【木村夏樹SS】夏樹「アツい仕事じゃん」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:46:53.41 ID:RMDgLKSXo
夏樹「ヤベーよ。モバPさん!」

モバP「どうしたのさ」

夏樹「だりーのヤツがギターを覚えはじめてさ…このままだと、ロックアイドルの座を奪われちまうぜ」

モバP「李衣菜ちゃん…これでエアギターをやる必要ないんだね。彼女が重役の前でエアギターしたときは死ぬかと思ったよ」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:50:12.38 ID:RMDgLKSXo
夏樹「そんなわけで、アタシとしては……ロックでアツいところを派手にアピールしたい」

モバP「派手にアピール…ね。しかし、予算がね」

夏樹「そこを何とか……」

モバP「ちひろさんが激怒して、怒り心頭でハゲちゃうよ?」

夏樹「頼むぜ!モバPさん」

モバP「はぁ………わかった、何とかするさ。では、この書類にサインしてくれる?」

夏樹「オーケー!サインぐらいするぜ!!」

木村夏樹は、速攻でサインした。書類に目を通す時間はなかった。

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:51:32.91 ID:RMDgLKSXo
空港

モバP「おはよう」

夏樹「空港に集合って聞いて来たんだけどさ…マジで海外?」

モバP「イエス。さぁ、行こうか…かなりロックな企画だよ!」

夏樹「ロックってことはイギリス?アメリカ?」

モバP「ノー。C国だよ」

夏樹「は?オイオイ、そこって……ヤバくね?」

モバP「サインしたでしょー?さぁ、レッツゴー」

……
………

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:52:12.75 ID:RMDgLKSXo
C国

モバP「ここは、C国の首都。ちなみに、C国に日本大使館は存在しない」

夏樹「マジかよ」

モバP「テロとか色々あるから。今回は櫻井・西園寺グループのコネとマネーパワーで無理矢理、入国したんだよ」

夏樹「櫻井・西園寺グループ……ハンパねぇな」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:55:35.62 ID:RMDgLKSXo
モバP「よし。僕が撮影、アシスタント、ナレーションするから、夏樹ちゃんは散歩ロケな」

モバP「C国の街を散歩してね。ゆるふわなアイドルが、よくやってる散歩ロケって、感じでさ」

夏樹「オーケー…。ところでさ、護衛とか防弾チョッキとかいらねぇの?」

モバP「護衛は雇っても、逃亡するからいらないね。護衛を雇う費用は無駄だよ」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:56:35.75 ID:RMDgLKSXo
モバP「防弾チョッキは、爆弾や機関銃には関係ないからさーつけなくていいよ!」

夏樹「おぉ……ロックだぜ」

モバP「この国は暑いしーハハハ!防弾チョッキだとかヘルメットなんて暑いだけさハハハ!」

夏樹「お、おう」

モバPさぁ撮影しようか!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:57:39.35 ID:RMDgLKSXo
撮影中 REC●

モバP「皆さん、こんにちはー。プロデューサーです」

夏樹「今日はC国にきているんだ」

モバP「夏樹ちゃん、良い天気ですねー」

夏樹「そ、そうだな!」

ドカーン!

夏樹「きゃあ!」

モバP「隣の地区で爆発があったみたいだね。ロケットかな?爆弾かな?さぁ、ぶらり散歩しようか」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:58:38.26 ID:RMDgLKSXo
夏樹「ここの街並みはハードコアって感じだな……」

モバP「視聴者の皆さんにもハードコアが伝わるといいねぇ」

夏樹「お!アレは何だ?」

モバP「おやおや、夏樹ちゃんが発見したようですよ!」

夏樹「黒い…?」

「………」

ミートボールのような黒い物体は、焼け焦げた臭いがする”何か”だった。

モバP「ああ、それは人だね」

夏樹「ひっ」

モバP「ロケットでも被弾したのかな?真っ黒コゲだねーアハハ」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:59:43.58 ID:RMDgLKSXo
夏樹「ハードっていうか情緒があるっていうか……」

