1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:39:33 ID:+L5MHed60
律子「プロデューサー、やよいのCM撮影の件ですけど」
P「ああ、うん」
律子「当日誰が付くんですか?」
P「え? そりゃあ俺……」
律子「……な訳ないですよね、響のTV出演に付くんですもんね?」
P「あ! あちゃー……」
律子「あちゃーじゃありませんよ、もう。どうするんですか」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:41:10 ID:+L5MHed60
P「……どうしよ」
律子「はぁ……わかりました。私がやよいの方に行きますから」
P「すまん、貸しだな」
律子「いいですよそんなの。それより、しっかりして下さい」
P「面目ない……」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:43:27 ID:+L5MHed60
P「律子……律子ー」
律子「…………すー」
P「ソファで寝るなよ……風邪引くぞ」
律子「……んぅー」
P「ほら、起きなって」
律子「……あなたがベッドに運んでくださいよー……」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:45:09 ID:+L5MHed60
P「……ったく。ほら、手を首に回さないと落ちるぞ」
律子「……んふふ、お姫様気分」
P「そりゃあ我が家のお姫様だし」
律子「んふー」
P「んふーじゃない。あっ、こら、スリスリするなっ」
律子「んふふふふ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:47:40 ID:+L5MHed60
律子「プロデューサー、美希の迎えは?」
P「あっ、やっばい! 今何時だ?」
律子「もう……そっちの書類整理は?」
P「いや、もうちょっとかかるけど……美希を放っておくわけにもいかないし」
律子「いいです。私これから亜美と真美をスタジオに連れて行きますから、帰りに拾ってきます」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:49:34 ID:+L5MHed60
P「ごめん。美希には連絡入れとくから」
律子「私が美希に愚痴られないようにうまく言ってくださいよ?」
P「……善処するよ」
律子「全力で」
P「……はい。気をつけてな」
律子「はいはい。亜美、真美、行くわよー」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:51:30 ID:+L5MHed60
P「律子―、朝飯できたぞー」
律子「……うー……」
P「ほら、起きろって。俺、今日は早めに出て現地入りだって言ったろ」
律子「……あと10分」
P「ったく。じゃあ、俺は先に食って出るからな?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:53:47 ID:+L5MHed60
律子「……むー」
P「袖引っ張るなよ」
律子「……だめー」
P「いやいや、まだ眠いんだろ?」
律子「いっしょに食べないとだめー……」
P「わかったわかった、ほら、眼鏡」
律子「はぁーい……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:56:01 ID:+L5MHed60
律子「プロデューサー、今度のライブのセットリストなんですけど」
P「ああ、どうだ?」
律子「真、1曲挟んで2曲続いてますよ」
P「あれ?」
律子「あれ、じゃないですよもう。真の出番、ただでさえダンス激しいんですから」
P「そしたら……どこ弄ろうか」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 02:58:12 ID:+L5MHed60
律子「他はバラけてますから、ここの雪歩と交換でいいと思いますよ」
P「でも、そのあたりのセット、割と激しめの曲連続だから、雪歩は……」
律子「ここの『ALRIGHT*』ならいけるんじゃないですか?」
P「ああ、そっか。じゃあそれだな」
律子「スタンバイの順番も直しておいてくださいよ?」
P「了解。助かったよ、律子」
律子「もう」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:00:35 ID:+L5MHed60
P「律子」
律子「なんですかー」
P「やっぱり湯船に二人は狭いよ」
律子「いいじゃないですかー、もっとくっつけば」
P「いや……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:02:46 ID:+L5MHed60
律子「あなたは私とお風呂入るの、イヤなんですか?」
P「嫌ってことないよ」
律子「じゃあ好き?」
P「……うん、まあ」
律子「んふふふふ、私もすき」
P「じゃあ、いいか」
律子「はい。いいんです。んふふふふ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:05:02 ID:+L5MHed60
律子「出張の準備は大丈夫ですか? プロデューサー」
P「ああ、大丈夫」
律子「当日の段取りとか頭に入ってます?」
P「うん」
律子「本当に?」
P「本当に。まあ、リハでもう一回確認するし」
律子「あと、身のまわりのものとか、着替えとかは?」
P「大丈夫だって。修学旅行の子供じゃないんだから」
律子「なら、いいですけど……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:07:33 ID:+L5MHed60
P「……大丈夫か?」
律子「え? な、何がですか? 私は何も問題ありませんが? 何か?」
P「……夜、電話するからな」
律子「あっ……は、はい」
P「うん、じゃあ、行ってきます」
律子「は、はい。道中気をつけてくださいね」
P「はいよ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:09:42 ID:+L5MHed60
