1: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 08:32:22.65 ID:IqYbmzE2o
P「まさか研修で他のプロダクションに行くことになるとは」
P「期間は2ヶ月程度らしいけど」
P「2ヶ月間もみんなに会えなくなるなんて……俺だって寂しくてもう死にそうなのに」
P「はぁ……智絵里達になんて言えばいいんだ……」
2: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 08:38:23.33 ID:IqYbmzE2o
P「あ~行きたくないよ~っ!!」ジタバタ
ちひろ「あぁ!! うるせぇ!」バンッ
P「ちっひー! どうにかしてくれぇ」
ちひろ「私にはどうにもできませんよ……社長が決めたことですからね」
P「そうですけど……」
3: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 08:40:30.40 ID:IqYbmzE2o
ちひろ「Pさんがそんなんじゃ、みんなもも動揺しちゃいますよ。どうせいくんだかしっかりしてください」
P「ですよなあ……」ズーン
P「……ちなみに、ちひろさんは寂しいですか?」
ちひろ「5割」
P「なにそれ……」
4: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 08:48:43.01 ID:IqYbmzE2o
ちひろ「まあ、静かになるっていうメリットがまず5割ですかね」
P「……」ズーン
ちひろ「それから、やっぱり少し寂しい気もするので……それがもう5割」ポリポリ
P「!!」
P「天使がおるぞ!!」バッ
ちひろ「きゃっ……ちょ、ちょっと……」ググ
5: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 08:52:08.55 ID:IqYbmzE2o
P「ちひろ! 天使!」ギュー
ちひろ「大袈裟ですね……」ギュ
P「俺、全然うれしくない! ちひろさんと、この事務所でずっと一緒に居たくない!!」ギュー
ちひろ「なんでウソ800チック……?」
P「なんとなく……?」
ちひろ「もうっ……」ギュ
6: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 09:00:57.59 ID:IqYbmzE2o
P「俺、ようやく決心がつきました」パッ
ちひろ「それはよかったですっ」
P「よーし、いつかは皆に伝えなきゃいけないんだ。さっさと伝えちまうか!」
ちひろ「はい。みんなわかってくれますよ」
P「よーし、じゃあとりあえず誰かくるまで頑張って仕事するぞー!」カタカタカタ
ちひろ「ふふふ……」
10: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 13:39:01.07 ID:CLlcsG2Bo
P「」カタカタカタ
ちひろ「フンフーン……」カタ
P「マダカナ……」カタカタカタ
ガチャ オハヨウゴザイマース
P「……きた!!」バーン!
ちひろ「書類が……」
P「おはよう!!」ダダダッ
11: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 13:46:16.50 ID:CLlcsG2Bo
幸子「はい、おはようございます。プロデューサーさん!」
P「あー……幸子かぁ……」
幸子「ボクが来たからって、そんなに走ってこなくともいいですよ!」
P「あ、ちひろさん、お茶俺のもお願いします」ハーイ
幸子「……まったく、カワイイボクを一目でも早く見たいからって……」
P「さぁ、アイプロするかな……」ポチ
幸子「ちょっと! 無視しないでください!」
12: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 13:52:29.15 ID:CLlcsG2Bo
P「だって長そうなんだもん……」
幸子「ボクのカワイさを語るには、いくら時間あっても足りませんよ!」
P「あっそ。さあて……」
幸子「わかりましたよ! 言うのやめますから! ちゃんと話しましょうよ!」
P「そゆことなら……幸子は今日レッスンだけか?」
幸子「そうです!ボクのカワイさに磨きをかけますよ!」
P「ちょっと時間あるか?」
幸子「まあ……ちょっと早めに来てしまったので……」
15: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 14:00:47.31 ID:CLlcsG2Bo
P「じゃあ、ちょっと話しようぜ!!」
幸子「いいですよ! いやあ、ボクと喋れるなんて幸せものですねプロデューサーさん!」
P「やっぱやめるかな」フイッ
幸子「ジョーダンですよ! ボクのジョーク、面白かったでしょう!?」
P「全然だわ! うりっ!」コチョコチョ
幸子「ちょっ……ふふっ! やめてくださいっ……あははっ」
16: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 14:18:20.72 ID:CLlcsG2Bo
