1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:00:53.13 ID:mAIQrK4+o
P「――これがデビュー当時の写真ですね」
ちひろ「わあ、懐かしいですね。この作務衣姿」
P「これが桜祭りの写真で、こっちは一緒に釣りに行ったときのやつですね」
ちひろ「ほうほう……」
P「そして、こないだライブの写真です」
ちひろ「おおー」
P「こうして並べると、いろいろやってたんだなって思いますね」
ちひろ「いやあ、それにしても」
ちひろ「肇ちゃん、綺麗になりましたねえ」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:02:29.69 ID:mAIQrK4+o
P「そうですね。こうして比べてみると見違えるようだ」
P「肇、だいぶ変わりましたね」
ちひろ「最初は笑顔もぎこちない感じでしたけど」
ちひろ「今は優しい顔するようになって、これなんか本当に天女みたいですよ」
P「天女、ですか」
ちひろ「ええ、これもPさんのプロデュースの賜物じゃないですか?」
P「いや、俺は別にそんな……」
P「肇が自分で努力して、成長していっただけです」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:04:35.95 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「あら、珍しく謙遜するんですね」
P「まあ、肇は最初から目指すアイドル像をしっかり持っていましたから」
P「俺はその後押しをしていただけですよ」
P「ほとんど何もしてないです」
ちひろ「ふうん?」
ちひろ「そうですかねえ……」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:05:51.80 ID:mAIQrK4+o
P「ところで、さっきの写真、天女みたいだって言いましたよね」
ちひろ「え、あ、はい。これですね」
P「カメラマンも俺も、何にも注文つけていないんですよ。それ」
ちひろ「え?」
P「どういうポーズで、どんな表情でとかって、なんにも言ってないんです」
P「肇の好きなようにやらせたんですよ、全部」
ちひろ「へええ、それでこの出来ですか?」
ちひろ「凄いですね、肇ちゃん」
P「肇の中で、確固としたイメージができてるんですよ。きっと」
P「だから、こっちで口出しするようなことは何一つありませんでした」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:07:41.40 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「はー、そこまで……」
P「実際、肇は驚くほど成長していますから」
P「俺のほうがついていけてないくらいで」
ちひろ「ふふっ、文字通り雲の上の存在になってしまいそうですね。肇ちゃん」
P「雲の上の……」
ちひろ「天女だけに、ですよっ」
P「……」
ちひろ「あ、あれ?」
P「そうですね」
P「遠くに行ってしまいそうな感じがしますね」
ちひろ「……Pさん?」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:09:25.17 ID:mAIQrK4+o
P「いや、なんでもないです」
P「そろそろ仕事に戻りましょうか。写真整理も終わらせないと」
ちひろ「えっ、まだ仕事されるつもりなんですか?」
ちひろ「私はそろそろお暇しようかと思っていたんですが……」
P「あ、ちひろさんはいいですよ。俺はもうちょっとやっていきます」
ちひろ「相変わらず熱心ですねえ」
ちひろ「では、そんな熱心なPさんには差し入れを置いておきましょう」
P「おっ、ドリンクですか?」
ちひろ「いえ」
ちひろ「熱ーいお茶を、いれておいてあげますよ」
P「なんだ……」ガッカリ
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:11:28.96 ID:mAIQrK4+o
――
――――
カタカタ…
カタカタ…ッターン
P「ふー」
P「こんなところか」
P「資料、これで全部かな……あっ」
P「そうだ、ポスター。ポスターどこ置いたっけ」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:13:05.59 ID:mAIQrK4+o
P「確かあっちの机に……」ガサゴソ
P「お、あった」
ガツッ
P「ん?」
ガシャン!
