1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:26:37.88 ID:6NsC879C0
P「…ふう、事務作業もひと段落ついたし…ちょっと一服してくるかな…」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:27:17.09 ID:6NsC879C0
ー屋上ー
P「……夕方か…いいなあ、ここは夕陽がよく見えて…」
周子「あれ、Pさんも休憩?」
P「周子か。なんていうかな、狭い部屋で黙々延々事務作業ってのも窮屈でさ。」
周子「ふーん、そっか」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:27:46.52 ID:6NsC879C0
P「こっち来て、どうだ。慣れたか、色々」
周子「んー、まあぼちぼちかなー。なんとなくなりゆきでやって来たけど、まさかここまでになるなんてねー」
P「…シンデレラガール、か…ったく、本当、お前には色んな意味で、驚かされっぱなしだなあ…俺は」
周子「……吸わへんの?ソレ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:28:15.25 ID:6NsC879C0
P「…あ、ああ…手に持ったままだったか」
周子「別に、あたしは気にしないよー?タバコの匂いとか、わりと慣れてるし」
P「…いや、やめとくわ。ここでの俺はPだからな。流石に事務所でそれは他のやつらに示しがつかないだろ」
周子「お堅いねー。まあ、Pさんがいいならあたしは何も言わないけど」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:28:45.57 ID:6NsC879C0
P「周子は慣れてるからまだいいけど、他のPのタバコに寛容にしようとするアイドルが増えても良いことはないからな」
周子「それって、何気にあたしのこと蔑ろにしてへん?」
P「してないって。お前の場合初めから「こう」だろ、って話。むくれんなって」
周子「まあ、言われてみるとそりゃそうなんだけどさ。はあ…」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:29:45.33 ID:6NsC879C0
P「……んで?お狐様はこんなとこで夕陽なんか眺めて、何を黄昏ていたんです?」
周子「んー、こんこーん。シューコギツネはお腹が空きました。何か食べさせてくれれば教えるかもしれないよー」
P「…やっすいのな、Pだって儲かる仕事じゃないんだから。…今きついし」
周子「うーい。…んーとね。ちょっと考えてたんだ。ユニットの事とか、色々」
P「………」
周子「紗枝はんはいい子だし、夕美ちゃんは優しいし、志希ちゃんは面白いし、フレちゃんはフレちゃんでしょ?」
P「おい最後」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:31:53.73 ID:6NsC879C0
周子「あはは。……あたしには何かあるのかなーって。」
周子「変だよね、シンデレラガール、なんて大層な名前で呼ばれるようになってさ。」
周子「けどあたしって、偶然Pさんに手を引かれて、この世界に迷い込んで…結局、なんでそうなれたんやろなーって、今頃になって考えてんの」
周子「言うても別に、シューコはシューコやからねー。悩んでたとかこれからどーしよーとかそんなんじゃないんだけどさ。」
周子「とりあえず当面の悩みは……おなかすいたーん?」
P「俺に聞くなよ」
周子「あはははー♪」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:32:28.42 ID:6NsC879C0
P「ったく。……お前もお前で、結構悩んでんだな」
周子「えー、だから悩んでないって言うてるやん。楽しいし、アイドル。」
P「…そうだな。んじゃ、そろそろ逢う魔が時、玉藻前に手を引かれ…夜遊びにでも繰り出すか? …久々に投げたいしな」
周子「お、いっとく?ダーツ。 ふふふー、それなら今日はちょっと本気で相手してあげちゃおうかなー」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:33:06.13 ID:6NsC879C0
P「言ったなコイツ。…さて、それならちゃちゃっと切り上げてくるかな。てか、元から今日俺オフだし」
周子「頭下がるわー、休みまで女の子に声かけて、変態の鑑だね」
P「社畜の鑑と呼びなさい…って、それも哀れだなオイ」
周子「どーせ年がらナンパか声かけ事案のどっちかしかやってないし似たようなもんちゃう?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:33:37.14 ID:6NsC879C0
P「…はぁ。かもな。あー、お前といるといい感じに気が抜ける…うし!んじゃ、いくとしますかね」
周子「おー♪ …あ、ダーツもPさんの奢りね。あと何頼もっかなー」
P「……言っとくけど、アルコールはダメだからな」
周子「まだ何も言ってないよ?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:34:09.46 ID:6NsC879C0
P「言われる前に言っとくの。すぐ揚げ足取るからお前」
周子「油揚げ?ちょうだーい♪おなかすいたーん♪」
P「こいつは…」
周子「あ、Pさん見て、一番星~」
P「テキトーな事言って誤魔化すなっての」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:34:39.84 ID:6NsC879C0
周子「ホンマやって、ほら、あそこ!」
P「……うお、マジか…陽が落ちるの早くなったなぁ…」
周子「金平糖みたいやんなー、アレ」
P「お前…少しは食い気より色気をだな…」
周子「色気?なにソレ美味しいん?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:35:17.84 ID:6NsC879C0
P「……ったく。本当に気ぃ抜けるよ、お前といると」ふふっ
周子「気ぃ抜けたヤツなら飲んでいいの? やったーPさん太っ腹~」
P「だからソコから離れろっての!」
周子「あはは~♪」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 19:35:54.79 ID:6NsC879C0
周子(ま、悩みすぎてもしょうがないし? これが今のあたしらしさって事でひとつ♪)
周子(あ、アルコールは飲んでないよー、シューコちゃんは優等生だからねー)
ーおしまい。