1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:23:46.38 ID:i7tNC5HP0
P「そうか?」
美希「そうなの!」
春香「あれ見てくださいよ」
~~
千早「高槻さん、今日のレッスン終わったらお茶でもどうかしら」
やよい「うっうー!いつもありがとうございます!
今日も沢山おしゃべりしましょうねー!」
~~
P「…いや、前からだろ
千早はレッスン終わりにやよいと一緒によく出かけてたし」
春香「でもでも、私が誘っても断るんですよ!」
美希「ありがとう、でも今回は遠慮しておくわ」
春香「こんな感じに!毎回ですよ!
なのにやよいは千早ちゃんから誘われてるなんて…」
P「いや、あの二人はレッスンのコマ割り一緒だし、それくらいいいんじゃ…」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:24:44.24 ID:i7tNC5HP0
うわ、スレタイ高槻さんになってるわ…
出来ればスルーしてください
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:28:40.25 ID:i7tNC5HP0
春香「やっぱり、同じ事務所で過ごす身としては良い気分はしません!」
P「俺にそう言われてもな…」
美希「むー」
P(美希拗ねてるし…面倒だな…)
P「わかったわかった、千早には皆に平等に接するように俺から言っておくよ」
春香「お願いします!」
~~
P「」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:32:21.01 ID:i7tNC5HP0
途中送信しちゃった…gdgdすぎる…
P「二人ともレッスンお疲れ」
やよい「お迎えありがとうございますー!」
千早「いつもありがとうございます」
P「二人はこの後どこか行くのか?」
千早「事務所に荷物をとりに寄ったら、お茶でも行こうと思います」
P「そっか、そりゃいいんだが、千早は少し話があるからあとで社長室に来てくれ」
千早「私が、何か?」
P「ちょっとな」
やよい「はわわっ、あまり怒らないであげてください!」
P「大丈夫だよ、説教する訳じゃない」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:37:27.68 ID:i7tNC5HP0
~社長室~
P「あー、やよいとお前の話なんだが」
千早「はい」
P「仲が良い事は、一向に構わない
…だけどさ、千早って他のアイドルと一緒に出かけたりはするのか?」
千早「特に、ないですね」
P「誘ってもらっても断ってるだろ」
千早「…はい」
P「どうしてだ?」
千早「あまり、人と一緒に過ごすのは好きではないからです
信じてもらえはしないでしょうけど…」
P「そりゃあ、なあ…
あれだけやよいと出かけて、それを信じろっていうのはちょっと無理があるぞ」
千早「えっと、まず誤解しないでもらいたいのですが
私は事務所の皆が嫌いな訳ではないです、誰が嫌いとか好きとかも」
P「やよいも?」
千早「はい、春香達と同じくらい好きです」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:44:26.63 ID:i7tNC5HP0
P「それで?」
千早「だから、特別高槻さんと出かけることが好きな訳でもないんです
あ、その…高槻さんとのお出かけがつまらないという意味ではないですよ」
P「つまり、同じレッスンを共有するから付き合い上誘ってるのか?」
千早「違います」
P「…あー、やよいも待たせてるんだ
ある程度説明を省いてもいいから、ザックリ教えてくれ
どうしてやよいを外出に誘うんだ」
千早「彼女の休憩のためです
事務所でも掃除や整理の手伝いをして、レッスンや仕事に出て
帰ったら家族の世話をしていると聞きました
高槻さんが休む時間を、レッスン終わりの30分だけでもと思いまして」
P「…なるほど、わかった
だけど、皆が良い顔をする訳じゃないし
あんまり目立つような区別はしないで欲しい」
千早「…プロデューサーがそう仰るなら、そうします」
P「悪いな、やよいの為を思ってやってくれてるのに」
千早「いえ、今日はもう失礼します」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:52:15.04 ID:i7tNC5HP0
ガチャ
やよい「だ、大丈夫ですか?」
P「おいおい、別にセクハラなんてしてないぞ」
千早「大丈夫よ、怒られてた訳じゃないから
行きましょう高槻さん」
P「…とりあえず、ひと段落かな」
~翌日~
P「今日もレッスンお疲れ、事務仕事があって迎えにいけなくて悪いな」
千早「いえ、良い運動になりました」
やよい「いーっぱい歩けました!」
P「若いっていいなー」
