1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:54:27 ID:n/GrkwVx0
P「仕事なにかある?」
律子「ないですね」カタカタ
P「へー」
律子「プロデューサーは来るべき時に備えて休んでてください」カタカタ
P「そう……」
律子「はい」カタカタ
P「……それ忙しそうだな、手伝おうか?」
律子「大丈夫です」カタカタ
P「へー」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:56:49 ID:n/GrkwVx0
P「けど、何もしないでお金を稼ぐって言うのもな……」
春香「あっ、プロデューサーさん」
P「おー…………おー」
春香「何してるんですか?」
P「俺?」
春香「はい」
P「何をすればいいんだろう?」
春香「はい?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25 23:59:45 ID:n/GrkwVx0
春香「なるほど、仕事がないと」
P「うん」
春香「……仕事を見つけてくればいいんじゃないですか?」
P「?」
春香「私達の仕事を探すって仕事をすればいいんじゃないですか?」
P「……」
P「その手があったか」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:01:15 ID:KsN6MUIn0
P「じゃあ、営業行くか」
春香「えっ?」
P「仕事に行こうぜ」
春香「えっ、今からですか?」
P「駅前で踊ろうぜ」
春香「……」
春香「えっ!?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:08:52 ID:KsN6MUIn0
春香「オトメヨタイシヲイダケー♪」
春香(なんで駅前で……)
P「ふむふむ」
春香「イツモアリガトウ……♪」
……パチ……パチ
春香「はぁ、歌い切りましたよプロデューサーさん」
P「不味いぞ春香」
春香「えぇ、最高にマズイです、なんの罰ゲームですか、これ?」
P「俺見てるだけで、何もやってない」
春香「知らないですよ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:13:27 ID:KsN6MUIn0
P「これじゃあ仕事してるって言えない……」
春香「もう帰りましょう、事務所で考えた方がいい案も浮かびますよ」
P「いや事務所だと世間の目、主に音無さんの視線が厳しくて」
春香「それに今度のライブの新曲は……」
P「わかった」
春香「何が分かったんですか?」
P「仕事」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:19:03 ID:KsN6MUIn0
ファン「頑張ってね春香ちゃん、いつも応援してるから」
春香「応援ありがとうございます~」
P「すいません次の人がいるので」
ファン「あっ、はい、じゃあ頑張ってね」
春香「はい~」
春香「で、なんで握手会なんですか?」
P「えっ、アイドルの後ろに立ってると仕事してる気分になるじゃん」
春香「……」
P「あっ、あとファンが必要以上にスキンシップをとらないようにとか」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:22:14 ID:KsN6MUIn0
ファン「キャー、ファンなんです」
春香「ありがとうございます」
ファン「えっと、さ、サインとかもらっても大丈夫ですか?」
春香(サインはさすがに……ここはプロデューサーさんに断ってもらおう)
春香「えっと……」チラッ
P「?」
春香「えっと……」チラッ
P「あぁ……はいペン」
春香「ありがとうございますプロデューサーさん!!!!」
P「うん」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:27:14 ID:KsN6MUIn0
春香「かれこれ1時間くらいサイン会やってますけど」
P「勝手にサイン会やりだしたのに目の前の本屋さんは怒らないんだな」
春香「えっ、そっちですか?」
P「営業妨害だとかなんとか言われるかと思ってた」
春香「まぁ、そういえば……」
P「……ちょっくら本屋に話に行ってくるわ」
春香「えっ、何をです……」
ファン「すいません、握手いいですかー?」
春香「あっ、えっ……は、はいー」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:31:34 ID:KsN6MUIn0
春香「もう30分もプロデューサーさん帰って来ない……」
春香「……」
春香「うー、寒いよー……」
春香「……」
春香「もしかしたら立読みしてるとか……」
春香「そんな訳ないかー、ははは」
春香「……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:38:02 ID:KsN6MUIn0
春香「あっ、いた、プロデューサーさん」
P「おぉ春香、良かった」
春香「何やってるんです……」
ディレクター「あー、お久しぶり春香ちゃーん」
春香(こここ、この人はTV局のお偉いさん!?)
