【水木聖來SS】小松伊吹「Let’s!」水木聖來「Dancing!」

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:07:09.84 ID:PP7WEWBj0
__________とあるショッピングモールにて

伊吹「いやー買った買った!久々のオフだったからいろいろ買いすぎちゃったよー!」

聖來「本当だね。もう持ちきれないほどだよ…」

伊吹「あはは…付き合せちゃってごめんなさい。聖來さんファッションセンスいいからさ、あたしもついテンションあがっちゃったよ。」

聖來「ほらほら、Pさん待たせてるんだからあんまり待たせると文句言われちゃうよ?そろそろもどろっか。」

伊吹「うーん、名残惜しいけど仕方ないか。あー、でももう少しだけ…」

聖來「ふふっ。……」

伊吹「ん、どうかした?」

聖來「ちょっとね、考えちゃって。伊吹ちゃんはなんでそんなに元気でいられるのかなって」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:09:52.12 ID:PP7WEWBj0
伊吹「えっと、どういうこと、ですか?」

聖來「私ね、アイドルになって本当によかったのかな、って考えることがあるんだ。アイドルになるって世間の人から見たら全くの別世界に飛びこむことじゃない、そんな世界に私がいてもいいのかな…って」

聖來「もちろん今のお仕事は楽しいし、事務所の皆やPさんも気軽に接してくれるからうれしいよ。凛ちゃんとはわんこの話もできるし、ね。」

聖來「でもね、それでも自分自身に自信が持てないことがあるの。私が必要とされてるのか、場違いなんじゃないかな、とかって思っちゃうの。」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:11:45.19 ID:PP7WEWBj0
伊吹「…そんなことないよ、聖來さんはお仕事いつも頑張ってるじゃない。」

聖來「ありがとう伊吹ちゃん。今日も誘ってくれて嬉しかったよ。…突然聞くようで悪いけど伊吹ちゃんって何か目標とか、夢ってある?」

伊吹「夢?あたしは得意のストリートダンスで、歌って踊れるアイドルになる、ってことかなぁ。」

聖來「うん、素敵な夢、伊吹ちゃんならきっとできるよ。でもね、私にはちゃんとした夢がないまま芸能界に入ってきちゃったんだ。」

聖來「私はね、大学を普通に出て、地元で働いて、普通に恋愛をして、ごく一般的な生活をするんだろうなーって思ってたの。」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:13:56.70 ID:PP7WEWBj0
聖來「それでも現実ってやっぱり甘くなくって、大学4年生になっても何もする気が起きなかったの。将来なんて考えてなかったから、きっと私の中の火は消えちゃたんだって。」

聖來「そんなときだよね、わんこの散歩してて偶然寄った公園でPさんに出会って、アイドルにならないかって言われて、簡単にOKしちゃったの。心のどこかで焦ってたんだろうね、この際なんでもいいやーって感じかな?」

聖來「伊吹ちゃんくらいの歳だったらもうちょっと自信もあったかもね。でも私はもう23だよ?アイドルとしてもう厳しいかなとか思っちゃって……。ああごめんね?変な話しちゃって、さあもどろっか!」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:14:37.69 ID:PP7WEWBj0

伊吹「…聖來さん!ちょっとこっちきて!」

聖來「え?ちょ、ちょっと、」

伊吹「こっちこっち、はやくー!」

聖來「こっちって、ってこれは…簡易ステージ?」

伊吹「ちょうどここでストリートダンスのイベントやってるみたいでさ!飛び入りもできるみたいなの。というわけで、踊るよ!聖來さん!」

聖來「えっ!?ちょ、なんで!?」

伊吹「いいからはやくはやく!じゃあいくよー!せーのっ!」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:16:04.23 ID:PP7WEWBj0
_________________________

P「ずいぶんと時間かかってるなー、待ってるのも暇だしちょっとイベントでもみてくるかな。スカウトもできる…ってダメだ、今日は封印しておかないと」

P「お、ずいぶん盛り上がってるな、すごい観客の量だ。それにしてもレベル高いな、特にあのオレンジ色の髪の…ってあれ伊吹か!?その横に聖來もいるな…。」

P「やっぱりこう見ると二人ともダンスしてるときは輝いてるよな。心から楽しんでやってるようにみえるよ。」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:16:56.76 ID:PP7WEWBj0
_____________

ワーワー! ヨカッタヨー!

聖來「はぁ、突然だったけど何とか踊れたよ。」

伊吹「んー!やっぱり体動かしてのはダンスする気持ちいいねー!」

聖來「それはそうだけど、なんで急にダンスなんて?」

P「おーい、二人ともー、こんなところで何してるかと思ったら…」

伊吹「あ、Pさん!ごめんごめん、ちょっとね。」

P「ちょっと?ん、まあいいや、もう十分か?」

伊吹「うん、あと一つだけ、待ってくれる?」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:17:44.98 ID:PP7WEWBj0
伊吹「聖來さん、踊ってるとき、楽しかったでしょ?あたしにとってのダンスはあたしらしさを全部出せるステージなの。そこにはきっと迷いなんてないと思うんだ。」

伊吹「聖來さんのダンス、凄かった。綺麗で、無駄がなくって、みんなを惹き付けるようなダンスだった。そう、聖來さんらしいっていうのかな?」

聖來「私らしい…」

伊吹「だから、聖來さんがアイドルでいるのに年齢は関係ないし、なった理由も関係ない
。聖來さんの心の火は消えてなんかいないんだ、ってね。はは、ちょっとクサいかな?」

聖來「ううん、そう言ってもらえてすっごく嬉しいの。私、目が覚めたよ。もっと頑張らなくっちゃ!吹っ切れた!ありがとね、伊吹ちゃん。」

伊吹「あたしもよかったよ!こちらこそありがとうございました!」

P「おーい、そろそろいくぞー。」

伊吹「はいはーい!今行きまーす!じゃあ行こっ!」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/14(水) 00:18:26.64 ID:PP7WEWBj0

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伊吹「Pさん、見たい映画があるんだけど。そう、3人で、えーっとね、タイトルはー…」

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