3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:39:54.19 :B0W+TfG+0
朋花「プロデューサーさあん?」
P「ひっ……と、朋花様! ご足労いただき感謝」
朋花「そういうのはいりませんよ? 今日の予定をお聞きしたいのですが」
P「は、はい。今日はダンスレッスンをして頂きます」
朋花「それ以外は何か?」
P「いえ、ありません」
朋花「そうですかぁ。分かりました」ニコリ
P「はっ、私はこれで失礼します。ご用があればお呼びください」ペコリ
朋花「……はぁい」
P「(怖い怖い超怖い。ネクタイ大丈夫だったよな? 寝癖なんてついてないよな?)」スタスタ
P「(ま、まあ何も言われなかったから大丈夫なんだろう……。朋花様に逆らったら何をされるか分からないし、とりあえず怖い)」ブルブル
P「(今日の重大ミッションは1つクリアしたし、仕事をするか……。朋花様が怖くて本当は営業行きたいんだが、そういう訳にもいかない)」カタカタ
P「はあ……」
朋花「………」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:41:53.53 :B0W+TfG+0
ガチャッ
やよい「おはようございまーす!」
P「おお、やよいおはよう!」
やよい「朋花さんおはようござまーす!」
朋花「おはようございます」
やよい「プロデューサーお仕事ですかー?」
P「ちょっと今週中に片付けなくちゃいけなくてな、そこまで急ぎではないよ」
やよい「そうなんですか! えーっと、おほん。無理は禁物ですよ、禁物!」
P「ぷっ、それ春香の真似か? 似てる似てる」
やよい「えへへ! 本当に無理しちゃダメですよ?」
P「分かってるって」
やよい「じゃあ、私もお掃除しますね!」
P「おお、偉いぞやよい! そうだ、俺も手伝うよ」
やよい「お仕事は大丈夫なんですか?」
P「言ったろ? 急ぎじゃないって。それに2人でやれば早く終わるし、楽しいからな!」
やよい「うっうー! プロデューサーと一緒ならどんなことでも楽しいです!」
P「ははっ、嬉しいこと言ってくれるじゃないか。景気づけにいつものいっとくか?」
やよい「はい! いきますよー?」スッ
やよい「はいたーっち!」
やよい・P『いぇい!』パンッ
やよい・P『あははは!』
P「んじゃ、早速始めるか!」スタスタ
やよい「まずはハタキですね!」スタスタ
朋花「………」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:42:34.80 :B0W+TfG+0
朋花「あの、やよいちゃん」
やよい「どうしました?」
朋花「私もお掃除手伝いますよ」
やよい「ええっ!? 大丈夫ですよ、そんな気を使わなくて! 私とプロデューサーでパパッと終わらせますから! ね、プロデューサー!」
P「そ、そうでございます朋花様。朋花様の手を煩わせる訳にはいきません。やよい、ペース上げるぞ!」
やよい「はーい!」テキパキ
P「(朋花様怖い)」テキパキ
朋花「………」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:43:37.21 :B0W+TfG+0
やよい「ふうー! 終わりましたね!」
P「今日は新記録だったぞ!」
やよい「本当ですか!? えー、ごほん……。やーりぃ!」
P「ははっ、今度は真の真似か! 最近のブーム?」
やよい「はい! 亜美や真美が生っすかでやっているのを見て私もしたくなったんです!」
P「なるほど、じゃあ俺も……。ウィ?」
やよい「黒井社長ですか? 似てますー!」
P「もういっちょ! せめて名刺だけでも……」
やよい「この前会った346プロのプロデューサーですね! でも、迫力? が足りないですよ!」
P「おっと、意外と厳しいな。もっと練習しないと!」
朋花「……あらあら~」
P「!?」サッ
やよい「プロデューサー? いきなり振り返ってどうしました?」
P「い、いや……(今朋花様があずささんの真似を……? まさかな)」
P「何でもない!」
朋花「………」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:44:45.28 :B0W+TfG+0
ガチャッ
茜「おっはよーございまーす!」
P「おはよう、茜」
茜「やよいちゃん朋花ちゃん、おっはよー!」
やよい「おはようございます!」
朋花「おはようございます」
茜「ん? 朋花ちゃんどしたの?」
朋花「何がですかぁ?」
