【持田亜里沙SS】モバP「お弁当つくるひと」亜里沙「お弁当箱あらうひと」

1: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:02:54.55 ID:8YokJYmwo

ちひろ「あら、プロデューサーさん。お弁当ですか?」

P「ええ、ここのところなんだかんだで、自分のお弁当は食べられなかったですからね」

P「やっぱり自炊を始めたからには自分で食べないと」

ちひろ「ここのところお弁当攻めでしたからね。羨ましい」

P「俺の胃袋はひとつしかないんです」

ちひろ「またまたそんなこと言っちゃって」

P「はっはっはっ、吐くほどスタドリを飲めば気持ちが分かると思いますけど」

ちひろ(目がマジだ)

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2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:04:54.51 ID:8YokJYmwo

すまない。某「モバP「自炊始めたんですよ」ちひろ「へえ」」の亜里沙エンドなんだ。
先駆者には謝っても謝りきれない。

3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:05:51.57 ID:8YokJYmwo

ちひろ「ま、まあ、それで、今日はどんなお弁当何ですか?」

P「ええまあ、ちょっと揚げ物系を排して、カツオの時雨煮とほうれん草の和物です」

ちひろ「本格的ですね」

P(煮汁にカツオをぶっこんだだけなんだけどなぁ)

P「まあ、大したもんじゃないっすよ」 カパッ

『ごちそうさまでしたウサ ウサコ』

P「」

ちひろ「ほう、今回は搦め手ですね」

4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:06:38.15 ID:8YokJYmwo

P「ウサっ、ウサっ、ウサコっ!?」

亜里沙「(Pちゃんのお弁当、大変おいしかったウサー)」コソコソ

P「おう、褒めるのはいいから返せっ!?」

亜里沙「(ちゃんと分量を守った丁寧な仕事だったウサ)」

亜里沙「(好みを言えば、もう少し生姜の量を増やしてほしかったウサ)」

P「冷静に評価しないで!」

ちひろ「お弁当も作れるとかどこの完璧超人なんですか」

亜里沙「(ただし、彩りが地味で、詰め方が甘いウサ)」

P「自分で食べるからどうでもいいじゃない!」

5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:07:10.78 ID:8YokJYmwo

亜里沙「るるるー、あなたお弁当つくるひとー♪」 ススス

亜里沙「わたし、お弁当箱あらうひとー♪」

P「あ……! そういえば、食べた後、きっちり洗ってあった!」

ちひろ「そこなんですか」

亜里沙「はいPくん、代わりのお弁当ですよぉ」サッ

P「ぐわあーっ、眩しい」 ぺかー

ちひろ「何が眩しいんですか」

P「俺のお弁当より鮮やかだった……」

亜里沙「栗ご飯に小松菜と人参のナムル、だし巻き卵、白身魚のポン酢がけですよっ」

亜里沙「お新香も詰めときました」

P「完敗だ……」

6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:07:46.38 ID:8YokJYmwo

ちひろ「いやー、でも、こんなに品目を作ったら時間がかかるんじゃ……?」

P「栗ご飯を除けば大して時間がかからないっすよ」

P「これならお弁当用に繰り越しても朝にも回せるし」

亜里沙「ささっ、どうぞ。お茶も入りました」

P「うう……はい……」

P「ん」ムグムグ

P「う、う」

ちひろ「はい」

P「うまいぞぉー!!」

亜里沙「(勝ったウサ)」

7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:08:40.90 ID:8YokJYmwo

P「クソぉ、俺は事務所のレンジでごはんをチンする前提で作ったのに」

P「ちゃんとご飯が冷えてもおいしいお弁当になっている……」

ちひろ「ああ、なるほど」

P「亜里沙さん……俺は自炊初心者とはいえ、悔しいっ」

亜里沙「(千里の道も一歩からウサ)」

P「ウサコちゃん……」

亜里沙「先生も、学生の頃は一杯失敗してがんばったんですよぉ」

亜里沙「それに、まだまだ未熟ですから」

P「そうだったのか」

ちひろ「なんですかねこれ」

8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:09:09.41 ID:8YokJYmwo

――しばらくして。

P「ふー。ごちそうさまでした」

亜里沙「お粗末さまでした」

亜里沙「(ウサ!)」

P「えーっと、そうだ、お弁当洗わないと」

亜里沙「あ、先生が洗いますよ」

P「いやいや、ここは、せっかくお弁当を交換したことになるわけで」

亜里沙「あ……」

亜里沙「えへへ、はいっ」

P「ん、んん。あなたお弁当つくるひとー」

P「わたしお弁当箱あらうひとー♪」

ちひろ「キモイ」

9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:09:36.15 ID:8YokJYmwo