ちひろ「Pさん! ほら目的!」
P「はっ……いかんいかん」
幸子「目的……?」
P「あぁ……実は大切な話があってな」
P「俺、他のプロダクションに研修に行くことになっちまった」
幸子「へ?」
17: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 14:22:08.17 ID:CLlcsG2Bo
幸子「……」
P「すまん幸子……もう当分お前をこちょこちょできなくなっちゃう……」
幸子「へ……」
幸子「へぇー」
P「え?」
幸子「いや……まあ、よかったですね」
P「え?」
20: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 17:55:48.79 ID:CLlcsG2Bo
P「それだけ? 泣いてくれないの!?」
幸子「そ、そこまでボクは子供じゃありませんよ!」
幸子「ボクがどうこういっても仕方ないでしょう?」
P「確かに……幸子は大人だなあ!」ワシャワシャ
幸子「な、なんですかもうっ……」
P「予想してたのとちょっと違うけど、なんだか安心したよ。ありがとうな、幸子」ワシャシャ
幸子「……フフーン! 当然ですよ! ボクは優秀ですからねぇ」
21: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 18:06:39.47 ID:CLlcsG2Bo
P「そうかそうか!」
P「なんか……安心したらトイレ行きたくなっちゃったわ……」
幸子「ちょっ……デリカシーがないですよ!」
P「ごめんごめんっちょっと行ってくるわ~」タッタ
幸子「……ふぅ」
22: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 18:50:51.98 ID:bBo+FMmro
ちひろ「……ねぇ幸子ちゃん」
幸子「なんですか?」
ちひろ「本当は、寂しいんじゃない?」
幸子「……えぇ、けど――ボクが弱音を吐いたら、プロデューサーさん行きにくくなるじゃないですか」
ちひろ「……」
幸子「それは、プロデューサーさんに申し訳ないでしょう?」
ちひろ「……そうね。でも、自分の気持ちはちゃんと伝えた方がいいとおもうわよ?」
P「そうだぞ!! ちゃんと言ってくれよ!」
幸子「でも……」
幸子「!?」
23: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 18:57:39.32 ID:bBo+FMmro
幸子「え! プロデューサーさん!?」
P「おう。なんかトイレ行く気分じゃなくなったから帰ってきた」
幸子「あ、あの……さっきのは……」
P「水くさいぞ幸子。言いたいことがあるなら、はっきりいってくれよ」ポン
幸子「う……ぅ……ちょ、ちょっとだけ……寂しいです」
28: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 19:14:10.14 ID:bBo+FMmro
幸子「プロデューサーさんと、なんだかんだ長い期間一緒にいましたし……」
幸子「だから……」グス
P「幸子ー!」ガバッ
幸子「わ!」
24: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 18:58:28.60 ID:bBo+FMmro
幸子「うわっ! セクハラですよ!」
P「大丈夫だって! すぐ帰ってくるから!2ヶ月だしな」クルクル
P「すぐ帰ってきて、カワイイ幸子と遊びたいからな!」
幸子「っ……ふん! ま、まったくボクのカワイさは罪ですねっ」ポロポロ
幸子「ボクだって、プロデューサーさんと遊ぶの嫌いじゃないですからっ、なるべす早く帰ってきてくださいね」ギュー
P「よしよし、まかせとけ」ギュ
25: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 19:02:01.56 ID:bBo+FMmro
P「よしよーし……」ナデリ
幸子「♪」
ちひろ「もう昼ですよ……いつまでやってるんですか……」ハァ
幸子「プロデューサーさんがあまりにも名残惜しいみたいなので!」
P「幸子~手が疲れたよー行くの2週間後だから今日はもう勘弁して……」
幸子「なにいってるんです! これは義務ですよ!義務!」
P「えー」
27: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 19:07:44.48 ID:bBo+FMmro
ちひろ「というか、幸子ちゃんレッスンは……?」
幸子「あ」
P「あって幸子まさか……」
幸子「い、いやあ……プロデューサーさんがあまりにも夢中だったので言いそびれたというか……」
P「うそつけ! やべえトレ子ちゃんに怒られんぞ!!」
幸子「あ、あはは……」
P「よっしゃ乗れ! レッスンスタジオまで走るぞー!」ガシ
幸子「え! ちょっと! ふぎゃーっ」
ダダダッ
ちひろ「まったく、もう……ふふっ」
