1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:13:00.33 ID:lMrKc2dkO
・事務所
巴「おお、ここにおったか」
P「ん?巴か、どうした?」
巴「暇じゃけえ、話でもしょーかと思っての」
P「いいねいいね。俺も今仕上げ終わっちゃってさ、丁度ヒマだったんだよ」
巴「なんの仕上げじゃ?」
P「次のライブの資料。お前も出るやつな」
巴「おお、あれか!ご苦労じゃったの」
P「ありがと」
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:14:36.04 ID:lMrKc2dkO
巴「……そうか、ほいでか…」
P「なにが?」
巴「アンタの目がえらい窪んどるけぇ、不思議におもーとったんじゃ」
P「げっ…マジか」
巴「おう、マジじゃ」
P「…こういうのショックだわ」
巴「何でじゃ?」
P「疲れが体にでると、ちょっとヘコまない?」
巴「…うーん…微妙な所じゃな…」
P「例えばほら……朝起きて鏡みたら、ちょっと顔がむくんでたり」
巴「そいは嫌じゃの」
P「なんか……テンション下がるよな」
巴「確かに、ええ気持ちはせんな」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:15:36.03 ID:lMrKc2dkO
巴「うちの顔はどうかの?」
P「いや別に……いつも通りかわいいけど」
巴「そういう事やないわバカタレ」
P「ああ、むくみ的な意味?」
巴「当たり前じゃろ」
P「むくんでないよ、全然健康にみえる」
巴「そうか、良かった」
P「心配か?」
巴「ちぃとな」
P「…巴の年齢なら大丈夫だと思うけどな」
巴「こら、P。何事も気を抜いたらいかん」
P「仰る通りです」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:16:34.61 ID:lMrKc2dkO
巴「そりゃあうちはまだ13じゃが、『若さ』ゆうんに甘えとうないけん」
P「立派な心意気だ、素晴らしい」
巴「うちも成長したんじゃ」
P「成長、かぁ…」
巴「うん?」
P「戻りてーなー……」
巴「どこへ?」
P「いや、俺も13ぐらいに戻りたいなーって」
巴「それ、口癖じゃな」
P「けっこう言ってる?」
巴「駄弁りだしたら、絶対ゆうとる」
P「戻りたくて仕方ないんだな俺」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:17:32.48 ID:lMrKc2dkO
巴「大人は楽しくないんか?」
P「いや、楽しいこともあるよ」
巴「ならええと思うんじゃが」
P「ただやっぱり…楽しくないことあるんだ」
巴「例えば?」
P「朝早いし、気を使う場面も増えるし…」
巴「大人なら、そいが出来て当然じゃろ」
P「そこなんだよ」
巴「ん?」
P「大人になると『出来て当然』が増えるから嫌なんだよなー」
巴「………」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:18:32.01 ID:lMrKc2dkO
巴「……Pよ」
P「どうしt」
巴「歯ァ食いしばれやぁ!!」ザシュッ
P「ヌッ」
巴「おいP!アンタ男じゃろ!男ならしゃきっとせえ!ちったぁ正念入れんか!」
P「はい(大出血)」
巴「全く…いつになってもPは肝の据わらんヤツじゃの…」
P「ちょっとすんません」
巴「なんじゃ」
P「応急処置だけいいですか」
巴「おう、行ってき」
P「あざっす」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:19:51.59 ID:lMrKc2dkO
P「おまたせ」
巴「早かったの」
P「もう慣れたよ」
巴「というか、そのPヘッドゆうのは凄いんじゃな」
P「まあな、俺の鎖襦袢さ」
巴「うちも欲しいのう…」
P「ダメ」
巴「なんでじゃ」
P「もったいないだろ」
巴「?」
P「こんなに可愛らしい顔を隠すなんて」