茜「何がって……」
朋花「気のせいですよ」
茜「うーん……そっか。まあ気が向いたら言ってよ」ポンポン
朋花「………」
茜「プロちゃん、今日はダンスレッスンだよね? 茜ちゃんの華麗な踊りをとくと見よ!」
P「残念。俺は行かないよ」
茜「ええー!?」
P「休憩時間には顔を出すから。しっかりやるんだぞ!」
茜「むー、じゃあプリンよろしく!」
P「はいはい、茜ちゃんは世話が掛かりますな」
茜「ゴーシャスセレブプリン4つね!」
P「ゴーシャスかい! 仕方ないな……」
茜「茜ちゃんのためなら何てことないでしょ?」
P「そうだな、茜は可愛いからな」ナデナデ
茜「うむ、もっと褒めたまえ!」
P「その代わり、真面目にやらないと俺が食べちゃうぞ!」
茜「そ、それは困る! ちゃんと頑張るよ!」
P「よろしい」
茜・P『あははは!』
朋花「………」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:45:39.06 :B0W+TfG+0
朋花「……プロデューサーさん?」
P「は、はい! どうされましたか!?」シュバッ
茜「うお! プロちゃん動き俊敏過ぎだよ!」
朋花「私もレッスン頑張りますよ?」
P「は、はい。そうして頂ければ有難いです……」
朋花「頑張りますよ?」
P「え……」
朋花「わ・た・しが、頑張りますって言っているのが分からないんですかぁ?」
P「ひっ……あの、その、えーっと……」
P「(正直分からない……。一体何を求めているんだ? ……待てよ、さっきの茜との会話は……)」ティン
P「プリン、ですか?」
朋花「はい?」
茜「何だ、プリン食べたかったの? 大丈夫だよ、朋花ちゃんの分も買うから! プロちゃんが」
P「ええ、心配なさらず」
朋花「……そうですかぁ」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:46:40.20 :B0W+TfG+0
ガチャッ
昴「おはようございまーす!」
P「おはよう、昴」
昴「やよい、茜、朋花もおはよ!」
やよい「おはようございまーす!」
茜「おはおはー!」
朋花「おはようございます」
昴「プロデューサー、今時間ある?」
P「ん? ああ、仕事はあるが少しくらいなら大丈夫だぞ」
昴「実はさ、野球の試合が近くて……キャッチボール付き合ってくれないか? 少しでも肩慣らしておきたいから」
P「お、いいな! やるか!」
やよい「私もやりたいですー!」
茜「茜ちゃんも!」
P「よーし、じゃあみんなで近くの公園に行くぞー!」
昴・茜・やよい『おー!』
朋花「………」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:47:46.10 :B0W+TfG+0
公園
昴「それっ!」ヒュッ
P「うおっ!」スパーンッ
P「よいしょ!」ヒュッ
昴「うわっと! プロデューサーコントロール悪いぞ!」スパンッ
P「はは、悪い悪い」
やよい「茜さん行きますよー!」ヒュッ
茜「おっふっ、や、やよいちゃんすごいな」ズバンッ
P「おお、やよい! なかなかいい球投げるじゃないか!」
やよい「えへへ、よく弟や妹と草野球してるから!」
昴「やよい、今度オレのチームで練習しようぜ!」
やよい「いいんですか!?」
昴「もちろん!」
やよい「うっうー! 楽しみですー!」ピョンピョン
茜「おっと、ハイテンションだねやよいちゃん! 茜ちゃんのスペシャルボールいっくよー!」ヒュンッ
やよい「あうっ、届かないですー!」タッタッタッ
茜「ごめーん!」タッタッタッ
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:49:00.27 :B0W+TfG+0
昴「プロデューサー、行くぞー!」ヒュッ
P「よっしゃ……ん!?」スッ
朋花「………」スパーンッ
昴「うわっ、朋花! 急に出てきたら危ないって!」
P「(と、朋花様……グローブ片手に飛び出してくるとは、随分やる気だなぁ……)」
朋花「……私もキャッチボールやりたいのですが」
昴「それはいいけど……(やけに不機嫌な顔してるな、どうしたんだろう)」
P「(なんだ、声のトーンが低い。目の前に立たれているから表情は見えないが……あ、そうか)」ティン
P「朋花様、気付かなくてすみません」
朋花「!」ワクワク
P「私が邪魔だったのでしょう?」
朋花「……はい?」
P「ご心配なさらず。すぐに事務所に戻りますので。昴のキャッチボールに付き合ってやって下さい」
朋花「あの……」