P「え」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:14:47.66 ID:mAIQrK4+o
P「あ、湯呑が落ちて……」
P「あー、やっちまった」
P「大丈夫かな。割れてたり――」
P「」
P「これ、肇からもらった……」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:16:37.65 ID:mAIQrK4+o
――翌日――
――
ちひろ「いやあ、やめておいたほうがいいんじゃないですかね」
P「そうでしょうかね。まだ使えますよ」
ちひろ「だってほら、ここのところなんて……」
肇「おはようございます。Pさん、ちひろさん」
P「うわっ」バッ
P「は、肇か。お、おはよう」
ちひろ「もう、Pさん。隠しても仕方がないじゃないですか」
ちひろ「肇ちゃんだって、こんな状態の使ってほしくないですよ。きっと」
肇「……? どうかなさったんですか?」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:18:05.22 ID:mAIQrK4+o
P「いや、その」
ちひろ「これですよ。これ」
肇「あ、この湯呑……」
肇「まだ使ってくださっていたんですね。ありがとうございます」
肇「ふふっ、なんだか懐かしいですね」
ちひろ「これ、肇ちゃんが作ったものなんですよね?」
肇「はい」
肇「デビューしてまだ間もないころ、Pさんにお贈りしたものです」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:19:39.21 ID:mAIQrK4+o
肇「都会に来たばかりで、右も左もわからなかった私に」
肇「Pさんすごく良くしてくれて……」
肇「だから、少しでも感謝の気持ちが伝われば、と思って」
P「……」
肇「でも、今見ると焼きが甘いですね。色もちょっと――」
肇「あっ」
肇「これ、欠けてる……?」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:21:02.24 ID:mAIQrK4+o
P「すまん、肇!」
P「実は昨日、俺の不注意で落としてしまって」
P「そのときに、多分……」
肇「……」
肇「ひびも、入っていますね」
肇「これは、補修は厳しいかもしれません」
P「う」
P「申し訳ない……」
肇「あ、いえ、そんな、謝らないでください」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:22:24.33 ID:mAIQrK4+o
肇「でも、そうですか、ひびが……」
肇「やっぱり、まだ未熟だったということでしょうね」
P「?」
ちひろ「どういうこと? 肇ちゃん」
肇「いえ、普通はそんなに割れたりしないものなんです」
肇「結構丈夫なんですよ。備前の焼き物は」
肇「投げても割れないなんて、言われるくらいなんです」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:23:27.66 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「へー、そうなんですね」
肇「だから多分、これは私の腕の問題なんです」
肇「もっときちんとイメージを形にできるよう精進しないといけませんね」
肇「Pさん、すみませんでした。お怪我はありませんでしたか?」
P「いや、そんな……。どう見てもこれは俺の瑕疵だよ」
P「せっかくプレゼントしてくれたのに、すまない」
肇「いいんです」
肇「形あるもの…って言うじゃないですか」
肇「きっとこれが、この陶器の運命だったんですよ」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:24:35.82 ID:mAIQrK4+o
P「……」
肇「だから、そんな悲しそうな顔しないでください」
肇「私にとっては、そっちのほうが何倍も辛いですから」
P「……」
ちひろ「ほら、Pさんっ」
P「うん」
P「そうだな。ありがとう、肇」
肇「はいっ」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:26:10.94 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「じゃあ、元気に仕事にもどりましょうか!」
P「ああ、肇はインタビューが入ってたよな。一人で行けるか?」
肇「はい、いつものところですよね? ちょっと準備してきますね」
タタタ…
ちひろ「よかったですね。Pさん」
P「ええ」
ちひろ「ところで、どうしますか? この湯呑」
P「うーん……」
P「ちょっと、捨てないで取っておいてもらえませんか」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:27:44.12 ID:mAIQrK4+o
――――
――
P「……」
ちひろ「Pさん、私はそろそろ帰りますが……」
ちひろ「何やってんです? 湯呑とにらめっこなんかして」
P「いえ」
