響「貴音を遊びに誘おう」【我那覇響SS】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:21:56.47 ID:In0wzy8e0
響「って言っても直接言うのはちょっと恥ずかしい…」

響「そうだ、手紙を出してみよう! 貴音はこういう古風なこと好きそうだから、きっと喜ぶに違いないさー」

響「えーと、『次の休暇にでも、ネズミの国にご一緒しませんか~…』と」カキカキ

響「何か変な言葉遣いになってしまった…う~ん、でもこれはこれで趣深いし、きっと大丈夫だよね」

響「後はここに入れておいて、と…ふっふっふ、貴音の驚く顔が目に浮かんでくるさー」ニヤニヤ

小鳥(響ちゃんが一人でにやけている…ちょっと親近感がわくピヨ)

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:22:32.79 ID:In0wzy8e0
~~数日後~~

響(返事が来ない…会っても何も言ってこないし)

亜美「お姫ちん、もっとリズム良くボタン押さないとダメなんだよ」

貴音「むぅ…」

真美「そこは敵の動きをよく見て…あ~あ、やられちゃった→」

貴音「このげーむは真に奥深い遊戯ですね」

亜美「一番最初のミッションなんだけどね…この調子じゃ先が思いやられるよぉ」

真美「んじゃ、真美がお手本見せるから、しっかり見ててね」

響(もしかしたら、届いてないのかもしれないさー。貴音のオフは明後日だし、もう直接聞いてみよう)

響「ねぇ、貴音」

貴音「何ですか、響? いま、目が離せないのですが」

響「手紙の事なんだけど…あのえんじ色の便箋に入ってた奴」

貴音「ああ、あの面妖な手紙のことですか」

響「め、面妖!?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:27:06.04 ID:In0wzy8e0
貴音「いえ、もちろん喜ばしい事なのですが、友人でもあるまいし困ったものです」

響「」ワナワナ

貴音「ところで、響はなぜ……響? どうかしましましたか?」

響(そんな…貴音が自分のことそんな風に思っていたなんて…っ!)

響「貴音…それ本気d」

真美「こんな感じで…って! お姫ちん見てなかったっしょ!」

貴音「おや、もうくりあしたのですか。すみません、もっと時間がかかると思っておりました」

真美「こんなの真美にかかったら朝飯前だからね→」

亜美「しかし、真美軍曹。こいつぁ、焼きを入れなければなりませんなぁ」

真美「同感であります、亜美曹長。骨の髄まで教育してやらねばなりませんなぁ」

貴音「あの…一体何を?」

亜美「んっふっふ~、お姫ちんには地獄のモンハン猛特訓合宿に参加してもらうYO→」

真美「ちょうど明後日はお姫ちん休みだし、一日かけて真美達が手取り足取り教えてあげるYO→」

響「!?」

貴音「なんと」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:30:39.80 ID:In0wzy8e0
亜美「あ、もしかして、何か予定あった?」

響「あ、明後日は…」

貴音「いえ、何も予定はありませんよ」

響「」

真美「じゃあ、場所は…お姫ちんの家が良いけど…住所を教えてもらったりとかは…」

貴音「それは秘密です、ふふ」

真美「ですよね→」

亜美「なら、やっぱり亜美たちの家だね。ジンオウガくらいはソロで狩れるようになるまでしごいちゃうからね」

貴音「ふふ、お手柔らかに」

真美「真美は明後日、午前中埋まってるから、お昼は三人で食べに行こっか」

亜美「おお、ナイスアイディアだよ真美。でも二十郎はダメだからね」

貴音「…いけずです」

キャッキャウフフヤンヤヤンヤ

響「」ショボーン

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:34:48.21 ID:In0wzy8e0
響「ね、ねぇ、貴音!」

貴音「どうかしましたか、響?」

響「手紙には、明後日のオフはネズミの国にっt」

貴音「もちろん、お断りしますよ」

響「」

真美「うんうん、やっぱりイマドキ女子としては、ネズミの着ぐるみと遊ぶより狩りに行くのがトレンドだよね→」

亜美「そうだ、ひびきんも一緒にモンハンやる?」

響「じ、自分は…」

真美「あれ? ひびきんなんか涙目じゃない?」

響「べ、別に自分、泣いてなんかいないぞ!」

亜美真美「「……んっふっふ~」」ニヤニヤ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:38:42.25 ID:In0wzy8e0
亜美「そっか…ひびきん、亜美達が仲良くしてるの見て寂しくなっちゃったんだね?」

