【我那覇響SS】響「うぅ……めんどくさいぞ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 00:48:40.56 ID:q/YU8Wfa0
響「だから別に自分はいいってばー」

美希「ちゃんとしなきゃだめなの」

貴音「どうしたのですか、二人とも」

響「あ、貴音~、助けてくれー」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 00:51:41.21 ID:q/YU8Wfa0
美希「貴音、甘やかしちゃいけないの」

貴音「いったい何があったというのです?」

響「あ~、えーと……」

美希「聞いて聞いて、貴音。響ったらね────」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 00:55:43.75 ID:q/YU8Wfa0
 ────さかのぼること十分ほど前。

美希「ふふ~んふ~ん♪」

響「なに読んでるんだ、美希?」

美希「ファッション雑誌だよ。春物をチェックしてるの」

響「ふーん。美希、そういうの好きだよなー」

美希「当たり前なの。アイドルはキラキラしてなくちゃいけないから、オシャレには気を遣うものなの」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 00:59:24.40 ID:q/YU8Wfa0
響「自分は動きやすければなんでもいいさー」

美希「それはアイドルとしてというより女の子としてどうかと思うな」

響「むぅ……そういうものなのか?」

美希「そういうものなの。ファッションチェックから髪や身体のお手入れまで女の子は大変なの」

響「うぅ……めんどくさいぞ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:04:56.90 ID:q/YU8Wfa0
美希「……響、ちゃんと髪のケアとかしてる?」

響「シャンプーならちゃんとしてるぞ」

美希「どんなの使ってるの?」

響「リンスインシャンプーさー」

美希「……トリートメントは?」

響「とりーとめんと? リンスとなにが違うんだ?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:11:55.82 ID:q/YU8Wfa0
美希「……信じられないの。響、ちょっと髪、触らせて」

響「いいぞー」

美希「……なんてことなの。すごいパサパサなの」

 なんか美希がすごい顔して震えてるぞ……。
 マイペースな美希のこんな顔、初めて見たさー。

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:16:33.92 ID:q/YU8Wfa0
美希「スキンケアはしてる? 唇は? 爪は?」

 なにやらすごい勢いで身体のあちこちを触られる。
 ちょっと恥ずかしいぞ……。

響「してないさー」

美希「そんなんじゃだめなのー!」

響「うわぁ!? ど、どうしたんだ、美希。急に叫ばれるとびっくりするぞ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:23:18.67 ID:q/YU8Wfa0
美希「響!」

響「はいぃ!?」

美希「そんなんじゃだめなの!」

響「それはさっき聞いたぞ」

美希「女の子としてだめだめなの」

響「……自分、女の子失格なのか?」 

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:29:23.45 ID:q/YU8Wfa0
美希「別にファッションは人それぞれだからミキも口出ししないの」

響「さっき女の子としてどうとか言ってなかったか?」

美希「こまかいことはいいの」

 細かいことなのか。

美希「だけど身体のお手入れだけはだめなの。これだけは女の子として生まれたからには一生付き合っていかないとだめな問題だってミキは思うな」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:35:04.54 ID:q/YU8Wfa0
響「そういうものなのか」

美希「そうなの。だから響」

響「うん?」

美希「悔い改めるの」

響「なにをさ!?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:41:58.42 ID:q/YU8Wfa0
──────────────

美希「……というわけなの」

貴音「なるほど。それで美希は響に身体のお手入れ方法を教えようとしていたのですね」

響「自分はそんなのいいって言ってるのにー」

美希「貴音も響の髪を触ってみるといいの。絶対に放っておけなくなると思うな」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:45:32.09 ID:q/YU8Wfa0
貴音「響、ちょっと髪を触らせてもらってもよろしいですか?」

響「うん、いいぞー」

貴音「失礼します」

 貴音が自分の髪を一房、手に取ってまじまじと見つめる。

 改めて誰かに髪を触られるとなんだかこそばゆいかんじだぞ。

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 01:53:16.93 ID:q/YU8Wfa0
貴音「これは……」

