【片桐早苗SS】早苗「P君、付き合って!」

1:2013/03/04(月) 16:58:53.61 :+CXUiQrB0

早苗「お願い!」

P「えっ?」

4:2013/03/04(月) 17:07:17.32 :+CXUiQrB0

P「ど、どうしたんですか急に?」

早苗「なんとかお願い、明日一日だけでいいの!」

P「まあまあとりあえず理由を教えて下さい」

早苗「実はね、この前あたしの出演したバラエティ番組の放送があったじゃない?」

P「ええ、先方からも評判良かったですよ」

早苗「そうなの?ふふん、ちょっと嬉しいかも」

P「今後も準レギュラーみたいな形で出演をお願いしたいって……」

早苗「そうなんだ….じゃなくって!」

早苗「あれって全国ネットの番組だったでしょ?」

P「もちろんそうですよ」

早苗「その放送をさ、実家の両親が見てたのよ」

5:2013/03/04(月) 17:15:17.58 :+CXUiQrB0

P「まぁゴールデンタイムですからね、見てても不思議じゃないと思いますよ」

早苗「それでね、放送の後に実家の両親から電話がかかってきてめちゃめちゃ怒られたのよ」

P「えっ、どうしてですか?そんなご両親から怒られるようなマズイこと発言してましたっけ?」

早苗「いや、実はね…..あたしP君にスカウトされて警察やめたじゃない?」

P「そりゃ公務員は副業できませんからね」

早苗「でしょ?で、やめるにあたって…..その…..」

P「もしかして…..」

早苗「てへっ♪実は親に一切連絡入れずに無断でやめちゃってました♪」

P「ええっ!そりゃ怒るっていうか驚くでしょ!」

早苗「だって~、絶対怒られると思ったから~」キャピキャピ

P「可愛く言ってもダメですよ」

早苗「ちっ!」

6:2013/03/04(月) 17:27:53.89 :+CXUiQrB0

P「それで?」

早苗「うん、電話の内容はお察しの通り『なんで警察やめたんだ!』っていうのだったんだけど…..」

P「まぁ、スカウトした俺が言うのもなんですけど、この不況下で公務員辞めてまでアイドルになろうって人はなかなかいませんもんね…..」

早苗「自分の娘ならなおさらだと思うんだけどさ……」

P「それから?」

早苗「いや、最初は説得しようとしてたんだけど、あんまりにも頭ごなしに怒鳴りつけてくるもんだからついカーッとなってね…..」

P「喧嘩みたいになっちゃったってことですか?」

早苗「そういうこと」

P「その話にどうして俺が絡んでくるんですか?」

早苗「それなんだけどね、母さんが『人気がなくなったらそれで終わりじゃない!あんたもう28でしょ!そんないきあたりばったりだから結婚もできないのよ!』って怒鳴るからさ、あたしもつい売り言葉に買い言葉で『あたしにだって一人や二人くらいいい人はいるわよ!』って…..」