P「流石に未練がましすぎますかね」
P「これじゃ肇に嫌われそうだ」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:28:41.82 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「あらら、まだ引きずっていたとは……」
ちひろ「よほど思い入れがあるんですね」
P「まあ、そうかもしれません」
P「ちょっと色々、考えていたんです」
ちひろ「……私でよければ、お聞きしますよ」
P「え?」
ちひろ「この湯呑にまつわるエピソード、なにかあるんでしょう?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:29:33.26 ID:mAIQrK4+o
P「別に、そんな面白い話じゃないですよ」
ちひろ「それでも構いませんよ。ここで吐き出しておいてください」
P「吐き出す?」
ちひろ「はい。それですっぱり忘れましょう」
ちひろ「このままうだうだ引き摺られたら、業務に支障をきたしちゃいますから」
ちひろ「そしたら私も迷惑しちゃいますもんね」
P「……ちひろさんは厳しいなあ」
ちひろ「ふふっ、よく言われます」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:30:23.24 ID:mAIQrK4+o
――
P「……前に、仕事の都合で肇の実家にお邪魔したことがあったんです」
ちひろ「肇ちゃんの実家って、岡山のですか?」
P「はい。そこで肇の祖父にお会いしまして」
P「そのときにこの湯呑について話したんです」
P「それを思い出してました」
ちひろ「噂のおじいちゃんですか」
ちひろ「頑固な方だとは聞いていますが……」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:31:30.55 ID:mAIQrK4+o
P「そうですね、寡黙な方でほとんど話はしませんでした」
P「多分、会話らしい会話はそのときだけだったと思います」
ちひろ「ほうほう」
ちひろ「それで、おじいちゃんは何と?」
P「まず、湯呑のお礼を言ったんです」
P「あんなちゃんとした湯呑を作れるなんて、肇はすごいですね。って伝えました」
P「そしたら、呟くような声で」
P「“焼き物を見る目は無いようだ”って」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:32:40.27 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「そう言ったんですか? 肇ちゃんのおじいちゃんが?」
P「はい。こうも言ってました」
P「“お世辞にも、あれは良い出来じゃない。完璧にはほど遠い作品だ”、と」
ちひろ「へえー、そんなことを……」
ちひろ「おじいちゃん、肇ちゃんには甘いという印象があったんですけどね」
P「そこは職人ですから、こと陶芸に関しては妥協しないということなんでしょう」
P「それは理解できます、でも……」
P「そのときはなんだかむっとしてしまって――」
P『確かに技術的には未熟かもしれないですけど、俺は好きですよ』
P『肇の表現したいものが何なのか、俺にはちゃんと伝わってきますから』
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:33:43.88 ID:mAIQrK4+o
P「――って言い返してしまって」
ちひろ「おー、言いますねえ」
P「今思うと恥ずかしいですけど……まあいいです、それは」
ちひろ「それで、どうなりました?」
P「それでお終いです」
ちひろ「は?」
P「会話はお終いです。しばらくじっと俺のほうを見つめて、それ以降は一言も」
ちひろ「え、それだけですか」
P「はい」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:35:31.65 ID:mAIQrK4+o
P「でも、帰りの電車で肇が熱っぽく話してきたんです」
P「おじいちゃん、とても機嫌がよかったって」
P「Pさんについていくよう、改めて言われたって……」
ちひろ「へええ、どういうことなんでしょう」
P「さあ、俺にもわかりません」
P「何故なんだろうって、今考えてました」
P「……」
ちひろ「……」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:36:38.94 ID:mAIQrK4+o
P「これで話はお終いです。帰りましょうか」
ちひろ「え、あ」
P「この湯呑は、まあ家で保管しておきますよ」
P「一応形は留めていますしね」
P「明日からは、あまり考えないようにしましょう」
ちひろ「そう、ですね」
P「じゃ、事務所の電気落としてきますね」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:37:34.32 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「Pさん、私のほうで蒸し返すようでアレなんですけど」