29: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/01(木) 19:19:55.59 ID:bBo+FMmro
ガチャ
P「あー疲れた……」
ちひろ「トレーナーさん、なんて言ってました?」
P「こ、困りますよ! 幸子ちゃん。これで3回目だよ!? 」
P「て感じでちょっと説教されてました」
ちひろ「1回目も2回目も貴方と遊んでたら遅れたんですけどね……」
P「まあ、幸子あたりはたまに遅れて行くくらいがいいんですよ」
ちひろ「どんな考えですか……」
P「さあ、そろそろ別の子がー……」
ガチャリ
P「ほらね?」
30: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 08:50:52.35 ID:KQH7czUCo
くるみ「ふぇ……お、おはようございましゅ……」
P「おう! くるみ、おはよう」
ちひろ「おはようございますっ」
くるみ「今日は、撮影だよね……?」
P「そう。2時からな」
P「お昼食べてきたか?」
くるみ「うん! ままのご飯!」
P「そっか。くるみのお母さんの料理、美味しそうだな」
31: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 08:53:51.67 ID:KQH7czUCo
くるみ「おいしいよ! ばらんす? が取れてる食事!」
P「へぇ~凄いなあ」
くるみ「ぷろでゅーしゃーも今度食べにくる?」
P「え? いいの?」
くるみ「うん! くるみ、ままにぷろでゅーしゃーのことよく話すの!」
くるみ「そしたらね、是非ね、来てほしいーって! だから来てもいいんだよ?」
P「おー……」
P「魅力的ですな」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/02(金) 09:14:55.16 ID:VQlJHz8/0
全くですな
35: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 20:06:15.37 ID:FQCIPkj6o
くるみ「もしかして、嫌?」グス
P「いやいやいや! めっちゃ行きたいホントこれ」
くるみ「えへ……じゃあ、いつくる?」
P「んー……2ヶ月後かな……」
くるみ「ふぇ、ふぇえええん! な、なんでそんなに遠くなの!?」 グス
P「……いや他のプロダクションに研修に行くことになっちまって……」
くるみ「ぐすっ、けんしゅう……? けんしゅうってなに?」キョトン
36: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 20:09:22.30 ID:FQCIPkj6o
P「研修っていうのは……えーと今いる場所から離れて、違う場所で勉強することかな……?」
くるみ「ぷろでゅーしゃーいなくなっちゃうの!? いやだよぉ!」ギュー
P「わぉ……いや、ごめん……」
くるみ「ぶぇえええん!」バーッ
P「うわ! くるみ! なんか垂れてるから! いっぱい垂れてるから!」
くるみ「ふぇ、ふぇえええん! うわぁぁん」ポロポロ
37: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 20:11:56.70 ID:FQCIPkj6o
P「ほら、ティッシュでチーンてしような?」スッ
くるみ「チーン!」
くるみ「ふぇえええん!」バーッ
P「やばいやばい! ほら、もう一回」スッ
くるみ「ズズズ……はぁ……いやだよぉ……」ギュー
P「よしよし、けど2ヶ月後には帰ってくるから」ポンポン
38: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 20:19:08.57 ID:FQCIPkj6o
くるみ「に、2ヶ月……?」グス
P「うん。2ヶ月たったら、すぐ帰ってきてくるみのプロデュース再開してやるからな」ナデナデ
くるみ「ぐすっ……」ギュー
P「ほら、くるみ泣かないでくれよ。笑ってるほうがくるみは可愛いからさ」
くるみ「う、うん……」
くるみ「2ヶ月たったら、すぐにかえってくるの……?」
P「うん。くるみの家でご飯食べたいしな。すぐ帰ってくるよ」
くるみ「ほ、ほんと?」
P「本当」
40: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 20:24:28.17 ID:FQCIPkj6o
くるみ「でも……」
P「ほら、笑って笑って! こちょこちょ~」コチョコチョ
くるみ「ぷっ、あはは! ぷろでゅーしゃー、なにするの! ぷふっ……」
P「ほら、可愛い~ 2ヶ月、お互いにちょっと寂しいかもだけど、くるみの笑顔は俺の力の源だからな。くるみには、笑顔で見送ってほしいんだ」
くるみ「ぷ、ぷろでゅーしゃー……そこまでくるみのこと……う、うんっわかった! 」
くるみ「くるみ、がんばるからね! ぷろでゅーしゃーも、がんばって!!」ニコ
P「うん。ありがとう。くるみ……」ナデ
くるみ「えへへっ……」
