【市原仁奈SS】市原仁奈「モフモフな日々!」

1:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:06:10.10 :uduWLCIDO

仁奈「で、ごぜーます!」

P「そうはさせんぞ」

!)

モバP「フツウの日常」というSSから、
柚、楓さん、比奈、仁奈の四人がメインでほのぼのする、という設定を引き継いでいます。

それだけなので、未読の方もぜひ、でごぜーます。

2:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:08:26.72 :YT/VmKQao

ザッ

仁奈「ふふ…プロデューサー! そろそろ観念しやがるですよ!」ジリ

P「…はは、俺がそんなに簡単に諦めるやつだと思っているのなら、大間違いだぞ。仁奈」

仁奈「…それでこそ仁奈たちのプロデューサーでごぜーます…ですが!」カッ

仁奈「だからと言ってこの戦い、手を抜くわけにはいかねーですよ!」バッ

P「させるかぁ!」

柚「…」

柚「ねえ比奈さん」

比奈「どうしたっスか」カリカリ

柚「Pサンと仁奈ちゃんって、なにしてるの?」

比奈「……えっと」

比奈「仁奈ちゃんがプロデューサーの相手をしてあげてるんじゃないでスか?」

P「おい」

柚「なるほど」

P「柚は素直すぎるな?」

仁奈「隙ありでごぜーます!」バサッ

P「うおっと」ヒョイ

3:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:10:55.97 :uduWLCIDO

P「って、うおお!? な、なんだこのでけーきぐるみ!」

仁奈「プロデューサー用のキグルミでやがります! 観念して、プロデューサーもモフモフしやがるですよ!」

P「ぐわああああ!!」モフモフー

柚「いいなー。楽しそう」

比奈「柚はもうきぐるみ着てるじゃないっスか」

4:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:13:41.67 :YT/VmKQao

柚「もふもふー♪ えへへ、パーカーもいいけどきぐるみもいいね」モフモフ

比奈「…それは…けっこう違う気もするっスけどね…」

柚「比奈さんも、似合ってるよー」モフモフ

比奈「…ありがとでス」

柚「Pサンも着ちゃえばいいのにー。どうして嫌なのかな?」

比奈「(真っ当な成人男性なら普通の反応でス)」

5:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:15:56.38 :uduWLCIDO

楓「…くぅ」zz…

柚「楓さんはパンダな感じだね」

比奈「…騒々しい事務所の中での癒しっスね…」

柚「ン?」

P「…」

仁奈「わー。やっぱりプロデューサーはキグルミが似合うですよ!」パチパチ

比奈「ぷっ。なんでスかプロデューサー、その可愛い格好」ケラケラ

P「…」

柚「可愛い! これペンギン?」

仁奈「はい。仁奈のとっておきでごぜーます」フンス

柚「へー」モフモフ

P「……」ジタバタ

比奈「くくっ、プロデューサー、…下手に動くと、よけいに可笑しいっスよ…!」アハハハ

P「……」

6:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:18:18.05 :YT/VmKQao

P「……なあ、これ…俺、ほとんどどうにも身動きが取れないだが…」

比奈「ちょっと歩いてみるっス」

P「……」ヨチヨチ

ガッ

P「あっ」ガッ

P「……」ググ…

ツルッ

P「ぐえ」バタッ

P「……」ジタバタ

比奈「プロデューサー…萌える動作を心得てるっスね」

柚「あはは、すごく可愛いよPサン!」ケラケラ

P「……どうしてこんな目に…」パタ

7:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:20:35.66 :uduWLCIDO

仁奈「さすがプロデューサーでやがります! すっかりペンギンのようですよ!」キラキラ

P「……助けてくれー…」バタバタ

比奈「とりあえず、仰向けにしておいてあげまス」クル

P「おえ」

比奈「ちょっと。ペンギンが発する声じゃないっスよ、それ」

P「ペンギンじゃねえよ、プロデューサーだよ」

8:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:22:12.27 :YT/VmKQao

楓「…ん」パチ

楓「…」ポーッ

柚「あ、楓さん。おはよー」

楓「…」ニコ

楓「? あれ…なんだか、大きなペンギンさんが…」

P「…あの、楓さん、…恥ずかしいので、できればこっちを見ないでもらえると…」

楓「ふふ」ニヘラ

P「へ?」

9:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:24:06.73 :uduWLCIDO

ギュ

P「…! えっ」

楓「わー。プロデューサーさん、ペンギンさんになったんですね…もふもふで、あったかいです…くぅ」

P「ちょ、楓さん、あの、寝ぼけてます!?」ジタバタ

比奈「羽の動きが虚しいでス」

楓「♪」ギュウ

P「あの、いくら互いにきぐるみを着ているとはいえ、さすがにちょっと恥ずかし…と、いうか、それ以前にアイドルがですね…」

柚「えいっ」ギュ

P「な、なんで柚まで来るんだ?」

柚「てへ?」ペロ

仁奈「とーっ」ガシ

P「ぬわっ」

仁奈「仁奈を仲間外れにしないで欲しいですよー」モフモフ

柚「えへへ。もふもふー」

P「……ぐえ…押し潰されるぅー…」

比奈「でスから、ペンギンPがそんな生々しい声を漏らすのはやめるっス」

P「ペンギンPってなんだよ!」

10:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 00:26:06.45 :YT/VmKQao

柚「もふもふ」

仁奈「もふもふ」

楓「もふもふ」

柚・仁奈・楓「「「もふもふ♪」」」

P「(なにこれ怖い)」

比奈「楽しそうっスねぇ」ハハ

P「…ま、まあな…」ハア

P「あ、どうでもいいことかもしれんが」

比奈「はい?」

P「比奈はくっついて来ないんだな」

比奈「…」

比奈「ちょっと早苗さん呼んで来るっス」ニッコリ

P「ちょ」

15:>>13 いつもすいません…。◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 15:47:41.46 :jF8m+l4qo

