【木場真奈美SS】木場真奈美「事務所を辞めさせてもらう」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:33:34.18 ID:5tbZPG0wo
真奈美「悪いが、今日限りでやめる」

モバP「待ってください!そんな急に……」

真奈美「引き留めても無駄だ」

モバP「も……もしかしてアレですか?アレが原因ですか!?」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:34:24.67 ID:5tbZPG0wo
モバP「かな子が勝手に、木場さんのアイスクリームを食べたのが原因ですか!?すみません!!」

真奈美「ん?どういうことだい?私は知らないが……」

モバP「あああああ!まだバレて無かった―――ッ!!」

真奈美「あぁ!!……私が冷凍庫に買い置きしておいた、ジャージー牛乳ソフト(189円)がない」

モバP「189円のちょっとリッチなアイスですよね」

真奈美「そうだ。スーパーでも100円で売られることはないアイスさ」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:35:11.52 ID:5tbZPG0wo
真奈美「何てことだ……アイスクリームのパッケージには、極太油性マジックで名前を明記していたはずなのに…」

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まなみまなみまなみまなみ ジャージー牛乳ソフト(189円) まなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみ
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真奈美「こういう感じ…でね」

モバP「すみませんでした!わたくしの教育不足です!!」

真奈美「いや……弁償さえしてくれたら、私は構わないさ」

モバP「すみませんでした……あ、あれ?アイスの話でしたっけ?」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:35:53.94 ID:5tbZPG0wo
真奈美「いやいや、私が事務所を辞めるという話だ」

モバP「そうでしたね。その理由を教えて下さいよ…改善しますから」

真奈美「私が辞める理由は……」

モバP「……ゴクリ」

真奈美「更衣室で、ゲジゲジを見つけたんだ……!!」

モバP「ええ!?……え?」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:37:25.36 ID:5tbZPG0wo
真奈美「ゲジゲジだぞ!?あのゲジゲジだ!私は耐えられない!」

モバP「ハハハハハ!そんなことですか」

真奈美「そんなことって……プロデューサーくん、ゲジゲジだぞ!」

モバP「はい」

真奈美「ゲジゲジという生物は……生物は…ッ!あの生き物は…ッ!!」

真奈美「あ、足がぁ…!足が、いっぱいあるんだぞッ!!」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:38:43.18 ID:5tbZPG0wo
モバP「そりゃあゲジゲジですからね、足はいっぱいありますよ?」

モバP「むしろ、足が二本のゲジゲジの方が怖いです」

モバP「いや…新種発見でスプークかも!新聞とかに掲載されますねー」

モバP「新種を発見したら、名前はキバマナミ・ムシにします?」

真奈美「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――!」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:39:44.10 ID:5tbZPG0wo
モバP「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。ゲジゲジは益虫ですよ?」

モバP「ゴキブリのように噛んだりしませんし、大丈夫ですよー」

真奈美「プロデューサーくん……君は何もわかっちゃあいない」

モバP「え?どういうことですか?」

真奈美「ゲジゲジがいるということは、餌のゴキブリがいると言うことでもあるんだ!!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:41:48.32 ID:5tbZPG0wo
モバP「それは仕方ないですよー。ここは人間が多く集まりますからね」

モバP「どこでもパンやお菓子を食べるアイドルが居ますし、飲み物の空き缶や空き瓶、弁当ガラなども出ます」

真奈美「……ゴクリ」

モバP「それらから発生する食べカスなどを、餌とするんでしょうね」

真奈美「――――ッッッ!!!」

真奈美「なん……だって」

モバP「アイツらは何でも食べますからね」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:43:19.69 ID:5tbZPG0wo
モバP「アイドルがよく食べるチョコ菓子、ドーナツ、ケーキ…これら糖分と油分の多い洋菓子なんて、ゴキブリは大好物でしょう」

真奈美「  」

モバP「多分、ゴキブリはアイドルから抜け落ちた髪の毛ですら、食べるんじゃないっすか?」

真奈美「   」

モバP「ゴキブリの名前の由来は、食器などを食べることからのようですし……」

モバP「ゴキブリは飢えたら、資料室にある段ボールとかも、食べるのかもしれませんね」

真奈美「     」

モバP「あれ…?木場さん?木場さーん!!生きてます?」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:44:26.37 ID:5tbZPG0wo
真奈美「………もう私は動けない」