41: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/02(金) 22:51:24.41 ID:Eo2+4I7ho
くるみ「ぷぷ……ぷろでゅーしゃー……ぷぷっ」
P「あのね、無理に笑ってなくてもいいよ? 俺の名前呼びながら……」
くるみ「え、笑顔がたいせつだもん!」
P「うん。そうなんだけどね。ちょっと傷つくというか……」
くるみ「ご、ごめんなしゃい……」
P「いや、くるみが楽しいならいいんだよ」ナデナデ
くるみ「ぷろでゅーしゃー……だいすきっ」ギュー
P「こりゃすばらしい……」
46: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 13:38:29.83 ID:TuZZtwRho
P「ふぅ……」
P「ほらくるみ、そろそろ撮影だろ? スタジオまで送ってくよ」
くるみ「うん! ぷろでゅーしゃー、行こうっ」 ギュ
P「ハハハ、この娘やりおるわ! 」ガチャ
48: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 13:45:41.14 ID:TuZZtwRho
P「送ってきました~」ガチャ
みく「あ! Pチャン、お帰りなさいっ」タタッ
P「お、みくがおる」
みく「Pチャン、ちひろチャンから聞いたよ? 研修に行くっていうのはホントなの?」
P「これホントなんだな」
みく「もうっ! 決まったら、すぐにみくに知らせてよね! 急にだとビックリするにゃ」ムギュ
P「みくのラインなんか知らないけど消えちゃったから、無理だったんだよ」
50: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 13:55:08.10 ID:TuZZtwRho
みく「ひどいにゃ! みく携帯もなにも変えてないよ!」
P「まあ、みくにだけ特別送るつもりもないけどね」
みく「Pチャン……みくとPチャンはどれくらいこの事務所で一緒に活動してる?」
P「え? んー……だいぶ前かな……俺がプロデューサーに成り立ての頃に、初めて担当したのが確かみくだもんな」
みく「そうにゃ! Pチャンとみくは、もはや旧知の仲にゃ! なにかあったら、ちひろチャンの次に必ずみくに言うのが道理だよ!」
P「えー…………智絵里がいい……」
51: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:11:28.04 ID:TuZZtwRho
みく「フシャー!! それはなにごとにゃあ!」バリバリ
P「いてぇーっ! ヒィ!」サスサス
みく「それはずるいにゃ! 許せないにゃ!」
P「仕方ないじゃん! 」
みく「……」ジトー
P「よしわかった。今度なんかあったら皆に一斉に送るから! それでいいだろう」
みく「えー……まあ仕方ないかにゃ……」
P「まあ確かにみくとは昔から一緒にいるけど、なにもしてやってないな」
みく「そうにゃ。ひどいよ……」
P「なあ、研修に行く前に、みくが俺にしてもらいこととかあるか?」
みく「え?」
52: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:21:43.02 ID:TuZZtwRho
P「いやだからなんかしてほしいこと……」
みく「なんでもいいの!? 」
P「お、おう……別に一日どっか行くのとかでもいいぞ」
みく「ホント!?」
みく「まず一緒に猫カフェ行くにゃ!! それからね、それから……」
P「フフッ……そんな急がなくてもいいから、ゆっくり考えな」ポンポン
みく「にゃ……うん♪ えっとね、まず朝はね――」
P「うんうん」
53: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:29:54.16 ID:TuZZtwRho
みく「――えっと……このプラン一番いいけど、帰りが23時くらいにゃ……」
P「おいおい、遅すぎるぞ……」
みく「でも……」
P「別に帰ってきてからでも続きはいけるからさ。この日に全部突っ込まなくてもいいんじゃないか?」
みく「にゃあ……じゃあ最後やつは削るけど、必ず帰ってからいくにゃ! 絶対だよ!」
P「ああ、いいよ」ナデ
みく「やっぱり、Pチャン大好きにゃ……」スリスリ
P「ハハハ……そのかわり2ヶ月間、頑張れるな?」
みく「もちろんにゃ! 2ヶ月間なんてあっというまだよ!」
54: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:38:45.67 ID:TuZZtwRho
P「よーし、みくはこれから収録か?」
みく「うん。もういくよ!」
P「送るか?」
みく「ううん。近いから歩くにゃ。Pチャンは研修までの仕事、早く片付けてね?」
P「?」
みく「みくと遊ぶとき、仕事が終わってなかったら楽しめないからにゃ!」
P「おう、そゆことか! 任せとけ!」
みく「ふふ♪ いってきまーす!」ガチャ
55: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:44:20.22 ID:TuZZtwRho
P「んー……頑張るかー」
