【持田亜里沙SS】亜里沙「まぶしがりや」

1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:09:56.78 ID:Ps57CI/vo

P「は? ハロウィンクイーン、ですか」

ちひろ「ええ、イベント会社から申し出がありまして」

P「いやしかし、その、女王様系っていうんですかね」

P「亜里沙には似合わないと思うんですが……」

ちひろ「うーん、こないだのイベントで、ずいぶん迫力があるからってことで」

ちひろ「いたく先方が気に入っちゃいまして」

P「しかし……」

ちひろ「どうします? 別にお断りしてもいいですけど」

P「い、いや」

P(チャンス、だよな。売れる)

2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:12:00.37 ID:Ps57CI/vo

P(いや、しかし、うーん……)

ちひろ「一応、他の娘の割り当てもありますので……」

P「……亜里沙に、聞いてからでもいいですか」

ちひろ「はい、大丈夫ですよ」

ちひろ「そうですよね~、路線変更みたいなものですものね」

P「ええ、まあ」

ちひろ「でも、結構大きいイベントなんで、早めに」

P「はい、分かってます」

3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:14:22.51 ID:Ps57CI/vo

――

亜里沙「ふふん、ふーん♪」

亜里沙「ハサミのおーともかろやっかに~♪」

P(いるな……)

P「あー、その、亜里沙」

亜里沙「はぁい、いますよ~」

P「ああ。ちょっといいかな」

亜里沙「どうぞ。せんせいに何でも話してね」モフっ

P「おう、実はな……」

4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:18:18.30 ID:Ps57CI/vo

亜里沙「……」

P「というわけで、向こうの方から、こういうイメージでやりたいと言ってきているんだ」

P「も、もちろんな、嫌だったら断っていいんだ」

P「うたのおねえさんって路線でやってきたわけだし」

P「ただほら、まあ、向こうからの申し出だし、売り出しに力を入れてくれることは確かで」

P「でも、いくらなんでもこれまでのイメージがだな」

亜里沙「……うん」

P「お、おう。どうする?」

亜里沙「クイーンってことは、女王さまよね?」

P「そ、そうだな」

亜里沙「女王さまには……やっぱりナイトがついてくれるのよね♪」

P「……あい?」

5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:20:53.51 ID:Ps57CI/vo

亜里沙「せんせい、Pくんが守ってくれるなら、大丈夫よ」

亜里沙「好きなようにして?」

P「えっと……」

P(どうしよう……)

P(いや、チャンスだ。チャンスなんだ)

P(……これを逃す手はないじゃないか)

亜里沙「うふふ」

P「えっと、そうしたら」

P「……受けようか。せっかくだし」

亜里沙「……はい♪」

6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:23:13.28 ID:Ps57CI/vo

P「そうしたら、ちょっと先方に連絡して、早速準備するから」

亜里沙「あ、衣装は、どんな感じになるのかしら?」

P「えーっと、そうだな」

亜里沙「やっぱり、ウサコちゃんもおそろいにしたいし」

P「そこは拘るんだな……」

亜里沙「もちろん! ねー、ウサコちゃんも女王さまになりたいもんねー」

亜里沙「(愚民どもを跪かせてやるウサ!)」

P「ウサコちゃん、そんなにアグレッシブだったっけ」

7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:27:40.73 ID:Ps57CI/vo

――

「うふ♪ 控えなさい?」

\ヴぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!/

「何をしてるの? 今あなたはクイーンの前にいるのよ? 頭が高いわよ、そこに跪きなさい!」

\ヴァアアアアアアアアアアアアアア!!!!/

P(盛り上がってるな……)

P(……良かったんだよな)