 貴音が真剣な顔付きでごくりとつばを呑んだ。

 なんだろう、貴音にそういう顔をされるとすごい不安になるさー……。

貴音「面妖な……!」 

響「えぇ!? 髪が面妖な状態っていったい自分の髪、どうなってるんだ!?」

貴音「今のは口癖みたいなものなのでお気になさらず」

響「そ、そうか」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:01:06.66 ID:q/YU8Wfa0
貴音「しかしなるほど。これは美希が心配するのも無理はありません」

美希「そうなの。せっかくの綺麗な黒髪がもったいないの」

 自分の髪が綺麗だとか意識したことないぞ。
 でも美希にそう言ってもらえるのはちょっと嬉しいさー!

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:06:05.53 ID:q/YU8Wfa0
美希「響は素材がいいんだからちゃんと磨かないのは罪だってミキ、思うな」 

貴音「確かに美希の言うとおりです。響は可愛いのですから美への追求を怠るべきではありません」

響「な、なんだよぅ、二人して。急にそんなこと言われると照れくさいさー……」

 顔が熱くなっちゃうぞ。
 真顔でそんなこと、言わないでほしいさ。

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:11:04.79 ID:q/YU8Wfa0
美希「というわけで明日、ケア用品とかいろいろ持ってくるから響は足を洗って待っているがいいの!」

貴音「美希、それを言うなら首なのでは?」

美希「そう、それ。首を洗って待っているがいいの! じゃあお仕事行ってくるのー!」

 言いたいことだけ言って飛び出していっちゃったぞ、美希。
 なんかどっと疲れたさー……。

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:15:52.63 ID:q/YU8Wfa0
貴音「響はあまり気乗りしないようですね」

響「んー……今までそういうの意識したことがなかったからなー、自分」

貴音「故郷に居た時は周りの方達とそういう話はしなかったのですか?」

響「家が離島にあったから年の近い女の子はあまりいなかったし、それに早くアイドルになってあんまーの助けになりたかったからなー」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:19:06.19 ID:q/YU8Wfa0
 とにかく早くアイドルになるために歌やダンスの練習に一生懸命だったから、アクターズスクールにいた頃もそういう話なんかしたことなかったし。
 半ば家出同然で向こうを飛び出してきたから、友達ともあまり連絡出来なかったし。

 ……なんか昔を思い出してたらちょっと悲しくなってきたさー……。

貴音「響は母親思いなのですね」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:23:39.54 ID:q/YU8Wfa0
 しょんぼりとしていたら貴音が優しい手つきで頭を撫でてきた。
 小さい頃、あんまーに撫でられたことが不意に頭を過ぎる。

 少し涙が出そうになっちゃったぞ。

響「や、やめろよー。自分、もう子供じゃないぞ……うぅ~」   
  
 言葉ではそう言ったものの、貴音が撫でてくれるのが気持ちよくてしばらくされるがままだった

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:29:36.49 ID:q/YU8Wfa0
───────────

貴音「では私はそろそろ次の現場へ行かなければなりませんので、これで」

響「うん、頑張れ、貴音!」

貴音「ありがとう、響。響はこの後は?」

響「自分は今日はもう上がりさ」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:35:17.92 ID:q/YU8Wfa0
貴音「では今日はこれでお別れですね。明日を楽しみにしていて下さい」

響「え、貴音もなんか持ってきてくれるの?」

貴音「えぇ」

響「あんまり気を遣わなくてもいいんだぞ?」

貴音「私がそうしたいのです。響が迷惑と思うのなら止めておきますが」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:39:48.94 ID:q/YU8Wfa0
響「迷惑なんて思うわけないさー! ただ、ちょっと、そういうの慣れてないから……」

 どうすればいいのか分かんないだけだぞ。

貴音「では響、お疲れ様でした」

響「お疲れ様だぞ、貴音! また明日ねー!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:44:48.64 ID:q/YU8Wfa0
────────────

美希「お風呂に入る前に髪を梳かして────」

貴音「予めしっかりと湯洗いを────」

響「~~~うぅ……」

 二人が持ってきてくれたシャンプーやらコンディショナーやらを前にしながら身体の手入れの仕方を教わっているんだけど……。
 そんないっぺんに言われてもすぐには覚えられないぞ……!