春香「こ、こ、こんにちは」
P「助かったよ、春香」ボソッ
春香「ど、どうしてディレクターさんと?」ボソッ
P「急に話しかけられた、あっ、別に立読みとかしてないけど」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:43:46 ID:KsN6MUIn0
ディレクター「いやー、驚いたよふらりと本屋に入ったら765さんのプロデューサーくんがいるんだもの」
P「はぁ」
春香「そ、そうですね、すごい偶然ですね」
ディレクター「最近ご無沙汰になっちゃってたからねー、ごめんねー」
春香「全然そんな事ないですよー」
P「なぁ、春香」ボソッ
春香「なんですか?」ボソッ
P「30分くらい話してたけど、この人が誰か分からないんだけど……誰?」ボソッ
春香「……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:49:48 ID:KsN6MUIn0
ディレクター「でもこの前の年末の時には内の番組出れなかったんだよねー?」
春香「あっ、あの時は……い、インフルエンザだったんですー」
春香(あの時は他の局の収録が急に入ちゃったんだよね……)
P「えっ、春香インフルエンザになんかなっての?」
春香「……」
春香「……な、何言ってるんですかプロデューサーさん、あったじゃないですかー」
P「……いや、ないって。年末は律子が体調管理にうるさかったからな」
春香「……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 00:54:36 ID:KsN6MUIn0
ディレクター「はは、そうなの」
P「えぇ、内の事務所は体調管理万全です」
春香「……」(終わった……)
ディレクター「そういえば今度内で健康番組やるのよ」
P「へー」
ディレクター「良かったらその番組にその健康管理万全の765さんも出てよ」
P「はぁ……」
春香「は、はい、是非お願いします」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:00:05 ID:KsN6MUIn0
ディレクター「どう? このまま食事でも」
P「いや、仕事あるんで」
春香「えっ」
ディレクター「そう、それは残念だね」
春香「えっと、あっと……」
ディレクター「じゃあ、その番組の事前向きによろしくね、じゃあ私はこれで」
P「おー」
春香「な、なんで食事にいかなかったんですか!?」
P「いや、まだ業務時間だし」
春香「……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:07:25 ID:KsN6MUIn0
P「それにしても偉そうな人だったな」
春香「本当に偉いんですよ」
春香「けど、さすがに業界の人って事は覚えてたんですね」
P「あぁ……マフラーねじてったからな」
春香「……」
P「さて、続きを」
春香「まだ握手会を……って何読んでるんですか?」
P「さっきネジマキマフラーに邪魔されて途中だったんだよ」
春香「……そを読んでも仕事は上手くいかないと思います」
P「えっ」
『上手くいくサラリーマンの処世術 ~仕事が出来る男へ~』
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:12:13 ID:KsN6MUIn0
P「ただいま」
律子「ちょ、プロデューサーどこ行ってたんですか!?」
P「営業」
律子「な、なんで急に営業に?」
P「仕事だから」
律子「そ、そうですけど、いいんですよプロデューサーは」
P「えっ、ダメだろ。仕事はしなきゃ」
律子「いやっ、そうなんですけど……」
春香「はぁ……疲れた……」
律子「春香あああああ!!」
春香「ひゃい!?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:15:29 ID:KsN6MUIn0
律子「ガミガミ」
春香「うぅ……なんで私が……」
P「おっ、6時だ、じゃあお疲れー」
律子「お疲れ様です」
春香「じゃ、じゃあ私も」
律子「春香は説教」
春香「うぅ……」
P「いやー、今日はいい仕事したなー」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26 01:26:37 ID:KsN6MUIn0
小鳥「なんで、春香ちゃん怒られてるの?」
千早「プロデューサーと外で営業してきたそうですよ」
小鳥「あー、それは春香ちゃんが悪いわね」
千早「そうですよね、まだ新曲の作曲完全に出来てないですもんね」
小鳥「9割できてるらしいから後少しらしいなのよ、けど毎日私のパワーを送ってるからそろそろ完全に出来ると思うわよ」
千早「パワーを送ってる?」
小鳥「そうなの、ジーっとプロデューサーさんを見つめて作曲が出来るようにパワーをね」
千早「あぁ、それプロデューサー怖がってましたよ」
小鳥「えっ」
真「あっ、この雑誌プロデューサーの記事が載ってるよ」
雪歩「ふぇ、本当だ、えっと……」
『765プロダクション 天才作曲プロデューサー』
P「あっ、あそこをああすればあの曲もっとよくなるかも」
終わり