ちひろ「スゴイですねー」

P「ち、ちひろさん」

ちひろ「うーん、やっぱり亜里沙さん、何でも出来る人って感じですよね」

P「……そうですね」

8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:29:51.16 ID:Ps57CI/vo

ちひろ「それで、どうしましょう」

P「何がですか」

ちひろ「アレですよ、アレ」

P「ああ……いや、亜里沙には見せないでください」

P「俺が処分します」

ちひろ「でも、いいんですか」

P「いーんです、俺が騎士ですから」

ちひろ「えっ、なんですか!?」

P「……俺が騎士(ナイト)ですから」

ちひろ「ぶふぉっ」

P「笑わないでくださいよ」

9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:33:50.12 ID:Ps57CI/vo

――控室。

亜里沙「ふー」

P「お疲れ様」

亜里沙「あっ、Pくん!」

P「うん、ドリンク」

亜里沙「えへ、ありがとう」

亜里沙「……あっ、コホン。大儀であるぞ♪」

P「ハハッ、女王陛下」

亜里沙「あはは、かしこまってる」

P「衣装外して、もう移動するだけだから休憩時間たっぷりありますので」

亜里沙「うん、ありがとう」

10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:38:18.02 ID:Ps57CI/vo

亜里沙「うーん、しょ、と」

P「ステージ、どうだったかな」

亜里沙「……いつもと全然違ったわ」

P「うん?」

亜里沙「おねえさんの時とは違って、ライトがビカーってなってて」

亜里沙「もう、音も何もかもすっごい洪水状態で」

P「ああ、たしかにな」

亜里沙「リハの時から目がチカチカしちゃって凄かったぁ」

P「だ、大丈夫か?」

亜里沙「……」

P「おい」

亜里沙「(あの程度のライトアップじゃウサコには足りないウサ!)」もふもふ

P「ウサコは派手好きだなぁ」

11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:40:58.52 ID:Ps57CI/vo

亜里沙「Pくん」

P「ん?」

亜里沙「ファンのみんな、喜んでくれたかしら?」

P「……」

亜里沙「わたし、うまく、出来たと思う?」

P「……ああ」

P「すごい歓声だったじゃないか」

亜里沙「そう……よね」

P「うん、大丈夫だ」

P「何も心配することなんてない」

亜里沙「……」

12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:45:02.68 ID:Ps57CI/vo

P「えっと……その……」

P「……私めが女王陛下をお守りするナイトでありまして」

亜里沙「えへへー、Pくんが守ってくれるなら女王さまもいいかな」

P「うん」

亜里沙「よぉし、それじゃ、二人組をつくって♪」

P「ぐふっ、トラウマを」

亜里沙「じゃあ、肩がこっちゃったから」

P「はいはい、マッサージしますよ」

亜里沙「よきにはからえ~」

13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:53:15.17 ID:Ps57CI/vo

――
ちひろ「成功だったみたいですね」

P「ええ! 実際、売れましたし」

ちひろ「でも、どうするんですか」

ちひろ「ファンレターというか、反対意見というか……」

P「……亜里沙には見せないでください」

ちひろ「バレちゃいますよ?」

P「それはそうですけど」

P「でも、あんな大舞台に立てるの、めったになかったんだ」

P「ファンが喜ばないわけないでしょ」

P「ふ、複雑に、思う人も、いるかもしれないけど」

ちひろ「……『天帝、最高!』って人もいますけどね」

P「……新しいファンが獲得できたわけで」

14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 21:55:05.14 ID:Ps57CI/vo

P「プロデューサーの仕事は、新たな一面を引き出すことでもあって……」

P「それに、先方からの申し出だったんだ」

P「断るより、受けたほうがいいに決まってる」

P「良かったんです」

ちひろ「そ、そうですね」

ちひろ「私も、その、勧めた手前……」

P「とにかく、これでファンが増えたんだから、もっと躍進を狙ってですね」

P「新しい企画を作ると」

ちひろ「うーん、そうですね」

15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:00:16.53 ID:Ps57CI/vo

ちひろ「そしたら、今度アイドル総選挙があるから……」

P「なるほど」

P「とにかく、それを目指していろいろと活動していけば」

P「大きな露出を増やして」

ちひろ「そうですねぇ」

P「結構、セクシー路線も、大丈夫だと思いますし」

ちひろ「冬場に脱ぐのはどうかと思いますけど」

P「あっ、まあ、そうですけど」

16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:03:27.66 ID:Ps57CI/vo

バタン。

亜里沙「……」

P「あっ、亜里沙」

亜里沙「……」

P「どうした? おはよう」

亜里沙「……あっ、Pくん」

亜里沙「うふふ、おはよう」

P「……?」

P「あのな、今度のアイドル総選挙に向けてだな……」

亜里沙「うん、うん」

17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:07:18.63 ID:Ps57CI/vo

P「やっぱり、今人気がある内に、いろいろやっておいた方がいいと思うんだ」

亜里沙「そうねぇ」

P「だから、女王様路線は意外と好評だったし……」

亜里沙「ね、ねえ、Pくん」

P「どうした?」

亜里沙「女王さまもいいけど、わたしはわたしらしいのが一番かなって、思うんだけど」

P「……えっと」

亜里沙「みんなのおねえさん、みたいな」

P「そう……か?」

18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:10:53.62 ID:Ps57CI/vo

P「でも、こないだのイベントだって……成功しただろ?」

亜里沙「う、うん」

P「やっぱり嫌だったか?」

亜里沙「嫌じゃないのよ?」

P「うん」

亜里沙「先生、女王様だって、がんばってやったし……」

亜里沙「えっと、嫌いじゃないっていうか」

P「うん……」

亜里沙「でも、その」

P(もしかして、見ちゃったのかな。ファンレター)