P「では、私はこれで。昴! 時間になったらみんなでダンスレッスン行くんだぞ!」
昴「はーい!」
P「失礼します」ペコリ
タッタッタッ
朋花「………」ズーン
昴「?」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:50:31.82 :B0W+TfG+0
レッスンスタジオ
トレーナー「今から10分間休憩ね!」
全員『はい!』
トレーナー「しっかり水分補給すること!」
パタンッ
昴「ふう、ちょっとハードだったな」ゴクゴク
茜「ふっふっふー! 茜ちゃんはまだ余裕だよ!」ゼエゼエ
やよい「茜さん、ドリンクどうぞ!」
茜「あ、ありがと!」ゴクゴクゴクゴク
朋花「………」ゴクゴク
昴「……なあ、朋花」
朋花「何ですかぁ?」
昴「一体どうしたんだ?」
朋花「……私はいつも通りですよ?」
茜「茜ちゃん達の目は誤魔化せないよ! 朋花ちゃん、白状するのだ!」
朋花「………」
やよい「あう、私達に言えないようなことなんですか……?」
朋花「……そういう訳じゃないですけど」
昴「じゃあ、何?」
朋花「……プロデューサーさんが」
茜「ん? プロちゃんがどうかしたの?」
朋花「……私に怯えているんですよ。崇められるならともかく、怯えられるのは心外です」
昴「ああ! だからプロデューサーは朋花にヘコヘコしてるんだな!」
やよい「でも朋花さんは全然怖くないかなーって」
茜「そうだね、こんなに可愛いのに」
昴「うーん……オレ達じゃ原因が分からないな」
朋花「………」
やよい「そうだ! 相談相手にいい人がいますよ!」
昴「え? 誰?」
やよい「それは……」
ガチャッ
トレーナー「そろそろレッスン始めるよー!」
茜「んじゃ、レッスン終わった後にまた!」
昴・やよい『いえっさー!』
朋花「(皆さん優しいですねぇ……)」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:51:22.84 :B0W+TfG+0
レッスン終了後
トレーナー「お疲れ様!」
全員『ありがとうございました!』
トレーナー「クールダウンしたから帰ってね」
全員『はい!』
パタンッ
昴「さて、やよい。相談相手にいい人ってのは?」
やよい「ちょっと電話掛けてみますね!」ポパピプペ
やよい「あ、もしもし? やよいです!」
茜「一体誰だろうねぇ」
昴「やっぱ年長者じゃないか?」
朋花「となると、このみさんや莉緒さん辺りでしょうか?」
茜「かもね!」
やよい「はーい! じゃあ待ってまーす!」ピッ
やよい「事務所にいたみたいで、すぐ来てくれるそうです!」
昴「じゃあクールダウンやっとくか」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:52:25.83 :B0W+TfG+0
数分後
コンコンコン
茜「お! 来たみたいだよ!」
ガチャッ
雪歩「失礼しますぅ……」
茜「ゆ、雪歩ちゃん!?」
昴「どうしてここに!?」
雪歩「えっと、やよいちゃんに呼ばれて……」
やよい「はい! 雪歩さんなら適任かなーって!」
昴「まあオレ達の中じゃ1番年上だけど……」
やよい「それだけじゃないですよ?」
昴・茜『え?』
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:53:20.48 :B0W+TfG+0
朋花「やよいちゃんが呼んだのは雪歩さんだったんですかぁ」
雪歩「ひうっ! て、天空橋さん……」ブルブル
朋花「どうしたんですか? 震えてますよ?」
雪歩「……何でもないですぅ」ガクガク
昴・茜「………」
茜「な、なるほど……。雪歩ちゃん、朋花ちゃんのことが怖いんだね?」
雪歩「ち、違うよ!? そんなことは……」
朋花「………」ジーッ
雪歩「……うう、ごめんなさい」ウルウル
朋花「……何を謝っているんですか?」
雪歩「ひゃっ! あの、その……こ、こんなダメダメで怖がりな私は」スチャッ
やよい「あ、雪歩さん!?」
雪歩「穴掘って埋まってますぅ!」ウワアア
茜「ちょ、ちょ、雪歩ちゃんストーップ!」
昴「大丈夫だから! 大丈夫だから!」
やよい「レッスンスタジオに穴掘っちゃダメですよ!?」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:54:20.07 :B0W+TfG+0
雪歩「あう……ごめんなさい……」ウルウル
茜「ま、まあ仕方ないよ、誰にでもあ……ないけど、仕方ないさ!」
昴「雪歩が朋花に怯えてるのは分かったけど、何で怖いんだ?」
雪歩「……い、言っていいんですか?」