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:48:40.23 ID:q/YU8Wfa0
響「あううぅ~~~……」

貴音「美希、響の頭から煙が出ています」

美希「じゃあちょっと休憩なの」
 
響「そうしてくれると助かるさー……」

 頭を洗うだけでこんなに手間が掛かるなんて信じられないさー。
 みんな、毎日こんなことしてるなんて……ちょっと驚きだぞ。

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 02:53:56.55 ID:q/YU8Wfa0
美希「はい、これ」

響「うん? なんだ、これ?」

 美希が手渡してくれたレポート用紙の束を見る。
 色とりどりなペンで書かれた丸文字がびっしりとレポート用紙を埋め尽くしていた。

 これ、もしかして美希の手書きか?

美希「綺麗になるための秘訣を書いておいたから、ちゃんとそれを実践するの」

響「美希ぃ……ありがとう~! 自分、嬉しいさー!」

美希「昨日は張り切りすぎちゃったから、ちょっと眠いの……あふぅ」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:01:29.76 ID:q/YU8Wfa0
響「それにしても、二人とも毎日これをやってるのか? すごいさー」

美希「ミキは染めてるからちょっとでもヘアケアを怠るとすぐパサパサになっちゃうの。気が抜けないの」

響「貴音の髪は地毛なんだっけ?」

貴音「えぇ」

美希「その銀髪は憧れちゃうな」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:08:33.14 ID:q/YU8Wfa0
響「触ってもいい?」

貴音「どうぞ」

響「はぁー……」

 貴音の頭を抱き寄せてきらきらと輝く髪を指で梳く。 

 手触りがするするですごく気持ちいいさー。   
 
貴音「あ、あの、響……」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:11:59.62 ID:q/YU8Wfa0
響「んー?」 

貴音「この体勢は少々恥ずかしいのですが」

響「あ、ごめん」

 ちょっと名残惜しいけど貴音の頭を離す。
 
美希「貴音、顔が真っ赤なの~」

貴音「そ、そんなことはありません」

 あらら、貴音ってば美希の言葉に照れてそっぽを向いちゃった。
 いつものクールな貴音と違ってなんか可愛いさー。

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:18:02.08 ID:q/YU8Wfa0
美希「じゃあ続きなの。次は爪のお手入れだね」

響「爪? 爪ならちゃんと切ってるぞ」

美希「ちょっと見せてみて……がたがたなの」

貴音「ここで形を整えてしまいましょう」

美希「あとキューティクルの処理もね」

 あれやこれやと道具を取り出して美希と貴音が自分の爪をいじる。
 くすんでいた爪が見る見るうちにピカピカになっていくさー。

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:22:45.79 ID:q/YU8Wfa0
美希「ふぅ……あとはハンドマッサージだけなの。じゃあミキは右手をやるから貴音は左手をよろしくなの」

貴音「えぇ、任されました」

響「あははは! く、くすぐったいぞ」

美希「我慢するの」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:28:11.41 ID:q/YU8Wfa0
響「誰かにマッサージされるのって気持ちいいものなんだな」

貴音「ついでですからバストクリームの塗り方も伝授してしまいましょう」

響「バストクリーム? なんだそれ?」

美希「胸に塗るクリームのことだよ。響は胸大きいからちゃんとお手入れしとかないと将来大変なことになっちゃうの」

響「た、大変なことって?」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:34:19.41 ID:q/YU8Wfa0
貴音「人の身である以上、重力には抗えぬのです」

響「……どういう意味さー?」

美希「胸が垂れてくるって言いたいんだと思うな」

響「垂れる……たしかにそれは大変だぞ」

貴音「そういうわけですので、響」

響「うん?」

貴音「上着を脱いでください」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:40:08.73 ID:q/YU8Wfa0
響「うえぇっ!? 脱ぐってここでか!?」