P(ま、まずいな……「がっかりした」とか、書いてあったしな)

19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:13:34.15 ID:Ps57CI/vo

P「あの、もしかして……」

亜里沙「あっ、わがまま、言ってるね、私」

亜里沙「ごめんね?」

P「えっ、いや、その」

亜里沙「Pくんが守ってくれるなら、何でもやるって言ったのに」

P「……」

亜里沙「うん……よし」

P「あの」

亜里沙「よし、大丈夫よ」

亜里沙「(どんと来いウサ!)」モフモフー!

P「お、おう?」

20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:18:05.32 ID:Ps57CI/vo

P「あ、あのな」

亜里沙「うん、大丈夫よ、何でもやるウサよ」

P「混じってる混じってる」

P「……やっぱり嫌だったのか?」

亜里沙「うーん、そうじゃないんだけど」

亜里沙「……ごめんなさい、ちょっと秘密?」

P「お、おう」

P(どうしよう)

21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:23:05.82 ID:Ps57CI/vo

――
P「ちひろさん、亜里沙が元気ないんです」

ちひろ「そうですか?」

P「もしかして、手紙とか、見せてないでしょうね」

ちひろ「ちゃんとプロデューサーさんに渡してますよ」

ちひろ「でも、ほら、ネットの書き込みとかありますから」

P「亜里沙、ショックを受けたのかな」

ちひろ「……そんなに弱い人にも見えないですけど」

P「だって、何でもやるって言ってたんです」

P「イベントだって成功して……」

P「急になんか」

ちひろ「うーん」

22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:27:11.18 ID:Ps57CI/vo

ちひろ「ファンから直接言われたんでしょうか」

P「え」

ちひろ「こないだお休みでしたし、その時に」

P「いやそんなまさか」

ちひろ「……えーっと、行き先とかは聞いてないですけど」

P「ちょっと俺、聞いてきます」ダッ

ちひろ「あ、ちょっと」

23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:32:47.45 ID:Ps57CI/vo

ちひろ「ちょっと待って下さい!」ガシッ

P「うおっ」

ちひろ「本人が言いにくいことかもしれないじゃないですか」

P「確かに……」

ちひろ「何かその、言いかけたこととか、ないんですか」

P「ちょっと秘密って言われましたけどね」

ちひろ「あーあー」

P「!?」

ちひろ「これは、もう」

P「ダメかもしれない?」

ちひろ「聞かない方が賢明でしょう」

P「!?」

24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:37:09.81 ID:Ps57CI/vo

P「そんな、でも……」

ちひろ「無理に聞いたらかえって傷つけることになるかもしれませんよ?」

P「いや、だって」

ちひろ「だってじゃなくて」

P「……」

ちひろ「他になにか言ってなかったんですか?」

P「まあ、その」

ちひろ「はい?」

P「女王様じゃなくって、わたしらしくやりたいって……」

ちひろ「……ああ、そうなんですね」

25:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:41:31.95 ID:Ps57CI/vo

ちひろ「プロデューサーさん、私から振った話ではありますが……」

ちひろ「この路線、続けるのはやめた方がいいんじゃないでしょうか」

P「……なぜです?」

ちひろ「イベント会社から持ちかけられた話ですけど、イベントも終わったわけで」

P「で、でも、成功したじゃないですか」

ちひろ「確かにそうです」

ちひろ「けど、あの亜里沙さんが、自分らしく、なんて言うの、初めてでしょう?」

P「それは……」

ちひろ「無理をしてたわけじゃないと思うんです。ノリノリだったし」

P「そうですよね」

ちひろ「でも、やっぱり、何かあったんでしょう」

26:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:45:41.07 ID:Ps57CI/vo

P「ですが、ちひろさん。今度総選挙があるって言うじゃないですか」

P「ここでテコ入れしないと、勝てないじゃないですか!」

ちひろ「そ、それは……」

P「なんだってファン獲得出来るならやりますよ」

P「やるだけやらなくちゃ意味無いでしょう」

P「俺は亜里沙を守りますよ、だから……」

ちひろ「……」

P「……そ、それとも、やっぱり、守るつもりで傷つけているんですか」

P「俺は、俺は、その」

ちひろ「……うちの事務所には、他にもアイドルがいますから」

P「……!」

27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:51:34.96 ID:Ps57CI/vo