P「言っちゃったんですか?」

早苗「うん、言っちゃった」

9:2013/03/04(月) 18:08:46.65 :+CXUiQrB0

P「ちなみに実際のところは?」

早苗「聞かないでくれるかな?」

P「どうしてウソつくんですか?」

早苗「だ、だってあのときは頭に血が上ってたからつい…..」

P「はぁ…..で?」

早苗「そしたらね、『じゃあその人に合わせてみなさいよ!』っていうから『いつでも来んかい!』ってことに……」

P「…..なんとなく事情はつかめました」

早苗「お願い!明日ちょっと話を合わせてくれるだけでいいから!すぐに帰ると思うし、そうでなくても最近は結婚結婚ってうるさいのよ」

P「でも俺でいいんですか?警察の時の後輩の人とかもっと安定した仕事についてる人がいるんじゃ…..」

早苗「まぁ、いるっちゃいるけどさ…..」

P「でしょ?」

早苗「だけど、あたしだって誰でもいいってわけじゃ…..どうせなら……」ボソッ

P「早苗さん?」

早苗「と、とにかく!協力してよ、ていうかしないとシメる!」

P「うわっ、理不尽だ!」

10:2013/03/04(月) 18:20:08.28 :+CXUiQrB0

早苗「お願い、埋め合わせは必ずするから!ね?」

P「はぁ、わかりましたよ、早苗さんの頼みなら…..」

早苗「い、いいの?」

P「今回だけですよ、いずれご両親にちゃんとお話ししてくださいね」

早苗「ありがと!嬉しいわP君!」ギュッ

P「ちょ、ちょっと….」

P(や、やわらかいものが……)

P「オ、オホン!それで明日俺はどうすればいいんですか?」

早苗「うーんとね、明日は母さんが一人で来るから近所の喫茶店でちょこっと話をしようかなって…..」

P「なるほど」

早苗「あとね、事務所も見たいって言ってたからここにも来ると思うわ」

P「事務所ですか?うーん、大丈夫かな…..」

早苗「なんとかなるわよ」

P「うーん….あの、ところで…..」

早苗「?」

P「その….この態勢だと…..抱き合ってるように見えて…..まずいかなと…..」

早苗「あっ….ゴ、ゴメン…..」バッ

P「い、いえ….」

早苗「…….」カアァァァァ

12:2013/03/04(月) 18:34:47.16 :+CXUiQrB0

早苗「と、とりあえずあたしはレッスンに行ってくるから….」

P「え、ええ……」

早苗「じゃ、明日はよろしくねP君♪」ガチャッ

P「フゥ….なんだろう….嫌な予感しかしない…..」

P「っと、こんなことしてる場合じゃなかった、先方との打ち合わせに行かないと…..」ガチャッ

ヒョコッ

ちひろ「今の聞きました?」

菜々「ええ、はっきりと」

愛梨「プロデューサーさん、早苗さんのお母さんと会うんですか?」

雪美「….でも….それって….」

ちひろ「ええ、もし早苗さんのお母さんがプロデューサーさんを気に入れば母親公認の仲ということに…..」

20:2013/03/04(月) 19:19:23.48 :+CXUiQrB0

雪美「….P….どうして….?」

ちひろ「うーん、これはゆゆしき事態ですね」

菜々「これはプロデューサーの危険が危ない!」

愛梨「でも、早苗さんの話では仕方なくって言ってましたけど…..」

菜々「甘いです!そんな考えはショートケーキより甘いですよ愛梨ちゃん!」

愛梨「え、ええ?」

菜々「いいですか?昨今は草食系男子が増えてきて女の人はどんどん肉食系女子に変化していってるんですよ!」

愛梨「はぁ…..」

菜々「特にプロデューサーはこんなに女の子に囲まれているという夢のような環境なのに全然手を出さない草食系の中の草食、草食王なんです!」

ちひろ「ですよねぇ、菜々さんがしょっちゅう抱きついても愛梨ちゃんが手作りのお菓子をアーンしてあげても雪美ちゃんを膝の上に座らせても全然ですもんね、あと私のショップもドリンクもイマイチ効果がないですし…..」

菜々「ご存じだったんですか….」

ちひろ「ハイ♪」

24:2013/03/04(月) 19:30:29.82 :+CXUiQrB0

菜々「特に、早苗さんのような見るからに肉食系女子の手にかかれば草食系のプロデューサーはあっという間にいただかれちゃいますよ!」

愛梨「い、いただかれるんですか?」

ちひろ「微妙に早苗さんに失礼なこと言ってるような……」

雪美「P…食べられちゃうの…?」

ちひろ「まぁ、ある意味では食べられるといえなくもないですね……」

菜々「特に母親と会っちゃったりなんかしたらもうそれこそ逃げ場ないじゃないですか!あとはもうそのまま一直線ですよ!」

愛梨「なんだか菜々さんが怖い…..」

菜々「ナナも最近はお母さんからの風当たりが強くて……」ズーン

ちひろ「ああ、触れてはいけない部分に……」

菜々「このままではプロデューサーががんじがらめにされちゃいます!」

雪美「….既成….事実..」

ちひろ「誰ですか!雪美ちゃんにこんな言葉教えたの!」

31:2013/03/04(月) 20:21:44.32 :+CXUiQrB0

愛梨「どうするんですか?」

菜々「当然、こっそりついていきますよ!プロデューサーさんの貞操を守らなくちゃ!」

ちひろ「まぁ万が一片桐家に婿入りでもされたら大変ですからねぇ」

ちひろ(特にアイドル達が…..)