真美「ひびきんは寂しがり屋ですなぁ」

響「ち、違うってばー!」

真美「強がっちゃってぇ~。ひびきんは可愛いなぁ、もう~」スリスリ

亜美「よしよし、偉いでちゅね~」ナデナデ

貴音「ふふ」

響「」フルフル

響「うぎゃあああああ!」ドカーン

亜美「うわっ!」

真美「ひゃあ!」

響「自分もう怒ったぞ! モンプチだかモンコレだか知らないけど好きにすればいいさーっ!」プンスカ

ダッダッダッ、ガチャ、バタン、シーン

真美「い、行っちゃった…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:40:12.68 ID:In0wzy8e0
亜美「…お姫ちん、亜美たちやりすぎちゃったかな?」

貴音「…」

貴音「いえ、亜美たちにからかわれる前から様子が変でした。おそらくはそのせいですので二人が気にすることはありませんよ」

真美「そっか…ひびきん、どうしたんだろ?」

小鳥「ふっふっふ」

亜美「あ、ピヨちゃん」

小鳥「響ちゃんが変だった理由はきっとアレね」

真美「わかるの、ピヨちゃん?」

小鳥「もちろん。小鳥お姉さんにかかれば何でもお見通しよ」

亜美「ピヨちゃん、もったいぶらないで早く教えてYO→」

小鳥「ごほん…響ちゃんが不機嫌だった理由はズバリ!」

真美「ゴクリ」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:42:24.66 ID:In0wzy8e0
小鳥「生理に違いないわっ!!!」ビシィッ!

亜美真美「「……」」シーン

小鳥「あれ?」

真美「ピヨちゃん」

小鳥「な、何かしら?」

亜美「ドン引き」

小鳥「ピヨッ!?」

真美「真美たちの中の人じゃあるまいし、シモネタにはちょっとついてけないなぁ」

亜美「そんな事言ってるから何時までも独身なんだよ」

小鳥「ピヨォ…」シュン

貴音「……響」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:44:16.76 ID:In0wzy8e0
~~翌日 レッスン終了後~~

P「響が風邪で休むなんて珍しいな

貴音「ええ…」

P「貴音も大量管理に気をつけてな」

貴音「はい。心得ておきます」

貴音「…」

貴音「…響」

小鳥「貴音ちゃん、貴音ちゃん」

貴音「何でしょう、小鳥嬢?」

小鳥「実は響ちゃんが怒った原因知ってるの」

貴音「…小鳥嬢、わたくしも下品な話題を好きではないのですが」

小鳥「ち、違うわ! うぅ、貴音ちゃんまでそんな事を言うなんて…」

貴音「冗談です。実はわたくしも察しがついております」

小鳥「あ、そうなんだ。ちょっと残念。まあいいわ、じゃあ、はいこれ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:47:38.02 ID:In0wzy8e0
貴音「…“これ”は一体?」

小鳥「響ちゃんのお見舞いに行くんでしょ?」

貴音「え、ええ、そうするつもりでしたが…」

小鳥「ふふん、お姉さんにはお見通しよ」

貴音「はぁ…ですが、その事と“これ”が何の関係が?」

小鳥「いいから、いいから。きっとお見舞いで役に立つわ。頑張ってきてね」

貴音「わかりました。恩に着ます、小鳥嬢。それでは行ってまいります」

小鳥「いってらっしゃ~い」

小鳥「…」

小鳥(ダメよ、小鳥…ああっ! でも! 妄想が! 妄想があぁぁ~!)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:50:36.11 ID:In0wzy8e0
………………

響「……」

響(頭痛い…)

響「ごほっ! うぅ…」

響(喉も痛いし、顔がすごい熱い…)

響「…」

響(誰かお見舞いに来たりしてくれないかなぁ)

響(みんな忙しいから無理か)

響「…」

響(そもそもみんなは自分のことどう思っているんだろう)

響(もしかして、友達だと思ってたのは自分だけなんじゃ…)

響(貴音の事もあるし…)

響「ふ、ふん! 友達なんかいなくても全然平気さー!」

響「なんて言ったって自分は完璧だかっ…ごふっ! ごほっ! うへぇ…」

響(大人しくしてよう…)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:53:10.93 ID:In0wzy8e0
………………

響(うぅ、どんどん酷くなってきている気がする)

響(頭がクラクラするし、視界もぼやけるし…)

響(このまま悪化して自分死んじゃうのかな…)

響「……」

響「……貴音ぇ」

貴音「何でしょうか?」

響「……」

響「ついに幻聴まで聞こえてきたさー。これじゃ、本当に死んじゃうかもだぞ…」

貴音「何を言っているのですか。ただの風邪ですよ」

響「って! 本当に貴音!? な、なんでー!?」ガバッ

貴音「そんなに驚かずとも。それと急に立ち上がると危ないですよ」

響「あ、あれ…?」フラ

貴音「言わないことではありませんね」ダキ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:55:30.20 ID:In0wzy8e0
響(貴音の手、冷たくて気持ちいい…じゃなくてっ!)

