさんー」
穂乃香「配置が悪いですね……でもそのぶん、取れたときは嬉しいと思いますよ」
穂乃香「とりあえず何度か挑戦してみましょう。私もアドバイスしますから」
こずえ「やってみるー」
チャリン ウイーン… ウイーン…
P「ちょっと行き過ぎたかな?」
穂乃香「ええ、次はもう少し早めにクレーンを止めて――あっ?」
P「えっ?」
こずえ「……おー?」
空振りと思われたクレーンだったが、なんとぬいぐるみのタグがひっかかっていた。
こずえ「とれたー」キャッキャ
穂乃香「たった1回で……しかもそんな高等テクを……ッ!」
穂乃香「こずえちゃん、弟子にしてくださいっ!」
こずえ「ふわぁー……?」
P「こずえは今のを狙ってやったわけじゃないと思うぞ……」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:35:46.11 :mUCxv0ILo
こずえ「ぷろでゅーさーのしゅみは、なぁに……?」
P「俺の趣味? うーん、なんだろ……」
P「ゲーム……趣味ってほどじゃないな」
P「読書……ここ数年まともにしてない」
P「料理……必要だからしてるだけで趣味ってわけでは」
P「えっ、もしかして俺も趣味と呼べるものがない……!?」
こずえ「ないのー?」
P「ないかも……」
こずえ「こずえとー……おそろい?」
P「……おそろいか。そう考えると悪くないかもなぁ」
こずえ「えへへー、ぷろでゅーさーといっしょ……」
P「そうだな、一緒だ」ナデナデ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:36:14.60 :mUCxv0ILo
卯月「こずえちゃん、趣味は決まったの?」
こずえ「えっとねー、ぷろでゅーさーと……いっしょ」
未央「……? 一緒に趣味を探した……んだよね?」
こずえ「そうー……。それで、ぷろでゅーさーといっしょに……なったの」
凛「どういう意味なんだろう?」
卯月「一緒……一緒になることが趣味?」
未央「結婚的な意味で……?」
卯月「いくらなんでもそれは……」
未央「無いよね、うん。あはは、飛躍しすぎ……ってしぶりんがいなーい!」
このあとめちゃくちゃ問い詰められた。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:36:44.18 :mUCxv0ILo
おわり
チアとバレリーナとウェディングドレスのこずえを待ってます(ガチャガチャ)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/26(金) 19:42:53.13 :6icxhlQLo
グレンラ岩ガイ岩アストラナ岩の流れに吹いたw
特に最後のは虚空からホンモノ来そうでヤバい
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/27(土) 04:10:19.93 :KC8b+R+Bo
フフフ……乙……
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【SS速報VIP】遊佐こずえ「しゅみってなぁに?」
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