1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:08:34.82 ID:ylxlWnxU0
菜々「プロデューサー、ナナの買い物に付き合ってもらっちゃってすいません……」
P「いいんですよ。アイドルの頼みを聞くのもプロデューサーの仕事の内です」
菜々「ありがとうございます♪」
P「そういえば菜々さん聞きたいことがあるのですが」
菜々「何ですか?」
2 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:09:29.62 ID:ylxlWnxU0
P「ウサミンパワーって何ですか?」
菜々「え?」
P「いや、菜々さんよくウサミンパワーって言ってますけど、それが具体的にどういう物なのかな―って思いまして」
菜々「あーそういえば話したことありませんでしたね」
P「教えてくれるんですか?」
3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:10:32.56 ID:ylxlWnxU0
菜々「はい。別に秘密にしているわけでもないですしね。プロデューサー、ウサミンパワーっていうのは……」
P「……え?」
菜々「プロデューサーどうしたんですか?」
P「あのトラック……こっち突っ込んできますよッ!?」
菜々「え?」
4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:11:58.11 ID:ylxlWnxU0
ブオオオオ!!
P「居眠り運転かよ!?クソッ!菜々さん!逃げ……ッ!」
菜々「プロデューサー!!」
ドオオオオン!!
5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:13:07.60 ID:ylxlWnxU0
―きゃああああ!!?
―だ、誰か早く救急車を!!
―お、おい……あれは……
―おい、嘘だろ!?
―トラックを女の子が片手で……!?
6 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:14:03.46 ID:ylxlWnxU0
P「な、菜々さん……?」
菜々「プロデューサー……」
7 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:14:43.49 ID:ylxlWnxU0
菜々「これが、ウサミンパワーです」
P「な、菜々さん……ッ!」
8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:20:52.55 ID:G0Lq7egYo
ファッ!?
11 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:25:22.94 ID:ylxlWnxU0
加蓮「ハァ…ハァ……」
P「加蓮!加蓮!大丈夫か!?」
加蓮「ご、ごめんPさん……体調、悪かったのに隠して無理しちゃって……」
P「お前の体調が悪いのに気づかなかった俺が悪いんだ……ッ!早く!救急車はまだですか!?」
スタッフ「まだです!どうやら事故で道が渋滞しているみたいで!!」
13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:26:14.86 ID:ylxlWnxU0
P「クッソォッ!加蓮、加蓮!」
加蓮「は、はは……ごめんなさい……Pさん……」
P「誰でもいい!加蓮を助けてくれッ!!」
14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:26:52.93 ID:ylxlWnxU0
菜々「お任せください!」
15 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:27:45.11 ID:ylxlWnxU0
P「な、菜々さん……?どうしてここに……?」
菜々「Pさんの声をキャッチしてウサミンパワーでぴょーんと飛んできました!それよりも、加蓮ちゃん!」
加蓮「ハァ……ハァ……な、菜々さん……?」
菜々「待っててください!今、助けますから!……ミミミン!!」ピカー!
加蓮「ん……」
16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:28:39.95 ID:ylxlWnxU0
P「ひ、光が加蓮を包んで……」
加蓮「ん……ん?あ、あれ……?体、楽になってる……なんともない」
菜々「ふー!なんとかなりました!」
P「か、加蓮大丈夫なのか!?」
加蓮「うん。前よりも元気なくらい」
P「よ、よかった……ほんとに良かった……そうだ、菜々さん!今のって!?」
17 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:29:25.90 ID:ylxlWnxU0
菜々「これも、ウサミンパワーですよ」
P「な、菜々さん!!」
20 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:34:52.63 ID:ylxlWnxU0
社長「ああ……事務所の資金難でこのままでは……」
P「社長!?どこかから融資を受けることは出来ないのですか!?」
社長「それができたら苦労は……」
ガチャ
ちひろ「社長!メイド喫茶の最大手USMNコーポレーションから融資の提案が来ました!!」
社長「何!?いったい何故大企業のUSMNコーポレーションがうちのような零細事務所に……」
21 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:35:54.94 ID:ylxlWnxU0
P「ほんとうになんで……」
菜々「……」
P「ハッ!?まさか……?」
菜々「プロデューサー」
22 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:36:38.95 ID:ylxlWnxU0
菜々「これも、ウサミンパワーです」
P「な、菜々さん!!」グッ
25 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:47:59.27 ID:ylxlWnxU0
P「そ、そんな!?急にウチのアイドルは使えないだなんてどういうことですか!?」
『と、とにかく無理な物は無理なんだ。すまないね』ガチャ
P「うう……いったいどうして……」
ちひろ「もしかしたら、大手事務所からの圧力かもしれません……あそこは黒い噂が絶えませんからね……」
26 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:48:39.43 ID:ylxlWnxU0
P「ウチのアイドルだって素晴らしいのに、こんなことで……ッ!」
ちひろ「どうしましょう……え?Pさん!て、テレビ見てください!!」
P「こんな時にいったいどうしたんですか……え?」
『大手事務所の代表、法人税法違反と所得税法違反罪で刑事告発』
27 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:49:41.74 ID:ylxlWnxU0
P「こ、これって……」
ちひろ「大手事務所は黒い噂はあっても今まで決定的な証拠は出ていなかったのに……」
菜々「……」
P「ハッ!?も、もしかして菜々さん……」
菜々「プロデューサー」
28 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 00:51:02.30 ID:ylxlWnxU0
菜々「ウサミンパワーです」
P「な、菜々さーん!!」ウッヒョー!