―――モフモフな日々。

それが仁奈の野望でごぜーます。

プロデューサーもおねーさんたちも――ファンの野郎どもも、みんなでキグルミを着て、モフモフすれば、きっとみんな幸せになりやがります。

仁奈「そう、仁奈は思うんでごぜーますが…」ショボン

比奈「…」

P「…」

比奈「ほらプロデューサー。仁奈ちゃん悲しんでるっスよ」コソ

P「いや、そうは言っても…」

キグルミ「ペンギーン」

P「…あれ着てたら仕事にならないし…」

16:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 15:49:58.93 :uduWLCIDO

比奈「じゃあ、もっと機動力のあるきぐるみならいいんでスか?」

P「機動力ってなんだよ」

比奈「そんな感じのやつを、仁奈ちゃんに持って来てもらえばいいっス」

P「そういう問題なのか?」

比奈「でス。だって今の様子だと、」

仁奈「……」モフモフ

比奈「…けっこう仕事に支障が出るんじゃないかと思いまスよ?」

P「う…そ、それはいかんな」

比奈「でス」

17:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 15:51:52.61 :jF8m+l4qo

仁奈「……」モフモフ

柚「えへへ。今日は羊さんだね」

仁奈「はい。…羊の気持ちになりやがると、きっと、」

柚「?」

仁奈「…いやなことをなにも考えずに、気持ちよく眠ることができるでごぜーます」ニコ

比奈「」ブワッ

P「えっ」

18:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 15:53:23.76 :uduWLCIDO

比奈「…仁奈ちゃんは健気っス…いい子っス…」グス

P「…い、いやなことって、…俺がきぐるみを着ないことか?」

比奈「他になにがあるんスか?」ズビ

P「……さ、さあ」

比奈「…きっと仁奈ちゃんはさみしいんでスよ」

P「?」

比奈「最近は、仕事の時間も多いでスよね。半分、プロデューサーが親代わりってとこもあるんじゃないでスか」

P「…俺の分まで、柚や楓さん、比奈だって、仁奈に付き合ってるじゃないか」

19:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 15:54:35.36 :jF8m+l4qo

比奈「私たちとプロデューサーじゃあ違いまス」

P「…はぁ、そんなもんかね…」

比奈「でス」

楓「…」

柚「? 楓さん、どうかしましたっ?」

楓「…いえ、仁奈ちゃんを見ていると、ふと」

仁奈「?」

楓「ジンギスカン、食べたいなって」

P「(食べる方ですか!?)」

柚「あー。羊のお肉って、珍しいけどおいしいですよね」コクン

仁奈「ヒツジを食べちゃうでごぜーますか?」キョトン

20:◆qEJgO2U6bM:2013/05/09(木) 15:56:13.64 :uduWLCIDO

楓「ええ。お酒にも合うし…プロデューサーさん、私ビールが飲みたくなっちゃいました」フフ

仁奈「仁奈、食べられちまうでごぜーますか…?」

柚「Pサン、みんなで晩ご飯にどうかな?」

P「…なあ、比奈」

比奈「はい」

P「ジンギスカンって、高いんだっけ」

比奈「安くはないんじゃないでスか?」

P「…そっか…」

比奈「…ご馳走さまでス」

P「…おう」

23:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 01:55:59.09 :eFIG2p+6o

柚「おっにく♪ おっにく♪」カンカン

比奈「行儀悪いでスよ」コラ

楓「…ジンギスカン用のお鍋って、なんだか面白い形をしてますよね…ふふ。丘みたいで、寝ころべたら気持ちよさそうだなー、なんて…」ポンポン

P「……まあ、たしかに変わった形ではありますが」

仁奈「…」ジーッ

P「仁奈? どうかしたか?」

仁奈「…ヒツジの気持ちになってるですよ……」ドヨン

P「…」

P「…ほどほどにな」

楓「ふふっ」

P「えっなんでいま笑ったんですか楓さん」

柚「になになー♪」

24:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 01:57:58.90 :H/Z3lwqDO

P「まずは野菜を敷くそうです」

柚「わさー」