巴「……本気でゆうけえ、余計タチ悪いんじゃアンタは…」
P「迷惑だった?」
巴「………分からん」
P「えー……」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:21:03.55 ID:lMrKc2dkO
巴「うちの顔はどうでもええ、今は雑談じゃ」
P「『巴の顔』について雑談でもいいけど」
巴「うちが嫌なんじゃ」
P「恥ずかしがんなよーぅ」
巴「うるさい、黙っとれ」
P「語らせてくれたっていいじゃん」
巴「なんも語ることn」
P「あるんだなそれが」
巴「そうか、分かった分かった」
P「流すなよーぅ」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:21:58.32 ID:lMrKc2dkO
P「頼む、語らせてくれ」
巴「こがーしょうもない事で土下座せんでくれ」
P「お願いです」
巴「分かったけぇ、頭あげや」
P「はい…」
巴「…はぁ…めんどくさいのう…」
P「熱意が段違いなんです」
巴「……おう」
P「…で、良いんですよね?」
巴「……まあ……」
巴「…ちぃっとだけなら、ええ」
P「ありがとうございます」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:23:00.51 ID:lMrKc2dkO
P「まずその吊り目」
巴「女らしぃて、カッコええじゃろ」
P「かわいい」
巴「ん?」
P「溢れ出る強気の中に」
P「見え隠れする優しさが」
P「ベストマッチしてかわいい」
巴「…よく分からんのう…」
P「無自覚な所がより一層かわいい」
巴「……おう…」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:23:47.47 ID:lMrKc2dkO
P「次に鼻」
巴「鼻、かの?」
P「かわいい」
巴「うーん…」
P「特別、高くもなく低くもなく」
P「純日本人らしい鼻ではあるが」
P「確かに残るあどけなさが」
P「年相応でかわいい」
巴「誰でもそうじゃろう」
P「否認を貫く姿勢かわいい」
巴「…事実じゃ」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:24:43.44 ID:lMrKc2dkO
P「さらにその口」
巴「……口…」
P「かわいい」
巴「………」
P「適度な厚さでありながら」
P「その艶かしさたるやもう…」
P「…それはもう…」
巴「………」
P「顔真っ赤かわいい」
巴「うっ……」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:25:41.06 ID:lMrKc2dkO
巴「……終わりかの…?」
P「ちょっとだけなら良いんだろ?」
巴「…まあ…そうじゃが…」
P「今回はこの辺にしておくよ」
巴「……次もやるんか」
P「分からん、気分次第だな」
巴「……」
P「…急に口数減ったな」
巴「アンタのせいじゃろうが」
P「巴はかわいいなぁ…」
巴「ぐぬぬ……」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:26:39.96 ID:lMrKc2dkO
P「話は変わるけどさ」
巴「……なんじゃ」
P「この前の土曜、あそこの服屋行ってなかった?」
巴「…こがな場合は警察か……いやうちの若い衆がええかの……」
P「やめてストーカーじゃないからやめて」
巴「言い訳は聞きとうない」
P「前を車で通ったらたまたま見かけたんだって」
巴「なんじゃ、そういうことか」
P「早とちりすぎるでしょ」
巴「すまんすまん」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:27:34.96 ID:lMrKc2dkO
巴「それにしても、Pに見られとったか…」
P「赤髪だからすぐ分かったよ」
巴「不覚じゃ…」
P「…隠密行動してたの?」
巴「そういう訳やないが…」