P「でも、お弁当って洗うのが大変ですよね」ジャー

亜里沙「え?」

P「お弁当っていうか、食事っていうか……」

P「食器を流し台に突っ込むだけで、ちゃんと毎日洗い物をしたことがなかったので」

P「お弁当作ってから、これを毎日って思うとげんなり状態で……」

亜里沙「そうよねぇ」

P「なんか、どうせまた明日使うのに洗うんかい! みたいな空しさが」

亜里沙「世のお母さんたちは大変なんですよ」

P「毎日繰り返すと辛いっすわ」

亜里沙「ふふ、でも、こうして二人だと、楽しいでしょっ」

P「……うん。はい」

10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:10:08.66 ID:8YokJYmwo

亜里沙「同じことの繰り返しってね、大事なことなの」

亜里沙「手洗いもうがいも、それこそ、歌やダンスのレッスンも」

亜里沙「繰り返さないと身につかないでしょう?」

P「んー、洗い物とかはね。結局汚すのに元に戻さないといけないのがなぁ」

亜里沙「元に戻すんじゃなくって、キレイにするのよっ」

亜里沙「ほら、キュッキュッきゅー」

P「おう、キレイキレイ」

亜里沙「はい、よく出来ました♪」

P「やったー」

11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:10:35.00 ID:8YokJYmwo

亜里沙「それにしても……」

P「ど、どうしました」

亜里沙「もしかして、Pくん、普段から洗い物を貯めこんでいるんじゃ……」

P「うっ」ギクッ

亜里沙「Pくん?」

P「いやその……し、仕事がイソガシイ……」

亜里沙「ダメですよぉ、面倒がっちゃ」

P「そうですけど……」

亜里沙「……よし」

P「はい?」

亜里沙「先生が住み込みしてあげますっ」

P「えええー!?」

12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:11:10.85 ID:8YokJYmwo

――P宅。

P「住み込みはアカンて。アイドルなんだし」

亜里沙「だから、せめて一回くらいは指導しないと」

P「お、おかしいな、保育士さんはハウスキーパーの資格も込みでしたっけ」

亜里沙「おじゃましまーす♪」

P「うわあー、普通に入っちゃらめぇー」

亜里沙「(ぐふっ、汚いウサ!)」

P「ああ、全然片付いてないんです」

亜里沙「片付いてないというより片付けてない、ですねぇ」

P「……はい」

13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:11:40.48 ID:8YokJYmwo

亜里沙「なるほど、洗濯はしても棚にしまわない」

P「はい」

亜里沙「洗い物はするけど、水切りカゴに満杯にしたまま」

P「そうです」

亜里沙「仕事の書類は机の上に積み上げっぱなし」

P「ごめんなさい」

亜里沙「……ふう」

P「A型です」

亜里沙「知ってます♪」

亜里沙「さ、明日はお休みですから、今夜にまとめてやっつけしちゃいましょう!」

P「あーっ!(えっちなグラビアがバレる!)」

亜里沙「えっちなのは大体把握してますからねぇ」

P「ひいっ」

14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:12:16.47 ID:8YokJYmwo

亜里沙「使わないものは捨てちゃいましょうねぇ」

P「ヤダヤダ! この雑誌は初めて自分でグラビア仕事を取った時のなんだい!」

亜里沙「事務所に資料として取っておけばいいじゃないですか」

P「ちひろさんが許さない」

亜里沙「ああ……」

P「記念品だから!」

亜里沙「記念品を床に置かない」

P「ハイ、ソノトオリデス」

亜里沙「洗い物はすぐ整理する」

P「毎日整理するのが大変なんだもん!」

亜里沙「毎日アイドルを呼ぶつもりでやりましょう☆」

P「何その変態プロデューサー」

15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:12:52.21 ID:8YokJYmwo

亜里沙「えっちな本(巨乳)」

P「はい」

亜里沙「えっちな本(爆乳)」

P「ええ」

亜里沙「えっちな本(貧乳)」

P「うん」

亜里沙「……」

P「いやその」

亜里沙「えっちな本(触手)」

P「ええと」

亜里沙「えっちな本(性転換)」

P「ちゃうねん」

亜里沙「とりあえず破いちゃいますねー♪」グッ

P「はうあーっ!」

17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:13:27.19 ID:8YokJYmwo

亜里沙「冗談ですけど、Pくん……性癖は選んだ方が……」

P「何にでも対応できるように」

亜里沙「(ついていけないのはこっちウサ!)」

P「本当にそうですね」

亜里沙「もう~、あっ、人形姦……?」

P「ウサコは使ってない」

亜里沙「何なら使ってるのかなぁ~?」

P「……」

18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:14:40.20 ID:8YokJYmwo

