【星輝子SS】輝子「フヒ……」ポンッ モバP「あー、繁殖の時期か」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:15:22.73 ID:qN2RzCnPo

乃々「…あ、あの、プロデューサーさん……」

モバP「どうした森久保、まだ来たばかりだろ」

乃々「あ、いえ、帰りたいのもあるんですけど……その……」

乃々「……お隣さんが……」

モバP「ん?」

輝子B「……フヒ……」ポンッ

輝子A「フフ……う、生まれた……」

乃々「……な、なんで増えてるんですか……」

モバP「あー……そうか、もう繁殖の時期か」

乃々「えっ……」

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:20:56.84 ID:qN2RzCnPo

乃々「な、なんですか、繁殖の時期って……」

モバP「え? お前知らないの?」

乃々「え、え……? 知ってないといけないんですか……」

モバP「お前の頭を見てみろ、ほら鏡」

乃々「……!?」

乃々「な、なんで私の頭にキノコが生えて……」

モバP「輝子はな、アイドルに寄生して繁殖するんだ」

モバP「森久保がなっているように、アイドルに胞子を撒いて宿主にするんだ」

モバP「大体は頭からキノコが生える」

乃々「で、でもこれ、事務所に来るまでには無かったんですけど……」

モバP「そうだな、胞子が根付いて30分くらいで成長が終わるからな」

モバP「そうそう、宿主であるアイドルたちには実害は全く無いぞ、強いて言えばキノコの重さで頭が少し重たくなるくらいだな」

乃々「…………」

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:25:43.75 ID:qN2RzCnPo

輝子A「フヒ……十分、育った……」プチッ

乃々「あっ」

乃々「頭のキノコがもぎ取られました……」

ポンッ

輝子C「……フヒヒ……」

輝子A「無事に生まれた……」

乃々「キノコが……輝子さんになりました……」

乃々「どういうことなんですかこれ……」

モバP「これが輝子の繁殖だ」

輝子C「……か、帰りたい……」

輝子B「まだ駄目……」

モバP「ちなみに新しく生まれた輝子は宿主のアイドルの特性を少し遺伝する」

モバP「輝子Bは輝子Aから生まれてきたから、性格はそのままだな」

乃々「え、AとかBとか、訳がわからないです……」

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:30:49.58 ID:qN2RzCnPo

美玲「……んー」ペラ

乃々「……」スッ…

美玲「……あれ? 乃々がソファーに来るなんて珍しいな」

美玲「いつも机の下にいるのに」

乃々「……机の下が……埋まってしまったので……」

輝子C「……ムリー……」

輝子A「やればできる……」

輝子B「キノコー……」

モバP「おいおい、あまり増やすんじゃないぞ?」

美玲「あー、繁殖期なのか」

乃々「皆知ってるんですか、それ……」

美玲「ウチも宿主にされてるからなー」ニョキ

乃々「……頭に生えてる……」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:36:18.38 ID:qN2RzCnPo

輝子A「失礼しまーす……」

輝子A「キノコ、採りに来た……」プチッ

美玲「おー、おつかれー」

ポンッ

輝子D「……フヒ……」

輝子A「生まれた生まれた……」

輝子D「……ひっかくぞー……」

乃々「……」

輝子D「あ、眼帯ください……」

美玲「え? 予備は持ってないぞ」

輝子D「そ、そうか……残念……」

乃々「……もりくぼがおかしいんですかね……」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:42:16.76 ID:qN2RzCnPo