貴音「今ならプロデューサーもおりませんし、問題はないかと」

響「問題大ありさー!」

美希「響はわがままなの」

響「自分が悪いのか!?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:46:48.57 ID:q/YU8Wfa0
貴音「仕方がありません。それでは服の中に手を入れて塗るとしましょう」

響「別に今ここでやらなくてもいいんじゃないか!?」

美希「ついでなの」

貴音「ついでです」

響「うぎゃあぁあぁぁ~~~!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:51:27.14 ID:q/YU8Wfa0
美希「ぽちっとな、なの」

響「あ、美希! ブラのホックを外すなぁ! ちょ、んやあぁ……」

美希「響のブラ、ゲットなのー! う~ん、ミキの胸に勝るとも劣らない大きさなの」 

貴音「それでは……征きます!」

響「やーめーてえぇー!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 03:56:46.32 ID:q/YU8Wfa0
 申し訳ありません。
 起きたら続きを投下させていただくので、少し仮眠を取ってきます……。

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 11:43:43.83 ID:q/YU8Wfa0
 すいません、寝過ぎました……。
 それでは続きを投下していきます。

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 11:48:05.18 ID:q/YU8Wfa0
──────────

響「うぅ……もうお嫁にいけないぞ……」

貴音「響」

響「なに?」

貴音「真、感触に優れた胸でした」

響「別に感想なんていらないさー!」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 11:53:15.19 ID:q/YU8Wfa0
美希「う~ん、あとは唇の手入れだけなの」

響「響、ちょっと失礼します」

響「ん……」

 貴音の白く華奢な指が自分の唇をそっとなぞる。
 普段、触られるようなところじゃないから、なんか変な気分さ。

貴音「うん、非常に健康的な唇ですが少し乾いていますね」

美希「これぐらいならリップクリームを塗るだけで大丈夫かな。先っぽを温めて……」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 11:59:48.60 ID:q/YU8Wfa0
響「美希、なにやってるんだ?」

美希「リップクリームを温めて塗りやすくしてるの。まずはお手本を見せるね」

 吐息を吹きかけて温めたリップクリームを丁寧に塗っていく美希。
 キャンバスに絵の具を重ねていくようにゆっくりとリップクリームを塗る姿はどこか色っぽかった。

美希「ん……」

響「………………」

美希「うん、こんなかんじ。これでハニーも思わずキスしたくなる唇の出来上がりなの」

 キスしたくなるかどうかは分からないけど、たしかに綺麗な唇だなぁ。
 自分、女の子だけど見惚れちゃうぞ。

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:04:00.81 ID:q/YU8Wfa0
美希「じゃあ次は響の番なの。じっとしててね」

響「あ……」

 美希の指が自分の顎を持ち上げて、まるでこれからキスでもするかのように唇を持ち上げる。
 真剣な美希の眼差しにどきりとしてしまい、思わず目を瞑ってしまう。

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:09:01.61 ID:q/YU8Wfa0
響「んぅ……」

 ちょんちょんと焦らすようにリップクリームが唇をノックする。 
 
美希「あは、響ってばぷるぷる震えちゃって可愛いの」

響「…………!」

 うぅ~、なんかこれ恥ずかしいぞ! 
 唇、動かしちゃ駄目だから文句も言えないし!

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:15:36.43 ID:q/YU8Wfa0
美希「はい、おわりなの」

貴音「響。もう目を開けても構いませんよ」

響「ん……って、うわあぁ!?」

 恐る恐る瞼を開けるとすぐ目の前に美希と貴音の顔があった。
 び、びっくりするさー。
 なんでそんなに顔を近づけるんだよー!

