1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:12:07.07 ID:FjQQPe+50
P「いいじゃん」
杏「めんどい」
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:12:42.10 ID:FjQQPe+50
P「そんなに嫌か」
杏「嫌じゃないけどさ」
P「気持ちいいぞ?」
杏「キャラじゃないんだよ」
P「そっかーダメかー」
P「日光浴」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:14:09.54 ID:FjQQPe+50
杏「だいたい考えてもみてよ、杏って一応ニートアイドルで売ってるんだよ?」
P「まあそうだな」
杏「それがいきなり健康的に日焼けしてごらんよ、どうよ?」
P「可愛い」
杏「ニートのくせにこんがりローストとかおかしいって言ってんの」
P「俺は気にしないけど」
杏「ファンが気にするんだよ」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:14:38.06 ID:FjQQPe+50
P「なんだよ意識の高いやつだな」
杏「別に意識高いとかじゃないんだけど」
P「ちょっとぐらい良いじゃんか」
杏「それで杏が干されてプロデューサーが養ってくれるならやっても良いよ」
P「やぶさかではないね」
杏「嘘でも否定するとこだよここは」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:15:52.94 ID:FjQQPe+50
杏「とにかく日光浴とか行く気は無いから」
P「じゃあ今度の休み何するんだよ?」
杏「杏んちでゴロゴロ」
P「それじゃこないだの休みと変わんないじゃん」
杏「嫌?」
P「嫌じゃないけど」
杏「じゃあこの話はこれでおしまいで」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:16:53.16 ID:FjQQPe+50
杏「しようよ」
P「やだ」
杏「そんなに嫌なの?」
P「嫌じゃないけど」
杏「気持ちいいのに」
P「苦手なんだよ、こういうの」
杏「まあ無理強いはしないけどさ」
杏「斑鳩」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:18:34.17 ID:FjQQPe+50
P「なんて読むんだこれ、まだらはと?」
杏「いかるがって読むの」
P「アレだろ、めちゃくちゃ弾いっぱい出るやつだろ?」
杏「まあこのゲームに限って言えば弾が多いのは必ずしもデメリットではないけど」
P「杏のプレイ見てる限り自分じゃ出来そうな気がしないんだよ」
杏「杏は割と高難易度でやるからね…」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:19:11.21 ID:FjQQPe+50
杏「あ、じゃあカラドリウスとかどうよ、これ初心者にも優しいし」
P「さっきのとどう違うんだ?」
杏「こっちはオプション付けまくって安全プレイが出来る」
P「うーん、まあそれならやってみても良いか」
杏「あと被弾するとキャラの服が破れる」
P「そういうのは間に合ってるから良い」
杏「間に合ってるんだ」
P「知ってるくせに」
杏「…まあ」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:19:58.76 ID:FjQQPe+50
P「しようぜ」
杏「やだ」
P「なんで」
杏「疲れる」
P「楽しいぞ?」
杏「楽しいのは分かるけどさ」
P「うーん確かに大変かもな」
P「乗り物制覇」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:21:27.58 ID:FjQQPe+50
杏「多分制覇しようにも身長制限で乗れなかったりするよ杏は」
P「あーそっか」
杏「そもそも遊園地に来ただけでも杏にとっちゃ大きな一歩だよ」
P「歩幅はちっちゃいけどな」
杏「褒めてくれてもいいんだよ?」
P「よしよし、偉い偉い」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:22:12.32 ID:FjQQPe+50
杏「まあせっかく来たしコーヒーカップくらいなら乗っても良いよ」
P「お、マジか」
杏「入場料分は元取らないとね」
P「あ、実はツテで貰った優待券で入ったんだ」
杏「そしたらタダ乗りだ」
P「良い響きだな」
杏「良い響きだね」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:23:10.14 ID:FjQQPe+50
杏「あ、ここのは回すタイプじゃないんだ」
P「これって固まって乗るとよく回るんだっけ?」
杏「まあどっちでもいいよ、それより膝貸して」
P「ん」
杏「あー落ち着く」
P「これから回るんだけど」
杏「それはそれ、これはこれ」
P「おーい大丈夫かー?」
杏「だいじょばない…」
P「寝っ転がって乗ったらそうなるって」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:24:01.83 ID:FjQQPe+50
杏「しようよ」
P「やだ」
杏「なんで」
P「疲れるし」
杏「楽しいよ」
P「楽しいのか?」
杏「やってみればわかるよ」
杏「遊戯王」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:24:40.88 ID:FjQQPe+50