P「はい?」
ちひろ「Pさんは今でも言えますか?」
P「何をですか」
ちひろ「肇ちゃんのおじいちゃんに言ったこと、今でも言えますか?」
P「言ったこと……」
P『肇の表現したいものが何なのか、俺にはちゃんと伝わってきますから』
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:38:40.04 ID:mAIQrK4+o
P「それは――」
ちひろ「……あ、そんな深く悩まなくてもいいんです」
ちひろ「ちょっと頭に浮かんだだけですから」
ちひろ「それじゃあ、私は失礼しますね」
P「え」
ちひろ「Pさん」
ちひろ「肇ちゃんは、日々成長してますからね」
ちひろ「ちゃんと、ついていかなきゃ駄目ですよ」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:39:46.90 ID:mAIQrK4+o
P「はい?」
ちひろ「ではっ、戸締りよろしくお願いします」
ガチャ バタン
P「なんなんだ、まったく」
P「……」
P「俺も、帰るか……」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:40:40.65 ID:mAIQrK4+o
―――――
――
チュンチュン…
P「……なんか、寝不足だな」
P「あれ、事務所空いてる?」
P「ちひろさん、もう来ているのかな」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:41:37.15 ID:mAIQrK4+o
ガチャ
肇「あ、Pさん。おはようございます」
P「あれ? 肇? なんでこんな早く……」
P「ってか、か、鍵は?」
肇「早く来たいからって、昨日ちひろさんにお願いしたんです」
肇「そしたら、快く貸してくださって」
P「何やってんだ、あの人は……」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:42:29.16 ID:mAIQrK4+o
P「それで、どうしたんだ?」
P「予定じゃ今日の仕事は10時からだったような……」
肇「それは、その……」
肇「Pさんに、お渡ししたいものがあって」
P「俺に?」
肇「はい、あの」
肇「これを……」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:43:39.79 ID:mAIQrK4+o
P「これは、桐箱?」
P「……まさか」
肇「はい。あのままじゃ不便かなって思って」
肇「家から新しいものを持ってきたんです」
P「そっか」
P「新しい、湯呑か」
肇「はい」
肇「自分でいうのもなんですけど、今回のはうまくできたと思うんです」
肇「イメージ通りに、形作れた気がして」
P「……イメージ、通りに」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:44:31.05 ID:mAIQrK4+o
肇「Pさん?」
P「あ、ああ。そうだな、ありがとう……」
P「えっと、これ、昨日の今日で用意したのか?」
肇「えっ?」
P「いや、こんなすぐに新しいの持ってきてくれるとは思わなくてさ」
P「いつ作ったんだろうって、ちょっと不思議だったんだ」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:45:22.14 ID:mAIQrK4+o
肇「それは……」
P「実家から取り寄せたのか? にしても早いよな」
肇「……いえ」
肇「これは、夏休みに岡山に帰省した時に作ったものです」
P「夏休みに?」
肇「はい、それからずっとこっちで保管してました」
P「ふうん」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:46:09.09 ID:mAIQrK4+o
肇「……もっと早くお渡し出来たらよかったのですけど」
P「?」
肇「どうしてでしょうね。機会はいくらでもあったはずなのに」
肇「結局、今日までかかってしまいましたね」
P「えっと、これ……」
P「最初から俺に渡すために?」
肇「はい」
肇「Pさんにお贈りするために作ったものです」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:47:05.57 ID:mAIQrK4+o
P「そうか、それは……嬉しいな」
肇「ふふっ、また同じような湯呑で代わり映えしないんですけどね」
肇「でも、その方がかえってわかりやすいかと思って」
P「わかりやすい?」
肇「その……」
肇「以前のものと比較して、どう変わったか」
肇「この数年の私の成長が、伝わるんじゃないかと思って」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:47:55.89 ID:mAIQrK4+o
P「なるほどな」
P「肇の成長が、か」
肇「といっても、やっていたのはアイドル活動ですから」
肇「陶芸の腕は、以前と変わっていないんですけど……」
P「はは、まあそうだよな」
P「こっちきてから、レッスン漬けの毎日だったもんな」