P『……んな無理して作ることないのに』
律子「だ、だって。あなたが作る親子丼がおいしかったから……」
P『そんなの、帰ったら言ってくれれば作ったのに』
律子「だって……」
P『わかったわかった。明日そっちに着くのは夜だけど、出来るだけ早く帰るからな』
律子「絶対ですよ?」
P『うん、絶対』
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:12:41 ID:+L5MHed60
律子「あ、駅まで迎えに行きます」
P『いや……律子も仕事あるから、いいよ』
律子「でも……」
P『仕事は集中してやる! 律子がいつも俺に言ってるじゃないか』
律子「は、はい……」
P『その後は思う存分甘えていいから。な?』
律子「……わかりました」
P『んじゃ、そろそろ』
律子「あ、ダメ」
P『え?』
律子「……もうちょっと、話したいです」
P『ったく、しょうがないな……』
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:15:06 ID:+L5MHed60
律子「……はい、ありがとうございます! 失礼しますっ」
小鳥「律子さん、コーヒーです」
律子「あ、すいません小鳥さん。っとー、あとは……」
小鳥「ふふ、気合入ってますね律子さん」
律子「え、そうですか? そんなことないですよ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:17:23 ID:+L5MHed60
小鳥「もう、無理なんかしなくていいのに」
律子「無理って、え? あはは、いやいや、何も無理なんか……」
小鳥「さっきプロデューサーさんから電話ありましたよ」
律子「え?」
小鳥「これから電車に乗るそうです。あと3時間くらいですね」
律子「あ、そうですか。……うん、よし。仕事再開っと」
小鳥「ふふふ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:19:04 ID:+L5MHed60
律子「よしっ、終わったぁ」
小鳥「お疲れ様です。でも……まだちょっと時間ありますねえ」
律子「…………」
小鳥「……もう上がってもいいですよ?」
律子「えっ? いえ、そういうわけにも……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:20:50 ID:+L5MHed60
小鳥「でも、事務所にいても落ち着かないでしょう? 駅まで迎えに行ったらどうですか?」
律子「でも、仕事に集中しろって」
小鳥「え? うふふ、大丈夫ですよ。今日の仕事は片付けたんですから」
律子「……ダメです! 仕事は集中してやる! 終業時間まで!」
小鳥「ふふ、頑固なんだから」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:22:52 ID:+L5MHed60
律子「…………」
律子(……仕事終わって、家に帰ってきたけど、まだかな)
律子(遅いな……駅につくの、もう1時間も前のはずなのに)
律子(…………あ)
律子(親子丼の失敗作、片付けなきゃ)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:25:17 ID:+L5MHed60
律子(…………)
律子(やっぱり、駅に迎えに行ったほうが良かったかな)
律子(今更行ってもすれ違いになっちゃうけど……)
律子(…………あ)
律子(親子丼の材料、また買ってこなきゃ)
律子(作ってくれるって言ってたものね、うん)
律子(……でも今スーパー行ったら入れ違いで帰ってきちゃうかな)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:27:18 ID:+L5MHed60
律子(…………)
律子「……あーもう! 早く帰ってきてよ!」
P「……ただいま、律子」
律子「あっ、えっ!?」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:29:13 ID:+L5MHed60
P「ぷくく、顔。すごいびっくりしてる」
律子「えっ、えっ? いつのまに……」
P「いや、そーっと帰ってきたら、律子がそわそわしてるから」
律子「こ、声かけてくださいよっ」
P「可愛くて」
律子「あうっ……もう」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:31:44 ID:+L5MHed60
P「……これ、例の親子丼か」
律子「あっ! だ、ダメです! 見ないで」
P「卵って1日くらい大丈夫か……? んぐんぐ……あぁー……、うん。そうだな、今度、一緒に作ろうな」
律子「うぅぅー……」
P「頑張った、頑張ったよ! でも今度一緒に作ろうな」
律子「……明日がいいです」
P「うん、材料買ってきたからな」
律子「あ……はい」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:34:13 ID:+L5MHed60
P「それと……はい」
律子「え?」
P「おみやげ……とはちょっと違うけど、プレゼント」
律子「あ、ありがとう……」
P「誕生日」
律子「……え? あ、あれ?」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:36:46 ID:+L5MHed60
P「……やっぱり忘れてたか。自分の誕生日だろ?」
律子「あ、はい……」
P「ハッピーバースデー、律子」
律子「……うぅー!」
P「わっ、と。急に飛びついてくるなよ。はは、よしよし」
律子「……好きです。大好きです!」
P「俺もだよ、律子」
おしまい
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/23 03:45:16 ID:+L5MHed60
サッカー始まるまで寝ようと思って眠れなくて勢いで書き始めたら……なんか緩いりっちゃん……りっちゃんかこれ……?
まあ、おさげやアップを解いた、おうちでのゆるかわりっちゃんハピバということでした。
サッカーみようぜー