30 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:01:42.93 ID:ylxlWnxU0
『巨大隕石地球に接近!』
ちひろ「隕石は地球への衝突コースをたどっているようです……」
P「どうしようもないんですかね……」
ちひろ「世界中がなんとかしようとしたみたいですけど……」
31 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:02:21.06 ID:ylxlWnxU0
P「こうなったらせめて穏やかに最期の時を……」
菜々「……」
P「菜々さん……?」
菜々「プロデューサー……」
32 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:03:21.59 ID:ylxlWnxU0
ギュッ
P「な、菜々さん急に抱きついたりしてどうしたんですか……?」
菜々「……」スッ
P「菜々さん……?」
菜々「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」ゴゴゴゴゴゴゴ……
33 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:05:40.06 ID:ylxlWnxU0
P「う、うわ!?なんだこの揺れは!?」
ちひろ「地球の終わりがもう来たんですか!?」
菜々「ウサミンパワー解放!!!」バァーン!!
P「うわああ!!?」
34 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:07:05.47 ID:ylxlWnxU0
菜々「……」シュインシュインシュイン
P「な、菜々さん……その姿は……?」
菜々「プロデューサーさん……これが、」
35 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:07:48.21 ID:ylxlWnxU0
菜々「超ウサミン星人です」
37 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:10:18.40 ID:ylxlWnxU0
P「超ウサミン星人……?」
菜々「プロデューサー……」フワァ
P「飛ん……ッ!?って菜々さんどこへ……!?」
菜々「プロデューサー。ナナは、この地球に来て、守りたい人たちを、大切な人たちを見つけました」
39 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:11:38.09 ID:ylxlWnxU0
P「菜々さんあなたまさかッ!?」
菜々「その人達を守るためなら、何も怖くありません」
P「菜々さんッ!!」
菜々「だから、待っててください。必ず戻って来ますから」
40 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:13:35.70 ID:ylxlWnxU0
P「菜々さん……ッ!俺は……いつだってあなたに守られてばっかりで……ッ」
菜々「プロデューサー……ナナをアイドルにしてくれたこと、一生忘れません……」
P「菜々さん……ッ!!」
菜々「みんなを……あなたを守るためにウサミンパワーが使える……こんなにうれしいことはありません……」
41 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:15:01.12 ID:ylxlWnxU0
P「ちゃんと……戻って来てくださいね……?俺……待ってますから!!」
菜々「はい……だから、行ってきますご主人様♪」
P「……行ってらっしゃい、菜々さん」
42 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:15:30.91 ID:ylxlWnxU0
ギュイイイイイイイイン……
43 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:16:07.76 ID:ylxlWnxU0
ドオオオオン……
44 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:17:31.91 ID:ylxlWnxU0
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P「いつだったか……こうやって、菜々さんと一緒に買い物に行ったことがありましたね」
菜々「ありましたねー。あの時はPさんを誘うの凄く緊張したんですよ?」
P「あの時はまだ、菜々さんと結婚するだなんて思ってもいませんでしたよ」
菜々「ナナは……いつかPさんとこういう関係になれたらいいなぁって思ってましたよ?」
45 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:18:36.75 ID:ylxlWnxU0
P「そうだったんですか?なんていうか……実は俺、鈍感だったんですかね?」
菜々「実はじゃなくて鈍感でしたよ!」
P「ははは……すいません。そ、そういえば!」
菜々「話題変えましたね?」
47 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:21:32.76 ID:ylxlWnxU0
P「ここで、俺がウサミンパワーって何ですか?って聞いたの覚えていますか?」
菜々「あーそんなこともありましたね」
P「結局、俺がわかったことは、ウサミンパワーは凄いって事だけでしたね」
菜々「ウサミンパワーは神秘の力ですからね!」
48 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:23:20.64 ID:ylxlWnxU0
P「俺たちがこういう関係になれたのも、もしかしたらウサミンパワーのおかげかもしれませんね」
菜々「そうとも言えますね」
P「え?」
菜々「だって、」
49 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:23:55.60 ID:ylxlWnxU0
「ウサミンパワーは愛の力ですから♪」
―終―
50 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:24:59.19 ID:ylxlWnxU0
あなたがこのSSを読んでくれたこと、それもウサミンパワーです。
読んでくれた方々ありがとうございました。
51 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/27(月) 01:39:32.41 ID:cHRqit3B0
異星生まれのNさんってすごい
改めてそう思った
転載元
モバP「ウサミンパワーって何ですか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390748914/