肇「ふふっ、そうですね」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:49:36.60 ID:mAIQrK4+o
肇「そう考えると、今更かもしれませんね」
P「ん?」
肇「わざわざ湯呑を作って伝える必要なんて、無いのかもしれませんね」
肇「私を成長させてくれたのは、他ならぬPさんなんですから」
P「……そう、かな」
肇「だから、自分でも不思議なんです」
肇「なぜ、これを作ろうと思ったのか」
肇「どうして、Pさんにお渡ししなきゃと思ったのか」
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:50:40.66 ID:mAIQrK4+o
P「……」
肇「変ですよね」
肇「一番近くで見ていてくれたのは、Pさんなのに」
P「それは……」
肇「あっ、でも前のよりも出来はいいと思います」
肇「今できる、精一杯を注げた気がするんです」
肇「あの、よろしければどうぞ、開けてみてください」
P「……」
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:51:37.76 ID:mAIQrK4+o
肇「Pさん?」
P「……その前に、ちょっといいかな」
肇「?」
P「肇はさ」
P「最近、すごく綺麗になったよな」
肇「えっ」
肇「き、きれい?」
P「ああ、綺麗になったと思う」
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:52:26.44 ID:mAIQrK4+o
肇「えっと、あ、ありがとうござます」
肇「ど、どうしてそんな突然……」
P「いや、こないだ過去の資料を整理してたらさ」
P「今までのライブやイベントの写真が、いっぱい出てきたんだ」
肇「写真が、ですか?」
P「そう、肇のデビュー当時の写真もあったぞ」
肇「な、なんだか少し恥ずかしいですね」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:53:23.47 ID:mAIQrK4+o
P「過去の写真と見比べてみて、改めて感じたよ」
P「肇、成長したなって」
肇「本当ですか?」
P「ああ、数年前とは見違えるようだ」
肇「ふふっ、そう思っていただけたならうれしいです」
肇「これもすべて、Pさんのおかげですね」
P「……」
P「天女みたい、だってさ」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:54:11.40 ID:mAIQrK4+o
肇「えっ?」
P「ちょっと前に撮影しただろ。ビルの屋上で、摩天楼を背景に」
P「あの写真、ネットに出回って少し話題になったんだよ」
P「“地上に舞い降りた天女のようだ”ってさ」
肇「天女、ですか……」
P「誰が言ったか知らないけど、うまいこと言うもんだよ」
P「俺も、そういう風にしか見えなくなったからな」
P「天女みたいだな、って」
肇「……」
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:55:13.57 ID:mAIQrK4+o
P「……肇は成長したと思うよ。それは本心だ」
P「でもな、それが俺のおかげかって言われると」
P「ちょっと違うんじゃないかって、思うんだよ」
肇「そんな……」
P「最近、よく考えるんだ」
P「俺は、肇にきっかけを与えただけなんじゃないかって」
P「それこそ、どっかの伝説じゃないけど」
P「俺はただ、羽衣を拾っただけの存在なんじゃないかってさ」
肇「そんなこと……」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:56:00.33 ID:mAIQrK4+o
P「プロデューサーのくせに、何を無責任なって思うよな」
P「俺もそう思う。でも……」
P「少し、怖いんだ」
肇「怖い……?」
P「肇、さっき言ったよな」
P「この湯呑は、イメージ通りにできたって」
P「今できるすべてを注げたって」
P「俺はそれを見るのが、少し怖いんだ」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:56:47.20 ID:mAIQrK4+o
肇「……」
P「ごめん。何言ってんのかわかんないよな」
P「実際、俺だって何が言いたいのかよくわからない」
P「ただ、今はさ」
P「これを開けて中を見る勇気がないんだ」
肇「……」
P「変な話だよな」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:57:42.47 ID:mAIQrK4+o
肇「……おじいちゃんに言われたんです」
P「?」
肇「これを作ったとき、おじいちゃんに言われたことがあるんです」
P「おじいさんが……」
肇「はい」
肇「いつもは技術的なことがほとんどなんですけど」
肇「そのときだけは、作品の出来には何も触れないで」
肇「一言、こう言ってきたんです」
肇「“Pさんとは、ちゃんと心を通わせているか”と」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:58:40.25 ID:mAIQrK4+o
