2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 09:31:35.23 ID:0MyCURkG0
P「あ、春香がいる!ひゃっほう!」
P「おーい、春香ーーー!」
春香「……」
P「ん?おい、無視しないでくれよー」
シュン
P「……消えたっ!」
春香「残像ですよ」
P「バカめ、その俺も残像だ」
春香「なっ!?そんな!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 09:36:15.50 ID:0MyCURkG0
P「全く、お前ってやつは毎度毎度変な残像見せやがって」
春香「ふふふ、今回はこの力を使うまでもないことを考えついたんですよ!」
P「もう考えついたって言ってるな」
春香「まぁ、私の力によれば容易いことなんです」
P「ほうほう」
春香「時にプロデューサーさん」
P「おう、なんだ」
春香「プロデューサーさんはよく律子さんや小鳥さんに言い訳をしていますよね」
P「そうか?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 09:47:09.91 ID:0MyCURkG0
春香「してるじゃないですか!仕事サボって机の下でPSPやってた時とか」
P「怒られない先生の授業受けてる学生か!」
春香「他にも、行ける!と思って小鳥さんのお尻触ったら結構ガチで怒られた時とか」
P「そんな場面一度もねえよ、律子ならある」
春香「あるんかい」
春香「あとは小さな可愛らしい子供がいたからってうっかり持って来ちゃった時とか」
P「やよいのことか?」
春香「え!?衝撃の事実!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 09:58:46.90 ID:0MyCURkG0
春香「って、そうじゃないですよ!
実績ありすぎて全然例えにならないじゃないですか!」
P「ははは、俺に言われてもなぁ」
春香「まぁでも言い訳をするにしても
本当の理由が言えない時ってあるじゃないですか」
P「うーん、どんな時だ?」
春香「この前だって花瓶割ってしまった私を庇って
怒られてくれたじゃないです」
P「おお、そういう時とかね」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:10:37.49 ID:0MyCURkG0
春香「ですが、これからプロデューサーさんが怒られた時
たった一言、余計なこと一切言わずに切り抜ける言い訳が存在するんです」
P「な、なんだってーーーー!?」
P「そんなものが存在するんですか春香さん!」
P「ぜひ、その魔法の言葉を聞かせてください!」
春香「ふふふ、いいですよ、では試しに私を適当に叱ってみてください」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:24:29.60 ID:0MyCURkG0
P「こら、春香、どうして待ち合わせの時間に遅刻したんだ?」
春香「油断しました」
P「……」
春香「……、という気持ちになるでしょう?
これこそが魔法の言葉なんです」
P「な、なんだってーーーー!?」
P「知らなかったぜ、油断してたわ」
春香「馬鹿な!!早速応用してきた!?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:30:42.68 ID:0MyCURkG0
P「ふっふっふ、俺を甘く見てもらっちゃ困るぜはるるんよ」
P「じゃあその魔法の言葉とやらを俺が打ち破ってやるから覚悟しろよ!」
春香「ええ、どうぞ。なんでも来てください」
P「どうして事務所の花瓶を割ったんだ!」
春香「いきなりそれですか……」
春香「すみません、油断してて……」
P「油断すると花瓶をも割ってしまうおっちょこちょいなのか」
P「まぁ、わざとじゃないなら庇って良かったかもな。
それで怒られたら可哀想だし」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:33:27.16 ID:0MyCURkG0
P「今日は珍しくスカートじゃなくてズボンなんだな」
春香「油断したからです。油断したから間違えてズボン履いてきちゃいました」
P「何ぃっ、そんなことがあるのか!?油断するって怖いな!」
P「ならば……」
P「ほら、春香、口の周りにご飯粒ついてるぞ」
春香「油断してました!口の周りにご飯粒ついてることに気が付かないなんて!
完全に油断してました!」
P「ぐっ、なんてことだ!隙がねえ!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:37:56.13 ID:0MyCURkG0
P「あー、このジュース美味しいなぁー!飲むか?」
春香「え!?そのジュース美味しいんですか!?知りませんでした!
油断してましたから」
P「油断していてこのジュースが美味しい
という情報がどこからも入って来なかったのか?」
P「それとも入ってきていたがどちらにしろ油断していて聞き逃してたのか!?」
P「ぐぬぬ……しかし、打ち破れん……」
P「こうなったら奥の手を……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:46:45.01 ID:0MyCURkG0
P「も、もしかして春香……俺のことが……」
春香「今頃気がついたって遅いですよ!油断しすぎです」プイ
P「馬鹿な、一瞬で甘酸っぱい雰囲気に事務所がなっちまった!」
P「春香……恐ろしい子!」
P「ちなみに今日は春香、転ばないんだな」
春香「ふふふ、油断してませんからね」
P「逆バージョンだと!?」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 10:54:00.06 ID:0MyCURkG0
P「あ、しまった。仕事の鞄と間違えてスイカ持って来ちゃった!てへぺろ!」
春香「どんだけ油断してたんですか!?」
P「本当に油断しすぎたようだ」
P「俺の肌年齢、気になる?」
春香「気になりませんけどそんなにヤバイんですか?
