1: 夕美ちゃんのめしべを○○○:2014/09/11(木) 05:28:06.57 ID:URBU4qiMo
アイドルマスターシンデレラガールズ 相葉夕美のSSです。
いつもどおりまったり進行なのでご了承ください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410380876
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/11(木) 05:28:47.92 ID:URBU4qiMo
P「聞いてくださいよちひろさん」
ちひろ「なんですか改まって」
P「ちょっと相談がありましてですね」
ちひろ「はぁ……」
P「自分の担当アイドルのことなんですが」
ちひろ「夕美ちゃんですよね?何かあったんですか?」
P「笑わないで聞いてくださいよ?」
3: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:29:42.26 ID:URBU4qiMo
ちひろ「ええ、まあ、はい」
P「……最近、どうも男の影があるんですよ」
ちひろ「は?」
P「いや、ホントなんですって」
ちひろ「……あの夕美ちゃんに?」
P「なんか引っかかる言い方ですね」
ちひろ「いや、だって、ねえ……」
ちひろ(あれだけ担当Pのあなたにアプローチかけてるのに……)ハァ
P「……まあいいや、つい最近こんなことがあってですね」
4: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:30:19.96 ID:URBU4qiMo
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ガチャ
夕美「ん……あっ、Pさんおはよう!」
P「ああ、夕美かおはよう」
夕美「今日もいい天気だねー」
P「確かにな、ちょっと暑いくらいだ」
夕美「最近あんまりいい天気じゃなかったから、お花もきっと喜んでるよ!」
P「確かにな……あれ?」
夕美「ん、どうしたのPさん」
5: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:30:45.89 ID:URBU4qiMo
P「いや、なんか見た事ない鉢植えが増えてるなーと」
夕美「これ?」ヒョイ
P「そうそれ、なんか面白い花びらの形してるから目に留まってさ」
夕美「あはは、確かにね」
P「なんだろ、その花の形何か見覚えがあるような……」ウーン
夕美「多分、金魚じゃないかな?」
P「あーそれだ、なんか背びれのヒラヒラした種類に似てる」
夕美「これはリナリアっていう花なんだけど……別名はズバリ、ヒメキンギョソウだからね」
6: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:31:13.56 ID:URBU4qiMo
P「へぇ……夕美はやっぱ詳しいな」
夕美「あはは、そっかな」
P「なんていうか、すごく女の子らしい趣味で良いと思うぞ」
夕美「……えへへ、ありがとっ♪」
P「やっぱりこの花にも花言葉ってあるんだよな……その、ゴテチアだっけ?あれみたいに」
夕美「うん、あるよっ!……ね、知りたい?」
P「ちょっと興味あるな」
夕美「えーっとね……ふふ、やっぱりナイショ♪」
P「えっ」
夕美「あっ、もうこんな時間……それじゃ私、レッスン行ってくるから!」
P「あっ、ああ……いってらっしゃい」
7: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:42:13.93 ID:URBU4qiMo
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P「ってことがですね……」
ちひろ(あれ、リナリアの花言葉って確か……)
P「んで、気になってすぐに調べたんですよ、リナリアの花言葉」
ちひろ「はぁ」
P「そうしたらあれですよ、『この恋に気づいて』っていうらしいじゃないですか」
ちひろ「そうですね」
8: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:42:41.05 ID:URBU4qiMo
ちひろ(また露骨なアプローチね、夕美ちゃん)
P「これは絶対好きな男がいるに決まってますよ!」
ちひろ「まあ……そうなんじゃないですか?」
P「くそう……相手は一体誰なんだ……?学校の友人か?いや、仕事で知り合った人かも……」
ちひろ「はぁ……」
P「え、どうしたんですかちひろさん、ため息なんかついて」
ちひろ「……いえ、別に」
P「そうですか?」
9: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 05:43:07.24 ID:URBU4qiMo
ちひろ「はい……で?」
P「え?」
ちひろ「いや、それだけなんですか?もっとこう、だれか男性と一緒にいるのを見たりとか」