貴音「大丈夫ですか、響?」

響「…離してよ」

貴音「響?」

響「友達でもないのに余計なお世話さーっ!」バシッ

貴音「響、そのことについて話が…」

響「聞きたくない! さっさと帰ってよ!」

貴音「聞き耳持たずですか。真、子どものようですね」

響「…」ツーン

貴音「仕方ありません、小鳥嬢の知恵を借りると致しましょう。響、脱衣所を借りますよ」ガチャ

響「へ? あ…」

響(行っちゃった。なんで脱衣所?)

響(あ、戻って…!!!)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 02:58:31.04 ID:In0wzy8e0
響「えと…あの、その格好は…?」

貴音「どうでしょうか?」

響「とっても似合ってるさー…」

貴音「うふふふ、ありがとうございます」

響「それよりもっ! なんで“メイド服”なんだー!?」

貴音「小鳥嬢よりお借りしました。響がわたくしの事を友として認めようとしない場合は、これを着用してめいどとして看病しろとの考えでしょう。流石は小鳥嬢、目の付け所が違います」

響(ヘッドドレスまで用意して…多分、ぴよ子はそこまで考えてないぞ…)

貴音「というわけで、わたくしはこれよりめいどとなります。誠心誠意お世話させて頂きます」

貴音「よろしいでしょうか? 響お嬢様」

響「!!!」

響「…」ゴクリ

響「ま、まあ、そこまで言うなら、看病されないことはないさー」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:01:09.75 ID:In0wzy8e0
貴音「それでは、なんなりとお申し付けください」

響「うーん…あ、そうだ。いぬ美たちにご飯あげてほしんだけど、良い?」

貴音「お嬢様、わたくしはめいどです。命じられれば、何でも致しますよ」

響「そんな事言われても、ちょっと言い辛いし…」

貴音「そう言わずに、さぁ、ご命令ください」

響「う…じゃあ、いぬ美たちのご飯を作り…なさい」

貴音「かしこまりました」

響(けっこうノリノリだ…)

………………

貴音「お嬢様、終わりました」

響「あ、お疲れ様。どうだった?」

貴音「ほぼ順調でした。皆、喜んでいたと思いますよ」

響「ほぼ?」

貴音「ええ、ほぼです。少々難ありな者が一名いらしまして…」ガクブル

響「?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:03:06.51 ID:In0wzy8e0
貴音「まあ、それは置いておきましょう。次はお嬢様のお食事です」

響「自分の?」

貴音「はい。おかゆを作りました」

響「あ、ありがとう…だぞ」

貴音「体を起こしてください。…それでは、はいあーん、です」

響「…えっと」

貴音「お嬢様、病気の時は甘えていいのですよ」

響「でも…は、恥ずかs…」

貴音「あーん」

響「むぐ」パク

貴音「味の方は如何でしょうか?」

響「美味しい…。ところでこれ何味なんだ?」

貴音「とんこつらぁめん味です」

響(敢えてラーメンを付けたのには意味があるのだろうか…)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:05:56.31 ID:In0wzy8e0
貴音「あーん」

響「むぐぅ。た、貴音…後は自分で食べるから」

貴音「いえ、お嬢様にはゆっくりと静養して貰わねばなりません。あーん」

響「むが(まぁ、美味しいからいいさー)」

………………

響「ごちそうさま…」

貴音「お粗末さまでした。ふふ」

響(結局、全部食べさせて貰ってしまった)

響(貴音の顔がすごく優しそうなのがこそばゆいぞ)

貴音「それではお嬢様、薬を飲みましょう」コトン

響「あれ? こんな薬、家にあったか?」

貴音「わたくしが買っておきました」

響「あ、ありがとう…じゃ、じゃあ遠慮無く…ぶううぅぅっっ!!!」ゲボハァ!