P「?」
巴「……まあ気にすんなや、P」
P「怪しい……」
巴「…なんじゃその目は」
P「担当アイドルを勘ぐる目」
巴「うちはなんも隠しとらんよ」
P「………」
巴「………」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:28:51.61 ID:lMrKc2dkO
P「……何を買ったんだ?」
巴「服じゃ」
P「服にも色々あるだろ」
巴「パンツじゃ」
P「!!??」ガタッ
巴「な、なんじゃ?」
P「…いや、何でもない…何でもないんだ…」
巴「…?」
P「ち、ちなみに…色は…?」
巴「黒じゃ」
P「…意外だな…」
巴「黒は合わんかの?」
P「そんな事ないぞ!イメージは白だけど!」
巴「白か、確かにええかもしれん」
P「…いやでも…黒も全然ありだな…」
巴「??」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:30:01.78 ID:lMrKc2dkO
P「話それたな」
巴「戻さんでええ」
P「……なぜそこまで嫌がるんだ」
巴「嫌がっとらん。他の話がしたいんじゃ」
P「……別にいいけどさ」
巴「不満そうじゃの」
P「だって巴さ、あんまりこういう話しないじゃん」
巴「プライベート、ゆう事か?」
P「そう」
巴「話す義理はないじゃろ」
P「駄弁んのに義理とかないだろ」
巴「ああ言えばこう言うのう」
P「大人ですから」
巴「それも『出来て当然』の中入っとるんか」
P「当たり前田のクラッカー」
巴「そのギャグも入っとるんか」
P「オプションね」
巴「しょうもないもん付け足したんじゃの」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:31:41.41 ID:lMrKc2dkO
P「オプション繋がりでちょっと良い?」
巴「おう」
P「村上家のあの車って、やっぱ高いの?」
巴「いや…そういえば知らんのう…」
P「教えてくれないの?」
巴「教えてはくれるんじゃろうが…」
P「聞いたことないのか」
巴「そうじゃな」
P「でもめっちゃ乗り心地よさそうだよな」
巴「Pのんに比べりゃ天国じゃの」
P「いきなりマイカー批判された」
巴「事実をゆうとるまでじゃ」
P「尖った事実は投げなくていいよ」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:32:40.54 ID:lMrKc2dkO
巴「実際、乗りにくいじゃろ」
P「……」
巴「小さいし」
P「……」
巴「ヤニ臭いし」
P「……」
巴「まあうちは」
P「……?」
巴「Pの車も好きじゃがn」
P「巴ぇ!」ギューッ
巴「やめえ!離せや!」ジタバタ
P「離さない!!」ギューッ
巴「うぅーっ!」ジタバタ
P「大好き!」ギューッ
巴「P!覚えとれよ!」ジタバタ
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:33:43.86 ID:lMrKc2dkO
P「巴分補充完了」
巴「……鬱陶しい…」
P「……」
巴「……なに見とるんじゃ」
P「……今日は機嫌いいのか?」
巴「…は?」
P「いつもならめっちゃキレるじゃん」
巴「……今回は、許したるけん」
P「……あっ」
巴「?」
P「2人っきりだから?」
巴「……」
P「皆の前だと恥ずk」
巴「P?」
P「……あっ」
巴「それ以上は…な?」
P「はい」
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:34:47.78 ID:lMrKc2dkO
P「睨み殺されるかと思った」
巴「アンタが悪いんじゃろ」
P「その節は誠に」
巴「もうええ」
P「……ほんと凄いよな」
巴「なんじゃいきなり」
P「お前の貫禄」
巴「…そうかの?」
P「普通あり得ないもん」
巴「……親父には勝てんよ」
P「いや、そうかもしれないけどさ」
P「13歳女子のそれじゃないよ」
巴「……まぁ…」
P「……」
巴「……それはちぃと嬉しいの」
