1:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:09:46.00 :peidL3D4o
事務所
悠貴「あのっ…岡崎泰葉さんですよね?」
泰葉「…そうですが」
悠貴「良かった!間違えてたらとどうしようかと…」
泰葉「あの、あなたは?」
悠貴「あっすみません、私は今度ここのプロダクションに入る事になりました乙倉悠貴です!よろしくおねがいしますっ!」
泰葉「こちらこそよろしくおねがいします、乙倉さんですね覚えておきます」
悠貴「ぜひ!あぁ嬉しいな…岡崎泰葉さんと一緒のプロダクションに入れるなんて…」
2:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:11:47.97 :vbEK3vFAo
昼
泰葉(お弁当、お弁当…)
悠貴「泰葉さーん!」
泰葉「わあっ!?はぁ…乙倉さんですか…どうしました?」
悠貴「お昼、お隣良いですかっ?」
泰葉「いいですけど…」
悠貴「ありがとうございます!ランチをご一緒に取れるなんて夢にも思いませんでした…」
泰葉「そ、そんなに…?」
悠貴「私にとって海が割れる以上にすごいことですよっ」
泰葉「…」
悠貴「どうしました?」
泰葉「いえなんでもありません。というか乙倉さんのお弁当肉々しいですね…」
悠貴「私野菜が苦手で…」
泰葉「それじゃあ疲れやすくなってしまいますよ、今度食べられるように特訓しましょうか」
悠貴「そ、それはちょっと!」
泰葉「ふふっ…冗談ですよ」
3:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:14:10.40 :vvq0wSWso
夕方
悠貴「…」グテー
泰葉「乙倉さん、どうですかレッスンは」
悠貴「すごい濃密ですね、疲れましたっ…」
泰葉「…」
ピトッ
悠貴「つめひゃああ!?」
泰葉「それどうぞ飲んでください、私からの初日のお祝いです。歓迎会はこれから別にやると思いますけど」
悠貴「ありがとうございます、どうしようもったいない…」
泰葉「…飲まないなら返して貰いますよ」
悠貴「い、いえ!飲ませていただきます!」ゴクゴク
悠貴「ぷはぁ…美味しいですね…」
泰葉「明日も頑張って下さいね、悠貴ちゃん」
悠貴「はい!頑張ります!…って今なんて!?」
泰葉「ん?駄目でした?」
悠貴「いいえいえいえ!どうぞその呼び方でお願いしますっ!」
泰葉「ふふっ…ありがとうございます悠貴ちゃん」
悠貴「感激でどうにかなっちゃいそう…」
4:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:16:23.88 :QRFZGRAfo
数週間後 オーディション会場
悠貴「オーディション初めてだからか…き、緊張しますねっ…」
泰葉「悠貴ちゃん落ち着いてください」
悠貴「そ、そうですね…で、でも泰葉さんはよく落ち着いていられますね」
泰葉「もう慣れました、決して緊張しない訳ではないですが」
悠貴「私もそうなれるかなっ…?」
泰葉「中にはいつまでも慣れない人もいますから、もしかしたら」
悠貴「この緊張感毎回味わうのはさすがに嫌かも…。あっでも泰葉さんと一緒に居れるのはいいかも…」
泰葉「二人も受かるかわからないですし一緒にいてもライバルですよ」
悠貴「泰葉さんが壁となるんですか厳しいですね…」
泰葉「壁、ですか…」ジー
悠貴「ど、どこ見てるんですか!?」
泰葉「えっ?どこでしょうね」
悠貴「も、もう…!」
5:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:18:02.72 :LdKF3yiJo
悠貴「ふぅ…なんとか終わりました。結果は早くて来週みたいですね」
泰葉「お疲れ様です、そうだ悠貴ちゃんこれからどこかご飯食べに行きませんか?」
悠貴「ご飯ですか?行きますっ!」
泰葉「どこへ行きましょう」
悠貴「そうですね…泰葉さんの行きたい所ならどこにでも!」
泰葉「この近くに有機野菜を使ったサラダが有名なお店があるみたいですよ」
悠貴「ええ…」
泰葉「冗談です、パスタが美味しいお店があるのでそこにしましょうか?」
悠貴「はい!」
6:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:19:38.23 :LdKF3yiJo
一週間後
女子寮
悠貴「ゴホッゴホッ…具合悪い…」
悠貴「38.2℃…風邪引いちゃったのかな…」
悠貴「仕方ない…今日は薬飲んで寝てよう…」
悠貴「ゴホッゴホッ…!!」
悠貴(熱い…、苦しい…、誰か助けて…誰か…)
…ガチャ
悠貴(ん…?)
「…大丈夫?」
悠貴(誰…だろ?)
「熱っ…冷やさないと…」
悠貴(でも、なんだか安心するかも…)
7:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:21:05.54 :nousqm6ko
悠貴「…ん」
泰葉「あっ起きましたね」
悠貴「泰葉さん…あれ?どうしてここに?」
泰葉「風邪と聞きましたから心配で」
悠貴「あっすみません…自分が自己管理を出来てないばっかりに迷惑を…」
泰葉「誰だって風邪を引く時は引くんです、それに病気の女の子を一人で放っておくなんて私には出来ません」
悠貴「泰葉さん…」
泰葉「さあお粥が出来ましたよ、食べられますか?」
悠貴「はい…」
泰葉「熱いですから注意してくださいね」
悠貴「あつっ…!」
泰葉「もう、言ったそばから…」
悠貴「すみません…」
8:◆7ekwL0V8mo:2014/10/17(金) 01:24:13.59 :LHKSf7U3o
悠貴「ごちそうさま…とっても美味しかったです」
泰葉「ありがとうございます、顔色は良くなって来ましたが…もう少ししたら熱を測り直しましょうか」
悠貴「なにからなにまで本当に申し訳ないです」
泰葉「こんな日くらい誰かに甘えても良いんですよ」
悠貴「でも迷惑を…」
泰葉「さっきも言いましたが病気の女の子一人を放っておくなんて私には出来ません」
悠貴「…」
泰葉「それとですね…」
悠貴「はい…?」
泰葉「友達って助け合う物だと思うんですよ」
悠貴「友達…ですか?」
泰葉「私と悠貴ちゃん、もう友達でしょう?」
悠貴「えっ…?ええ!?私…私なんかでいいんですか!?」
泰葉「ふふっこれからもよろしくね♪」
悠貴「こ、こちらこそよろしくお願いしま…!ゴホッゴホッ!!」
泰葉「まずはこの風邪を治さないとですね、治ったら一緒にお買いものに行きましょう」
悠貴「はい…楽しみにしてます…♪」
prrr
泰葉「…ん?ちひろさんからメール?」ピッ
泰葉「これはこの間の…?」
泰葉「ええ…っ!悠貴ちゃ…あっ」
悠貴「すぅ…すぅ…」
泰葉(これは起きてからでいいかな…)
泰葉「今はゆっくりおやすみなさい…」
『おめでとうございます!岡崎泰葉ちゃん乙倉悠貴ちゃん両方ともオーディション採用されました!』
おしまい。