ちひろ「あの、誤解しないでくださいね、決してプロデューサーさんを」

P「……いえ」

ちひろ「と、とにかくですね。亜里沙さん本人が言ったことを、もっと尊重することは大事じゃないかと」

ちひろ「あ、えっと、なんか言ってることがまとまりませんが」

P「……」

ちひろ「なんでもやればいいとは思わないんです、私は」

P「……」

P「……はい」

ちひろ「あ、あの」

P「……」

28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 22:59:42.88 ID:Ps57CI/vo

P「……確かに、そうですよね」

P「一時的に、ファンが増えても、この路線を続けるのは難しいし」

ちひろ「はい……」

P「でも……」

ちひろ「あ、えーと、ですね」

P「いや、いいです。ちゃんと、亜里沙と話し合っていきます」

ちひろ「あ、は、はい」

P「他のアイドルのこと、忘れてました」

P「立ち位置だけで、路線を決めちゃダメですよね」

ちひろ「……そうですね」

29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:08:27.03 ID:Ps57CI/vo

持田亜里沙は第一回、第二回シンデレラガール選抜総選挙にて、ともに圏外だった。

30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:14:13.57 ID:Ps57CI/vo

――
亜里沙「……ふふふん、ふ~ん♪」

亜里沙「ヘッドライトのあまの~がわ~♪」

P「亜里沙」

亜里沙「あ、Pくん」

P「お疲れ様」

亜里沙「お疲れ様です♪」

P「うん、休憩時間?」

亜里沙「えっと、そうですよぉ」

亜里沙「Pくんも休憩?」

P「あ、うん。ちょっとだけ」

31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:16:49.16 ID:Ps57CI/vo

亜里沙「コーヒー? 紅茶?」

P「ああ、大丈夫」

亜里沙「(先生の淹れるお茶が飲めないウサかー!)」

P「じゃあ、一杯」

亜里沙「はぁい」

P「……」

亜里沙「♪~はい、どうぞ」

P「お、ありがとう」

32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:20:38.00 ID:Ps57CI/vo

P「ん……」ズズッ

亜里沙「Pくん、何か、お話?」

P「ああ、うん」

P「……仕事の、路線のことなんだけど」

亜里沙「はい」

P「やっぱり、亜里沙が一番望む形で、やろうか」

亜里沙「えっと……」

P「子どもと遊ぶの、好きなんだろ」

P「恐いおねえさんじゃあ、なかなか、そうもいかないだろうから」

亜里沙「……」

33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:26:30.84 ID:Ps57CI/vo

P(ちひろさんが、調べてくれた。イベント後の休みの日に……)

P(亜里沙は久しぶりに幼稚園に行って)

P(子どもたちに怯えられたんだとか)

P(……ダメだよな、そんなん)

亜里沙「……でも」

P「うん?」

亜里沙「うたのおねえさんじゃ、売れないかもしれないよ?」

P「……」

亜里沙「アイドルっぽくないし」

P「……」

亜里沙「わたし、きっと、そんなに……」

P「大丈夫」

34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:32:09.49 ID:Ps57CI/vo

P「道はひとつじゃないから、大丈夫」

P「本当の亜里沙を見てもらった方が、ずっとずっと、いい」

亜里沙「……本当に?」

P「うん」

亜里沙「……」

P「お願いします」ペコリ

亜里沙「……」

P「もう一回、プロデュース、させてください」

亜里沙「……」

亜里沙「……はい」

35:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:35:20.88 ID:Ps57CI/vo

亜里沙「よろしくおねがいします、Pくん」

P「……うん、よろしく」ホッ

亜里沙「えへへ、それじゃあ、どうしようかしらぁ」

P「なんかやりたいこととか、ある?」

亜里沙「お祭りとか、いいかも! 浴衣を着て――」

P「うん、うん」

亜里沙「それから、あっ、Pくんがうたのおにいさんになって――」

P「え!? それはちょっと」

亜里沙「でも、やっぱりうたのおねえさんとおにいさんはセットだと思うのよ!」

P「いや、しかし、それは……」

亜里沙「(ウサコも相棒がほしいウサ!)」

P「……ウサオくん?」

36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/11(火) 23:37:42.66 ID:Ps57CI/vo

それから、二人でしばらく、夢のような話をして、帰った。

笑いながら、夢のような話をして。

終わり

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