朋花「別に構いませんよ? そのために貴女を呼んだのですから」
雪歩「は、はい。あの、私が直接何かをされたとか、そういうわけじゃないんだけど……」
茜「うんうん、朋花ちゃんは優しいからね!」
雪歩「……ぷ、プロデューサーへの態度が怖くて、その……」
朋花「えっ?」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:55:37.95 :B0W+TfG+0
雪歩「天空橋さん、プロデューサーには冷たいですよね? 真面目にやらないとい、犬をけしかけるとか……拷問ですぅ……」
昴「ああ、そういえばネクタイが緩んでたらグッと締めてたな。ちょっと苦しそうだった」
茜「寝癖が付いてたときも怒ってたよね。まあ大人が寝癖付いててもだらしないだけで、可愛くないからねぇ」
雪歩「う、うん……。そういうのを度々見かけるうちに何だか私の方まで怖くなっちゃって……。この前のホーリーナイトのときも泣いちゃったし……」
朋花「……そうなんですかぁ」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:56:26.48 :B0W+TfG+0
やよい「でもでも、朋花さんはプロデューサーのことが嫌いで、そういうことしてるんじゃないんですよ?」
朋花「やよいちゃん、何を」
やよい「愛情の裏返しかなーって」
昴「そうだな、朋花がああいうことするのもプロデューサーにだけだし」
朋花「あんなダメプロデューサーさん、好きではありませんよー?」
茜「朋花ちゃん」
朋花「はい?」
茜「顔、赤いよ?」
朋花「……気のせいです」
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:57:17.90 :B0W+TfG+0
昴「あはは、やっぱり朋花は可愛い!」
雪歩「……ふふ、そうだね」
朋花「雪歩さん?」
雪歩「私、勘違いしてたかも。天空橋さんはプロデューサーが特別、なんだよね」
朋花「………」
雪歩「よく考えてみれば、私達には優しくしてくれるし、子豚さん? にも愛情たっぷりに接しているし……天空橋さん、ううん、朋花ちゃんって呼んでいい?」
朋花「もちろん、いいですよ」
雪歩「朋花ちゃん。プロデューサーは私と一緒で、臆病で怖がりなんだ。だからね、朋花ちゃんの本当の気持ちが分かったら、きっと大丈夫だと思うよ」
朋花「……本当の、気持ちですか」
雪歩「うん!」
朋花「………」
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:59:23.57 :B0W+TfG+0
朋花「……私、事務所に忘れ物をしました。ちょっと取りにいきますね。お疲れ様でした」
昴「お疲れ様!」
茜「気をつけてね!」
やよい「朋花さん、ちょっと手を出して貰っていいですか?」
朋花「こう……ですか?」スッ
やよい「うっうー! はいたーっち!」
パンッ
やよい「いぇい! 私の元気を注入しました! 頑張ってください!」
朋花「……うふふ、何を頑張るかさっぱりですが、ありがとう。やよいちゃん」
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 00:59:55.12 :B0W+TfG+0
パタンッ
茜「やよいちゃん、こうなるって分かってたの?」
やよい「私、難しいことはよく分かりません! でも、雪歩さんならプロデューサーの気持ちが分かるかなーって」
雪歩「ふふっ、プロデューサーは私と少し似てるから」
昴「後は朋花が素直に言えるか、だな。……頑張れ、朋花!」
23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:00:47.51 :B0W+TfG+0
事務所
P「ふう……(大分仕事も片付いた。一息いれるか)」
P「コーヒー、コーヒーっと……」
朋花「はい、どうぞ」
P「ああどうも」ゴクゴク
P「にが……って、朋花様!?」
朋花「レッスンは終わりました~」
P「お、お疲れ様です……。では、私は仕事に」
朋花「待って下さい」ガッ
P「わっ!(う、腕を掴まれた……逃げられない!)」
朋花「どうして私を避けるんですかぁ?」
P「さ、避けている訳では……」
朋花「雪歩さんから聞きました。プロデューサーさんは臆病で怖がりなんですよね?」
P「(ゆ、雪歩ぉ! 黙っててって言ったのに!)」
25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:03:23.10 :B0W+TfG+0