千早「プロデューサー、まだ若いんですから…」
P「最近ひざが痛くてかなわないよ」
やよい「プロデューサーおじいちゃんみたいです!」
P「ぐぬぬ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:55:51.09 ID:i7tNC5HP0
P「そういえば、今日も二人でどこかへ行くのか?」
やよい「あ、そういえば今日は約束まだでしたっ」
千早「どこかに行く予定はないです」
やよい「今日は千早さん、忙しいんですか?」
千早「ええ、ちょっと」
やよい「それじゃあ、仕方がないです…」
千早「それじゃあ、失礼します」
やよい「千早さーん!一緒に帰りましょー!」バタバタ
美希「なーんだ、ミキが買い物に誘おうと思ってたのに」
春香「千早ちゃんが忙しいんじゃ、仕方ないね」
P「まあ、あの様子じゃ忙しくない日はやよいがついて回るだろうけど
仲良くしろよ」
美希「うん!やよいと春香と千早さんでお買い物行くの!」
春香「買いたい服決めとこうねー♪」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 19:59:34.85 ID:i7tNC5HP0
やよい「え、今日も忙しいんですか?」
千早「ええ、それじゃあ」
やよい「ま、待ってくださーい、一緒に…」
~~
美希「あれ、千早さん今日も忙しいの?」
春香「みたいだね…」
P(まさか、区別するなって意味を逆に捉えたんじゃ…)
美希「このままじゃ一緒にお出かけできないの
ミキたちも追いかけよう!」
春香「えぇ?」
美希「4人で一緒に駅まで帰るの!」
春香「あわわ、じゃあお先に失礼しますね」
P「気をつけて帰れよ~」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 20:04:07.96 ID:i7tNC5HP0
~翌日~
美希「むー」
P「どうした、朝から機嫌悪そうだな…」
春香「それが、昨日千早ちゃんと帰ったんですけど…」
P「?」
美希「ずーっとやよいとお喋りしてたの…」
春香「やよいのディフェンス能力がまた高くて…なかなか会話に入れないんです…」
P「いや、やよいも故意にお前達を会話から爪弾きにしてる訳じゃ…」
春香「あれは、そうですよ…」
美希「全然喋れなかったの…今日こそリベンジなの」
P「まあ、喧嘩するなよ」
美希「それは、やよい次第なの」
P「こえー」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 20:09:56.39 ID:i7tNC5HP0
~その日の夕方~
ガチャ
千早「ただいま戻りました」
やよい「ただいまでーす!」
P「ああ、二人ともレッスンお疲れ様…」
美希「千早さん!」
春香「千早ちゃん!」
P「おいおい、二人とも千早にがっつくな
ちょっと千早と話があるから、その後にしてくれ」
千早「またですか?」
P「ああ、何度もすまない、社長室に来てくれ」
~~
千早「まだ、何か」
P「いやな、千早って本当に忙しい?」
千早「いえ」
P「じゃあ断ってたのってやっぱり…」
千早「プロデューサーが高槻さんと皆を区別するなと仰ったからです」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 20:17:38.65 ID:i7tNC5HP0
P「えっとな、俺が言いたかったのは
やよいと出かけてるんだから、他の皆とも出かけてくれという意味だったんだ」
千早「…何故ですか?」
P「何故って…逆に何故だよ」
千早「私は、高槻さんの休憩の為にお茶に誘っていたのです
他の皆に休息が必要でしょうか
家に帰ってのんびり過ごせるのにわざわざ出かける必要はないと思います」
P「いや、皆は千早と仲良く…」
千早「私は、友好の為にお茶に誘っていた訳ではありません」
P「…」
千早「話は以上ですか、失礼します」
ガチャ
美希「千早さん!一緒に帰ろう!」
春香「私達も千早ちゃんとお喋りしたいかなー」
千早「ええ、それじゃあ帰りましょうか」
やよい「うっうー!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 20:24:43.58 ID:i7tNC5HP0
~~
P「…なんか、ズレてるよなあ」
春香「え?」
P「いや、こっちの話」
美希「むー…」
P「その様子だと、昨日の帰りも大体察しがつくな」
春香「やよい、千早ちゃんの番犬みたいでしたよ」
P「やよいってそんなに器用に立ち回れたんだな」
春香「こっちが驚きです…」
美希「納得できないの」
春香「美希、そうは言っても…」
美希「今日はね、3人で帰るの」
P「お、おい?やよいを出し抜いたりするっていうなら、俺は賛同できないぞ」
美希「だって昨日、千早さんとお話したいって言ったのにロクに話させてくれなかったの!
