1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:35:37.52 ID:8qeLjxEB0
P「さてと、今年も来たかブライダルキャンペーン! 今年は晴がウエディングドレスを着るぞーっ!!」
P「晴のウエディングドレスか………きっと可愛いだろうな……うわへへwww」
P「おっと、いかんいかん。担当アイドルに―――しかも12歳の女の子に欲情などをしては!」
P「ここは冷静にならないと………」
「おーい、Pー! 着終わったぞ―――ッ!」
P「おお、そうか。じゃあ来てくれ」
ガチャリ
P「こ、これは……!!」
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:37:23.93 ID:8qeLjxEB0
晴(ウエディング)「おいっ、P!! なんでオレに花嫁衣装の仕事なんか持って来たんだよ!!
晴「最近カッコイイ衣装が続いてたのに、見直した途端にこれだ!」
晴「こんなのオレに似合うわけないだろが……ったくよぉ///」
P「結婚しよう(真顔)」
晴「いきなり何だ!?」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:40:15.00 ID:8qeLjxEB0
晴「い、いきなり何言ってんだよあんたは!?」
P「結婚しようと言ったんだ。その質問をしたということはYESという意味で捉えていいかな?」
晴「どういう捉え方だよ!?」
晴「ってか本当に何言いだしてるんだこの変態ッ! 正気か!?」
P「これ以上にないほど正気だ」
P「お前のウエディングドレス姿を見た時、天におわす緑の服を着た女神さまからのお告げを聞いたのだ………」
―――――――――――――
―――――――
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:42:28.67 ID:8qeLjxEB0
緑の女神『プロデューサーさん、ブライダルフェアですよ! ブライダルフェア!』
緑の女神『アイドル達がウエディングドレス姿を披露しますよ! 欲しいでしょう? 欲しいですよね!」
緑の女神『だったら、そこに諭吉が三枚ありますよね? さぁ、コンビニでモバコインを買いましょう♪』
緑の女神『えっ、どうせ引けっこない? もう、始める前からそんな弱気でどうするんですか?』
緑の女神『プロデューサーさんなら大丈夫』
緑の女神『最強プロデューサーのガチャは全て必然! 入手アイドルさえも自らの手で創造する!』
緑の女神『貴方なら、乱数の壁さえをも超越できるはずです!』
緑の女神『さぁ、ガチャを引きましょう!!』
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:45:09.92 ID:8qeLjxEB0
緑の女神『三枚の諭吉でオーバレイ・ネットワークを構築!!』
緑の女神『30k分のガチャ………来るぞ遊馬!!」
緑の女神『うおおおおおッッ!!! リミットオーバーアクセルシンクロォォォォッッッ!!!』
ガチャガチャガチャガチャガチャ!!!
緑の女神『光さす道となれぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!!!』
ガチャガチャガチャガチャガチャ!!!
緑の女神『さぁ、誰が来ましたか? 智絵里ちゃん? 蘭子ちゃん? それともシュガハですか!?』
………………
緑の女神『えっ? 智絵里ちゃん達はおろか、恒常すら出なかった?』
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:46:58.14 ID:8qeLjxEB0
緑の女神『………』
緑の女神『本当に申し訳ない』
緑の女神『でもあともう30K回せば手に入るかもしれませんよ♪』
緑の女神『自分の嫁のためにも、頑張って下さいね♪』
―――――――――――
――――――――――――――
P「というわけだぁ!!」
晴「いや、意味がわからねぇよ!!」
P「というわけだから晴、結婚しよう!(真顔)」
晴「ダメだ……完璧頭がイッテやがる………」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:48:33.34 ID:8qeLjxEB0
晴「前々から変態だとは思ってたけど、今日は明らかに正気じゃねぇ………」
P「えっ、なんだって? 結婚したいだって?