P「心を……」
肇「私、何も答えられませんでした」
肇「唐突だったから、とっさに返答できなかったのもあるかもしれません」
肇「でも、それだけじゃなくて――」
P「……」
肇「思えば、それが気になって」
肇「今までこれを渡せずにいたのかもしれませんね」
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 20:59:38.85 ID:mAIQrK4+o
P「そっか」
P「あのおじいさんがね……」
P「全部お見通しというわけだ」
肇「……」
肇「でも、Pさん。でもですよ」
肇「それでも私は今日、これを持ってきたんです」
肇「Pさんに、見てもらうために」
P「肇……?」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:00:29.66 ID:mAIQrK4+o
肇「昨日、Pさんが欠けた湯呑を大事そうに持っているの見て」
肇「このままじゃいけないって、思ったんです」
肇「このままじゃ……」
肇「ごめんなさい。何がいけないのかは」
肇「うまく言葉にできないのですけど……」
P「……」
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:01:36.47 ID:mAIQrK4+o
肇「そう、Pさんは私のこと天女みたいだっておっしゃいましたよね」
P「あ、ああ……」
肇「私はそんな風に、自分をイメージしたことはないんです」
肇「私は、誰の力も借りずに飛べるような強い存在じゃないんです」
P「お、おう……?」
肇「私は、そうです。私は……」
肇「私はきっと、ここにある湯呑そのものです」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:02:36.96 ID:mAIQrK4+o
P「え? ゆ、湯呑?」
肇「はい」
肇「この湯呑は、単体では立つこともままなりません」
肇「誰かに支えられて、きちんと立たせなければ」
肇「途端に落ちて、床に転がってしまうことでしょう」
P「う、うん……?」
肇「それだけじゃありません」
肇「陶器はその本質を理解する人がいなければ、価値を持ちません」
肇「真価を発揮してくれる人がいなくては、輝けないんです」
P「……」
肇「アイドルとしての藤原肇が皆さんの目にどう映っているのか、私にはわかりません」
肇「でも、私は、私自身は」
肇「自分のことを、この湯呑と同じようにとらえています」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:03:36.38 ID:mAIQrK4+o
P「……」
肇「Pさん、私は一人じゃ駄目なんです」
肇「いままでだってそうでした。Pさんがいなければ……」
肇「私はアイドルとして、ステージに上がることはできなかったでしょう」
肇「そしてそれは、これからだって同じです」
肇「だから、だからPさんと……」
肇「Pさんと一緒でなくちゃ、駄目なんです」
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:04:30.01 ID:mAIQrK4+o
P「肇……」
肇「……」ハッ
肇「す、すみません。私、何言ってるんでしょう」
肇「ごめんなさい。矢継ぎ早にこんな……」
P「……いや」
P「……」
P「この湯呑が、か」
P「ずいぶん近くにいたもんだ」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:05:30.76 ID:mAIQrK4+o
肇「Pさん?」
P「俺は今まで、何を見てたんだろうな」
P「天女だなんて、勝手に祀り上げて」
P「担当アイドルを見失ってるんだから、世話ないよな」
肇「……」
P「おかしな話だ。肇はここにいるのに」
P「そう言われるまで気付けないなんて」
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:06:44.00 ID:mAIQrK4+o
肇「……」
P「なんとなくだけどわかったよ。俺の馬鹿さ加減にさ」
P「すまないな。頼りないプロデューサーで」
肇「いいえ。そんなことありません」
肇「Pさんは私の大事な、大事な人です」
P「……」
P「ありがとう、肇」
P「俺さ。これ、開けてみるよ」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:08:02.47 ID:mAIQrK4+o
肇「えっ」
P「きちんと向き合うことにする。肇とも」
P「肇が何を表現したいのか、何をイメージしたいのか」
P「今の俺じゃわからないかもしれない」
P「でも、きっとまた隣に立つから」
P「必ず、追いつくからさ」
P「……それでもいいかな、肇」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:09:00.59 ID:mAIQrK4+o
肇「……はいっ」
肇「私のほうこそ、よろしくお願いします、その――」
