2: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:37:18.97 ID:McO0Kk890
ちひろ「プロデューサーさん、エナドリ買いませんか! エナドリ!」
P「それ他所のアイドルですよ。エナドリですか、そうですね。まあ考えておきますよ」
ちひろ「またそうやって誤魔化して……おかげで在庫がたくさん残ってるんですよ?」
P「またまた。詳しいことは知らないですけど、顧客が俺だけってわけじゃないでしょ?」
ちひろ「確かにそうですけど、たまには買ってくれてもいいじゃないですか」
P「まあ次の給料日になったら、その時はお願いしますよ」
3: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:39:23.87 ID:McO0Kk890
李衣菜「プロデューサーさん助けて~~」
夏樹「おい、だりー。プロデューサーの迷惑になるだろ」
P「ん? どうしたんだ二人とも?」
李衣菜「いや、ちょっと買い物に行きたいんだけどさ。車出してくれない?」
P「ああ、そんなことか。こっちもキリがいいし、別に構わないぞ」
李衣菜「ウッヒョー! さすがプロデューサーさん!」
夏樹「はあ……悪いなプロデューサー」
P「それでどこに行きたいんだ?」
李衣菜「えへへっ! それはね――」
4: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:40:56.30 ID:McO0Kk890
近所の某スーパー
李衣菜「ウッヒョー! 本当にこんなの売ってるんだね、なつきち!」
夏樹「な? 言ったとおりだろ?」
P「えっと、なんだそれ?」
李衣菜「R●CKS ENER●Y DRINKですよ!」
P「ロック……なんだって?」
李衣菜「んんー、なんて言えばいいかな。そうだ! ちひろさんがよくPさんに売ってるようなやつって言えばわかりますか?」
P「ああ、なるほど」
夏樹「悪いプロデューサー、こんなことに付き合わせて」
P「まあ気にするなって、どれ俺も一本買ってみようかなっと」
P「ん? なあ夏樹」
夏樹「どうしたプロデューサー?」
P「いや、仕事で目が疲れてるのかな。なんか妙に高いような気がするんだけど……」
夏樹「そうか? こういうのって大体こんなものだぞ?」
P「え? あ、そうなんだ。ふぅーん」
5: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:41:44.96 ID:McO0Kk890
李衣菜「たっだいまー」
ちひろ「おかえりなさーい」
夏樹「ただいまちひろさん」
ちひろ「ええ、おかえりなさい」
P「はい、ちひろさん。言われてたアイス買ってきましたよー」
ちひろ「ありがとうございます! ちょっとお金渡しますので待ってくださいね」
P「いやいや、良いですよこのぐらい」
ちひろ「本当ですか? ありがとうございます」
夏樹「よしだりー、もう一度練習始めるぞ。教えるこっちだって暇じゃないんだから。さっさと上達しろよ?」
李衣菜「ふっふーん。次のセッションまでには夏樹なんか追い抜いてやる!」
夏樹「なら、早くコードは全部押さえられるようにならないとな。あっ、プロデューサー今日はありがとな」
李衣菜「プロデューサーさん今日はありがとうございました」
P「おう、どういたしまして」
6: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:42:39.81 ID:McO0Kk890
P(さて、流れで一本買ってきたわけだが、これ一本でエナドリ数本分の値段ってどういうことだ?)
P(エナドリでさえあんなに効くのに、こんなの飲んだ日には……)ゴクン
P(まあ、なんでも試してみるもんだ!)
P(こ、これは……)
P(特に何もない? いや、でも少し疲れが取れた……のか?)
P「ちひろさん、今エナドリ持ってませんか?」
ちひろ「ありますよー。はい、どうぞ」
P「ありがとうございます。はいお金です」
ちひろ「いえいえ、さっきのお返しってことで」
P「いいんですか?」
ちひろ「遠慮しなくていいですよ。こういうのは気持ちですから」
P「ありがとうございます」
P(さて、それじゃ頂きます)ゴクゴク
P(こ、これは……)
P(これだ! 疲れが吹き飛ぶこの感覚……!!)
7: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:44:59.78 ID:McO0Kk890
某テレビ
「某社のエナドリを愛用しているという人に聞いてみました」
「業界で有名な765プロダクションのプロデューサーと肩を並べると呼ばれる敏腕プロデューサー」
「なんと150名以上のアイドルを手掛けてきたと言われるSGプロダクションよりこの人です」
P「エナドリですか? そうですね。私にとっては無くてはならない物――ですかね」
8: ◆o2VC9SDbSs 2013/06/11(火) 02:47:51.76 ID:McO0Kk890
終わり