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:20:56.72 ID:q/YU8Wfa0
美希「とりあえずこれで全部かな」

貴音「これを毎日欠かさずやるのですよ、響」

響「わ、分かったぞ。せっかく美希と貴音がいろいろ教えてくれたんだ。自分、もっとカンペキな自分を目指すさー!」

貴音「ふふ、その意気ですよ、響」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:27:14.33 ID:q/YU8Wfa0
───────────

P「次のオーディションに向けての新曲なんだけど────」

律子「そうですねぇ。次のシングルは────」

響「はいさーい!」

P「あぁ、お早う、響」

律子「朝から元気ねぇ、響。お早う」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:33:07.99 ID:q/YU8Wfa0
響「おはようだぞ、プロデューサーに律子。あっ、はいさーい、貴音。美希~」

美希「あふぅ……響、おはようなの~」

貴音「お早うございます、響」

響「見てくれ、二人とも! 今日は身体のお手入ればっちりだぞ!」

美希「どれどれ……うん、唇のはり、髪、肌つや、爪の輝き。全部オッケーなの」

響「あはは、自分、カンペキだからなー!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:37:53.89 ID:q/YU8Wfa0
貴音「飾らない自然体から溢れ出る健康美。ますます魅力が上がりましたね、響」

響「うっ、改めて言われるとこそばゆいさー」

P「確かに以前よりはつらつとしているよな、響」

響「ぷ、プロデューサー!?」

P「美希と貴音にボディケアの仕方を教えてもらったのか?」

響「う、うん」

P「ふーむ……」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:42:15.45 ID:q/YU8Wfa0
 そ、そんなじろじろ見ないでほしいぞ……恥ずかしいさー。

P「響は可愛いなぁ」

響「な……!? きゅ、急になに言い出すさー、プロデューサー!」

P「いや、だって響が可愛いから。髪もすべすべだなぁ」

響「うあぁ……さ、触っちゃだめだぞ……」

貴音「ふふ、プロデューサーも響の魅力に中てられてしまったようですね」

律子「素でああいうセリフが言えちゃうから怖いのよね、プロデューサー殿って」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 12:46:53.67 ID:q/YU8Wfa0
美希「………………」

貴音「どうしたのですか、美希?」

美希「……ライバルを育ててしまったの」

貴音「図らずも恋敵に塩を贈ってしまったようですね」

美希「負けないのー! ハニー、ミキの髪も触ってみてほしいな!」

fin.

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:00:08.12 ID:q/YU8Wfa0
─ おまけ ─

 ────数日後

響「はいさーい!」

美希「あ、おはようなの、響」

貴音「お早うございます、響」

響「聞いてくれ、二人ともー!」

貴音「どうかしたのですか?」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:11:51.79 ID:q/YU8Wfa0
響「ひゃあっ!? こらーっ、美希! 勝手に人の胸揉んじゃだめさー!」

美希「柔らかさの中にも指を押し返してくる確かな弾力のあるいいお○ぱいなの」

響「そんな料理評論家みたいな感想はいらないさー……」

美希「油断してたら追い抜かれちゃうかもなの」

貴音「下克上ですね」

響「まだまだ二人には敵わないさー。あははは」

千早「………………」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:17:50.78 ID:q/YU8Wfa0
──────────

 ────千早宅

千早「つい買ってしまったわ。我那覇さんの言っていたバストクリーム……」

千早「これを塗れば私も……うふふ」

千早「早速使ってみましょう。まずは手のひらに適量取り……」

千早「適量ってどのぐらいなのかしら……」

千早「たくさん塗った方が効果的よね」

150: >>145 ハハッワロスwwwワロス…… 投稿日:2012/03/23(金) 13:20:47.91 ID:q/YU8Wfa0
千早「外側から内側へ円を描くように……」

千早「どれぐらいマッサージすればいいのかしら……」

千早「長い時間やった方がいいわよね」

千早「もう72なんて呼ばせないわ!」

155: >>153 ごめん、やっぱり千早のおっぱいネタは外せないかなぁと 投稿日:2012/03/23(金) 13:25:46.01 ID:q/YU8Wfa0
──────────

千早「お、お早うございます……」

響「あ、千早。はいさーい!」

貴音「お早うございます、千早」

P「お早う、千早。明日のスケジュールなんだけど──」

千早「あ、は、はい」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:30:01.44 ID:q/YU8Wfa0
P「──────」