P「…ツボが分からん…いや分かるけど…」
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:35:47.77 ID:lMrKc2dkO
P「そんだけ貫禄あって、赤髪で目立ってたらさ」
P「学校では一目置かれるでしょ?」
巴「男は…そうかもしれん」
P「『お嬢!』みたいな?」
巴「大体そがな感じじゃ」
P「…すげえな」
巴「うちが可愛がっとるけぇの」
P「…それでいいのか男子……」
巴「ええんじゃ、家族みたいなもんじゃけ」
P「ああ、弟みたいな?」
巴「それに近いかのう」
P「いやそれでも……まあいいか」
23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:36:47.05 ID:lMrKc2dkO
P「じゃあ女子からは?」
巴「………」
巴「……よ、呼び捨て?」
P「そこまで朧げなの?」
巴「…まあ…ほれ、女子は…その…」
P「うん」
巴「…友達、じゃけん…色々…」
P「………あっ、なるほどね」
P「あだ名で呼ばれてるってことか」
巴「……そうじゃ…」
P「……あだ名は嫌?」
巴「……嫌ゆうか…」
P「?」
巴「…あいつらの付けるあだ名が気に食わんのじゃ……」
P「ちょっとその辺詳しく」
巴「………」
24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:38:02.21 ID:lMrKc2dkO
女子A『今日も遅いねー』
女子B『また男子に付き添われてるんじゃない?』
<ガラッ
巴『はあ、やっと教室じゃ…』
女子A『あっ、ともえっちだ』
女子B『ともえっちおはよー』
巴『……おはよう』
女子B『どしたの、ともえっち』
女子A『テンション低いよ?』
巴『…ええ加減その…と、ともえっち?ゆうのやめてくれんかの』
女子A『…えー……』
女子B『…ショック……』
巴『……うっ…』
25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:39:09.71 ID:lMrKc2dkO
巴『いや、まあ…あれじゃ…やめえゆうか…』
女子B『ともえっち』
女子A『ともえっち』
巴『……』
女子A (顔赤いね)
女子B (真っ赤だね)
巴『…と、巴、じゃから…』
女子A (かわいい)
女子B (ほんと狂おしいほどかわいい)
女子C『ちょっとー!やめなよ女子ー!』
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:40:02.59 ID:lMrKc2dkO
女子B『出たな女子C!』
女子A『貴様いいところで!』
女子C『AもBも!巴をいじめちゃダメだって言ってるでしょ!』
巴『…!お、おお!もっと言うたれ!こいつら全然分かっとらんようじゃけぇの!』
女子C『この前みんなで巴のあだ名は…』
女子C『ともえるん』
女子C『にするって決めたでしょー!』
巴『……へっ……?』
27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:40:54.58 ID:lMrKc2dkO
女子A『そうであった……』
女子B『忘れておった……』
女子C『もうっ!ちゃんとしてよね!』
巴『………』
巴『…は…ははっ…』ヘナヘナ…
女子B『ともえるん?!』
女子C『だ、大丈夫?!保健室いこっか!?ねえ!?保健室いこっか?!』
女子A『欲望の漏れ方が大胆』
巴『…うちは…巴じゃ…』
巴『村上、巴なんじゃ……』
28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:42:31.88 ID:lMrKc2dkO
巴「…という訳じゃ」
P「うわぁ…………」
巴「ひどいと思わんか?」
P「…ひどいというか…」
P「色々あぶないんじゃないかな…」
巴「何がじゃ?」
P「…Cがもう…すごかったよ…?」
巴「いつもあんなんじゃが」
P (慣れてしまったのか……!!)
