1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 22:18:59.76 ：99+PGR910
泰葉「…………」
ちひろ「…………ﾋｯｸ､ｸﾞｽｯ……」
泰葉「……」ｷｮﾛｷｮﾛ
泰葉「……え、あの……Ｐさんは……？」
ちひろ「泰葉、ちゃん……プロデューサーさんは……もう……ｸﾞｽｯ」
泰葉「え……？」
まゆ「………………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
泰葉「え……？ ……あ……あ……！」
泰葉(そうだ……Ｐさんは……)
泰葉(もう、二度と――)
2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 22:21:40.28 ：99+PGR910
――――――――
ﾁｭﾝﾁｭﾝ･･･
泰葉「…………え……？」
ﾊﾟﾁﾘ
泰葉(夢……か……)
ﾑｸﾘ
ｺﾞｼｺﾞｼ
泰葉「よかった……」ｸﾞｽｯ
3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 22:32:04.59 ：99+PGR910
Ｐ「もしもし？ だから菜々さん、あ○のりはもう終わったって言ってるでしょう？」
Ｐ「今はテラスなんちゃらってのをやってて……」
ちひろ「それももう終わってますよ」
Ｐ「ウッソ！？ ああいや、なんかそれも終わったらしいです、ハイ……」
Ｐ「っと、そろそろ時間だから切りますよ。フェイタスならこっちにも置いてあるから早くお願いしますよ？」
Ｐ「はい、それでは、はーい……」ｶﾞﾁｬｯ
Ｐ「っふぅー……マジかよ……」
ちひろ「テラ○ハウス観てたんですか？」
Ｐ「いいや、一回も」
ちひろ「ならいいじゃないですか別に」
4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 22:38:49.18 ：99+PGR910
ｶﾞﾁｬｯ
泰葉「……おはようございます」
Ｐ「ああ……って、泰葉か。あれ、随分早いな？」
泰葉「…………」ﾄｺ､ﾄｺ
Ｐ「まあいいか。とりあえず今日のスケジュールの確認だが――」
泰葉「あの、失礼します」
ﾆｷﾞｯ
Ｐ「？ おいおいどうした、急に手なんか」
泰葉「……」
ｷﾞｭｯ､ｷﾞｭｯ･･･
泰葉「よかった……」ﾎﾞｿ
Ｐ「……？ お、おう……」
6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 22:47:11.13 ：99+PGR910
Ｐ「――まあ、こんなところだ。午前中はレッスンだから急ぐことはなかったんだが……」
泰葉「は、はい……」ｿﾜｿﾜ
Ｐ「とりあえずまゆ達が来るまでは待機だな。それから向かってくれ」
泰葉「……」
ｷﾞｭｯ
泰葉「……あの」
Ｐ「ん？」
泰葉「今日のレッスン、見ていてほしいんですが……」
7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 22:53:22.08 ：99+PGR910
ベテトレ「よし、次のステップ最重要だからなー」
泰葉「…………」ｿﾜｿﾜ
泰葉「……」ﾁﾗｯ
Ｐ「……？」ﾌﾘﾌﾘ
泰葉「……ﾎｯ」
ベテトレ「おい岡崎ー、他所見するなー」
泰葉「は、はいっ。すいません……」
ベテトレ「……まあいい、一旦休憩入れるか」
泰葉「ｽｲﾏｾﾝ……」ﾍﾟｺﾘ
泰葉「あの、Ｐさん……」ﾃｯﾃｯﾃ
まゆ「…………」ｼﾞﾄｰ･･･
智絵里「はぅ……」ｵﾛｵﾛ
8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:03:22.04 ：99+PGR910
まゆ「あの、泰葉ちゃん……？」
泰葉「ああ、まゆさん……」
まゆ「…………」ｺﾞｺﾞｺﾞ
泰葉「…………」
まゆ「…………」ｺﾞｺﾞｺﾞ
泰葉「……」ｿﾜｿﾜ
まゆ「……」ｺﾞｺﾞｺﾞ
泰葉「……」ﾁﾗｯ
泰葉「…………」ﾎｯ
まゆ「…………」
まゆ「とりあえず、ワケだけ聞いてあげましょうかぁ……？」
泰葉「え？ ああ、うん……」
9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:08:58.34 ：99+PGR910
――――――
まゆ「そんな夢を、ねぇ……」
泰葉「うん……」
智絵里「気持ち、分かるよ……？」
まゆ「ふん、Ｐさんへの信頼が足りないんですよぉ」
泰葉「そう、なのかな……」
10 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:10:55.41 ：99+PGR910
まゆ「……」
泰葉「…………」ｼｭｰﾝ
まゆ「…………」
智絵里「あの、まゆちゃん……」
まゆ「……分かってますよ」
まゆ「今日だけ、今日だけ泰葉ちゃんがＰさんの側にいるのを許してあげます」
泰葉「まゆさん……！」
まゆ「あくまで貸すだけですからねぇ？ 仕方ないですから」