響「げほっ! な、なにこれぇ…すごく苦い…」

貴音「千振という薬草を配合しているらしいですよ。風邪に効果抜群とのことでしたから買ってみました」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:08:24.34 ID:In0wzy8e0
響「それにしたって半端ない苦さだぞ…こんなの飲めない…」

貴音「良薬口に苦しですよ。さぁ、一気にお飲みなさい」

響「む、無理! こんなの絶対無理!」

貴音「いけません。あまり聞き分けの無い事を言うのならば…」

響「言うのならば?」

貴音「わたくしが口移しで無理矢理に…」

響「うがーっ!!!」ゴクゴクゴク

響「う! うぷっ! うっ…ふぅふぅ、はぁ…の、飲めたぞ…」

貴音「よく出来ました。口の周りを綺麗にしますね。ふふ」フキフキ

響「う゛ー、自分でやるからー」

貴音「いけません。これもめいどの務めです。うふふ」フキフキ

響(なんだか、子ども扱いされてるみたいでくすぐったい…)

貴音「はい、綺麗になりましたよ。口直しのでざーとを買っておいたので、一緒に食しましょう」

響「本当!? 何が出てくるか楽しみさー」ワクワク

貴音「うふふ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:10:25.35 ID:In0wzy8e0
………………

貴音「そろそろ夜も更けてまいりましたね。お嬢様、そろそろお休みになりましょう」

響「え? まだ九時だぞ?」

貴音「言うまでもなく、風邪には休息が必要です。ですが、その前に体を拭きましょう。寝汗をかいているでしょうし」

響「も、もしかして、それも貴音がやるの?」

貴音「ふふ、当然です」

響「ちょ、ちょっと待って! 流石にそれだけは譲れないさー!」

貴音「何故です?」

響「何故って…は、恥ずかしいからに決まってるでしょー!」

貴音「響のすたいるならば恥ずかしい事などないと思いますが」

響「そういう問題じゃないの! と、とにかく体は自分で拭くからね!」

貴音「いけずです。もうわたくしはお役御免ということでしょうか? 飽きたらぽいっ、ですか?」ヨヨヨ

響「う…そ、それなら、背中だけは貴音が拭いて貰う。それならどう?」

貴音「…少し物足りませんが、この際、良しとしましょう」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:12:46.53 ID:In0wzy8e0
貴音「では、背中をはだけさせてください」

響「……」シュル

響(い、一応、胸はパジャマで隠しt)チョン

響「うひゃぁ!」

貴音「響の肌は肌触りが良いですね。極上の麺のようですよ」

響「う~、余計なことはしないでよー…」

貴音「ふふ、かしこまりました」フキフキ

貴音「今更ですが、髪を下ろしていますね」

響「うん。変…かな?」

貴音「いえ、新鮮で可愛らしいですよ」フキフキ

響「そ、そっか…えへへ」

貴音「しかし、随分と回復したようで何よりです。薬のおかげでしょうか」

響「そ、それは…貴音……お見舞い…来て……から…」ボソボソ

貴音「? すみません、よく聞こえなかったのですが」

響「な、なんでもないさー!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:15:53.15 ID:In0wzy8e0
貴音「そういえば、何故風邪を引いたのですか? 昨日の時点では健康そうでしたが」

響「ああ、それは…………」

貴音「? どうかしましたか?」

響「…」

響「ねぇ、貴音はどうして…こんなに自分に良くしてくれるんだ?」

貴音「どうして、と言われましても。今はめいどでs」

響「だって、昨日は友達じゃないって…」

響「自分、貴音に絶交されちゃうようなことしちゃったのかな…」

響「それとも、友達だと思ってたのは自分だけなのかな…」

響「でも、優しくしてくれるし…自分、よくわからないぞ…」ズズッ

貴音「…」

貴音「背中は拭き終わりました。後は自分でやるのですね?」

響「……うん」

貴音「さて、わたくしもべっどに座って良いでしょうか?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:17:50.90 ID:In0wzy8e0
響「え? う、うん」

貴音「それでは失礼して…しばし背中を借りますね」コトン

響(寄りかかられるとちょっと拭きづらい…)

貴音「ようやく、その話が出来ますね。真、大した話ではなのですが」

響「た、大した話じゃない…っ!? ひ、酷いぞ! 自分が風邪引いたのはそのせいなのに…っ!」

貴音「落ち着きなさい、響。あなたは手紙をどこに投函しましたか?」

響「貴音のファンレターBOXさー! 貴音の住所知らないからな!」

貴音「文面の言葉遣いを普段と変えましたね?」

響「貴音に手紙出すの初めてで緊張しちゃったから…」

貴音「最後に。響の名前を手紙に書き添えましたか?」

響「え? えーと、多分書いてない、さー。あれ? ま、まさか!」

貴音「ええ、わたくしはふぁんの方からのお誘いの手紙かと勘違いしたのですよ」

響「」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:20:45.27 ID:In0wzy8e0
響「うぎゃあああ!」

響(何やってるんだ、自分は! 完璧に自分のドジじゃないか…)

