【鷺沢文香SS】凛「文香の目を見たい」

1:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:50:58.14 ID:7ABcBEuMO

凛「から、見る」

文香「……はい?」

2:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:51:59.83 ID:g7S1Fqje0

凛「聴こえなかった? もう一回言おうか」

文香「えぇ、と……そうですね。もう一度お願いします」

凛「うん」

文香「……もしかすると、私の聞き間違いかもしれないので……」

凛「ふーん……じゃあもう一回言うよ? ちゃんと聞いててね」

文香「はい……」

凛「文香の目、見たいんだけど」

文香「……」

凛「目、見たいんだけど」

文香「……聞こえてます……」

凛「そう」

文香「……はぁ……」

凛「うん」

文香「……」

凛「……」

文香「…………それは、どうしてでしょう?」

凛「えっ」

文香「えっ」

3:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:53:45.75 ID:g7S1Fqje0

凛「逆に……逆に見たくないの? いや、そりゃ、文香は本人だけどさ」

文香「……はい……特に見たくは……本人、ですから」

凛「……」

文香「……」

凛「……私は見たいから」

文香「…………はぁ……」

凛「だから見るね」スッ

文香「」ビクッ

凛「それじゃあ失礼して……」

文香「」サッ

凛「……」

文香「……」

凛「……失礼して」スッ

文香「」サッ

凛「……」

文香「……」

凛「……失礼」スッ

文香「」サッ

凛「……」

文香「……」

凛「」スッ

文香「」サッ

凛「文香」

文香「……えぇ、と……」

4:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:54:26.93 ID:g7S1Fqje0

凛「見たいんだけど」

文香「……」

凛「文香の目、見たいんだけど」

文香「…………だ」

凛「だ?」

文香「……ダメ、です」

凛「えっ」

文香「……ダメです」ササッ

凛「……」

文香「……」チラッ

凛「……文香」

文香「……はい……」

凛「……私のこと、嫌い?」

文香「そ、そういった訳では……!!」アタフタ

5:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:55:15.82 ID:g7S1Fqje0

凛「……」

文香「……決して嫌いな訳ではなく……むしろ……好き……です……」

凛「……えっ」

文香「えっ……えっ、あ、あの……」

凛「……」

文香「……」アワアワ

凛「……それは、ちょっと……その……」

文香「……」

凛「……照れる」

文香「……」

凛「……」

文香「……」カァ

凛「……」カァ

6:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:56:14.65 ID:g7S1Fqje0

文香「……だ、ダメです……それでも……見せられません……」

凛「なっ……どうして」

文香「……えっと……」

凛「……好き、なんでしょ? 私の事」

文香「…………はい」

凛「なら……いいじゃん」

文香「……」

凛「好きなら、見せてよ」

文香「っ……」

凛「……言ってみて」

文香「……何をでしょう」

凛「好き、って。……言って」

文香「……」

凛「……」ジッ

文香「……好き、です」

凛「……ごめん」

文香「……?」

凛「楽しくなってきた」

文香「……!!」アワアワ

7:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:56:54.90 ID:g7S1Fqje0

凛「私もさ」

文香「は、はい……」

凛「好きだよ」

文香「……!」

凛「文香のこと、好きだよ」

文香「……っ、そ、そんな」

凛「……」スッ

文香「あっ……! だ、ダメです……っ」サッ

凛「」ガシ

文香「あぁっ……! ダメです、凛さん……離してくださいっ……」

凛「……文香の目、見たいな」ボソ

文香「……」

凛「……」

文香「……」

凛「……文香?」

文香「」ボフ

凛「あっ」

8:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:58:30.92 ID:g7S1Fqje0

文香「」

凛「文香」

文香「」

凛「文香」ユサユサ

文香「」

凛「文香」ツンツン

文香「」

凛「……目、見ちゃうよ?」

文香「」

凛「……」

文香「」

凛「……ふーみん」

文香「……」

凛「……」

文香「……」

凛「……今の、なし」カァ

文香「……」

9:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 18:59:09.21 ID:g7S1Fqje0

凛「ねぇ、いいの? 本当に見ちゃうよ?」

文香「……」

凛「……」

文香「……」

凛「……」スッ

文香「」サッ

凛「……む」

文香「……だめ、です」

凛「…………ふーん……じゃあ

文香「……ふーみん」

凛「」

文香「ふーみん……?」

凛「……」

文香「それは……一体何なのでしょう……」

凛「……」

文香「ふーみん……ふみ……もしかして、私の事でしょうか」

凛「……」

文香「……ふーみん」

凛「……」

文香「ふーみん……」

凛「……あの」

文香「凛さん……もう一度言ってみて下さい……」

凛「……ちょっと」

文香「……ふーみん、と……」ワクワク

凛「私が悪かったから」

文香「……早く……」

凛「許して」カァ

10:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 19:00:35.35 ID:g7S1Fqje0

