2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:23:29.45 ID:+9kgUvLl0
◆事務所・夜
カタカタカタ……タンッ!
P「んー!! ……これでおしまい、っと」
菜々「お疲れ様です、プロデューサー!」ヒョコッ
P「わっ、菜々さん。いらっしゃったんですか?」
菜々「むっ、だから菜々”さん”じゃないです! ナナは年下なんですから」
P「あはは、ついつい」
菜々「……えっと、ついさっきお仕事が終わって戻ってきたばっかりです」
P「じゃあ後は帰るだけですか?」
菜々「はいっ!」
P「……なのに、どうしてメイド服なんですか?」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:24:38.31 ID:+9kgUvLl0
菜々「フッフッフ、それはですねプロデューサー!」
シュバッ!
キャピピーン!!
菜々「ナナがプロデューサーをご奉仕するためです!」ウッサミーン
P「……?」
菜々「プロデューサー、お仕事は一区切りですか?」
P「あ、うん、そうですけど」
菜々「そうですか」
菜々「ここにティーセットがあります」スッ
P「…………」
菜々「…………」
P「…………!」ティーン
P「菜々さん、紅茶を淹れてもらっていいですか?」
菜々「かしこまりました! でも”さん”はいりません」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:26:51.43 ID:+9kgUvLl0
スッ
コポコポコポ…
P(おお……あんな高い位置からカップへ注いでいる……)
菜々「…………」ドヤッ
カチャ
菜々「どうぞ」スッ
P「…………」クイッ
P「……! おいしい!」
菜々「ありがとうございます☆」
P「さっきのカッコよかったですよ」
菜々「フフフ、練習しましたから!」
菜々「執事アニメでやっていたのを見て、憧れていたんですっ」
P「なるほど……」
P(憧れを実現するための真っ直ぐさ……菜々さんだよな~)
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:29:52.95 ID:+9kgUvLl0
◆事務所・朝(翌日)
P「今日も今日とてアイドルプロデュース! その始まりは朝の挨拶から!!」
ガチャリ
P「おはようございます!」
菜々「おはようございます、プロデューサー!」ゴシゴシ
P「え!? 菜々さんどうして?」
菜々「”さん”じゃないですよー。えっと、いつもより早く出社しちゃってので掃除をと思いまして」
P「いま、かなり早朝ですよ?」
菜々「フッフッフ、元気があり余ってるんです! 今日もバリバリ☆ウサミンパワー全開で活動しちゃいますよー!!」
P「な、なるほど……」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:31:25.61 ID:+9kgUvLl0
P「……でも、今日は菜々さんかなりお仕事入ってますよね? 朝はゆっくりした方がいいと思いますよ」
菜々「いえいえ! お掃除だって大事な仕事ですからっ」
P「じゃあ俺も手伝います」
菜々「いえプロデューサーこそゆっくりしてください! ナナは好きでやっているだけなので!」
菜々「それに、プロデューサーの手を煩わせてはナナの名が泣きます!」
P「…………」ムッ
菜々「すぐに終わらせちゃいますから! ソファで座っていてください☆」
P「…………」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:34:06.47 ID:+9kgUvLl0
◆事務所・夜
カタカタカタ……タンッ
P「……よし、これで終わり」
P(菜々さんは……そろそろ帰ってくる時間か)
ガチャリ
P「おかえりなさい」
菜々「ただいま、戻りました……」フラフラ
菜々「…………」ボスン
P(そのままソファに倒れた……)
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:35:54.14 ID:+9kgUvLl0
…………
…………
P「お疲れのようですね、菜々さん」
菜々「”さん”じゃないです……でも疲れました……」
P「…………」
スタッ
P「ふっふっふ……菜々さん」
P「俺が菜々さんにご奉仕してあげましょうか?」
菜々「…………」
菜々「はい?」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:37:24.31 ID:+9kgUvLl0
モミモミ
トントントン
菜々「す、すみません……なんだか……」
P「いえいえ。肩たたきやマッサージは得意なんですよ」
菜々「……本当なら、ナナの方がするべきですよね」
P「いえ、それはないです」
菜々「……?」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:38:54.04 ID:+9kgUvLl0
トントン
トントントン
P「菜々さん」
P「メイド服で、喫茶店でバイトしていて、ウサミン星人の菜々さん」
P「ご奉仕してくださった数々には、とても感謝しています」
モミモミ
モミモミ
P「ですが、菜々さんはアイドルで、俺はプロデューサーです」
P「プロデューサーは、頑張るアイドルを労うものです」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:39:38.42 ID:+9kgUvLl0
P「菜々さんはメイドじゃなくて、俺の担当するアイドルですから」
菜々「…………アイドル」
P「毎日、俺の輝きであってありがとうございます」
P「”さん”付けじゃ足りないくらい、敬意でいっぱいです」
P「……これからも一緒に頑張りましょう!」
……
…………
………………
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/25(日) 23:42:40.06 ID:+9kgUvLl0
P「……どうですか?」
菜々「すっごく楽になりました! ありがとうございます!!」
P「よかった。これで効き目なかったら恥ずかしいですから」
菜々「あはは」
菜々「…………」
菜々「プロデューサー」
P「何ですか、菜々さん」
菜々「肩とかこってません? ナナはバッチリ! ご奉仕しますよ☆」
P「菜々さん、さっきの話を聞いてましたか?」アハハ
菜々「もちろん聞いてました! でも、それとコレとは別のことです」
菜々「ファンの皆様にご奉仕! 事務所にご奉仕! そして、プロデューサーにご奉仕!」
菜々「それが、私……ナナですからっ!」キャハッ
<END>
元スレ
モバP「菜々さんはご奉仕ガール?」
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