夏樹「小梅的に言ったら『デス』『ホラー』っての?」

<死ぬやつは良い豚どもだ!死なないやつは悪い豚どもだ! ドカーン! <○族の豚野郎は消毒だぁああああああ! 夏樹「きゃぁあああああああああ!」 モバP「ただの手榴弾だ。問題ない。撮影を続行するよ」 夏樹「お、おう」 11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:00:55.72 ID:7fdsQ/gKo 夏樹「ああ…ヤバイ感じだ」 モバP「ほほう、夏樹ちゃんでも危険を感じるんだ?」 夏樹「え?そりゃアタシだって、しっかり身の安全を確保したい時くらいあるぜ」 夏樹「ピンチや危険を何でも『アツい』『ロック』とか言うのは、アイツだって」 モバP「ハハハ。確かに」 パン! ドガガガガガッ!! <[ピーーー]や![ピーーー]や! 13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:02:15.35 ID:7fdsQ/gKo 夏樹「…そういや今、気付いたけど電柱や電線を全然見ないな」 夏樹「電気とかどうしてんだここ?」 モバP「よい質問だね~視聴者の皆さんもご存知だとは思いますが……」 <アニキィイイイイイ ザクッ ザクッ <ヒャッハーアアアアアアアアア ドガガガッガガガ!! 14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:03:24.83 ID:7fdsQ/gKo モバP「周辺諸国に攻められたC国は切羽詰まって、自国に核ミサイルを撃ち込んで」 モバP「自国もろとも攻めてきた敵軍を吹き飛ばしたってワケです」 夏樹「自国の核ミサイルによる攻撃で、電線やライフラインは全部、吹き飛んだのか!へぇ!」 モバP「放射能の心配はないから安心してね」 夏樹「安心だな」 15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:04:02.48 ID:7fdsQ/gKo 夏樹「なかなかアツい仕事じゃん!攻撃したC国のソウルを感じるぜ」 モバP「そうだね。C国は現在、民族抗争、軍閥争い、テロリスト流入などで混乱の極み」 モバP「まぁ、なかなか思い切ったことをするよね…あ!」 夏樹「ん?」 モバP「夏樹ちゃんも『アツい』って使ったねぇ、李衣菜ちゃんみたいだ。アハッハハハ」 夏樹「え?結局『アツい』とか使ってるって?いやいや、今のは『デス』とか『ホラー』じゃねぇだろ?」 夏樹「使っていいとこさ…なぁ?」 16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:07:24.98 ID:7fdsQ/gKo <蛆虫、出てきやがれぇえええ ドガガガガガガガガッ!  <生きてかえすな <ウアアアアアアアアアアアアアア 夏樹「スゲー。激しい戦闘だ。デカイ銃で撃ちあってるぜ」 モバP「あれは自動小銃だね。あの鉄砲で一発、太腿を撃たれたら大きな血管がブチ切れて、死んじゃうんだなぁーアハハハ」 夏樹「マジかよ。視聴者はドキドキもんだな!こりゃあハードコアだ」 モバP「体の中では、金属の弾がクルクルと回転するんだよ~」 夏樹「マジか…かなり『ロック』だ」 モバP「体の中を、小さいオッサンがバック転しながら進むみたいなもんだからね」 夏樹「ああ、そりゃあ死ぬわ。『ロック』だ、ガチだわ」 モバP「うん、『ロック』でガチだね」 17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:08:19.02 ID:7fdsQ/gKo モバP「そろそろ食事にしようか、夏樹ちゃん」 夏樹「そうだな。レストランとか食堂とかあんのかな?」 モバP「あそに店があるよ。撮影交渉してみようか」 夏樹「撮影許可がねぇとな。お偉いさんに、お叱りうけちまうもんな」 18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:11:16.66 ID:7fdsQ/gKo 撮影一時中断 <ハロー!タベモノ、ミール、プリーズ!シンデレラ! <ナニ?この外人。[ピーーー]よ!カメラよこせ[ピーーー] <金をもってそうだ。身包み置いてけよ!っていうか[ピーーー] <ミール、プリーズ、平和拳法、サムライ、シブリン  ボキッ  <ぎゃああああ <腕がぁぁあ腕ががああっ…ひっ、ひっ <ミール、プリーズ、ニンジャ、サスケ、ナマハムメロン  ドゴッ ぐしゃぐしゃ! <わ、わかった!OK! 19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:17:11.03 ID:7fdsQ/gKo 撮影中 REC● 夏樹「………」 モバP「撮影許可おりてラッキーでだったね」 夏樹「………うん」 モバP「ほら、笑って笑って!ミートボールだよぉ!」 皿に盛り付けられたミートボール。そのミートボールを見た木村夏樹は 街で見た”黒焦げになったミートボール”を思い出した。 夏樹「ミートボール……おうぇっおおおおろろろろろ」 モバP「ダメだぞ?笑わなきゃ~。ほらほら、笑顔でカメラにピース!」 夏樹「お、おう!」 木村夏樹の渾身のダブルピース。普段では、なかなか放送されない表情にファンは歓喜した。 20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:18:00.76 ID:7fdsQ/gKo 事務所 夏樹「マジでヤベーよ。モバPさん!」 モバP「どうしたんだい?」 夏樹「この前の撮影をインターネットで公開したら、アクセス数がハンパなかったぜ!」 モバP「おお!よかったね」 夏樹「だりーに勝てた気がしたよ。ありがとよ」 モバP「どういたしまして」 21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:18:55.25 ID:7fdsQ/gKo 夏樹「ところで、相談なんだけどさ。プロモーションビデオの撮影はエレベストでやらねぇか?」 モバP「おいおい、予算も限られているし難しいよ。ちひろさんが激怒しちゃうね」 夏樹「エレベストで撮影すれば、アツいプロモーションビデオになると思うんだけどさ」 モバP「うーん。コストカットカットカットカットして……僕が夏樹ちゃんと荷物を背負って登山ってことかい?」 夏樹「モバPさんのアツい仕事に期待してるぜ……な!」 22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:20:08.91 ID:7fdsQ/gKo モバP「もう~……何でも『アツい』を使えば良いってもんじゃないよ…ったく」 夏樹「いやいや、使っていいとこさ、なぁ?」 モバP「え?」 夏樹「アタシを背負ってエレベスト単独登山ってのは、アツい仕事だよ…なぁ?モバPさん」 モバP「しょうがないなぁ。二人でアツい仕事しようか」 おわり

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