肇「これからも、ずっと――」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:09:49.29 ID:mAIQrK4+o
―――
――
ガチャ
ちひろ「おはようございまーす」
P「……ちひろさん、今何時だと思ってるんですか」
ちひろ「あ、Pさん。おはようございますっ」
ちひろ「肇ちゃんはどうしましたか?」
P「とっくに仕事に行きましたよ、もう」
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:10:55.65 ID:mAIQrK4+o
ちひろ「そうですか。……少し遅かったですかね」
P「アイドルに事務所の鍵渡して、自分は社長出勤とは」
P「どういうことなんですかね。まったく」
ちひろ「ふふふ、まあそう怒らないでくださいよ」
ちひろ「でも、良かったじゃないですか」
P「何がですか」
ちひろ「その分、いつもより有意義な朝を過ごせたんじゃないですか?」
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:11:48.66 ID:mAIQrK4+o
P「なっ……」
ちひろ「顔にそう書いてありますよ」
P「まさか、全部知ってて……」
ちひろ「さて、どうでしょうかね……あっ」
P「?」
ちひろ「Pさん、ひょっとしてそれ」
ちひろ「肇ちゃんからのプレゼントですか?」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:12:34.94 ID:mAIQrK4+o
P「ええ。朝持ってきてくれたんですよ」
P「新しい湯呑だそうです」
ちひろ「わー、私見たいですっ。見せてくださいっ」
P「どうぞ」
ちひろ「おおーすごい。これも肇ちゃんの手作りですか?」
P「はい。夏休み中に作っていたそうです」
ちひろ「ふうん……でも、これ」
ちひろ「前のとはだいぶ、趣が違いますね」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:13:50.49 ID:mAIQrK4+o
P「そうですね」
ちひろ「あ、Pさんもそう思いました?」
P「はい」
ちひろ「こう、なんていうんでしょうね。こういうの」
ちひろ「前のよりもっと……」
ちひろ「……うーん。私じゃうまく表現できないな」
ちひろ「Pさんは、どんな印象を持ちました?」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:14:52.08 ID:mAIQrK4+o
P「俺ですか? 俺もうまく言えないですけど……」
ちひろ「それでもいいですよ」
ちひろ「今のPさんの感想を、聞かせてください」
P「……」
P「そうですね」
P「以前のよりも、なんだか――」
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:16:01.20 ID:mAIQrK4+o
P「――かわいい感じが、しますよね」
―終わり―
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:17:03.14 ID:mAIQrK4+o
後はおまけ
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:18:13.44 ID:mAIQrK4+o
カランカラン…
店員「いらっしゃいませ。おひとりですか?」
P「あ、いや」
P「えっと、あそこの席いいですか?」
P「多分、知り合いだと思うんで……」
店員「あっはい。かしこまりました」
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:19:30.27 ID:mAIQrK4+o
肇「……」ジー…
P「……何か面白い飲み物でもあったか?」
肇「あっ。す、すみません、まだ決まってなくて……」
P「いや、注文を取りに来たわけじゃないんだが……」
肇「えっ?」
肇「」
肇「P、Pさんっ?」
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:20:33.89 ID:mAIQrK4+o
P「よかった。やっぱり肇だったか」
P「変わった格好してたから、少し不安だったけど」
肇「ど、どうしてここに……」
肇「あっ」
P「?」
肇「……いえ。違います」
P「え」
肇「わ、私は肇などでは……」
P「……ほおー」
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:21:39.65 ID:mAIQrK4+o
P「そうですか、それは失礼しました」
P「知り合いと良く似ていたので、勘違いしてしまいました。すみません」
肇「あ……」
P「よくよく考えてみれば、肇がこんなところにいるはずないよな」
P「かわいいカフェに、一人お忍びで来るなんて、なあ」
肇「え、え?」
P「眼鏡も帽子もオシャレにきめて、違和感なく溶け込んでるなんて」
P「とてもあるはずがないよな」