ちひろ「相変わらず、みくちゃんとは息ピッタリというか、仲良しですよね」
P「お、嫉妬」
ちひろ「違います!」
P「ですよねぇ、まあみくとは長いですから。一番やりやすいです」
ちひろ「でも、ライン消すのはちょっと……」
P「あー、それ本当なんですよ?」
P「俺が消したわけじゃないですもん。勝手に消えてて……」
56: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:46:36.97 ID:TuZZtwRho
P「と、いうか……ある日みくだけじゃなくて皆消えたんですけどね……」
ちひろ「皆もですか? 私も?」
P「当たり前でしょう」
ちひろ「はぁ……故障ですかね? 」
P「さぁ……でも、奇跡的になぜか智絵里だけは残ってました」
ちひろ「……なんて?」
57: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 14:48:42.21 ID:TuZZtwRho
P「いや、奇跡的に智絵里だけ残ってました」
ちひろ「……」
ちひろ「ま、偶然か。気を付けてくださいよー? 今度もう一回電話番号確認しときましょうね」
P「ほほーい」
ちひろ「なにそのしんちゃんみたいな返事……まいっか」
ちひろ「ほら、仕事しましょ」
――――
――
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/03(土) 15:33:13.93 ID:cYqB+M/ro
あっ…
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/03(土) 15:33:59.72 ID:gHQCYD9r0
…(察し)
63: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:38:47.76 ID:lYHkBVlRo
P「そろそろ~定時過ぎて二時間経ちますなあ」カタカタ
ちひろ「そうですねぇ~」カチカチ
P「俺、最近定時で帰れた記憶ないんですけど」
ちひろ「奇遇ですね。私もです」
ちひろ「ですが、貴方はもうすぐ研修に行くんですから、やることいっぱいあるので仕方ないですよ」
P「社長が研修いけばいいのに……」
ちひろ「ぶっ飛ばされますよ……」
P「智絵里は今日ドラマの撮影で直帰だし、癒しが足りんなあ」カチ
P「チラッ」
64: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:42:54.81 ID:lYHkBVlRo
ちひろ「なんですか……」
P「いや、癒しにならないな……」
ちひろ「おい」
P「癒しを越えてますからね!! もはや回復ですよ。チヒール! なーんて!」
ちひろ「そんなあ……照れますよ」テレッ
P「なんか負けた気分……はぁ~……そろそろ帰りません?」
ちひろ「あと10分だけ待ってください。これやれば明日楽なので」
P「ほーい」
ガチャ!!
65: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:45:18.04 ID:lYHkBVlRo
Pちひろ「えっ?」
智絵里「はあ、はあ……Pさん!」
P「うわ! 智絵里だ!! 癒しだ、やったー!」ダダッ
ちひろ「チヒールは?」
P「お疲れ! 智絵里!」ギュ
智絵里「ひゃぁ……は、はいっ頑張りました……」
66: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:48:03.71 ID:lYHkBVlRo
P「そうかそうか! で、どうしたんだ?こんな時間に。忘れ物かなんかか?」
智絵里「いえっ、Pさんが研修に行くってラインで送ってくれたので、詳しいこと聞こうと思って……」
P「わざわざ撮影後にきたの!? 智絵里はいい子だなぁ」ナデナデ
智絵里「は、はいっ……気になって気になって……」
ちひろ「智絵里ちゃんには、研修の件言ってたんですか?」
67: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:50:16.81 ID:lYHkBVlRo
P「ええ、ラインで智絵里だけ残ってるなら、伝えとこうと思って」
智絵里「わたしにだけ……ですか?」
P「うん」
智絵里「えへへっ……なんだか嬉しいです……」スリスリ
P「あぁ~! 素晴らしい!!」
ちひろ「…………智絵里ちゃん以外の皆のライン、消えちゃったんですよね?」
68: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:53:22.47 ID:lYHkBVlRo
P「そうなんだよー智絵里しか残ってなかったから奇跡だと思ったね」ナデナデ
智絵里「奇跡……えへへっ……」
智絵里「はっ……研修のお話、聞きたいですっ」
P「ああ、2週間後に2ヶ月間の研修をしに、他のプロダクションに行くんだよ」
智絵里「場所はどこなんですか?」
P「えーと○○○プロってとこ。でかいとこだよなぁ」
智絵里「そうなんですか……」