輝子A「……そろそろ、かな……」

美玲「何が?」

輝子A「皆に、胞子を撒いたから……」

輝子A「そろそろ、集まってくる……頃、だな」

乃々「」

乃々「まだ増えるんですか……」

ガチャ

輝子E「お、おはよう……カワイイ、私が来た……」

輝子F「……フヒヒ……」

輝子A「よく来たー……」

輝子F「……乃々ちゃん……」

乃々「な、なんですか……」

輝子F「後ろに、憑いてる……フヒ」

乃々「えっ……?」

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:48:35.58 ID:qN2RzCnPo

輝子G「にょわ……一人、逃げようとしたから、連れてきた……」

輝子H「は、離してー……働きたくないー……」

輝子I「フヒヒ……やみのまー……」

乃々「う、うわ……」

美玲「賑やかになったなー」

輝子A「フフ……たくさん……」

モバP「机の下はもう満員なんだが……」

輝子J「ヒャッハァーーーーー!!」

乃々「!?」ビクッ

輝子J「オンナノコ、オンナノコ!」

輝子J「レッツボディタァァーーーーッチ!!」モミモミ

輝子C「うひぃ!?……い、いぢめだ……」

輝子A「ハッハァーーー! 反乱個体だァーーー!」

輝子B「囲めェーーーー!」

輝子D「ひっかけェーーーー!」

輝子G「ニョワッハァーーーー!」

ボコスカボコスカ

輝子J「ノォォォーーーーーーー!?」

モバP「静かにやってくれー」

乃々「なんなんですか一体……」

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 21:54:26.21 ID:qN2RzCnPo

輝子J「……ごめんなさい……」ボロッ

輝子C「傷ついた……帰る……」

輝子H「私もー……帰って寝る……」

輝子G「にょわぁ……」ガシッ

輝子H「離せぇー……」

乃々「…………」

乃々「私こそ、帰りたいです……」

乃々「頭がパンクしそうです……」

モバP「この後仕事があるだろう」

乃々「む、むーりぃー……」

輝子I「光が天に届くのは……これから……(まだ午前だよー)」

ガチャ

輝子K「おはよう……にゃあ」

輝子L「メガネー……メガネー……」

輝子M「フヒヒ……」

乃々「何人来るんですか……」

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:00:28.82 ID:qN2RzCnPo

輝子L「メガネはー、いらんかねー……」

輝子E「カワイイ私には、いらないかな……」

輝子L「そうか……残念……」

輝子K「にゃふー……猫耳が欲しい……にゃ」

輝子F「……」

輝子F「バァァァァァッハァァァァァ!!!」

輝子K「フビィッ!?」ビクッ

輝子F「フフ……驚かせただけー……」

輝子K「ひ、ひどい……」

ワラワラ ガヤガヤ

乃々「…………」

乃々「これをゲシュタルト崩壊と言うんでしょうか……」

美玲「なんだかウチもよく分からなくなってきたな……」

輝子M「ぴ、P……」

モバP「なんだー?」

輝子M「あ、あなたの……輝子、だよー……フヒ」ベタッ

モバP「そうか、くっつくのはやめてくれないかな」

輝子M「えー……嬉しいくせに……」

モバP「いやさ、離れろって」

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:07:13.19 ID:qN2RzCnPo

ガチャ

輝子N「おはようございます!」

乃々「!?」

美玲「!?」

モバP「うわ、なんだ?」

輝子A「と、特異個体だ……」

輝子I「なんと……運命の環から解き放たれし特異点とな……(特異個体? 初めて見た)」

輝子E「わ、私はカワイイから、う、うろたえない……」

乃々「特異個体……?」

輝子B「元々の人格が上書きされるくらいに、宿主の特性を大きく受け継いだ個体のこと……」

輝子B「危険度は、宿主による……フヒ……」

乃々「……は、はあ」

輝子N「皆さん、今日も一緒に頑張りましょう!」

モバP「お、おう……」

輝子N「ボンバー!」

モバP「……俺も驚いたわ、これ」

輝子N「さて……」

輝子N「よいしょっと」スッ

乃々「あなたも机の下に入るんですか……」

輝子B「人格は上書きされても、本質は一緒だから……」

輝子C「狭い……」

22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:14:51.52 ID:qN2RzCnPo

輝子A「……えーと」

輝子A「これで全員、かな……」

輝子F「……そうなの?」

輝子A「撒いた胞子の数は、ぴったり……」

輝子N「ん? 私で最後でしたか?」

輝子L「そうか、揃ったか……」

輝子B「じゃあ……行こうか」

輝子A「任せた……自分」

輝子B「任せろ……自分」

乃々「……これから何が起こるんですか……」

モバP「移動するんだ」

乃々「え?」

モバP「増えた輝子達は一度オリジナルのいる場所に集合した後」

モバP「住みやすい場所を求めて旅をするんだ」

乃々「なんでそんなに詳しいんですか……」

モバP「常識だろ?」

乃々「……もういいです……」

23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:22:27.96 ID:qN2RzCnPo

輝子B「皆……準備、いいか……?」

輝子C「やっと帰れる……」

輝子D「大丈夫……」

輝子E「カワイイので……へ、平気」

輝子F「変なのは、取り憑いてない、よ……」

輝子G「こいつは、任せろ……」

輝子H「うえー……めんどい……」

輝子I「全ての……儀式は完遂した……(準備オーケーだよ)」

輝子J「……も、揉むのは……いい場所に着くまで、我慢する……」

輝子K「問題無い……にゃん」

輝子L「メガネがあるので……余裕、だな」

25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:28:11.63 ID:qN2RzCnPo

輝子M「……」

輝子M「は、離れたくない……」ギュ

モバP「おいおい……」

輝子A「駄目……親友が、困ってる……」

輝子M「……わ、分かった……」

輝子M「あなたを想った、輝子がいた事を、忘れないで、ください……」

モバP「……あ、ああ」

輝子N「よーし! 出発ですね!」

輝子B「うん……」

輝子B「それでは……お世話になりました」

ゾロゾロ

バタン

輝子A「立派に生きろよー……」

モバP「行ったな……」

美玲「そうだなー……」

乃々「……」

乃々「(よく分からない悲壮感が漂っているのは、何故なんでしょうか……)」

26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:34:05.90 ID:qN2RzCnPo

輝子A「……」

輝子「よいしょ……」

乃々「(あ、区別用の何かが無くなっていつもの輝子さんに戻った気がする……)」

輝子「これで、今回の繁殖は終わり……」

モバP「そうか、おつかれ」

乃々「……あの……」

乃々「結局、増えた理由はなんですか……?」

モバP「は?」

美玲「へ?」

乃々「え?」

モバP「繁殖行動は、生存本能としては当然のことだろ?」

乃々「……あ、えっと……聞いた私が間違ってました……」

27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/13(日) 22:40:44.88 ID:qN2RzCnPo

モバP「さて……」

モバP「仕事行くか」

輝子「わかった……フヒ」

美玲「はーい」

乃々「え? あ……はい」

モバP「ん? 帰ろうとしないなんて珍しいな」

乃々「もう、何ていうか……今日はもういいです……」

おわり

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