11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:15:42.98 ：99+PGR910
ベテトレ「おい、休憩はここまでだ。気合入れていくぞー」
まゆ「じゃあ戻りましょうか。午後から別々ですけど変なことしないでくださいよ？」
泰葉「……ふふっ」
智絵里「ほっ……」
ベテトレ「このパートはだな――」
泰葉「……」ﾁﾗｯ
Ｐ「……」ﾌﾘﾌﾘ
泰葉「……♪」
Ｐ(泰葉がこっち見る度にまゆの視線も刺さってた気がしたが……気のせいだったか？)
12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:21:01.71 ：99+PGR910
Ｐ「お疲れ様。次の仕事は悠貴とだから――」
泰葉「……」ｸｲｸｲ
Ｐ「……分かった、ついていく」
泰葉「はい」ぎゅっ
Ｐ「……午前より積極的になってきてないか？」
泰葉「いえ？ ……ふふっ」
Ｐ「まあ、とりあえず車出すか」
泰葉「ついていきます」
Ｐ「ああいや、ちょっと待っておいてくれ」
泰葉「……！」ﾋﾞｸｯ
泰葉「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
Ｐ「……分かったよ」
13 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:26:14.67 ：99+PGR910
ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ･･･
Ｐ「……」
泰葉「……」ｷｭｯ
Ｐ「なあ、何かあったのか？」
泰葉「いえ、何も……」
Ｐ「そうか……。次の撮影は大丈夫か？」
泰葉「もちろん。任せてください」
Ｐ「…………」
泰葉「…………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:32:18.72 ：99+PGR910
Ｐ「……演技、出来てないぞ」
泰葉「そう、ですか……？」
Ｐ「……理由聞いても大丈夫か？」
泰葉「いえ、本当に何でもなくて……」
Ｐ「…………」
泰葉「……夢を、見たんです」
Ｐ「夢？」
泰葉「Ｐさんと二度と会えなくなる夢……皆泣いていて……私も……」
Ｐ「ただの夢だ」
泰葉「分かってます……それは分かってる……」
15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:53:59.71 ：99+PGR910
Ｐ「……俺が、本当にいなくなると思うか？」
泰葉「いえ、そんなこと……」
Ｐ「大丈夫だ、今だって無茶な仕事やってるがピンピンしてる。それにツアーの時に言ってたな。俺は北極星なんだろ？ いつだって側にいる。いつだって見守ってる」
泰葉「……！」
Ｐ「ははっ、こんな泰葉見るのは久しぶりだったな。今は、ずっと明るいから」
泰葉「それは……Ｐさんの――」
Ｐ「いや……久しぶり、じゃないか。あの時は一人を望んでたから今とは違う」
泰葉「はい、ありがとう……ありがとうございます」
16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/10(日) 23:57:53.53 ：99+PGR910
Ｐ「落ち着くまで待つか？ 一度くらい仕事遅らせてみる？」
泰葉「それは絶対ダメです」
Ｐ「よし、即答できるくらいには元気だな。よーし、今日は密着してやるぞ」
泰葉「それもいいかも？ ……ふふっ」
ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ･･･
17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/11(月) 00:02:52.40 ：NNBJAS7J0
翌日
智絵里「あの、泰葉ちゃんの話を聞いて不安になったので……」ぎゅっ
まゆ「まゆ、今朝とーっても怖い夢を見たのでＰさんから離れたくありません♪」ぎゅーっ
雪美「Ｐ……私も……」ぎゅーっ
響子「あ、あのっ！ 私も怖い夢見ちゃって！」ぎゅーっ
杏「プロデューサーが過労死する夢見たから休んでいい？」
柚「なんか知らないけどひっつく♪」ぎゅーっ
Ｐ「だーっ！ 何処から話が漏れたんだ！？ もう悪夢は勘弁してくれええええええええええっ！！」
菜々(なんか古臭いオチですねー……)ﾁｬﾝﾁｬﾝ
完
18 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/05/11(月) 00:04:37.90 ：NNBJAS7J0
おしまい
日付変わっちゃったよ
オチしか考えてなかったのになんか凄く不自然な感じになった
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【ＳＳ速報ＶＩＰ】泰葉「怖い夢を見たから」
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