お肌のこと舐めてかかって油断してませんか!?」
P「油断してました」
P「ハッ、俺が言わされてるじゃないか!なんてことだ!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:00:04.52 ID:0MyCURkG0
P「チクショウ!油を断つと書いただけなのに!」
P「しかし、俺はもう食べ物は油を控えめにしていかないといかんな」
春香「まさに油断ならない体の事情ってわけですね」
P「なんてことだ……!食べ物の話なだけにうまいこと言いやがって!」
P「いやー、しかし、今日はいい天気だなぁ」
春香「そうですねぇ、こんなにいい天気だとなんだか油断しちゃうなぁ」
P「油断するな1」
P「何っ!?ツッコミを入れさせられただと!?」
P「全く、油断したぜ……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:03:56.54 ID:0MyCURkG0
P「俺、年金ちゃんと入るかなぁ……」
春香「油断してると……なーんてこともありますよ?」
P「ひぃぃん!今のうちに仕事してお金稼がなきゃ!」
P「時に、春香君よ。日本は朝鮮半島を植民地に持っていた時代があったが
これをどう思うかね?」
春香「あちらの方々には申し訳ないですが、
もちろん彼らの油断が原因だと思われます」
P「じゃあ、よく漫画とかである未来を描いた設定の20××年とかいうのに
追い付いちゃったのは……」
春香「それも科学者達が油断しているからなんです」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:06:42.88 ID:0MyCURkG0
P「科学の進歩は大変なことなんだぞ!」
P「これならどうだ!」
P「千早が歌がうまいのはどういうことなんだ?」
春香「それは全世界の歌手が油断しているからなんです」
春香「世界中の歌手が油断しながら歌うおかげで千早ちゃん以下の技量に」
P「なんと!そのおかげで千早は歌がうまく聞こえるってのか!」
P「知らなかった……油断してたぜ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:08:57.68 ID:0MyCURkG0
P「あずささんが道に迷うのってのはもちろん……」
春香「ええ、お察しの通りあずささんが油断しているんです」
P「律子がメガネなのは!?」
春香「油断して視力を落としたのでしょう……」
P「ぐぬぬ……しまったもうあとがない……」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:12:51.22 ID:0MyCURkG0
春香「ふふふ、もしかしてプロデューサーさん、
この魔法の言葉があっさり破れると思って油断してませんでしたか?」
P「なんだと!?本来カウンターである技を先制攻撃に使用してきた!」
春香「革靴の紐、解けてますよ?油断してますねぇ~」
P「なっ!しまった!本当だ!」
春香「今日のテレビの録画予約ちゃんとしてきましたか?油断してませんか?」
P「はっ、しまった!油断して忘れていた!」
P「くっ、もうやめてくれ!わかった俺が油断していた!負けを認めよう!!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:15:57.77 ID:0MyCURkG0
春香「ふふ、今回も私の勝ちのようですね!」
P「あぁ、参ったぜ……じゃあ俺は今からすんげぇ油断するから気にするなよ」
P「ましてや律子なんかに報告するんじゃないぞ?あいつはまだ帰ってこないから」
P「ふぇぇぇ~~~~」ぐで~~~
春香「律子さん後ろにいますよ?」
P「何ぃっ!?気配を消してきただと!?」
律子「油断しすぎ。サボンな仕事しろ」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:19:01.43 ID:0MyCURkG0
P「あ、アレ見ろ律子!」
P「今だ!」ダッ
シュンッ
律子「一刻たりとも油断するなよ?」
P「先回りされただとぉ!?」
P「こ、この鞄と間違えて持ってきたスイカでどうか勘弁してください」
律子「こいつはおやつにみんなで食べるがプロデューサーは抜きです」
P「ふぇぇぇん、そりゃないぜ、りっちゃーん」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:22:12.07 ID:0MyCURkG0
春香「画面の前のみなさんも油断のしすぎには注意してくださいね?」
P「あいつ誰に話しかけてるんだ?」ヒソヒソ
律子「さ、さぁ……?」ヒソヒソ
春香「あと実際に使ったらどうなるかは保証しません」
春香「あれ?みなさん、もしかしてこのお話が
これで終わりなことに今頃気がついちゃいました?」
春香「ふふふ、もう、油断しすぎですよ!」
END
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/14(月) 11:52:38.22 ID:0MyCURkG0
やはりギャグは難しいな油断していたようだ