晴「言ってねぇよ! この変態野郎、誰が結婚なんかするかバカッ!!」
晴「第一、子供のオレが結婚なんてできねぇだろ!!」
P「バカ野郎お前俺は結婚するぞお前ッ!!」
P「お前だって結婚したいって思ってるだろ?」
晴「いや、思ってなんかいねぇし!!」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:51:21.26 ID:8qeLjxEB0
P「でも結婚式って綺麗だなって言ったろう?」
晴「そりゃ言ったけど……」
P「俺達はいいコンビとも言っただろう?」
晴「そ、それは……///」
P「結婚すらならPがいいなぁ~とも言ったろ?」
晴「いや、それは言ってねぇよ!」
P「さぁ、俺と一緒に人生という名のゴールに共同シュートをブチ込もう!!」
晴「だからやめろ―――ッ!!!」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:53:50.81 ID:8qeLjxEB0
晴「ああったく!!」
晴「いい加減に眼を覚ませPッ!! オラッ!!」ドゴォッ
P「ぐぶほぁ!」
ドンガラガッシャーン!!
晴「ハァ……ハァ……」
P「い、痛ててて……―――ハッ! お、俺は今まで何を……?」
晴「正気に戻ったかP!!」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 19:58:41.83 ID:8qeLjxEB0
P「すまない晴……どうやら最近急激に熱くなってきたから脳がやられていたようだ……」
P「あんなに見苦しく暴走してしまい………本当に申し訳ない」
晴「まぁ、確かに。最近急に熱くなって来たしな………」
P「本当にすまなかった………うっ!」フラッ
晴「お、おい……? 大丈夫か?」
P「あ、頭が……少し……うぐぐっ!」ズキズキッ
晴「もしかしてさっきの一撃で……わ、悪い! 強く蹴り過ぎちゃって……」
P「き、気にするな。これぐらい…なんとも……うっ!」フラッ
晴「おい、無茶すんなって。どこかで横になってろよ」
P「そうだな……そうさせてもらうか」
P「とはいえ、ここの撮影所には休憩スペースがないし……別の場所で休まなきゃな」
P「悪いが、手を貸してくれないか?」
晴「ああ、いいぜ。ほら、掴まりな」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:00:30.04 ID:8qeLjxEB0
――――――――――
―――――
P「ここで休むとするよ」
晴「えっ、ここでか……?」
P「ん? 何かおかしいところあるか?」
晴「いやだってこの建物……」チラッ
―――――ラブ○テル―――――――
晴「安ぽっい城みたいな形してるぞ?」
P「………」
P「ここでいいんだよ」ニヤリ
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:02:37.71 ID:8qeLjxEB0
晴「ここで本当に休めるのか?」
P「ああ、もちろんだとも。ちゃんと休憩OKって看板に書いてあるだろ?」
晴「で、でもなんか汚ないし、安ぽっいし、それになぜかお城のような形だしよぉ」
P「さっき撮影していた教会だってお城みたいな形してたろ? 大丈夫大丈夫。ちゃんとした建物さ」
晴「いや、その理屈おかしくね?」
P「さぁさぁ、晴も一緒に休もうじゃないか」ガシッ
晴「お、おい……!?」ビクッ
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:06:49.47 ID:8qeLjxEB0
P「お前も撮影で疲れただろう? 一緒に休もうぜ~?」
晴「いや、オレは衣装に着替えただけで、全然疲れてなんか……」
P「遠慮するなよぉ。いいから休もうぜ」ガシッ
晴「お、おい!? 離せッ!!」
P「まぁまぁ」グイグイ
晴「ひ、引っ張るな! おい!?」
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:08:44.43 ID:8qeLjxEB0
P「よいしょっと!」カツギアゲ
晴「こ、こらっ!///! 持ち上げるなッ!!」ジタバタジタバタ
晴「クソッ! こんな格好だからろくに抵抗もできない!?」
晴「ってかお前具合が悪いんじゃなかったのか!?」
P「」ニヤリ
晴「て、てめぇ……まさか―――!」
P「すいませーん、休憩二時間お願いしまーす」
晴「やーめーろぉーッ!!」ジタバタジタバタ
24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:09:37.41 ID:8qeLjxEB0
店員「ご利用ありがとうございます。部屋の方は二階になります」
