4:2014/06/12(木) 22:36:45.20 :o9t+O6rZ0
シトシト……
杏(はー…雨だる……)
杏(濡れるしジメジメするし傘差すのめんどいし、雨が降ると最悪だなぁ…)
杏(家にいる時なら別にいいけど…)
杏(帰ったら雨の音をBGM代わりにして昼寝しよう。それがいい)
杏「…ん?」
『…………』
杏「あれって…」
『…………』
杏(こんな雨の日にどこに行くんだろ…)
杏(…大丈夫だとは思うけど、ついて行ってみるか)
7:2014/06/12(木) 22:38:04.07 :o9t+O6rZ0
『…………』
杏「はぁ……はぁ……」
杏(け、結構歩いたぞ…どこまで行く気なんだ…)
『…………』
杏(家から遠ざかる…)
『…………』
杏(ちょ、山の中に…)
『…………』
杏(輝子、一体何を…って、もしかして…)
8:2014/06/12(木) 22:40:35.23 :o9t+O6rZ0
輝子「や、やぁ…久しぶり…」
輝子「最近…あんまり来れなくて…ごめんな」
輝子「ア、アイドルのお仕事…忙しくて…」
輝子「お前達の事…忘れてたわけじゃないぞ…心配、するな…フヒ」
輝子「そ、そうだな…お仕事以外にも…に、人間のトモダチと…一緒に遊んでたり…」
輝子「人間のトモダチも…お前達も…どっちも、大切なトモダチ…フヒ」
輝子「それにしても…今日は…絶好のジメジメ日和だな…」
輝子「強すぎず…弱すぎず…ちょうどいい雨の降り方…」
輝子「夏が来る前に…しっかり、ジメジメしておこうな…フフ」
輝子「秋が来たら…沢山増えたお前達を収穫して…美味しく料理…フヒ…なんでもない」
輝子「きょ、今日は…久しぶりだからな…た、沢山…話そう…」
輝子「そ、そうだな…まずは…映画に出た話をしよう…」
輝子「あ、いや…主役じゃないけどな…。主役は小梅…フフ」
9:2014/06/12(木) 22:43:00.34 :o9t+O6rZ0
輝子「…そ、そんな感じで…い、色々…おかしな事はあったけど…」
輝子「映画の撮影は…無事に終わった…」
輝子「お前達にも…いつか、見せてやれたらいいな…フヒ」
輝子「フヒ…や、やっぱり…お前達と話すのも…楽しい」
輝子「…そ、そうか…?フフ…それはよかった…」
輝子「今度…私がお世話してるトモダチも連れてこよう…」
輝子「お前達に負けず劣らず…元気なヤツらだ…」
輝子「皆が合わされば…キノコパラダイスに…フヒ…フヒヒヒヒ…!!」
輝子「どこを見てもキノコ…キノコキノコキノコキノコ…キノコだらけ…!」
輝子「ヒャーッハハハハ!最高じゃねぇかァー!!」
輝子「…あ、つい、いつもの癖で…フヒッ」
輝子「で、でも、いつか…やってみたいな…」
輝子「お花畑ならぬ…キノコ畑…フヒヒ…」
輝子「フヒ…そ、そうだな、他の話もしよう…」
輝子「じゃあ、杏さんと…小梅と、ヘレンさんと…ご飯を食べに行った話をしよう…」
輝子「こ、この話は…面白いぞ…フヒヒ…」
10:2014/06/12(木) 22:44:19.27 :o9t+O6rZ0
輝子「…あ、も、もうこんな時間か…」
輝子「お前達とこうしてると…じ、時間があっという間に過ぎる…」
輝子「次…い、いつになるか分からないけど…また来るから…待ってて欲しい…」
輝子「アイドル…頑張るから…応援してくれ…フヒ」
輝子「え…?…フヒ…そ、そうだな…人間のトモダチとも…仲良く…」
輝子「ありがとう…お前達…」
輝子「じゃ、じゃあまたな…」
輝子(フヒ…きょ、今日は…もう帰ろう…)
輝子(あ…帰る前に買い物だけ…)
輝子(買い物だけ…カイモノダケ…キノコの名前みたいだ…フヒッ)
11:2014/06/12(木) 22:45:08.52 :o9t+O6rZ0
杏「やぁ」
輝子「フヒッ!?」ビクッ
杏「おぉ、凄い驚きっぷり」
輝子「あ、杏さん…どうしてここに…」
杏「帰る途中に輝子を見かけて、ちょっと気になって付いてきちゃった」
輝子「そ、そうだったのか…。ず、ずっと…見てたの…?」