朋花「情けないですねぇ、いい大人が中学生を怖がるなんて」
P「お、仰る通りで……」
朋花「……最初はこうじゃなかったのに」
P「……え?」
朋花「最初は私を怖がってなかったのに……普通に扱ってくれたのに、どうしてですか」
P「朋花様……」
朋花「呼び方だって、朋花だったのに! なんで様なんて付けるんですか!?」
P「………」
朋花「………」グスッ
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:04:00.56 :B0W+TfG+0
P「……そうだよな」
朋花「……?」
P「……そうだった。朋花はまだ15歳だったな」ナデナデ
朋花「………」
P「……俺は本当に情けない。15歳の中学生を怖がるなんて。それに……」
朋花「………」
P「泣いてしまうくらい寂しい思いをさせるなんて、プロデューサー以前に大人失格だな」
朋花「……泣いてないです」
P「はは、そうか」
27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:04:43.28 :B0W+TfG+0
P「朋花、ごめんな。今までの行動も、俺を思っての事だったんだよな」
朋花「ダメプロデューサーさんのことなんて知りません」プイッ
P「それは困ったなぁ、どうしたら許してくれる?」
朋花「……まず、水族館に連れていって下さい」
P「水族館な、イルカのぬいぐるみも買わないとな」
朋花「それと、雪歩さん達にケーキを買って下さい」
P「もちろん朋花にもな」
朋花「最後に……」
P「何だ?」
朋花「……もう、変な気を起こすのはやめてくださいね」
P「……ああ、約束する!」
28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:05:23.45 :B0W+TfG+0
朋花「それと……」
P「あれ、最後じゃなかったのか?」
朋花「ダメですか?」
P「可愛い朋花の頼みなら、ダメな事なんてないよ」
朋花「……随分調子がいいですねぇ」
P「あ、ごめん。気に触ったか?」
朋花「……悪い気はしませんでしたよ。これで本当に最後です。いいですか?」
P「ああ!」
朋花「……最後の最後まで、私と一緒にトップアイドルを目指してくれますか?」
P「当たり前だ! 俺の夢はお前達765プロのアイドルを全員トップアイドルにすることだからな!」
朋花「ふふっ、そうでしたか」
29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:07:01.91 :B0W+TfG+0
P「さて、ゴージャスセレブプリンでも食べるか!」
朋花「あれ、それは茜さんが……」
P「ああ、さっき連絡が来てな。今日はもう帰るから朋花ちゃんと食べてだって」
朋花「(茜さん……)」
P「食べたかったら2つ食べていいぞ?」
朋花「そんなに食べられませんよ」
P「それもそうか。じゃあ今持ってくるな!」タッタッタッ
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:08:50.28 :B0W+TfG+0
P「はい、お待ちどう!」ドンッ
朋花「豪華ですねぇ」
P「ゴージャスだからな! いただきます!」
朋花「いただきます」
P「うん、甘いけど美味しい」モグモグ
朋花「……プロデューサーさん」
P「ん、どうした?」
朋花「………」スッ
P「(あれ、スプーンをこっちに差し出してる? 食べろってことか?)」パクッ
P「お、こっちも美味しい。味は変わらないけどな」アハハ
朋花「そうですかぁ」
P「じゃあ俺もお返し。はい、あーん」
朋花「………」パクッ
P「どうだ?」
朋花「……美味しい、です」
P「だよな! さすがゴージャスだ……朋花、顔赤いけど大丈夫か?」
朋花「……大丈夫じゃないですよ? 鈍感プロデューサーさんは教育しないといけませんね〜」
P「お、お手柔らかにな!」
朋花「……善処します、うふふ!」
朋花「(大好きの裏返し……なんて、私らしくないですね)」
END
33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:12:09.22 :JcSinvjxO
おつおつ
35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/10(土) 01:14:18.99 :+kUCgN/Qo
乙、朋花ちゃんかわいい