P「いや……最近はプライベートでも結構一緒にいますけど、そんな事はなかったと思いますよ?」
ちひろ「じゃあ心配いらないんじゃないですかね」
P「実はまだあるんですよ、こんな感じの話が」
ちひろ「……」ハァ
P「あれはつい先日のことでした……」
10: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 06:47:39.36 ID:URBU4qiMo
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夕美「Pさん、こっちこっちー!」ブンブン
P「悪い、待ったか?」
夕美「ううん、私も今付いたばっかりだしっ」
P「そうか、良かった」
夕美「……あっ、ううんやっぱり待った!すごく待ったよ!」
P「ええ?」
夕美「Pさんが来るまで一人で待ってたよ……」
11: ◆klx9zSJI.g:2014/09/11(木) 06:48:06.63 ID:URBU4qiMo
P「それは……すまん」
夕美「じゃあはい、これ」スッ
P「ん?手?」
夕美「お詫びに手、繋いで?」
P「あ、ああ……まあそれくらいなら」ギュ
夕美「今日一日、ずっとね?」
P「ずっと!?」
夕美「ふふ、いこいこ♪」
P「あっ、ちょっと引っ張るな、こら」
16: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 10:18:38.86 ID:duYmpQImo
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P「そういえば、今日はどこに行くんだ?」
夕美「あれ?言ってなかったっけ」
P「うん、買い物に行くとだけ聞いた気がする」
夕美「まあまあ、もうすぐ着くからっ」
P「歩きでいいのか?一応車で来てるけど」
夕美「うーん……いいや」
P「まあ最近こうやってのんびり歩くこともなかったしな、たまにはいいか」
夕美「うん♪」
17: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 10:19:09.26 ID:duYmpQImo
P「……でも、手は離さないか?」
夕美「だーめ、約束したんだからっ」
P「そ、そうか……」
夕美「……Pさんは、私とこうするの、嫌?」
P「いや、別に……ただ」
夕美「?」
P「ちょっと照れくさいかな」
18: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 10:19:37.63 ID:duYmpQImo
夕美「……ふふっ、そっか♪」
P「なんだよ、妙に嬉し……あれ?」
夕美「あ……着いちゃった」
『渋谷生花店』
P「ここ……ひょっとして渋谷さんの?」
夕美「うん、凛ちゃんのおうち」
19: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 10:20:03.73 ID:duYmpQImo
凛「いらっしゃいませ……あれ、夕美?それに担当Pさんも?」
P「どうも」ペコ
夕美「あれっ、凛ちゃん?今日はお休み?」
凛「うん、まあね」
P「へえ……渋谷さんの実家が花屋さんとは聞いてたけど、ここがそうなのか」
夕美「うん、今日はお花を買いに来たんだ」
凛「……デート?」
P「えっ、いや、その」
20: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 10:20:31.63 ID:duYmpQImo
夕美「うん♪」
P「夕美っ!?」
凛「ふふ……ごちそうさま」
夕美「そういう凛ちゃんは?今日は担当Pさんいないの?」
凛「あー……多分、上で寝てる」
夕美「へえ……」
凛「な、なに」
夕美「別にー♪」
21: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 11:14:50.19 ID:duYmpQImo
凛「もう……それより、今日は何か買いに来たんでしょ?」
夕美「あ、そうだった……凛ちゃん、ハナミズキの苗ってあるかな?」
凛「えっ、苗?うーん……ちょっと待ってて」
P「……花じゃなくて苗?」
夕美「うん、ちょっと育ててみようかなって」
P「持って帰るの大変じゃないか?」
夕美「そこはPさんが、ね?」
P「お、おう……」
夕美「あはは、冗談だってば」
凛「……お待たせ」
22: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 17:05:29.21 ID:duYmpQImo
夕美「あっ、凛ちゃんどうだった?」
凛「今はちょっとないみたい、予約って形になっちゃうけどいいかな?」
夕美「うん、大丈夫だよ」
凛「じゃあこっち……担当Pさんも、どうぞ」
P「あ、ああ」
凛「じゃあ、ここに名前と、あと連絡先もお願い」
夕美「はーい♪」