巴「巴でええて言うとるのに…」
P「………」
29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:43:36.36 ID:lMrKc2dkO
P「…話に出てきた子についてなんだけど」
巴「おう」
P「……体触ってきたりしない?」
巴「おお、よう分かったの」
P「……どんな感じ?」
巴「急に後ろから抱きつきよったり」
巴「胸をm……それぐらいじゃな」
P「…………………」
巴「……えらい不安そうじゃの」
P「…一つだけ、お願いがある」
巴「なんじゃ」
P「………」
P「……絶対に…油断するな」
巴「お、おう?」
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:44:36.31 ID:lMrKc2dkO
P「…他に何かある?」
巴「いや、こんぐらいじゃの」
P「そうか……」
巴「アンタは無いんか」
P「え?」
巴「悩みとか無いんか?」
P「んー……悩みか…」
巴「あるんなら、うちに相談しぃや」
P「特にないかなぁ…」
P「……じゃあ…悩みじゃないけどさ」
巴「おう」
P「この部屋にコーヒー作れるアレ欲しくない?」
巴「いらん」
P「はやっ」
31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:45:34.91 ID:lMrKc2dkO
P「なんでさ!」
巴「邪魔んなるじゃろ」
P「そんなにデカくないって!最近のは電子レンジぐらいだって!」
巴「それでもいらん」
P「コーヒーが嫌いなの?それとも俺が嫌いなの?どっちなの?」
巴「……コーヒーはあんまし飲まん」
P「苦いからだろー」
巴「いや、苦さはいけるんじゃ」
P「じゃあ何で?」
巴「分からんが、好かん」
P「やっぱお茶派か」
巴「そうじゃな」
P「麦茶美味いけどさー」
巴「そう、うちはよう冷えた麦茶がありゃええんじゃ」
P「でも俺はコーヒーも飲みたいんだよー」
巴「…うるさいのう…」
32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:46:36.08 ID:lMrKc2dkO
巴「ちひろさんにゆうて、買ってもろたらええんじゃ」
P「そうしよっかなあ…」
巴「そうかPのポケットマネーじゃな」
P「そんな金無いもん」
巴「なら選択肢は一つじゃの」
P「出してくれるかな?」
巴「うちに聞かれてもしらん」
P「あの人そういうとこ厳しいんだよ」
巴「ええ事じゃ」
P「まあな」
巴「ところで」
P「ん?」
巴「その機械はいくらするんじゃ?」
P「しらん」
巴「いやここで『しらん』はいかんじゃろ」
33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:48:01.54 ID:lMrKc2dkO
P「何かのCMでみて、あー欲しいなーって思っただけだから」
巴「軽いのう」
P「買い物なんてそんなもんじゃない?」
巴「値段くらいは普通見るじゃろ」
P「あんま気にしないな」
巴「…そこはうちより豪快じゃの」
P「巴はどうなん?」
巴「そりゃあ…自分で金貯めて…」
巴「ちゃんと決めてから買うんじゃ」
P「意外だ」
巴「よう言われる」
P「親父さんの教えか」
巴「…まあ、そうじゃな」
P「…良いお父さんだよ、本当に」
巴「……ふん」
34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:48:55.25 ID:lMrKc2dkO
P「親父さん、大切にな」
巴「……?」
P「いなくなってからじゃあ、遅いんだ」
巴「……」
P「どんだけ葬式を派手にしたって」
P「そんなので死んだ人は喜ばない」
P「生きてる内に孝行しなかったくせに」
P「何を今更、て事さ」
巴「……」
巴「…そう、じゃな」
35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:51:03.68 ID:lMrKc2dkO
巴「……そういえば、今日じゃったな」
P「……」
巴「……」
巴「……今年は、泣かんのか」
P「…おう」
巴「………」
巴「……強なったのう、P」
P「まあな」
巴「……でもな」
巴「我慢できんなら」
巴「泣いてええんじゃけぇの」
P「……そんな事言うのも、意外だな」
巴「そうか?」
P「男なら泣くな、って言いそうじゃん」
巴「……確かに、男なら泣くのはいかん」
巴「…ただ、無理してまで我慢するなゆう話じゃ」
巴「泣くのはいかんが、無茶はもっといかん」
巴「そうじゃろ?」
P「………」
P「……言えてるな」
36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:52:19.06 ID:lMrKc2dkO
P「……あっ」
巴「なんじゃ」
P「もうこんな時間になってた」
巴「おお、ずいぶん喋ったんじゃの」
P「喋りすぎたな…」
巴「…いぬんか?」
P「ああ、その前に送ってくよ」
巴「すまんの」
P「…今度は車で2人っきりだな」
巴「また駄弁るんか」
P「それしか無いだろ」
巴「もっとあるじゃろ…」
P「いいじゃんかよーぅ」
巴「……」
巴「……仕方ないのう」
37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/04(月) 11:53:13.29 ID:lMrKc2dkO
おしまい
広島弁が自分の関西弁とごっちゃになってすっごいややこしい
一瞬でも見てくれたらありがとう
転載元
モバP「巴・トダベル」
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