千早「──────?」

貴音「………………」

響「ん? どうしたんだ、貴音ー?」

貴音「響、何やら今日は如月千早の様子がおかしいとは思いませんか?」

響「え? う~ん、そう言われればなんか顔が赤いというか、熱っぽいというか……」

貴音「時折、身体をよじらせていますし……」

響「体調でも悪いのかな?」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:35:59.81 ID:q/YU8Wfa0
貴音「もし、千早」

千早「あ、え、はい。なぁに、四条さん」

貴音「なにやら体調が優れないように見えるのですが、風邪でもひいたのですか?」

千早「え? え~と、その……」

P「え? 体調悪いのか、千早?」

千早「い、いえ、そういうわけでは……」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:40:43.25 ID:q/YU8Wfa0
P「どれ、熱はあるかな?」

千早「だ、大丈夫です──ひぅっ!?」

P「ち、千早!?」

響「どうしたんだ、千早ーっ!?」

貴音「大丈夫ですか、千早!? 胸が苦しいのですか!?」

千早「ほ、本当にだいじょ──ぅんっ!」

P「胸を押さえてそんな苦しそうなのに大丈夫なわけないだろう!」

響「大丈夫か、千早!? ここが苦しいのか!?」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:45:10.28 ID:q/YU8Wfa0
千早「やあぁ……!? が、我那覇さん、胸、さすっちゃ、だめ、ぇ……!」

響「うわあぁぁん、千早ー! しっかりするんだー!」

千早「あ、は……ぁ、んんぅ! ……ひぃんっ!?」

貴音「………………」

響「わあぁん!」

貴音「落ち着きなさい、響……千早?」

千早「はぁ、はぁ……ふあぁ……」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:49:55.91 ID:q/YU8Wfa0
貴音「ちょっと失礼します」

千早「きゃっ!? し、四条さん!?」

響「た、貴音! なに急に千早の胸を覗き込んでるんだ!?」

貴音「千早……何故さらしを巻いているのですか?」

響「え、さらし?」

千早「じ、実は……────」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 13:55:00.76 ID:q/YU8Wfa0
─────────────

響「バストクリームを塗り過ぎて……」

貴音「摩擦で胸が赤く腫れてしまったと……」

千早「………………」

貴音「ではそれはさらしではなく包帯だったのですね」

千早「えぇ、普通の下着だとすれてしまって……」

響「あぁ、敏感になってるのか。それでさっき……」

千早「そ、それ以上言わないでぇ、我那覇さん……!」

貴音「過ぎたるは及ばざるが如しですよ、千早」

千早「うぅ……」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 14:00:14.92 ID:q/YU8Wfa0
響「千早も貴音に塗り方を教えてもらえばいいさー。貴音の塗り方はなんていうかもう……すんごいぞ!」

千早「す、すんごいの……?」

貴音「お望みとあらば今ここで伝授いたしましょう」

P「いや、それはちょっと自重してくれると助かるかな……」

千早「!?」

響「!?」

貴音「!?」 

P「!?」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 14:07:42.45 ID:q/YU8Wfa0
響「いたのか、プロデューサー!?」

P「最初からいただろう……」

貴音「ということは先程のやり取りは一部始終見られていたということですか?」

P「い、いや、見てない! 千早が響に胸を揉まれて喘いでいたところなんて見てないぞ!?」

千早「……くっ!」

P「あっ、千早!? どこ行くんだ、千早ーっ!」

響「プロデューサー、そっとしておくさー……」

貴音「いけずにも程がありますよ、プロデューサー……」

 終われ

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 14:10:00.10 ID:ccIscE9f0

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/23(金) 14:14:25.90 ID:q/YU8Wfa0
 保守、支援&スレ立て代行ありがとうございました!
 なんでスレ立てしようとする度に忍法帖がリセットされてしまうのか……。

 進行が遅くて申し訳ありませんでした。
 

192: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 投稿日:2012/03/23(金) 14:54:26.87 ID:q/YU8Wfa0
 明日辺り別のネタでスレ立てしようと思ったのですがまだ忍法帖レベルが低いので、残っていれば今夜にでもこのスレに投下しようと思います。
 スレタイとは全く関係なくなってしまいますが……。

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