比奈「すでにちょっとおいしそうでスね」

P「どんだけ草食だよ。お前は肉もちゃんと食えよ」

柚「はーい♪」

P「柚はちゃんとやさいを食べなさい」

楓「(プロデューサーさん、なんだかみんなのお母さんみたいだなぁ…)」フフ

柚「えー、やだー♪」

P「そんなに嬉しそうなやだは初めてだ」

柚「へへっ?♪ なんだか楽しくて」

P「それはよかった」

25:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 02:00:32.09 :eFIG2p+6o

P「で、肉を載せて行く」ペタペタ

楓「これは味付きの肉なんですねー」

P「ですね。食べる分には、この方が手軽かと思って」

仁奈「……味付きのヒツジ…むむ、ちょっとこいつの気持ちになるのは難しいでごぜーます…」ブツブツ

P「おーい仁奈ー戻ってこーい」ポンポン

仁奈「はっ」

P「あと、きぐるみは脱いでおいた方がいいんじゃないか? 匂いがつくぞ」

比奈「羊のきぐるみに、リアル羊肉の匂いがつくわけでスね」

P「……想像したくないな」

比奈「茸塗れのきぐるみとどっちが厳しいでスかね?」

P「…どっこいどっこいだな」

26:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 02:02:42.38 :H/Z3lwqDO

仁奈「…分かりやがりました…キグルミは脱ぐですよ」モゾモゾ

比奈「(仁奈ちゃん、明らかにテンションが下がってまスね…)」ボソ

P「(いや、でもさすがに…脂が跳ねるのもよくないし…)」

比奈「(…そうでスね、まあ、今回ばかりはプロデューサーが正しいでスかね)」

P「(今回ばかりって)」オイ

27:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 02:03:58.84 :eFIG2p+6o

P「代わりと言ってはなんだが…ほれ」キュ

仁奈「…これは…」

P「前掛け。服が汚れると悲しいだろ?」

仁奈「…そ…うで、ごぜーますね…」

P「? どうかしたか? ちょっと顔が赤いけど…火が近かったかな?」

仁奈「な、なんでもねーですよ」

仁奈「というかプロデューサーが近いからでごぜーます…い、一瞬、抱き着いて来るのかと思いやがりましたよ」ドキドキ

P「あ、ああ。悪い悪い。…けど、俺ってそんなに体温高いのかな」

比奈「うっわ白々しい。ないっスわープロデューサーそれはないでスわー」

P「はあ?」

柚「アタシもそう思う」モグモグ

楓「…プロデューサーさんは、女心をちっとも分かってませんね」チビチビ

P「…えぇー…俺が悪いのか…」ワカラン…

28:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 02:05:49.79 :H/Z3lwqDO

比奈「…まあ…」イタダキマス

ギュ

仁奈「…」//エヘヘ

比奈「(仁奈ちゃんが嬉しそうだから、いいんでスけどね)」

仁奈「プロデューサー! 仁奈は、プロデューサーから頂いたこの前掛け、大事にするですよ!」

P「前掛けを大事にしてどうする」

P「ほら、焼けたぞ。どんどん食べろー」

仁奈「はい!」

柚「はーい♪」

P「お前はほどほどにな」

比奈「ラジャーっス」

P「お前は食えっつってんだろ」

楓「私は?」

P「楓さんは二杯までです」

楓「(ノ´・ω・`)ノ」ソンナセッショウナ…

32:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:34:26.65 :5zqxv9Gvo

柚「PサンPサン」

P「ん?」

柚「あーん♪」

P「……」

P「それ、この前もやったろ――」

柚「えいっ」

P「もがが」

比奈「あー。よくないっスねプロデューサー。肉ばっかりじゃなくて野菜も食べるっス」モサモサ

P「むぐ」

楓「プロデューサーさんももっと飲みましょう?」グイ

P「ごぼ」

33:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:37:00.07 :H/Z3lwqDO

P「殺す気かお前ら」ゼーッ

柚「? そんなことないって」

P「陸で溺れたのは初めてだ」

比奈「それは主に楓さんのせいかと」

P「野菜にも溺れたわ!」

楓「…農家の方の台詞みたいですね…ふふっ」

P「楓さんが一番罪は重いですからね」ポコ

