2 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:06:02.49 ID:HYPMagU90
相川千夏の場合
Co部署内
千夏「おはようございます」
CoP「やぁやぁおはよう千夏君、今日も息災のようだね!」
千夏「……相変わらず無駄に元気ね、プロデューサーさん」
CoP「ハッハッハ、千夏君の方も相も変わらずのようでなによりだ!」
千夏「それはそうとプロデューサーさん、はいコレ。バレンタインチョコレートよ」
CoP「おおありがとう!」ガサゴソ
千夏「早速開けて食べるのね」
CoP「千夏君が心を込めて作ったものだからね」
千夏「……義理よ」
CoP「それでも、嬉しいのが男心というものだよ」
千夏「それはアナタも?」
CoP「フフっ、言ったろ?」
千夏「そう」
3 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:07:01.61 ID:HYPMagU90
CoP「おおっ! このイチゴのチョコレート、中々凝ってるね!」
千夏「ただチョコレートを塗るだけじゃ味気ないかと思ってね」
CoP「うむ、味も僕好みだ。褒めてつかわそう」
千夏「どういたしまして。それじゃあ渡すものは渡したし、私はレッスンに行ってくるわ」
CoP「おや、わざわざそれだけの為に寄ってくれたってことかい」
千夏「プロデューサーさんは女心を勉強した方がいいわよ」
CoP「ふむ。ならば勉強代わりに送っていこうではないか」
千夏「唯ちゃんと待ち合わせしているからいいわ」
CoP「そうかい?」
4 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:08:45.83 ID:HYPMagU90
千夏「それと、そういう取ってつけたような一言がなかったら合格点だったわよ」
CoP「欠点があった方が魅力的だろ? 君が、自分を表現する事が苦手なのと同じように、ね」
千夏「でも、そんな私をアナタが表現してくれるんでしょ?」
CoP「無論さ」
千夏「ふふ、期待してるわ」
CoP「まずは手始めに、メルヘンアニマルで使用したキリンのカチューシャと僕手製のウエイトレスを合わせるだろ。……よし、この企画いける!」
千夏「プロデューサーさん」
CoP「折角だから千夏君だけでなく、PaPに言って唯君と――ん、なんだい千夏君?」
千夏「メルシー ビヤン」
CoP「フフ、どういたしまして」
5 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:12:45.53 ID:HYPMagU90
大槻唯の場合
Pa部署内
唯「ちぃーっす! おっはようプロデューサーちゃん!」
PaP「……唯、いつも言っているがいきなり抱き着くな」
唯「えーいいじゃん、減るものでもないんだしー☆」
PaP「減る減らないという問題ではなくてだな」
唯「それはそうとプロデューサーちゃん、バレンタインチョコレートどうぞ!」
PaP「……話を聞け。ハァ……だがわざわざありがとうな」
6 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:13:32.39 ID:HYPMagU90
唯「ちなったんと一緒に作った自信作だよっ☆」
PaP「なら味は大丈夫か」
唯「あ、ひどーいプロデューサーちゃん! 一生懸命作ったのに、そんなこというプロデューサーちゃんにはあげない!」
PaP「すまない、冗談だ」
唯「ぷいっ」
PaP「機嫌を直してくれると助かるんだが」
唯「つーん」
PaP「仕方ない」鞄の中あさり
唯「ふーんだ!」チラッ
PaP「唯、こっちを向いてくれ」
唯「!」目線そらし
PaP「向かないなら俺の方からいくぞ」
唯「……」
7 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:14:47.77 ID:HYPMagU90
PaP「ほら飴だ」
唯「ちょ、プロデューサーちゃん押し付けないでよ……あむ」
PaP「唯が俺の方を向かないから仕方ない」
唯「元はといえば、プロデューサーちゃんが悪いんだよ!」
PaP「ああ、だから俺が悪かった。すまない」
唯「んもぅー、そんな素直にいわれたらもう怒れないじゃん。あ、このアメちゃんおいしい!」
PaP「それなら良かった。作った甲斐があった」
唯「え! これってプロデューサーちゃんが作ったの!?」
PaP「ん、そうだが何かおかしかったか?」
唯「プロデューサーちゃんってお菓子とか作れるの!?」
PaP「まあ、人並みには」
8 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:15:43.62 ID:HYPMagU90
唯「ゆい、プロデューサーちゃんのこと知ってたつもりだったけど、まだまだ知らないことあったんだね」
PaP「教えてないからな」
唯「……じゃーあ、これから教えて? ゆいが知らないプロデューサーちゃんのこと、もっともーーーーっと!」
PaP「……唯の今後の頑張り次第だな」
唯「ぶーっけちーっ」
PaP「ふふ」
唯「えへへへ♪ あ、そうだ。プロデューサーちゃん、さっき渡したプレゼント貸して?」
PaP「いいがどうするんだ?」
唯「それはねー――えい!」箱を開ける
PaP「お、おい!?」
9 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:16:33.87 ID:HYPMagU90
唯「ゆいが食べさせてあげる♪」
PaP「無理やり押し付け――あむ。これ飴か?」
唯「チョコキャンディーだよ!」
PaP「ふう、まったく……」
唯「どうどう? おいちぃ?」
PaP「ああ、甘くて美味しいな」
唯「よかった! ちなったんはおいしいっていってくれたけどさ、本当は不安だったんだ」
PaP「唯が一生懸命作ったんだ。美味しいに決まってる」
唯「プロデューサーちゃん、ホント時々ストレートにいっちゃうよね」
PaP「そうか?」
唯「そうなの! うー顔が熱い……」
10 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:17:15.09 ID:HYPMagU90
PaP「大丈夫か?」
唯「だいじょうぶっ! そんでプロデューサーちゃんは不意打ちで恥ずかしいセリフいうの禁止!」
PaP「なら、唯は急に抱き着いたりするの禁止な」
唯「ゆいはいいのっ!」
PaP「くくくっ」
唯「むー! ゆい、レッスンに行ってくる!」
PaP「待て唯。ほら、おまけだ」
唯「あむ。えへへへ♪ やっぱりあまくておいしいね♪」
11 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:19:17.52 ID:HYPMagU90
おまけ
千夏「唯ちゃん、どうだった?」
唯「ちゃんと渡せた! おいしいって言ってもらえたよ! ありがとね、ちなったん」
千夏「ふふ、よかったわね」
唯「ちなったんの方はどうだったの?」
千夏「私の方も渡せたわ」
唯「よかったねちなったん!」
千夏「そうね。そうそう唯ちゃん」
唯「ん、どったの?」
千夏「はい、私からのバレンタインチョコレートよ」
唯「え、でも昨日もらったよ?」
千夏「あれはあくまでプロデューサーさんに作った物のおまけ。唯ちゃんのはこっちが本命よ」
唯「ありがとーちなったん! 大好きっ!!」
12 : ◆HEEmBAy13Q 2016/02/16(火) 00:20:35.06 ID:HYPMagU90
おしまいです。
読んでいただきありがとうございました。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 09:53:26.72 ID:9GKSYeaj0
乙!
この二人良いな〜
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元スレ: 千夏「プロデューサーさんにバレンタイン」唯「チョコレートを渡しちゃうよぉ☆」
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