やよいはやよいで、問題あると思うな」
P「いやだからってさ…」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:12:08.13 ID:BIcu9mml0
~~
P(喧嘩になってくれるなよ…)
P「二人ともお帰り」
やよい「うっうー!ただいまですー!」
千早「ただいま戻りました」
美希「千早さん」
P(あー、修羅場)
千早「どうしたの?」
美希「今日はね、美希と春香と千早さんの3人で帰りたいの」
やよい「…」
千早「突然、どうしたの?高槻さんは?」
美希「ごめんなさいだけど、今日は遠慮してもらいたいの」
やよい「…ひっく、うわああああん!!
美希さんが千早さんとったああああ!!」
一同「」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:19:06.08 ID:BIcu9mml0
千早「た、高槻さん?」
P「とりあえず落ち着こう、やよい、な?」
やよい「うわあああん」
ガチャ
伊織「うるさいわね!外まで聞こえてるわよ!
って…やよい?」
やよい「いお…ひっく、みきさんが…ぢはやざんを…」
伊織「よしよし、まったく中学生にもなって何泣いてんのよ」
美希「ご、ごめんなさいなの…」
春香「とりあえず、美希は今話しかけない方がいいんじゃないかな」
美希「うん…」
伊織「…よしよし」
やよい「ごめっ…なさい…ひっく、わたしが、わがまま…」
伊織「はいはい、やよいの話はちゃんと後で聞いてあげるから
もう落ち着いた?」
やよい「…」こくこく
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:23:50.24 ID:BIcu9mml0
伊織「じゃあ、顔洗って
ビルの入り口のところにある飲み物買ってきて
やよいの好きなの買っていいから」
ガサゴソ
伊織「はい、200円
千早とあんた、話聞かせてもらうわ」
P「お、俺か
言っておくけど、泣かせてないからな?」
伊織「知ってるわよ
第三者からの報告も聞かせてもらうわ」
バタン
春香「…どうしよう」
美希「み、ミキだって泣くなんて思わなかったの…」
~~
伊織「…で?」
P(怒ってる…)
千早「そしたら、美希が
今日は高槻さん抜きで帰るって言ったのよ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:34:21.37 ID:BIcu9mml0
伊織「どうしてまた」
P「あー、美希や春香も千早と帰ってはいたんだが
どうも話を聞いた限り、やよいに邪魔されてロクに千早と話せなかったらしいんだ」
伊織「ったく…千早がベタベタに甘やかすからこうなるのよ」
千早「私の所為?」
伊織「ま、それに対応できなかったやよいの所為でもあるんだけど
どうして他の連中とは一緒に出かけなかったの?」
千早「最初に言ったように、高槻さんは私達の中でも少し大変な環境だから
ちょっとしたヘルプのつもりで誘っていただけで…」
伊織「で、あんたには他の連中は苦労してないって思ってるわけね」
千早「…悪いけど、そうね」
伊織「まあ確かにあの子より苦労してる子なんて事務所にはいないわね
だからって、他のアイドルだって仕事頑張ってるんだから
皆にも多少の労いはしてあげてもバチは当たらないと思うけど」
千早「仕事を貰ってる身が、仕事を頑張るのは当然じゃないかしら
当然以上の事をしてるから、私は高槻さんには休息が必要だと思った訳で
当然の事をしている彼女達に同じ事をするのは、不公平じゃないかしら」
伊織「本当に、あんたヒネてるわね、返す言葉もないわ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:44:52.60 ID:BIcu9mml0