楓「いたいっ」

34:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:37:55.28 :5zqxv9Gvo

P「…あ」

仁奈「…」モフ…

P「…大人しいと思ったら、寝ちゃってたのか…」

比奈「…ちょっと、さみしがらせちゃいましたかね…」ゴメンネ…

ナデナデ

仁奈「…ん…」

P「…かもな」

P「よし、じゃあ出るかー。タクシー呼んでもらおう」

柚「お。なんだかそれはわくわくするかも」

P「仕事でもよく使ってるだろ?」

柚「…そうだったね」

P「そうだったって、おい」

35:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:38:53.09 :H/Z3lwqDO

柚「…だって…まだウソみたいでさ。Pサン、アタシたちってもう売れっ子だよね?」」

P「そりゃそうだ。CDだって出したし、ライブもやった」

P「まだまだこれから先があるけど、もう四人とも、立派なアイドルだよ」

比奈「まあ、楓さんは私たちより先にアイドルしてたっスけどね」

P「まるで自分はアイドルじゃなかったみたいな言い方だな」

比奈「大した仕事はなかったでスから」

P「…すまん」

比奈「やだな、そういうつもりじゃないでスって」

柚「なので庶民派のアタシは、タクシーを使うたびにあっ自分アイドルやってるって思うんだー♪」

P「たしかに庶民派だな、それ」ハハ

36:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:39:46.13 :5zqxv9Gvo

楓「プロデューサーさんは、事務所に戻られるんですか?」

P「ええ。代行を呼んで帰ります。それと…しょっと」

仁奈「…ふにゃ」

P「一旦、仁奈のお家に連絡をして…迎えに来てもらうか、まあ俺が送ってもいいんですが」

比奈「あ、じゃあ私もついて行っていいでスかね」

P「忘れ物か?」

比奈「そんなとこでス」

柚「あ、それならアタシもー」ピョンピョン

柚「へへっ、夜の事務所にみんなで残るのって、なんだかわくわくするかも!」

P「…子どもかよ」

柚「うんっ♪」

楓「あ、それなら私も…」チョイ

P「…」ハア

P「…まあ、別にいいですけどね…じゃ、のんびり歩いて行きますか」

比奈「はいっス」

柚「はーい♪」

楓「はい」

仁奈「…もふ」

37:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:40:59.28 :H/Z3lwqDO

キグルミはあったけーですよ。

モフモフで、フワフワで。

だから一人で寝るときも凍えずに済みやがります。

一人でも、仁奈はさみしくねーでごぜーます。

さみしく、なんて…。

38:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:41:57.36 :5zqxv9Gvo

仁奈「…むにゃ…」パチ

仁奈「……なんだか、あったかい、ですよ…」

P「お? 目が覚めたか?」

仁奈「…プロ…デューサー…?」

比奈「あー。だめじゃないっスかプロデューサー、お姫様はもっとそーっとおんぶして上げないと」

P「あ、すまん。ちょっと揺れちゃったか」

仁奈「…」

P「…仁奈?」

仁奈「」ニヘラ

仁奈「なんでもねーです。…プロデューサーの背中は、あったかいですね」ギュウ

P「…そうか?」

比奈「まあプロデューサーの体温は高いでスからね」ニヤニヤ

P「なんだよー」

楓「ふふっ」

柚「えへへ」

39:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:42:51.66 :H/Z3lwqDO

仁奈「プロデューサー」

P「どうした?」

仁奈「……わがまま言って、ごめん」

P「…え?」

仁奈「もう仁奈は大丈夫でごぜーます」

仁奈「プロデューサーが、キグルミを着なくても平気です。あったかいですから」

P「…そっか」

P「よかったな」

仁奈「はい」

比奈「(なに他人事みたいな言い方してんでスか)」

40:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:43:36.02 :5zqxv9Gvo

楓「…今日は、満月さんですねー」

