1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:23:27.12 ID:jWTtpRlV0
~事務所~
P「……よし、ひと段落だ」
雪歩「……!」
雪歩(お茶を淹れ)
コトッ
あずさ「はい、コーヒーでよければどうぞ」
P「ああ、ありがとうございます」
雪歩「……!!」ガーン
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:31:22.22 ID:jWTtpRlV0
ズズッ
P「はぁ~、美味しいですね」
あずさ「ふふっ、良かったです」
雪歩「……」
あずさ「雪歩ちゃんも、コーヒーでよければどうぞ」
雪歩「は、はい……」
雪歩(悔しいけど……すごく美味しい)
雪歩(けど、負けないもん!)
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:39:00.21 ID:jWTtpRlV0
雪歩「あずささん!」
あずさ「どうしたの?」
雪歩「け、決闘を申し込みます!」
P「え?」
あずさ「え?」
雪歩「負けません!」
P(何にだよ……)
あずさ(なにか気に障るようなこと、したかしら……?)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:46:06.61 ID:jWTtpRlV0
~後日、空き地~
ヒュゥゥゥ
雪歩「うう、寒い……」
雪歩「あずささん、来ないなぁ」
真「ねえ、決闘って本当に戦うの?」
雪歩「そ、そんなことしないよ!」
真(じゃあ何で空き地なんかに呼び出したんだろう)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:53:27.42 ID:jWTtpRlV0
雪歩「まだ来ない……」
真「巌流島の武蔵と小次郎みたいだね」
雪歩「まだかなぁ」
真「もしかして道に迷ってたりして」
真「そろそろレッスンに行かなきゃ……雪歩も暖かいところに行かないと風引いちゃうよ」
雪歩「ううん、もうちょっと待ってる」
真「そっか……じゃあまた」
雪歩「うん」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:59:53.77 ID:jWTtpRlV0
雪歩「……」
スッ
雪歩「ひゃあ!?」
あずさ「だーれだ?」
雪歩「ひ、あ、あずささんですぅ!!」
あずさ「ぴんぽーん」
あずさ「ごめんなさい……ちょっと道に迷っちゃって」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:08:04.58 ID:jWTtpRlV0
雪歩「気を取り直して……」
あずさ「……?」
雪歩「真剣しょ………くしゅん!」
雪歩「あうぅ…」
あずさ「ふふっ、なにか暖まるものでも食べに行きましょうか」
雪歩「暖まったら、勝負ですから!」
あずさ「そうね~」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:21:35.77 ID:jWTtpRlV0
あずさ「この近くにいい喫茶店があるんだけど、そこでいいかしら」
雪歩「はい」
ギュッ
雪歩「わ……っ?」
あずさ「雪歩ちゃんの手、冷たくなっちゃってる」
雪歩「あずささんだって……冷たいです」
あずさ「ふふっ」
雪歩「えへへ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:07:50.08 ID:jWTtpRlV0
……
…
あずさ「私は、Aセットにしましょう」
雪歩「えっと……私はBセットで」
カシコマリマシター
あずさ「そういえば」
雪歩「…?」
あずさ「どうして急に決闘だなんて」
雪歩「あっ! そのことですよ!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:21:38.26 ID:jWTtpRlV0
雪歩「あずささんのコーヒーと、私のお茶で勝負するんです!」
あずさ「えっ?」
雪歩「この前淹れてくれたコーヒーが美味しくて……」
雪歩「それで……えっと、私も……」
あずさ「……」
雪歩「負けられないって……その……あうぅ」
あずさ「……ふふっ」
雪歩「わ、笑い事じゃないんです!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:31:48.88 ID:jWTtpRlV0
あずさ「だって、決闘を申し込まれた日に……」
P『なにやらすごい怒ってましたね』
あずさ『そうですねぇ』
P『しばらくは雪歩のお茶も飲めないかも知れません……』
あずさ『ふふっ、かもしれませんね』
あずさ「……って」
雪歩「え……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:37:31.03 ID:jWTtpRlV0
あずさ「私も、頑張ってこ淹れたんだけど……」
あずさ「雪歩ちゃんの淹れてくれるお茶にはかなわないもの」
雪歩「あずささん……」
あずさ「だから、この勝負は雪歩ちゃんの勝ちよ」
あずさ「明日からも美味しいお茶を淹れてね?」
雪歩「はいっ」
雪歩「あと……」
あずさ「……?」
雪歩「あずささんのコーヒーも、また飲みたいです」
あずさ「ええ、喜んで」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:55:21.48 ID:jWTtpRlV0
P「……んー、終わった」
コト
雪歩「はい、どうぞ」
P「おお、ありがとう」
雪歩「あずささんもどうぞ」
あずさ「ええ、ありがとう」
P「あ~、暖まる」
あずさ「そうですね~」
雪歩「えへへ」
おしまい