P「ありがとうございます。よし、晴行くぞ」
晴「やめろバカッ!! 離せ! このロリコンッ!!」ジタバタジタバタ
P「さぁ、初夜だ初夜だ! 結婚してないけど結婚初夜だッ!!」
晴「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
店員「どうぞ、ごゆくっりとお楽しみください」
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:10:53.08 ID:8qeLjxEB0
店員「あの世でな」
P「えっ!?」ビクッ
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:12:42.37 ID:8qeLjxEB0
P「そ、その声はまさか………」ガタガタガタブルブル
店員?「ふふふふっ………」
ビリビリッ
早苗「私よん♪」
P「ぎゃああああああああああああああああああ!!!??」
34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:15:53.58 ID:8qeLjxEB0
P「アイエエエエエエ!!?? ナンデ!? 早苗さんナンデ!?」
早苗「お前のやろうとしてることは、全部全てまるっとどこまでもお見通しだ!!」
P「ダニィ!?」
早苗「つまりはこういうことよ」
①ブライダルキャンペーンなのでプロデューサーは確実におかしくなってるだろう
↓
②必ずラブホテルに向かう
↓
③なら、最初からラブホで待ち伏せしていればおk
早苗「こういう方程式が成り立つわけよ」
P「俺の思考パターンが丸読みされてる!?」
36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:18:49.41 ID:8qeLjxEB0
早苗「さてPくん……お約束の時よ」
P「待って早苗さん! お許しください!! ほんの出来心だったんです!」
P「晴のブライダルガチャが来たもんだから、ついハッチャけちゃって………」
P「だいたい、こうなったのも全部運営ってやつのせいなんだ!」
P「晴だけでなく、智絵里や蘭子や心にまでドレスや白無垢を着させるからッ!!」
P「俺は悪くねぇ!! 俺は悪くねェ!!!!」
P「俺は悪くねぇんだッッッッ!!!!!!!」
早苗「……………」
38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:21:21.81 ID:8qeLjxEB0
早苗「しょうがねぇな(孫悟空)」
P「おおっ、それでは―――」
早苗「―――――と言うとでも思っていたのか?」
P「ですよねー」
ドゴォッ! バガキッ! ズゴゴゴ! ヒュー ズドーンッ!!
ウワアアアアアアアアアアアアアッッ イヤァァァァァァッッ!!
早苗「まったく、前回のブライダルから全然成長してないわね……」
39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:24:01.07 ID:8qeLjxEB0
――――――――――――
――――――――
早苗「さてと、晴ちゃん大丈夫?」
晴「う、うん……ありがとう早苗さん」
早苗「まったく。本当にどうしようもないわね」チラッ
P「」ピクピクピク
早苗「まだ息があるわね。とどめを………」ゴゴゴゴゴゴ!
P「ひっ!? た、たすけ―――」
晴「待ってくれ早苗さん! その辺にしといてやってくれ!」」
早苗「えっ? 晴ちゃん?」
42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:28:41.57 ID:8qeLjxEB0
晴「こいつも反省しているだろうからさ。だから……」
早苗「いや、わ、私は晴ちゃんのためにやってるんだけど……」
晴「オレはもう気にしてないから。こいつが変態だってのは前々から知っていたし」
晴「これだけシメられてたら、Pも当分はおとなしくしてるだろうからさ」
晴「だから頼むよ。許してやってくれ………な?」
早苗「えええぇぇぇぇ~……?」
44:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:29:40.37 ID:8qeLjxEB0
P「は、晴………俺を許してくれるのか?」
晴「ったく、これに懲りたら少しは自重しろよな」
P「は、晴ぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
抱きッ!
晴「おい! 言った傍から―――ったく、しょーがねぇな……///」
P「はりゅううううううう!!!」ギュウウウウゥゥッ!!!