文香「……ふふ……仕返しです……」

凛「うぅ……」

文香「……凛さんは、どうして…………いえ……」

凛「……? 何?」

文香「……しぶりんさんとしては……」

凛「……はっ?」

文香「しぶりんさんとしては……どうして、私の目を見たいのでしょう……」

凛「……ちょ、ちょっと」

文香「……? はい……何でしょう……」

凛「その……」

文香「はい……?」

凛「……しぶりんっていうの……何なの……」カァ

文香「凛さんが”ふーみん”と呼んで下さるのであれば……私もそれなりのお返しとして……」

凛「……いや呼ばないからね!?」

文香「えっ……」

凛「えっ」

文香「……呼んで、下さらないのですか……」

凛「……えっ」

文香「そう、ですか……」

凛「…………えっと」

文香「……」ショボン

凛「……」

文香「……」

凛「…………ふーみん」

文香「……」

凛「……」カァ

文香「……」カァ

11:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 19:01:17.37 ID:g7S1Fqje0

凛「な、なんでふみ……っふ……ふーみんも赤くなってるのさ!!」

文香「いえ……あの……予想以上に……照れくさいですね……」カァ

凛「ふみ……んん゛っ! ふーみんがやらせたんでしょ!!」

文香「……ふ、ふふ……」

凛「笑わないでよ!?」

文香「ふふふ……」

凛「……っもーっ!! ふーみん!!」

文香「ふふ……はい、何でしょう? しぶりんさん」

凛「……っっ~~~!!!」

12:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 19:02:56.57 ID:g7S1Fqje0

文香「……凛さん……」

凛「……」ムス

文香「凛さん……その……すみません、調子に乗りすぎました……」

凛「……」

文香「ごめんなさい……」

凛「……ふん」

文香「……あ、あの……うぅ……」

凛「……」

文香「……お、お菓子ありますよ……?」スッ

凛「……」

文香「じゃがりこです……」

凛「……」

文香「……」

凛「……」

文香「……じゃが、じゃが、りこ、りこ、です……」

凛「……」

文香「……」

凛「……」

文香「……」サクサク

凛「……」

13:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 19:03:51.98 ID:g7S1Fqje0

文香「……」サクサク

凛「……」サクサク

文香「……」コク

凛「……」コクン

文香「……凛さん……」

凛「……許してほしい?」

文香「……はい……」

凛「……なら、見せて」

文香「…………はい」

凛「……いいの?」

文香「……はい……緊張しますが……」

凛「……やった……!」

14:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 19:04:51.02 ID:g7S1Fqje0

文香「えっと……近寄りますね……?」

凛「う、うん」

文香「」スス

凛「……」ドキドキ

文香「……ど、どうぞ……」

凛「……えっと、じゃあ……失礼して……」スッ

文香「……あっ」

凛「……わ」

文香「……」カァ

凛「……」

15:◆5/VbB6KnKE:2016/07/01(金) 19:05:35.52 ID:g7S1Fqje0

文香「……り、凛さん」カァ

凛「……」スッ

文香「……あ、あぁ……もう……いいのですか……?」

凛「……うん、ありがと」プイ

文香「……凛さん?」

凛「……何?」

文香「……どうしてそっぽを向くのですか……?」

凛「……いや、別に」

文香「……」

凛「……」

文香「」スッ

凛「」サッ

文香「……」

凛「……」

文香「」スッ

凛「」スッ

文香「……凛さん」

凛「……何」

文香「……顔を見せてください」

凛「……ヤ」

文香「……」

凛「……」

文香「…………あっ……おはようございます、卯月さん……」

凛「卯月? おは……あっ」クル

文香「……」

凛「……」

文香「……」

凛「……」

文香「……凛さん、とても顔が赤

凛「……文香のバカーー!!」

タッタッ

文香「……楽しい……」

おしり

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