70: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 18:57:56.87 ID:lYHkBVlRo
智絵里「でも、自宅から行くんですよね?」
P「うん。そんな遠くないしな。電車で行ける距離だし」
智絵里「……」
智絵里「わたし……とっても寂しいです……」
P「ごめんな、智絵里……終わり次第すぐ帰ってくるから」ナデナデ
智絵里「Pさん……もしも、もしもですよ? Pさんのご指導を受けたいときは、どうすればいいんですか……?」
P「それは……うーん……」
71: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:06:08.00 ID:lYHkBVlRo
智絵里「……」ギュ
P「……」チラッ
ちひろ「……」
P「うん。皆にはメアドしか教えてないけど、もしも困ったことがあったら大変だし……」
P「ドラマの撮影やってるのは智絵里だけだからな……不安な点もあると思うし……」
P「相談したいことがあったら……俺の電話番号教えるから、かけてくれて構わないよ」
智絵里「!!」
ちひろ「Pさん!!」
73: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:09:38.70 ID:lYHkBVlRo
P「声じゃないと分かりにくいこともあるでしょうから。仕方ないでしょう?」
ちひろ「それはそうですけど……」
P「本当は、電話番号は駄目なんですよね? まあ、許してください」
ちひろ「……」
智絵里「Pさん、ありがとうございます!」キュ
P「いいよ。そのかわり、電話するのは夜にしてくれな?」
智絵里「はいっ……すごく、嬉しいです……」ギュ
74: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:16:03.08 ID:lYHkBVlRo
P「ほら、これで登録完了だな。……もう遅いから、送るよ」
智絵里「いえ、大丈夫です。女子寮はすぐ近くですし……」
P「でも……危ないじゃないか」
智絵里「本当に大丈夫ですから! これ以上Pさんにお手数かけたくないですから……」
智絵里「それじゃあ、また明日事務所で会いましょうね! Pさん、ちひろさん、お疲れさまでした」ガチャ
バタン
P「おい! ……行っちゃったか……」
75: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:24:03.55 ID:lYHkBVlRo
ちひろ「智絵里ちゃんに、甘すぎじゃないですか?」
P「うーん……気を付けてるつもりなんですが……智絵里ってなんか構ってやらないと駄目な気がして……すみません」
ちひろ「はぁ、ライン程度ならいいですけど、電話番号はあまり好ましくないですよ」
P「そうですよね……」
ちひろ「ま、過ぎたことを気にしてもしょうがないですから。ほら、私たちも帰りましょう」
P「はい……。あー、研修行きたくないなー!」
ちひろ「まだ言ってんですか……」
76: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:26:05.21 ID:lYHkBVlRo
――――
P「それじゃあ、俺はこっちの線路なんで。お疲れさまでした、ちひろさん」
ちひろ「はーい。お疲れさまでしたっまた明日ー」フリフリ
P「うーん……やっぱ可愛いとこあるなぁ」フリフリ
P「さ、電車乗って帰るか」
77: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:33:25.87 ID:lYHkBVlRo
○○駅~○○駅デス
ガシャーン
P「フンフーン……」スタスタ
プルルルルル プルルルルル
P「ん……?」パッ
―緒方智絵里―
P「智絵里……? 」ピッ
P「もしもし? Pだけど、どうした? 」
智絵里『あ、ごめんなさいPさん……ちょっと合ってるか確認したくて』
P「そうか。大丈夫あってるぞ」
智絵里『あ、あの……せっかくなので、お喋りしちゃだめですか……?』
78: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:39:18.64 ID:lYHkBVlRo
P「え? まあいいけど……俺の家、遠目だけど駅からもう見えてるから、あんまり時間ないぞ?」
智絵里『そうですよね……はい、ちょっとでもいいので……』
P「そうか? じゃあなに話す?」
智絵里『Pさんて、好きな料理ってありますか?』
P「うーん、チャーハンだな!!」
智絵里『ふふっ……おいしいですよね、じゃあ――』
智絵里「作っておきますね? Pさん♪」ブツッ
79: ◆IIZVaBNjwvma:2014/05/03(土) 19:40:08.50 ID:lYHkBVlRo
終わりです
智絵里にお家で出迎えてもらいたい! 毎日電話とかしたい!!
転載元
モバP「はぁ……智絵里達になんて言えばいいんだ……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398900742/