貴音「響が妙に手紙の事を気にしていたので、改めて読んで見ますと筆跡が響のそれでしたから気づけました」

響「うぅ…ご、ごめんなさい…」

貴音「気にしてませんよ。それよりも先ほど風邪引いたのはそのせいと言いましたが、どういうことですか?」

響「それは…友達じゃないって言われた事で頭がいっぱいで、川に落ちたんだ。けど、それでもモヤモヤしてて、家に帰っても濡れたままだったから…」

貴音「…」

響「本当に、ごめんなさい。看病までさせちゃったし…」

貴音「ふふ」ギュッ

響「あ…(手を…)」

貴音「響は本当に可愛らしいですね」

響「」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:23:29.50 ID:In0wzy8e0
貴音「看病するのは当然ですよ。わたくしたちは友であり高め合う仲間なのですから」

貴音「響もわたくしが病に臥した際には看病してくれますよね?」

響「も、もちろんさー! 全力で看病するぞ!」

貴音「では、持ちつ持たれつ、ということで。ふふ」

響「うん…うん…貴音…うぅ…」グスッ

貴音「大げさですね。泣くことはないでしょうに」

響「だって…だって…自分…貴音に嫌われたらって…お、思ったら…ううぅ…」

貴音「響…」

貴音「…わたくしはそそっかしい響も寂しがり屋な響も強がりな響もわたくしは大好きですよ」

貴音「大好きな…わたくしの友人です」

貴音「響のような素敵な友人にこれほどまでに想われてわたくしは果報者です。…うふふ」グスッ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:26:31.72 ID:In0wzy8e0
響「…」

響「自分も、貴音の事大好き。本当に…大切な友達さー」ギュッ

貴音「…ふふ」

響「…えへへ」

響(……うへぇ、鼻水と涙でベトベトしてる)

響(でも、どうでもいいさー。顔は見えないけどきっと貴音も、だから)

………………

貴音「拭き終わりましたか?」

響「うん」

貴音「そうですか。それではわたくしはそろそろ帰ると致しましょうか」

響「…うん」

貴音「しっかりと布団を掛けて寝るのですよ」

響「……うん」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:28:31.09 ID:In0wzy8e0
貴音「それでは、お休みなs」

響「ねぇ、貴音」

貴音「はい?」

響「その、まだ、自分のメイド…なのか?」

貴音「え? ええ、響が望むと言うならば」

響「だ、だったら…」

響「今日は一緒に寝て欲しい…」

貴音「なんと」

響「め、メイドはご主人様の命令には絶対なんだぞ!」

貴音「ふふ、うふふふ…わかりました。お嬢様、夢の中でもお世話させて頂きます」

響「うんっ! えへへ」

貴音「うふふ」

………………
…………
……

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:32:31.89 ID:In0wzy8e0
~~翌日~~

響「っていうのが、昨日の出来事さー」

小鳥「うんうん! それでそれで!」

響「え? ここで終わりだぞ?」

小鳥「ほへ?」

小鳥「いやいやいやいや! その後の濡れ濡れで組んずほぐれずなベッドシーンがあるでしょ!? キマシタワー的な奴よ!」

響「ぴよ子が何を言っているかわからないぞ…」

小鳥「うぬぬぬ…こんなおあずけを食らわせるなんて…響ちゃんって意外にSなのね!」

響「ちょっ! 変なこと言わないでよー! うぅ…メイド服のお礼に来たらセクハラされたぞ…」

小鳥「仲直り出来たのは私のおかげなのに、つれないわー。貴音ちゃんのメイド服良かったでしょ?」

響「そ、それは…もちろん…」ニヤニヤ

小鳥「うふふ」ニヤニヤ

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:34:24.96 ID:In0wzy8e0
響「はっ! も、もう小鳥の変態話に付き合ってられないさー」ガチャ

小鳥「えー! もう行っちゃうの?」

響「これから亜美と真美と貴音と自分の四人でモンハンすることになってるんだ」

小鳥「あら? ネズミの国はいいの?」

響「そ、それは、今度二人っきりで行く予定で…」デレデレ

小鳥「響ちゃん! ……当日は録画よろしくね」

響「うぎゃあああ! なんでそうなるのー!」ダッダッダッ

小鳥「ああっ! 待って、響ちゃん! どうか続きを! そうしないと妄想が! 妄想がぁぁ~~……」

~~END~~

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/24(火) 03:40:20.64 ID:In0wzy8e0
終了です。深夜なのに読んでくれた方、ありがとうございました。

>>60
貴音の発言の事だとしたら、響の手紙をファンからの物と勘違いして、(送り主は)友人でもないのに~となり、
響の発言だとしたら、それを(送り主の)自分が友達じゃないと言われて、ヘソを曲げたからです
分かりにくくてすみません

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