23: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 17:06:45.51 ID:duYmpQImo
P「へぇ……」キョロキョロ
凛「……珍しい?」
P「ん?ああ、そうだね……あんまり花屋って行かないから」
凛「へえ……意外」
P「そう?」
凛「うん、夕美のプロデュースしてるくらいだから結構詳しいのかと思ってたよ」
P「人並みには知ってるつもりだったけど、流石に夕美には負けるかな」
凛「せっかく詳しい子が近くにいるんだからさ、色々教えてもらった方がいいんじゃない?」
夕美「なになに、何の話ー?」
24: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 17:33:53.82 ID:duYmpQImo
凛「もうちょっとデートしなよって話」
P「ちょ……渋谷さん」
夕美「も、もー何言ってるの凛ちゃんは」バシバシ
凛「夕美、痛い」
P「そ、そういえば!ハナミズキってどんな花なんだ?」アセアセ
夕美「えっ、うーん……」
凛「そうだね……ハナミズキは花って言うか、木なんだよね」
P「木?」
25: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 17:34:50.40 ID:duYmpQImo
凛「うん、庭木とか街路樹として植えられることが多いんじゃないかな」
P「へえ……」
夕美「結構大きい木になるらしいから、庭木にするにはしっかり剪定しないといけないらしいんだけど」
凛「鉢植えとかでもあるんだけど……そっちの方がいいんじゃないかな?」
夕美「うーん……そうかなあ」
P「へえ、鉢植えなんかあるのか」
凛「うん、鉢植えなら多分こっちに……あ、あった」
26: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 18:00:09.03 ID:duYmpQImo
P「……綺麗な花だな」
夕美「サクラと取替えっこで日本に入ってきた木なんだって」
P「ふうん……」
凛「なんだっけ……確かアメリカからとかなんとか?英語の教科書でそんな話があった気がする」
P「そういえば、曲名でもあったな」
夕美「そうだね、今でもカバーされたりしてるんじゃないかな」
凛「お母さんが好きだったな、あの曲」
27: ◆klx9zSJI.g:2014/09/12(金) 22:15:51.62 ID:duYmpQImo
P「……なんの話だっけ」
夕美「なんだっけ」
凛「結局苗と鉢植えどっちにするの?」
夕美「あっ、そうだった」
P「うーん、やっぱり鉢植えの方が手軽でよさそうだけどなあ」
夕美「そうだね……」
凛「まあ、今はお客さんもいないしゆっくり決めてよ」
29: ◆klx9zSJI.g:2014/09/15(月) 01:58:20.81 ID:3OTWHQ5lo
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ちひろ「……で、その日はどうされたんです?」
P「え?ああ、結局鉢植えの方にしてそのまま持って帰りましたよ」
ちひろ(立派なデートね……)
ちひろ「ちなみにPさん、ハナミズキの花言葉ってご存知ですか?」
P「いや、知らないですけど……」
ちひろ「……はぁ」
30: ◆klx9zSJI.g:2014/09/15(月) 01:58:51.05 ID:3OTWHQ5lo
P「どうしたんです?ため息なんかついて」
ちひろ「いえ、なんでも……」
ちひろ(夕美ちゃん……頑張るのよ)
P「それで、ハナミズキの花言葉っていうのは」
ちひろ「……夕美ちゃんに教えてもらってください」
P「え、あ、はい……」
31: ◆klx9zSJI.g:2014/09/25(木) 23:39:45.48 ID:cEmEavOTo
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P「……教えてもらえといわれたものの」
夕美「~♪」
P(まあそこまで気になる物じゃなし、今度でいいか)
P「夕美ー?」
夕美「はーい?」
P「飯でも食いに行かないか?」
夕美「あ……」
P「ん?」
32: ◆klx9zSJI.g:2014/09/25(木) 23:40:16.38 ID:cEmEavOTo
夕美「その、今日は」
P「あー……ひょっとしてもう予定でもあったか?」
夕美「じゃなくて……はいっ」
P「……弁当?」
夕美「作ってきたから、一緒に食べましょっ!」
P「……」
夕美「……Pさん?」
P「……」ブワッ
夕美「!?」
33: ◆klx9zSJI.g:2014/09/25(木) 23:42:20.18 ID:cEmEavOTo
P「いいのか……?」
夕美「う、うん……」
P「ありがとな……女の子から弁当もらったのなんか、初めてだよ」
夕美「そうなの?」
P「ああ、だからすごく嬉しくてつい……」
夕美「えへへ……」
P「じゃあ、いただこうかな」
夕美「はい、召し上がれ♪」
パカ
34: ◆klx9zSJI.g:2014/09/25(木) 23:42:48.12 ID:cEmEavOTo