雪美「….Pは….私が…守る….」

愛梨「ううぅ…私もプロデューサーさんが結婚しちゃったらいやだなぁ….」

ちひろ「決まりですね!では明日は事務所に集合したのちにこっそりあとをつけますよー!」

「「「オーッ!!!」」」

ちひろ「おもしろくなりそうだし…..」ニヤリッ

P「あれ…なんだか寒気が…..」ゾクッ

33:2013/03/04(月) 20:58:10.68 :+CXUiQrB0

------翌日-------

母「どうも初めまして、早苗の母です」

P「こちらこそ初めまして、CGプロダクションでプロデューサーをしておりますPと申します」

P(この人が早苗さんのお母さんか…..やっぱり早苗さんと似てるなぁ…..)

早苗「母さん、この人があたしをスカウトしてくれたP君よ」

母「あらそうなの、Pさんでしたかしら、この子迷惑掛けてない?」

P「いえ、早苗さんは年長者として事務所のアイドルたちのまとめ役になってもらってます」

母「へぇ、この子がねぇ…..昔のあんたからは想像できないわ…..」

早苗「ちょ、ちょっと母さん!何言い出すのよ!」

P「あははは……」

34:2013/03/04(月) 21:08:16.52 :+CXUiQrB0

菜々「あれが早苗さんのお母さん…….」

愛梨「なんだか優しそうな人ですね」

ちひろ「でも早苗さんのお母さんですからねぇ、もしかするとってことも……」

雪美「….パフェ….食べたいな…..」

菜々「いいですよ、すいませーん!注文を…..」

ちひろ「菜々さん、声が大きいです!」

P「あれ?」

早苗「ん?どうかした?」

P「いや、今どこかで聞いたような声が…….」

早苗「そう?」

P「気のせいか……」

ちひろ「ふぅ、危なかった…..」

愛梨「菜々さん、気をつけて下さい」

菜々「す、すいません……」

雪美「…早く…来ないかな…..」

35:2013/03/04(月) 21:42:29.55 :+CXUiQrB0

母「ところでPさん」

P「はい、なんでしょう?」

母「早苗から聞いたんだけどあなたが早苗をスカウトしたそうじゃない?」

P「ええ、まぁ」

母「どういう状況だったの?」

P「ええっと、それはですね…..」

P「俺が道端で女の子に声をかけてた時にですね」

P「早苗さんが近寄ってきて」

P「職務質問をされたのが出会いなんですけど…..」

母「道端で….女の子に…..?」

早苗「か、母さん!P君はホラ、スカウトするのも仕事だから!」

ちひろ(まぁあの言い方じゃそう取られても仕方がないですね…..)

36:2013/03/04(月) 21:56:13.23 :+CXUiQrB0

母「それで?」

P「そこで早苗さんを見てなんというかこう….ティンと来てですね……」

母「ティンと?」

P「そして連絡先を渡したんです」

母「なるほど、で早苗はどうしたの?」

早苗「あたしはそのあと少し悩んでから連絡取ったんだよ、それでアイドルになるために警察をやめたってわけ」

母「本当にもう….何考えてんのあんたは!あんなに苦労して試験に合格したのに!」

早苗「そ、それは…….」

母「お父さんなんかテレビ見たあとショックで寝込んじゃったんだから!なんでそういう大事なことを相談しないの!」

早苗「だ、だって絶対反対されると思ったし…..」

母「にしたって一言くらいあってもいいじゃないの!大体あんたはいつも…..」

早苗「で、でも…..」

母「デモもストもないでしょ!」

早苗「…..はい」

P(あ、あの早苗さんを完全に圧倒している……)