伊織「やよいは、そんな事考える子じゃないんだけどね」
千早「え?」
伊織「あの子は、皆で楽しくしたいはずよ
…そりゃ、確かにここ最近は暴走しちゃってたみたいだけど
それって、あの子の所為?」
P「…俺の所為だ」
千早「どういう事?」
伊織「あんた最高に察しが悪いわね、コンテスト出れるわよ
あれだけ仲良くベタベタしてきた千早が
急に忙しいだとか大した説明もなしに一切遊びの誘いもしなくなれば…あの子だって勘ぐるわよ」
千早「…」
伊織「ま、元から少しベタベタし過ぎだったわね
二人とも?」ガチャ
やよい「あ、伊織ちゃん…」
千早「えっと、3人とも、ごめんなさい
私の所為で、迷惑をかけてしまって…」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:51:21.72 ID:BIcu9mml0
伊織「はい、はい、注目
特にそこの二人」
美希・春香「は、はい」
伊織「別に敬語である必要はないけど…
話し合いの結果、あんたら二人は家事の手伝いをしていないから誘いを断られていることが判明しました」
千早「ちょ、ちょっと水瀬さん…?」
伊織「そしてー、やよいは偉い事が分かりました」
やよい「う?」
伊織「でも千早はベタベタしすぎです、私の可愛いやよいを勝手に餌付けないで下さい」
P「さらっと何言ってるんだ」
伊織「つまり、このスーパー頭脳伊織ちゃんが導き出した解決策は
まずあんたら、家事のお手伝しいなさい」
美希「えっ」
春香「えっ」
伊織「お手伝い出来ない人とは仲良くしたくないそうでーす
まあ、いい機会じゃない?嫁修行だと思えば」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 21:58:53.26 ID:BIcu9mml0
P「お前自身、家事とかしないし、一番頑張ってなさそうなんだけど」
伊織「え?私はいいのよ、別に千早と仲良くしなくたって
やよいのお姉ちゃんは一人いれば十分だもの」
P「…」
伊織「それで、二人が家でもしっかりお手伝いしてれば、千早も仲良くお出かけできる
やよいももちろん一緒だけど、浮気しないように私が見張っておいてあげる」
春香「な、なんか強引にまとめすぎじゃ…」
美希「わかったの!」
春香「」
伊織「流石、千早が一目置いてるだけあって物分りがいいわね」
美希「つまりー、デコちゃんの言うとおり、おうちで一杯お手伝いすれば
千早さんと一緒にお出かけできるの!」
伊織「デコちゃん言うな
…で、千早はこれから自炊を始めます」
千早「え?」
伊織「二人に家事やらせておいて、まさか医者の不養生?」
千早「別に私がやれと……はぁ、仕方がないわね」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/03/30(金) 22:06:38.85 ID:BIcu9mml0
伊織「はいこれでまるっと解決~」
P「皆はいいのか?」
春香「ま、まあこれで丸く収まるなら…?」
美希「ミキね!今日から洗濯物たたむ!」
やよい「あ、あの…私、皆さんに迷惑かけてしまって…その…」
美希「さっきも言ったけど、ミキこそごめんね?やよいに酷いこと言ったの」
P「こりゃ、凄いな」
伊織「にひひっ、感謝しなさいよね」
P「ありがたやありがたや」
伊織「それじゃあ、今日から自炊生活を始める千早の最初のメニューを聞いてみようかしら?」
千早「え、えぇ?私、メニューとか考えた事がないし、冷蔵庫も空なんだけど…」
やよい「うっうー!この時間は駅の向かいのスーパーが安くなってます!」
伊織「決まりね」
千早「え?え?」
伊織「今日はやよいのメニューを千早にご馳走してもらおうかしら~♪」
春香「じゃ、じゃあ私もお邪魔したいな…?」美希「ミキも!」 おわり