P「おおっ」
夕美「響子ちゃんや留美さんと一緒に作ってみたから、味の方はバッチリだと思うんだけど……」
P「うん、見た目もいいしすごくうまそうだ」
夕美「じゃあはい、あーん♪」
P「えっ」
夕美「あーん♪」
P「あ……あーん」
夕美「……どうかな」
P「……」モグモグ
35: ◆klx9zSJI.g:2014/09/25(木) 23:43:14.28 ID:cEmEavOTo
夕美「……」ドキドキ
P「……うん、うまい」
夕美「ほんと?」
P「うん、こんなうまい弁当食べたの初めてだよ」
夕美「そっか……ねね、Pさん」
P「ん?」モグモグ
夕美「あーん♪」
P「あ……あーん」
36: ◆klx9zSJI.g:2014/09/25(木) 23:43:40.64 ID:cEmEavOTo
夕美「んっ……うん、美味しいっ」
P「……」
夕美「……?どうしたのPさん?」
P「あっ、いやなんでもないよ」
P(ちょっと見とれてたなんて言えない)
夕美「はい、お茶もあるからねっ」
P「至れり尽くせりだなあ」ズズズ
夕美「ふふ……」ニコニコ
39: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:04:20.61 ID:He7FqtLYo
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P「ふう……ごちそうさま」
夕美「お粗末さまでしたっ♪」
P「ほんとに弁当箱は洗わなくてもいいのか?それくらい……」
夕美「お片づけまでがお料理って、響子ちゃんにも言われてるのでダメですっ」
P「……そうか、悪いな」
夕美「いーえっ」
P「……」ズズズ
夕美「……」ニコニコ
40: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:04:48.01 ID:He7FqtLYo
P「夕美は、今日この後レッスンだったか」
夕美「うん、ボーカルレッスンだったかな」
P「まだ少し時間あるな……」
夕美「じゃあPさん、お話しない?」
P「話?」
夕美「うん、最近あんまりPさんとゆっくりした時間って取れなかったでしょ?」
41: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:05:14.01 ID:He7FqtLYo
P「あー……まあ、確かにな」
夕美「どこかに行ったりすることはあったけど……久しぶりにゆっくりお話、したいなって」
P「だな……まあ、いきなり話すって言っても何を話せばいいのか」
夕美「そうかな?私はPさんに聞いて欲しいこといっぱいあるけど」
P「そうか……じゃあ、色々聞かせてもらおうかな」
夕美「うんっ!」
42: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:05:40.63 ID:He7FqtLYo
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夕美「ただいま……あれ?」
P「……」グゥ
夕美「Pさん?寝てるの?」
P「……」スヤァ
夕美「もう……ソファで寝てたら風邪引くよ?」
P「ううん……」
夕美「しょうがないなぁ」クス
エーット、タシカコノヘンニ
……ア、アッタアッタ
43: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:06:12.25 ID:He7FqtLYo
夕美「Pさん、毛布ですよー」
P「……」グゥ
夕美「そーっと……きゃ!?」
ぐいっ
P「んん……」モゾ
夕美(え、あれ、なんで?)
夕美(かけようとした毛布ごと引っ張りこまれた、のかな)
P「……」スゥ
44: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:06:39.63 ID:He7FqtLYo
夕美(と、とりあえず起きなきゃ)
P「ん……」ギュ
夕美「ひゃ」
夕美(Pさんって抱きグセあるんだ……がっちり抱きつかれちゃった)
P「……」スゥ
夕美「どうしよ……」
P「……ゆみ」
夕美「っ!」
45: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:07:06.20 ID:He7FqtLYo
夕美(今、名前……ほんとは起きてるとか、ないよね?)
P「……」スゥ
夕美「……もう」
ぎゅ
夕美(あ……毛布越しでも、あったかいなぁ)
夕美(お日様みたい……)
P「……」モゾ
46: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 22:07:41.21 ID:He7FqtLYo
夕美(……ソファ、狭いからくっつかないと落ちちゃうよね)
ぎゅうぅ
夕美「……えへ」
P「……んぅ」
夕美(……ちょっと、眠くなって来ちゃったかも)
夕美(すこしだけ……いいよね?)