P(さすが早苗さんのお母さんだ……)

菜々「なんだか他人事に聞こえません…..」

ちひろ「菜々さんが言うとリアルですね…..」

37:2013/03/04(月) 22:41:56.97 :+CXUiQrB0

母「まったくもう……」

P「あの、もうその辺で……」

母「あっ、そうそうPさん」

P「は、はい……」

母「あなたは早苗のことをどう思ってるの?」

P「えっ?」

ち・愛・菜・雪「!?」

早苗「ちょっと母さん…..」

母「あんたは黙ってなさい、ねぇ、どうなの?」

P「えーっと…..」

母「芸能界っていうのは浮き沈みが激しいじゃない?親としてはこの不景気だし、安定した職業に就いてほしかったのよ」

P「はぁ…..」

母「だからこの子が警察を辞めたって聞いた時は本当にびっくりしたわ、しかも突然だもの」

P「でしょうね…..」

母「辞めちゃったものはしょうがないけど聞いておきたいのよ、あなたは早苗をどう思ってて、どうしたいの?」

40:2013/03/05(火) 11:23:49.56 :XAj8Y7ok0

P(目が怖い…..)

P(でも当然か、この人からしてみれば俺は大事な娘を芸能界なんてや◯ざな世界に引きずり込んだ張本人だもんな…..)