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:22:32.35 ID:mAIQrK4+o
肇「えと……」
P「あんまりいつもと違うから、思わずドキッとしたのにな」
P「すごいかわいいなって、一瞬ときめいてしまったよ」
肇「か、かわ……」
P「まあ、別人だったわけだけど」
肇「……」
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:23:30.50 ID:mAIQrK4+o
肇「その、Pさん。す、すみません」
肇「あの、私……やっぱり肇です……」
P「……」
肇「……」
P「うん」
P「知ってた」
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:24:44.19 ID:mAIQrK4+o
―――
――――
肇「……」プク
P「肇さん。からかっていたことは謝罪しますので……」
P「どうかご機嫌を直していただけないでしょうか」
肇「……」プク
P(フグみたいになっとる)
P(……どっちかというとリスかな)
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:25:53.81 ID:mAIQrK4+o
肇「……?」
P「あ、いえ。なんでもないです」
P「おっ、このパンケーキとかすごくうまそうじゃないか?」
P「どうだろう、肇。これとか頼んでもいいかな」
肇「……」チラッ
肇「……」ジー…
P(すごく興味ありそう)
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:27:22.93 ID:mAIQrK4+o
肇「……あの、Pさんがよければ、頼んでもいいですよ」
P「お、ありがとう。じゃあこれ頼もう」
P「あと、飲み物どうしようか。なんかたくさん種類あるけど」
肇「えっと、そうですね……」
P「メニュー見る?」
肇「あ、ありがとうございます」
肇「……」ジー…
P(めちゃくちゃ真剣だ……)
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:28:16.25 ID:mAIQrK4+o
肇「……Pさんは、ホットコーヒーですか?」
P「うーん、そうだな」
P「ここはあえて、こっちにしようと思う」
肇「こ、これですか?」
P「変かな」
肇「いえ、でも、すごく甘そうですよ。クリームも乗ってて……」
P「いいよいいよ。せっかくこういうとこ来たんだからさ」
P「ちょっと趣向を変えてみるのも、悪くないだろう」
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:29:12.90 ID:mAIQrK4+o
肇「趣向を……」
P「そう、いつもコーヒーじゃつまんないしな」
P「何事も挑戦してみるもんだ」
肇「挑戦、ですか」
P「ああ、肇もチャレンジしてみるといい」
P「なんたって今日は俺がいるからな。なんでもどんとこいだ」
肇「……はいっ。じゃあ、私もちょっと冒険してみますっ」
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:30:21.39 ID:mAIQrK4+o
P「よし、決まったか。じゃ店員さん呼ぶぞー」
肇「はい。あの、Pさん」
P「ん?」
肇「ありがとうございます。私を見つけてくれて」
P「なんだ、いきなり」
肇「いえ、なんとなく……」
肇「今日は私、イメージを変えてみたんです」
肇「普段着ないような服を着て、帽子かぶったりして」
肇「少しだけ不安だったんです。溶け込めているか」
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:31:02.83 ID:mAIQrK4+o
P「確かに、だいぶイメージが違うからな」
P「まあでも、問題なく溶け込めていると思うよ」
肇「ふふっ。そう言っていただけるとうれしいです」
肇「それでも、Pさんは私を見つけてくださいましたよね」
P「そうだな」
肇「どうして、私だってわかったんですか?」
P「……さあ、なんでかな」
P「俺が肇のプロデューサーだからかな」
P「もしくは……」
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:33:17.65 ID:mAIQrK4+o
肇「もしくは?」
P「……ま、まあいいじゃないか」
P「理由なんてどうだってさ」
肇「そうですか? ちょっと気になります」
P「と、とにかく」
P「無事見つかったんだから、それでいいんだよ」
P「――見つけられるように、なったんだからさ」
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/16(日) 21:34:23.32 ID:mAIQrK4+o
陶器市に行って、一緒に大皿を選びたいアイドルNO1です。
html依頼してきます。
転載元
モバP「藤原肇とかいう地上に舞い降りた天女」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416135643/