早苗「ど、どういうことなの!?」
45:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:36:59.55 ID:8qeLjxEB0
早苗「なんで晴ちゃんは、あんなにあっさり許したというの!?」
ちひろ「やっぱりこうなりましたか」
早苗「えっ、ちひろさん? どういうこと?」
ちひろ「ふふふっ、簡単な事ですよ。つまり―――」
P「はりゅうううううううう~~~うえぇぇぇぇ………」ギュウウウウ
晴「ああ、もう! どさくさに紛れて変なとこ触んな!」
晴「本当、こいつは変態なんだから………///」
ちひろ「晴ちゃんも満更じゃないってことですよ」
早苗「えええぇぇぇぇぇ~~……」
46:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:39:31.03 ID:8qeLjxEB0
ちひろ「だから、いつか――――」
P「はりゅうううううう」ギュウウウ
晴「だからいい加減離れろよ、このロリコン! ったく!」
晴「………」
晴「………こういうのはせめて、オレが大人になってからにしろよな」ボソッ
P「ん? 今何か言った?」
晴「な、何も言ってねぇよ!!」
晴「……フンッ///」
ちひろ「いつかね。ふふふっ♪」
終わり
47:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:41:30.77 ID:8qeLjxEB0
お・ま・け
前作・モバP「と ば さ れ ま し た」のおまけの続きです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432808234/
48:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:45:29.75 ID:8qeLjxEB0
簡易あらすじ
晴をホテルに連れ込んだことがバレたPは、会社の逆鱗に触れ、偏狭な村にとばされたよ
―――――――――
―――――
P「ふぅ、よいしょっと!」
ちひろ「ただいま戻りました~。支社の引き継ぎ、全て完了しましたよ」
P「ありがとうございます、ちひろさん」
ちひろ「それにしても田舎って空気が綺麗で美味しいですね。それに空も凄く澄んでいて……」
P「ふふっ、最初来た人はね。みんなそう言うんですよ」ドヤァ
P「いや~、本当にすみませんね。わざわざ東京からこんな辺鄙な場所まで来てもらって……」
ちひろ「気にしないで下さい。一人で準備するの大変でしょうし」
P「そうなんですよね。ここの村人さんに手伝いを頼もうにも、俺ってば嫌われてますから」
P「まぁ、自衛のためとはいえ、銃で三人に怪我させたから嫌われるのも当然でしょうけど」
ちひろ「正当防衛だからね。仕方ないね」
49:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:47:25.32 ID:8qeLjxEB0
ちひろ「さて、後はプロデューサーさんの荷物を仕分けるだけですね」
P「はい。でも三カ月だけとはいえ、やっぱり物が増えちゃいまして」
P「どれを処分すればいいか迷ちゃうんですよねぇ~」
ちひろ「そうですよね……」
P「例えばこれ。名刺。これはどうなんでしょうか?」
ちひろ「いらないですね」
P「あ~、そうなんですか……」
ちひろ「赴任先でまた肩書きが変わってしまうですし……」
P「そうですか……」
ちひろ「それにその名刺は、日本語で書かれていますしね」
P「に、日本語じゃダメなんだ………」
50:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:48:39.77 ID:8qeLjxEB0
P「それじゃあこれはどうでしょう?」
つ スマホ
P「スマホは今度はいりますよね!」
ちひろ「持ってきてたんですね……」
P「はい。ちひろさんの言った通り圏外で使えませんでしたけど……今度はいりますよね!」
ちひろ「いりません」
P「なんで?」
ちひろ「そんなスマホじゃあ、赴任してから十秒でスクラップになりますよ」
P「どんな場所!? どんな場所なんですかそこ!?」
ちひろ「それにその機種は海外通話できませんし」
P「や、やっぱり海外なんだ……予想はしてたけど……」
51:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:50:24.95 ID:8qeLjxEB0
P「それじゃあこれはどうでしょう?」
つ 軍服
P「いやぁ~、これ着てたら普通に鬼畜米英、お国のために頑張りなさいよって村の方々に言われましたよ~」
P「どんだけ時が止まってるんだよってねぇ~」
ちひろ「いりませんね」
P「ですよねー。こんなのコスプレにも使えませんし」