早苗「か、母さん….あのね……」

P「早苗さんのことはとっても大切に思ってます」

早苗「へっ?ちょ、ちょっとP君?」

P「早苗さんと初めて会ったときにこの人はなんて素敵な人なんだろうと思いました」

P「この人の魅力をもっとたくさんの人に知ってほしい」

P「俺のワガママかもしれないですけど、素直にそう思いました」

P「そのためなら何でもするって、そういう決意で早苗さんをスカウトしたつもりです」

早苗「…..///」カアァァァ

P「俺は全力で早苗さんをプロデュースします、この人が少しでも長く輝けるように」

P「そしてたとえ引退したとしても最後まで面倒を見るつもりです!」

P「だから、早苗さんのアイドル活動に理解を示していただけないでしょうか!」ペコリ

早苗「なっ….////」

母「……」

41:2013/03/05(火) 11:36:33.33 :XAj8Y7ok0

ちひろ「すごいですね、あそこまではっきり言うとは…..」

菜々「な、なんですかあれ!ほとんどプロポーズじゃないですか!」

愛梨「いいなぁ早苗さん、私もああいうセリフ言ってほしいなー」

雪美「…..パフェ…..おいしい…..」パクパク

P「お願いします!」ペコリ

母「まぁ、頭を上げてくださいな」

母「安心したわ、この子をスカウトしたなんて言うからどんな手を使ったのかと思ったら」

母「そんな真剣に言われちゃ、早苗が断り切れるわけがないわね」

母「いい人そうじゃない、早苗」

早苗「う、うん…..」

P「じゃあ…..」

母「ええ、こちらこそふつつかな娘ですが、早苗のことよろしくお願いします」

P「あ、ありがとうございます!」

43:2013/03/05(火) 11:45:00.36 :XAj8Y7ok0

母「でも早苗、Pさんってずいぶんお若いみたいねぇ…..」

早苗「だ、大丈夫よ!確かにP君は若いけどとっても優秀なんだから!ほら、知らない?十時愛梨とかウサミンとか!あの子たちもP君がプロデュースしてるのよ」

母「まあ、そうなの?じゃあ凄腕なのね」

早苗「そうよ、だからお母さんは何も心配しなくても大丈夫、今にあたしも…..」

母「ふふっ…..」

早苗「どうしたの?」

母「早苗があんまり必死なもんだからおかしくって…..」

母「よっぽどPさんのこと信頼してるのね」

早苗「あ、当たり前じゃないの、そうでなかったら警察を辞めてまで…..」ボソッ

母「Pさん、この子が男の人をこんなに気に入るなんて珍しいのよ」

P「あ、ありがとうございます、そういっていただけると何よりです」

母「まぁ、あとはゆっくり孫の顔でも見せてくれれば大丈夫ね」

P・早苗「ええっ!?」

47:2013/03/05(火) 13:39:01.96 :XAj8Y7ok0

早苗「ちょ、ちょっと待ってよ、孫なんてそんな…..」

母「そうねぇ、確かにアイドルをする以上すぐにっていうのは難しいかもしれないわねぇ、大丈夫よ私は全然ゆっくりでも構わないから」

P(ど、どうするんですか、早苗さん!どんどん話が大きくなってますよ!)

早苗(仕方ないじゃない!そもそもP君があんなこと言うから….)

P(お、俺のせいなんですか!?)

母「あらあら、じゃあここでずっと話をしててもあれだし、そろそろ行きましょうか?」

早苗「行くってどこに?」

母「事務所に連れてってくれるって言ってたじゃない、ほらさっきあんたが話してたでしょ?十時愛梨ちゃん、お父さんがあの子のサインをもらってきてくれって、これ色紙♪」

P「ああ、そういえば早苗さんがそんなこと言ってたな…..」

菜々「むむ、事務所に行くみたいですよ!」

ちひろ「わかりました、先回りしましょう!」

愛梨「ちょ、ちょっと引っ張らないでくださいよぅ!」

雪美「….おいしかった….」

ちひろ「あ、会計は菜々さんがお願いしますね♪」

菜々「ええ!私ですか!?」

55:2013/03/05(火) 19:31:55.56 :XAj8Y7ok0

-----事務所前-----

母「へぇ、結構立派な事務所なのね」

早苗「母さん、ちょっと見てすぐに帰ってよ?みんな忙しいんだから」

母「なによ、そんなに急かさなくたっていいじゃない」

P(なんだか嫌な予感しかしない…..)

ガチャッ

母「わー、すごいわねぇ、芸能事務所ってこうなってるの…..」

早苗「あんまりベタベタ触らないでよ」

母「いいじゃないの、別に壊したりしないわよ」

P(あれ?ちひろさんたちがいない…..)

P(どこ行ったのかな…..)

母「なるほど、すごいわねぇ….」

早苗「ほら、もういいでしょ、早く帰ってってば」

母「なんなのよそんなに急いで、まだサインももらってないじゃないの….」

ダッ!