杏「いや、雨宿りしながら待ってた」
輝子「フヒ…そうか…」
杏「友達と話してたんだ」
輝子「そ、そう。最近…あんまり来れてなかったから…」
杏「そっか。楽しかった?」
輝子「フヒ…た、楽しかった」
杏「ん、そか」ナデナデ
輝子「……フヒッ」ニヘラ
12:2014/06/12(木) 22:46:21.85 :o9t+O6rZ0
杏「もう帰るの?」
輝子「う、うん…特に…予定も無いから…買い物だけして…」
杏「なるほどね」
輝子「フヒ…でも…」
杏「ん?」
輝子「せ、折角だから…杏さんと…一緒に遊びたい…なんてな…フ、フヒヒ…」
杏「いいよ。遊ぼうか」
輝子「フヒッ…いいの?」
杏「杏も別に予定もないしね。ダメな理由は無いさ」
輝子「そ、そうか…フヒ…フヒヒ」
杏「小梅と幸子も呼んでみる?」
輝子「それがいい…み、みんなで…遊ぼう…」
杏「あいよ」
13:2014/06/12(木) 22:47:42.90 :o9t+O6rZ0
輝子「な、なぁ…あ、杏さん…」
杏「んー?」
輝子「わ、私…よく、杏さんと…話す…よね」
杏「そうだねぇ」
輝子「あ、いや、小梅とか…幸子が一緒の事が多いけど…」
杏「そうだね」
輝子「よ、よく、みんなで…杏さんを…お姉ちゃんって…」
杏「言われてるねぇ」
輝子「あ、杏さんは…お姉ちゃんみたい…だけど」
杏「うん?」
輝子「そ、その…ト、トモダチ…でも…あ、あるかな…なんて…」
輝子「あ、い、いや、違ったら…ゴ、ゴメン…」
杏「杏と輝子は友達でしょー?今更だなぁ」
輝子「フヒッ」
杏「違ったの?」
輝子「ち、違わない…違わない…!杏さんと…私は…トモダチ…」
杏「そゆこと」
輝子「フヒ…フヒヒ♪」
14:2014/06/12(木) 22:49:30.56 :o9t+O6rZ0
―杏の家―
幸子「…で、呼ばれて来たのは良いんですが…」
杏「キノコ…キノコ…フフ」
幸子「何があったんですか、これは」
輝子「ふ、二人が来るまで…一緒に…キノコ図鑑見てた…」
小梅「え…わ、私達が来るまでって…1時間以上は…」
幸子「ずっと図鑑を見てたんですか?」
輝子「う、うん」
杏「キノコ…キノコ…ニートノコ…」
小梅「あ、杏さん…!」
幸子「キノコの見過ぎでおかしくなってます…!?」
輝子「キノコには…み、見た目がヤバいヤツとか…」
輝子「恐ろしい程の猛毒をもったキノコがたくさんいるからな…」
輝子「この図鑑にも…そんなキノコが沢山載ってる…」
輝子「しょ、初心者が…いきなり沢山見るのがオススメできない…フヒヒ」
幸子「杏さんですらこうなってしまう程のキノコ…」
小梅「す、凄い…」
15:2014/06/12(木) 22:50:44.89 :o9t+O6rZ0
杏「…ハッ!?」
小梅「あ…も、元に戻った…?」
幸子「大丈夫ですか?」
杏「あれ、幸子、小梅、いつの間に…。杏、何してたんだっけ…」
輝子「フヒ…ちょ、ちょっと、トリップしてただけ…」
杏「ト…トリップ?ま、まぁ、いいか…」
幸子「紅茶でも入れてくるので、まずは落ち着きましょう。キッチン、借りますね?」
杏「あ、うん、よろしくー」
小梅「きょ、今日は…何して…遊ぶ…?」
杏「んー、またゲームでもする?」
輝子「フヒ…い、いいよ…」
幸子「ホラーゲームは止めて下さいね!」
杏「まだ何も言ってないんだけど」
小梅「ホ、ホラーゲームは…夏に…なったら…」
杏「だね、本格的に夏になったらその時にじっくり楽しもう」
幸子「うぐぐ…!」
輝子「フヒヒ…」
輝子(わ、私…今が、凄く楽しい…)
輝子(これも…沢山の…トモダチのおかげ…フヒヒ)
輝子(み、みんな…これからもよろしく…♪)
おしり
16:2014/06/12(木) 22:51:28.89 :o9t+O6rZ0
ちょっと短め
今回の輝子ちゃんは何か感動してしまった
見てくれた人ありがとう
元スレ
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