亜里沙「はぁーい、そういうわけで、これはもう、一晩じゃおわり、そうに、ないですね」

P「……ふぁい」

亜里沙「なので、夜ご飯にしましょうっ」

P「あい」

亜里沙「Pくん、つくる?」

P「……そうですね」

P「ふふっ、初級自炊ストの力を見せてやりますよ」

亜里沙「わ~」パチパチ

P「じゃ、えーと、早速レシピを……」

亜里沙「ホントに初級者なのね」

19: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:15:35.03 ID:8YokJYmwo

――しばらくして。

P「作ってやりましたよ! 鶏肉が余ってたので照り焼きと、れんこんの酢きんぴらと野菜汁!」

亜里沙「盛り付け方がまだまだですっ♪」

亜里沙「照り焼きはちゃんと冷めてから切らないと……」

P「くっ、そんにゃ余裕はないにゃ!」

亜里沙「ちょっとずつ覚えて行けばいいのよ」

P「ぐふっ、俺がいつもアイドルに言ってる……」

亜里沙「……うん」モグモグ

亜里沙「おいしい!」ムグムグ

P「っし!」

亜里沙「味付けはちゃんと出来てます」

P「ですよね~」

亜里沙「レシピ持ってウロウロしたりしてなければ合格点」

P「ぐぬぬ」

20: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:16:18.03 ID:8YokJYmwo

亜里沙「もう、包丁持ちながら首っ引きになっちゃ、危ないんですからね」

P「お母さんみたいなこと言わんでください」

亜里沙「あ、お漬物とか、そういうのが足りない」

P「うう……漬物は苦手なんどす……」

亜里沙「ささっ、Pくんも食べて食べて~」

P「あい、いただきまーす」

亜里沙「(ウサコも満足ウサ!)」

P「ウサコは何食ってんだ」

21: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:16:56.71 ID:8YokJYmwo

亜里沙「ごちそうさまでした」

P「ごちそうさまです」

亜里沙「じゃ、先生おかたづけしますね」

P「あ、いや、自分のやつだし、自分で……」

亜里沙「だ~め、座ってて」

P「お客様は亜里沙さんなんですけど」

亜里沙「ふふ、あなたお料理つくるひと~」

亜里沙「わたし、お皿をあらうひと~♪」

P「うむむ」

22: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:17:27.48 ID:8YokJYmwo

亜里沙「~♪」

P(それにしても……)

亜里沙「ふんふふふー」

P(洗い物してる女の人ってエロいな)

亜里沙「ふぅ、ふぅ、ふーん♪」

P(腰振られるとさらにエロく)

P「うむ」

P「うむ」

『(興奮しすぎちゃダメウサ)』

P「!?」

23: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:18:00.01 ID:8YokJYmwo

亜里沙「はい、終わりましたよっ」

P「いま、なにか、あの」

亜里沙「……Pくん、いいですか」

亜里沙「こうやって、同じことを繰り返して、成長していくんですよぉ」

P「あ、はい」

亜里沙「同じ失敗を繰り返しても、ちょっとずつ、変えていけばいいんですっ」

P「そうだな」

亜里沙「ふふ、えらい、えらい」ナデナデ

P「ん……」

P(まあいいか)

24: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:18:34.33 ID:8YokJYmwo

P「亜里沙さんも、いつもありがとう」

亜里沙「へ?」

P「なんだかんだ、年少組のレッスンに付き合ったり……引率したり……」

亜里沙「あ、ああ、そんなの、いいのよっ」

P「えらいえらい」ナデナデ

亜里沙「あ……」

P「よしよし」ナデナデ

亜里沙「ん、ふぅ」モジモジ

P「はい」ナデナデ

亜里沙「……えへへ」

25: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:19:06.26 ID:8YokJYmwo

――翌日。

ちひろ「で、二人して出社して、どこまで行ったんですか?」

P「ああ、包丁の研ぎ方から、食器のしまい方まで教えられましたよ……」

ちひろ「なんか寝不足ですね。まさか一晩中……?」

P「せやな。家事指導をな」

ちひろ「……お弁当つくってきたんですか?」

P「もちろん。二人してな」

ちひろ「ふ~ん」

P「ふわぁ」

P「今夜はどっちがどっちかねぇ」

P「つくるひとも、あらうひとも、大変なんだよな……」

亜里沙「Pくーん♪」

P「はーい、お昼にしましょうかー」

亜里沙「おー♪」

26: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:20:39.40 ID:8YokJYmwo

やった! 嫁エンドだ!
嫁ってかお母さんみたいな感じだけど!

28: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/29(水) 22:27:49.34 ID:AwZPjdPF0

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