モバP「え…具合が悪いんですか?」

真奈美「プロデューサー君がゴキブリの生態を披露したおかげで、一歩も動けないのさ!!」

モバP「そんなぁ…ウォームアップがてら数kmジョギングして、ジムで筋トレする木場さんが、そんなわけないですよ」

真奈美「無理ぃーまなみん無理ぃー」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:45:12.05 ID:5tbZPG0wo
モバP「今…もしかして、森久保の物真似したんすか?」

真奈美「仕方ないだろう!大腿四頭筋に力が入らないんだ。こうも情けないと、彼女の物真似ぐらいしたくなるさ」

モバP「わかりました。おんぶしましょう」

ガチャリ

瑞樹「プロデューサー君!悲鳴が聞こえたけど、何かあったのかしら!?」

モバP「あ、川島さん」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:47:48.95 ID:5tbZPG0wo
真奈美「あ」

瑞樹「プロデューサー君が、お…んぶ?怪我でもしたのかしら?」

モバP「木場さんはゴキブリに驚いて歩けないので、僕がおんぶしているんです」

瑞樹「え?ゴキブリって何の話?詳しく聞かせてちょうだい」

モバP「実は、かくかくしかじか…ゲジゲジでして…」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:50:19.50 ID:5tbZPG0wo
モバP「大したことではないですよ?木場さんが更衣室でゲジゲジを見たとか」

モバP「事務所には、ゴキブリが多くいるだろうとか、そんな些細なことです」

瑞樹「えぇぇぇ!!……何それ」

モバP「川島さんはゲジゲジは大丈夫ですよね」

瑞樹「無理。嫉妬と怨嗟、権謀が渦巻くアナウンサー室を生き抜いた私も、ゲジゲジは無理」

瑞樹「ゲジゲジとかゴキブリなんていたら、背骨も足腰もヘロヘロよ……」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:53:34.67 ID:5tbZPG0wo
モバP「ええええ!?木場さんに続いて、川島さんも無理なんですか―――!?」

瑞樹「みじゅき、むりぃー」

モバP「そんな…森久保風に否定しなくても…」

ギャル島瑞樹「まぢ無理だってー☆」

モバP「森久保の次は、ギャル否定ですか!?ギャル島さんですね!!」

瑞樹「おんぶして…お願い」

モバP「木場さんと川島さんの二人をおんぶするんですか!?無理ですよー!」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:55:31.94 ID:5tbZPG0wo
真奈美「大丈夫、君ならできるはずだ…!」

瑞樹「そうよ~やれば出来るわ!プロデューサーくーん!」

モバP「わかりましたよ!やりますよ、やります!!」

ゆっさ ゆっさ

真奈美「プロデューサー君の背中は、この私」

瑞樹「じゃあ、前は私ね」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:56:20.38 ID:5tbZPG0wo
モバP「どっこいせ…っと」

ゆっさ ゆっさ

プロデューサーの腕は、川島瑞樹を支えることが出来るのか?

プロデューサーの背中は、木場真奈美を支えることが出来るのか?

プロデューサーの腕は、万力の如く川島瑞樹を持ち上げ保持する。

プロデューサーの背中は、鉄骨の如く木場真奈美を背負う。

決して、落とすことは許されないアイドルであった。

モバP「ぐぬぬ……ぬ」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:57:47.67 ID:5tbZPG0wo
瑞樹「少し、重いかしら……」

真奈美「プロデューサー君なら、きっと出来ますよ。彼はそういう男です」キリッ

瑞樹「そうよね……プロデューサー君だものね。彼は、成し遂げる男…よね」キラァ

モバP「カッコイイ台詞ですけど、お二人とも…抱っことおんぶですからね?」

真奈美・瑞樹「ハハハハ!!」

瑞樹「家までよろしくね♪プロデューサーくーん」

真奈美「私も、家までよろしくお願いするよ」

モバP「それでいいんですか…まったく」

川島瑞樹の体重は44㎏、木場真奈美の体重は50kg。

この二名を背負いしプロデューサーは、両名の自宅まで歩くことは出来るのか?

出来る。出来るのだ。

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 02:58:40.52 ID:5tbZPG0wo
おわり

ありがとうございました。おやすみなさい
HTMLイワシします

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