ちひろ「赤道直下でその格好は暑いですから」
P「せ、赤道直下にある国なんだ……凄く気温が高そう……」
52:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:51:26.34 ID:8qeLjxEB0
P「あっ、そうだ。これはいりますかね?」
つ 拳銃
ちひろ「これですか……」
P「いや~、なんだっかんだでこれが一番役に立ちましたね。これがなかったら今頃俺は生贄として火あぶりにされてましたし」
ちひろ「いりませんね」
P「そうですか! よかったぁ~……今度は法律が通用する場所なんですね」
ちひろ「代わりにこれを持っていてください」
つ ライフル
P「バージョンアップした!?」
ちひろ「これさえあれば凶暴な野生動物相手でも戦えますよ」
P「た、戦うハメになるんですか……!?」
53:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:53:08.18 ID:8qeLjxEB0
P「あっ、そういえば光からこんな荷物が届いたのですが」
つ 仮面ライダーアマゾンDVDボックス
ちひろ「仮面ライダーのDVDですか」
P「ええ。転勤先で退屈しのぎに見てくれと送ってくれたみたいなんです。俺自身、仮面ライダーが好きですしね」
P「光の気持ちはありがたいですけど、荷物がかさばっちゃうし……いらないですよね」
ちひろ「いります」
P「なんでや!?」
P「とても転勤先で仮面ライダーのDVDなんて役に立つとは思いませんけど!?」
ちひろ「まぁ、もしかしたら参考になるかもしれないですし」
P「参考!? 何のですか!?」
54:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:54:21.59 ID:8qeLjxEB0
ちひろ「だってこのDVD。仮面ライダーアマゾンのDVDですよ」
ちひろ「仮面ライダー……『アマゾン』……ですよ?」
P「仮面ライダー……『アマゾン』……アマゾン……」
P「………あっ!(察し)」
56:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:55:53.74 ID:8qeLjxEB0
P「そ、そうか……アマゾンなんだ……まぁ、この田舎以上に自然が豊富なんだろうな……(白目)」
ちひろ「あと会社からこれを預かって来ました。どうぞ」
つ 薬×100
P「な、なんですかこの大量の薬は!?」
ちひろ「プロデューサーさん用の薬です。向こうでは病気にかかっても病院が近くにないかもですから」
P「別に俺は病気とか患っていませんが……?」
ちひろ「病気に………なります!」
P「断定した!? なんで断定するの!?」
ちひろ「未開のジャングルには、毒のある虫やら蛇やらが大量にいるんです」
P「これ全部、解毒用の薬!?」
57:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:57:33.18 ID:8qeLjxEB0
P「そ、そっか……自然があり過ぎるのも考えものなんですね……」
ちひろ「大丈夫ですよ、プロデューサーさん」
P「どこに大丈夫の要素があるんですか!?」
ちひろ「毒虫や毒蛇なんて、マラリアやデング熱持ちの蚊に比べれば大した事ありませんって」
P「」
58:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:58:41.88 ID:8qeLjxEB0
P「伝染病……伝染病にかかってしまうのか俺!?」ガタガタガタ
ちひろ「し、心配する事ないですよ!」
ちひろ「そのためにこれだけの薬が渡されたのですから!」
ちひろ「だ、だから……病気にかかっても、なんとか…なると思いますから……うええぇぇ」ポロポロ
P「じゃあ、なんで泣くのぉぉぉ~~~!?」
60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 20:59:38.53 ID:8qeLjxEB0
P「うっ、うっ、うっ、うわああああああぁぁぁぁぁぁぁん!!」ポロポロポロ
P「がんばれぇ―――!! まけ~んな―――!」
P「ちからーのかぎーりー生きてーやれぇー………うっ、ううっうえぇぇ……」ポロポロポロ
ちひろ「貴方が……貴方がいけないんだッ!!」
61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/05(金) 21:01:07.31 ID:8qeLjxEB0
ちひろ「ピ○シブの人気絵師さんにしつこく!」
『晴ちんのR-18の薄い本書いて下さい! お願いします! なんでもしますから!』
ちひろ「―――ってウザッたく催促しまくるからッ!!」
P「あれかぁ~~…」
終わり