楓「……月見酒…肴はどうしましょう…」ブツブツ

P「花より団子ですか」

柚「月より酒だねー♪」

P「ただの飲んだくれだな、それ」

比奈「まあ、楓さんより飲んだくれな人もいるにはいるっスから」

P「…そうだな」

41:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:44:12.06 :H/Z3lwqDO

P「そうだ。仁奈、お家の方に連絡を取りたいんだけど…」

仁奈「? 今日は家にはだれもいねーですよ」

P「…はい?」

仁奈「パパは出張で家を空けてやがるですよ」

P「……じゃあ、今日は一人で留守番なの?」

仁奈「はい」

仁奈「でも、仁奈は大丈夫ですよ。キグルミがありやがりますから」ニヘラ

比奈「(´;ω;`)」ブワッ

P「うおっ!」

比奈「…あんまりっス…いくらしっかりしているとはいえ、こんな小さい子を一人にしちゃうなんて…」エグエグ

柚「さみしくない?」

仁奈「いつもはお姉ちゃんもいやがりますから、平気ですよ」

42:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:45:31.77 :5zqxv9Gvo

P「…むぅ、とはいえ一人になると分かっていて家に帰すのは…」

比奈「だめでス。私が許さないでス」

P「…俺としても避けたいところだが…」

柚「こうなったら、みんなで事務所に泊まればいいよ」

P「はあ?」

柚「えへへ、たまにはそんなのも、いいんじゃないかなーって♪」

P「…いや、それはさすがに」

グイ

楓「私、まだ飲み足りないんですよねぇ…」

比奈「実は書きかけの原稿を事務所に置いてまして…半分徹夜覚悟でしたから、案外私は、お泊りの方が都合がよかったり」テヘ

P「てへじゃねえよ。アイドルが徹夜なんてするもんじゃありません」

43:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:46:06.20 :H/Z3lwqDO

仁奈「お泊りですか!? うへへ、そうしたら今日の仁奈はちっともさみしくないですよ!」ワーイ

P「ちょ、耳元で叫ぶなって」キーン

P「…ていうか、やっぱりさみしかったんだな」

仁奈「あっ」

仁奈「ち、違うです。気のせいです。Pの聞き間違いですよ」

P「? 仁奈、いま俺のこと名前で…」

仁奈「あー! もう、違うです! だめです!」ギュウー

P「ぐふっ、苦しい…締まってる、…」

44:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:47:10.10 :5zqxv9Gvo

柚「よーっし。じゃあ夜通しみんなでお喋りしよー♪ お菓子買って行こうよ!」

楓「お酒も買わないと。ふふっ♪」

比奈「…栄養ドリンクは…事務所にあるっスよね」

仁奈「…えへへ」

P「…はあ。明日が休みじゃなかったら、こんなことしないからな、ホント…」

仁奈「ねえねえ、P」グイ

P「はいはい。どうした?」

仁奈「仁奈はいま、アイドルをすることができてとっても幸せでごぜーます!」

仁奈「だから、ありがとう」

P「…そうか。どういたしまして」

仁奈「はい!♪」

45:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:47:46.96 :H/Z3lwqDO

もう仁奈には、キグルミがなくたって平気でごぜーます。

ウソです、それでもやっぱり、キグルミはあったかくて、幸せな気持ちになれるですよ。

だからみんなもどうですか?
仁奈と一緒にモフモフしやがるですよ。

そしたらきっと――今の仁奈みたいに、幸せになれるでごぜーます!

おわり

46:◆qEJgO2U6bM:2013/05/13(月) 11:50:43.94 :5zqxv9Gvo

以上、モフモフな日々! でした。
P→柚→比奈→仁奈と来ましたので、次の楓さんで終わりです。
スレタイはまだ考えてませんが、高垣楓「○○な●●」とか言う感じで。
近いうちにスレを立てますので、よかったらまた見やがってください。

では、お読み頂き、ありがとうごぜーました。

元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368025570

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