P「ルール難し過ぎるんだよ」
杏「それは認める、杏も把握してないとこあるし」
P「ヴェーラー?とかいうの持ってないと負けるんだろ?」
杏「極端な例だけどあながち間違ってない」
P「ほらぁ、そんなんで楽しいのか?」
杏「思い通りにやれれば楽しいよ」
P「うーん…一回だけな?」
杏「よしきた」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:25:47.17 ID:FjQQPe+50
P「スティーラーキッテクイックssスティーラーssジャンク・ウォリアーssジャンクタイショウスティーラーssエクスプローラーnsefクイックssロードssロードefアンノウンssロードタイショウスティーラーssフォーミュラ…」
杏「うん、いずれはこうなると思ってたよ」
P「まだまだこんなんじゃ満足し足りねぇぜ…」
杏「それキャラ違う」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:26:39.48 ID:FjQQPe+50
P「しようぜ」
杏「えー」
P「暇だろ?」
杏「まあ暇だけど」
P「少なくとも厳選してるより健康的だと思うぞ」
杏「お、何やってるか分かったの?」
P「あんだけ付き合わされれば嫌でも覚えるよ」
杏「ふーん…ま、良いや。やろっか」
杏「バトミントン」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:27:40.17 ID:FjQQPe+50
P「ほれ、行ったぞ」
杏「あいよー…ほいっ」
P「結構筋がいいな、よっと」
杏「まあ体育でやったことあるし」
P「おお、杏の口から体育なんて言葉が出るとは」
杏「杏をなんだと思ってるのさ」
P「俺の自慢のアイドル」
杏「………」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:28:20.13 ID:FjQQPe+50
P「あ、落とした。次お前のサーブな」
杏「そういうのはもっとちゃんとして言おうよ…えいっ」
P「ちゃんとして言うのは恥ずかしいからな…それっ」
杏「ちゃんと言ったらほっぺにちゅーしてあげてもいいよ」
P「マジか!」
杏「落としたから次プロデューサーのサーブね」
P「…卑怯だぞ」
杏「それはお互い様」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:31:50.12 ID:FjQQPe+50
杏「しようよ」
P「んー」
杏「忙しいの?」
P「忙しくはないな」
杏「まあそうだよね、筋トレしてるだけだもんね」
P「だけって言うなよだけって」
杏「頭も運動しないとね」
P「分かった分かった、付き合うよ」
P「ウボンゴ」
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:33:13.75 ID:FjQQPe+50
P「ピコピコじゃないなんて珍しいな」
杏「たまにはこういうゲームもいいと思わない?」
P「目が痛くならないのはいいな」
杏「普段からモニタとにらめっこだからねー」
P「それはお前もだろ」
杏「仰るとおり」
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:33:59.50 ID:FjQQPe+50
P「おっ、ウボンゴ」
杏「うわーマジか」
P「じゃあお先に貰うな」
杏「あ、杏もウボンゴ」
P「間に合ったか」
杏「まだまだ勝負はこれからだよ」
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:34:56.50 ID:FjQQPe+50
P「しようぜ」
杏「いいよ」
P「えっいいの」
杏「聞いといて何さ」
P「いや、いつも通り拒否されるのかと」
杏「杏だってそんな気分の時はあるよ」
P「じゃあ気が変わらないうちに行くか」
P「旅行」
23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:35:58.32 ID:FjQQPe+50
杏「週末の2連休でいいんだよね」
P「その予定」
杏「どこ行くか決まってんの?」
P「楓さんイチ押しの温泉旅館」
杏「大丈夫なの?杏これでもアイドルなんだけど」
P「せいぜい親子旅行にしか見られんだろ」
杏「否定できないのが悔しい」
24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:36:33.62 ID:FjQQPe+50
P「お、悔しいのか。普段は最大限利用するのに」
杏「ちょっとくらい察してくれると嬉しいんだけど」
P「察した上で言ってる」
杏「鬼か」
25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:41:15.64 ID:FjQQPe+50
杏「しようよ」
P「いいぞ」
杏「えーなんで」
P「なんでってなんでさ」
杏「ここはプロデューサーとしての体裁がーとかゴネるとこでしょ」
P「理不尽極まりないな」
杏「お約束ってやつだよ、じゃあしよっか」
杏「流しっこ」
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:41:41.02 ID:FjQQPe+50
P「おかゆい所はありませんかー」
杏「あーそこ気持ちいい」
P「相変わらずもふぁもふぁした髪だな」
杏「ま、人並みに手入れはしてるからね」
P「流すぞ、目ぇ瞑れー」
杏「んー」