夕美「おやすみ……Pさん」
47: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 23:13:58.82 ID:He7FqtLYo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「ん……?」パチ
P(なんか、背中が熱い……)
P「っと……」クル
夕美「……すぅ」
P「……えっ」
P(あーうん、えっと)
P「……なんで?」
48: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 23:14:47.05 ID:He7FqtLYo
P(俺、ソファでちょっと仮眠取るつもりで……うわもうこんな時間か、それで夕美が戻ってきてて……)
P(……うん、なんでこうなってるのかさっぱりわからん)
夕美「……Pさん?おきたの……?」モゾ
P「あっ、ごめ……」ガタ
くらっ
P(あ、やばい立ちくらみ……)
どさ
49: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 23:15:13.76 ID:He7FqtLYo
夕美「きゃ」
P「ご、ごめんいま……」
夕美「あ……」
P「どく、から……」
P(ちか、近い)
P(息がかかるどころか、瞳の中に自分の顔が見えそうな……)
50: ◆klx9zSJI.g:2014/10/02(木) 23:15:41.18 ID:He7FqtLYo
夕美「P、さん」
P「っ!」
P(と、とにかく起きないと)
ぐっ……
夕美「あ……」
P(……なんでそんな、悲しそうな顔)
P「……夕美」
夕美「……っ」
51: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 00:23:34.99 ID:gA/j8ar8o
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕美(……Pさん)
P「どく、から……」
夕美(近い……)
夕美(Pさんの、顔)
夕美(私の、大好きな人の)
夕美(さっきはあれだけ落ち着けたのに)
夕美(いま、どきどきしてる)
52: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 00:24:00.51 ID:gA/j8ar8o
夕美「P、さん」
P「っ!」
夕美(……離れ、ちゃう?)
夕美「あ……」
夕美(嫌だ)
夕美(まだ……)
53: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 00:24:37.24 ID:gA/j8ar8o
P「……夕美」
夕美「……っ」
夕美(Pさん、優しい目してる)
夕美(全部、見透かされそうな)
夕美(このどきどきとか、ぜんぶ)
夕美「……Pさん」
54: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:02:27.72 ID:gA/j8ar8o
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕美「……Pさん」
P「うん?」
夕美「私いま、すっごくどきどきしてる」
P「それは……まあ、俺も」
夕美「じゃあ……この気持ちもおそろいかな」
P「……うん、多分」
夕美「あは、そっかぁ……」
55: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:02:58.41 ID:gA/j8ar8o
P「なあ、夕美」
夕美「なに?」
P「……ハナミズキの花言葉って、なんなんだ?」
夕美「……『私の想いを受け取ってください』だよ」
P「……そうか」
夕美「やっと、気づいてもらえた?」
P「じゃあ、今までのも全部……」
夕美「……うん」
56: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:03:26.20 ID:gA/j8ar8o
P「……ごめんな、気づいてやれなくて」
夕美「ううん、いいの」
P「……ありがとな」
夕美「ね、Pさん」
P「なに?」
夕美「私、Pさんのことが好き。
ずっとずっと、好きだった」
P「……俺も、夕美のことが好きだ」
57: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:03:52.20 ID:gA/j8ar8o
夕美「……気持ち、おそろいだったね」
P「そうだな」
夕美「えへへ……」
P「……その、夕美」
夕美「ん……なあに、Pさん?」
P「すまん、そろそろ限界」
夕美「腕、つらい?」
P「いや」
夕美「?」
P「我慢のほう」
夕美「きゃ……んっ」
58: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:04:19.48 ID:gA/j8ar8o
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕美「……うー」
P「いやその、すまん」
夕美「……じんじんする」
P「ごめん……」
夕美「……ばか」
P「すみませんでしたぁ!」ドゲザー
夕美「……ふふっ」
59: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:04:45.40 ID:gA/j8ar8o
P「え?」
夕美「うそ、怒ってないよ」
P「ほんとか……?」
夕美「うんっ」
P「はぁ……よかった」
夕美「でも次は、もっと、その……」
P「うん、なに?」
夕美「や、優しくして欲しいなって……」
P「……努力します」
夕美「……えへへっ♪」
P「……ははっ」
60: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:06:56.81 ID:gA/j8ar8o
夕美「帰ろっか?」
P「そうだな、ちゃんと送るよ」
夕美「あっ、ねえPさん!」
P「どうした?」
夕美「その……手、つなご?」
P「駐車場までだけど……いいのか?」
夕美「いいの、ほら」
61: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:07:52.34 ID:gA/j8ar8o
P「……ん」
ぎゅ
夕美「……あったかい」
P「……そうだな」
夕美「やっぱりPさんって、お日様みたい」
P「それなら夕美は……やっぱり花かな」
夕美「そうだね、なら……」
62: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:08:18.32 ID:gA/j8ar8o
夕美「私っていう花が咲けるように、これからもずっと一緒にいてね?Pさん♪」
63: ◆klx9zSJI.g:2014/10/03(金) 01:12:30.37 ID:gA/j8ar8o
これにて完結です!
またダラダラと引き延ばしてしまって申し訳ありません……反省してます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました、良ければまたお付き合いください。
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410380876/