27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:42:37.05 ID:FjQQPe+50
杏「相変わらずがっしりした背中だねー」
P「杏から見りゃ大抵の人はそうだろう」
杏「いやいや、この背中の乗り心地は一級品だよ」
P「俺は亀か何かなの?」
杏「出来ることなら竜宮城で一生暮らしたいよね」
P「あそこ多分電源ないぞ」
杏「そっか、じゃあパス」
29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:45:50.46 ID:FjQQPe+50
杏「あーいい湯だー」
P「さすが楓さんイチ押しなだけあるなー」
杏「……それにしても色気がないね」
P「今更何言ってんだ」
杏「いや、混浴ってこう、あるじゃん?ラッキースケベとか様式美的なの」
P「したいのか?」
杏「それほどでもない」
P「じゃあいいだろー」
杏「そだねー」
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:47:09.15 ID:FjQQPe+50
P「しようぜ」
杏「んー…まあいっか」
P「嫌なら止めるけど」
杏「嫌じゃないよ嫌じゃ」
杏「ただ杏だって女の子だからね、こうね」
P「家じゃいつもしてるじゃん」
杏「あのテキトーなのは違うんだよ」
P「ああ確かに、今はお膳立てもバッチリだし」
杏「……ん、いいよ、しよ」
P「そうか?じゃあするか」
P「添い寝」
31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:48:06.46 ID:FjQQPe+50
杏「ふっかふかだね」
P「ふっかふかだな」
杏「さすが楓さんイチ押し」
P「枕も何か特別なやつらしいぞ」
杏「ほんとだ、いい匂い」
P「杏んちもこの枕にしない?」
杏「洗濯めんどいからヤダ」
32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:51:29.00 ID:FjQQPe+50
杏「しようよ」
P「あー…いいぞ」
杏「何か問題あった?」
P「言うと怒りそうだから言わない」
杏「えっ、何それ気になるじゃん」
P「…怒らない?」
杏「多分ね」
P「歯磨きすんの忘れた」
杏「気にしないよ、杏もしてない」
P「今すぐしてこい」
杏「えーいいじゃんしようよー」
杏「ちゅー」
33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:52:32.27 ID:FjQQPe+50
P「よく考えてみろ、にんにく食った口でちゅーされたいと思うか?」
杏「お昼のラーメン美味しかったね、量多かったけど」
P「晩ごはんは魚介中心で助かったな」
杏「揚げ物とかだったらもったいないことになってたね」
P「で、歯磨きしなきゃイカンわけだ」
杏「布団から出んのダルい」
P「そしたら引きずってでも行く」
杏「それじゃあ、したら、してくれる?」
P「それならまあ」
杏「おっしゃ」
34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:53:28.00 ID:FjQQPe+50
P「しようぜ」
杏「……」
杏「あのさ」
杏「プロデューサーに言うのは無駄かもしれないけどさ」
杏「一応言ってみていい?」
P「どうぞ」
36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:54:06.12 ID:FjQQPe+50
杏「デリカシーって言葉知ってる?」
P「もちろん」
杏「じゃあ何で恥ずかしげもなく言うのさ」
P「したいから」
杏「もうちょっと心の機微に敏感になろうよ」
P「杏相手だからな」
杏「その言い方、相手によっては嫌に感じると思う」
P「嫌か?」
杏「……嫌じゃないけど」
P「じゃあ大丈夫だ」
杏「…あーもーめんどくさくなってきた!骨抜きにしてやるから覚悟しろ!」
P「照れてる」
杏「照れてない!」
37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:55:08.33 ID:FjQQPe+50
P「アンタップしてアップキープ、ドロー」
杏「すっかり小慣れちゃったね」
P「そっちこそ、今じゃアウトドアニートじゃんか」
杏「杏は元々外出るの嫌いじゃなかったし」
P「外出るってレベルじゃないけどな、まさかスキューバダイビングの仕事するとは思わなかったぞ」
杏「魚料理が美味しかったよ、あの島」
P「何というか台無しだよ」
38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:55:39.31 ID:FjQQPe+50
杏「ねぇ」
P「ん?」
杏「そろそろしようよ」
P「そっか、そうだな」
杏「待ってたんだからさ、今までずっと」
P「悪かったよ待たせて」
39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:56:20.64 ID:FjQQPe+50
P「しようぜ」
杏「うん、しよう」
杏「幸せにしてよね?」
P「任しとけ」
おわり
40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 22:58:16.03 ID:FjQQPe+50
以上
みんな杏引けるといいね
42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/28(火) 23:01:11.39 ID:nVaB0OXkO
おつー