菜々「プロデューサー♪」ダキッ

早・母「!?」

P「な、菜々さん!?」

56:2013/03/05(火) 19:40:15.17 :XAj8Y7ok0

菜々「キャハッ♪いつもご苦労様です、ナナの身体でプロデューサーを癒してあげちゃいますよ♪」グイグイ

P「ちょっとどうしたんですか急に!?」

菜々「どうしたんですか?いつものことじゃないですか?」ムギュッ

P「む、胸をそんなに押し付けないでくださ…..」

愛梨「プロデューサーさん♪私クッキー作ってきたんですよ!食べさせてあげます♪はい、アーン」

P「あ、愛梨?」

愛梨「ほら、早く早く!」

P「お、おいちょっとコラ…..」

雪美「…..P….抱きしめて…..」ギュッ

P「雪美、お前までか!?」

雪美「…..いつもみたいに….ぎゅーってして…..?」

P「ちょ、ちょっとみんなどうしたんだ一体!?」

60:2013/03/05(火) 19:46:55.37 :XAj8Y7ok0

早苗「ど、どうしたのよみんな!?」

母「あらあら、Pさんずいぶんモテるみたいね…..」

早苗「いや、母さんこれはね…..」

ちひろ「皆さん、そんなことしちゃダメですよ!」

P「ち、ちひろさん!助かった……」

ちひろ「まったくもう….プロデューサーさんもプロデューサーさんです!」

P「だ、だって急に….」

ちひろ「問答無用です、だって….」

P「?」

ちひろ「プロデューサーさんは私のなんですから♪」ギュッ

P「なっ….!?」

早苗「えっ….!?」

菜・愛・雪「!?」

母「…….」

63:2013/03/05(火) 20:13:26.87 :XAj8Y7ok0

菜々「ちょ、ちょっとちひろさん!打ち合わせと違うじゃないですか!」

愛梨「そうですよ!抜け駆けなんてズルいです!」

雪美「….Pは…..私の…..」

ちひろ「いいえっ!皆さんはアイドルなんですよ!?自分のプロデューサーとの恋愛なんて認められるわけがないじゃないですか!その点、私は事務員ですから何も問題は…..」

菜々「問題あります!そんなの職権乱用じゃないですか!」ムギューッ!!

愛梨「私だってプロデューサーさんとラブラブしたいです!」ムニュッ!!

雪美「….私のP…..だから…..離れて….!」ギュッ

ちひろ「ちょっとそんなに引っ張らないでください!プロデューサーさんが苦しそうじゃないですか!」ムギュギュ!!

P「ちょっと…モガッ….い、息ができな….」

母「早苗….これどういうこと?」ゴゴゴゴゴ

早苗「….え、えーっと…….」

66:2013/03/05(火) 20:51:03.85 :XAj8Y7ok0

母「さてはあんた……母さんのことだまそうとしてたのね!」

早苗「ち、違うわよ、P君は本当に……」

早苗(マ、マズイわ….このままだと全部バレる…….)

早苗(そんなことになったら最悪実家に連れ戻される!)

早苗(こ、こうなったら最終手段よ!)

早苗「P君!」グイッ!

ちひろ「あっ!」

愛梨「プ、プロデューサーさぁん!」

P「プハッ….さ、早苗さん!助かりました、あのままじゃ危うく胸に殺される所で….」

早苗「仕方ない….そう、これは仕方なく…..」ブツブツ……

P「早苗さん、どうしまし….んんっ!」

菜々「ああっ!」

愛梨「わっ….!」

雪美「っ….!」

ちひろ「なっ…!」

母「まぁ…..」

早苗「んちゅっ……ちゅう….んんっ…!」

P「うんっ…..」

71:2013/03/05(火) 22:15:17.15 :XAj8Y7ok0

早苗「ぷはっ….はぁ….はぁ…..」

母「さ、早苗?」

早苗「どう?こんなに仲いいんだもの、だまそうとするわけないでしょ」

母「そ、そうね….」

早苗「ほら、それよりも!早く帰らないとお父さん心配するでしょ!」

母「あ、でもまだサインを…..」

早苗「サインならあたしから頼んであげるから!後で送ってあげるわ、じゃP君、あたし母さんを駅まで送っていくから!」

ガチャッ

P「は、はぁ….」

P「あれ?俺、早苗さんと…..」

菜々「そ、そんな….」

愛梨「いいなー、早苗さん」

雪美「……」ギュッ

ちひろ「ま、まさかこんなことに…..」

74:2013/03/05(火) 22:30:22.98 :XAj8Y7ok0

-----------

早苗「大丈夫?忘れ物ない?」

母「大したもの持ってきてないもの、大丈夫よ」

早苗「そっか…..あのね母さん、さっきのことなんだけど……」

母「いい人そうじゃない」

早苗「えっ?」

母「あんたは昔からそう、態度に出すぎるのよ、あんなに必死になって否定するんじゃ誰だってわかるわ」

早苗「うん…..」

母「まだそういう関係ってわけじゃないんでしょ?」

早苗「はい…..」

母「でも大丈夫よ、Pさんもまんざらじゃなさそうだったし脈アリだと思うわ」

早苗「そ、そう?」

母「あんたのワガママに付き合ってくれるくらいだもの、ただ大変そうね、あれだけライバルが多いと」

早苗「大丈夫よ、あたしは母さんの娘だもん」

母「ふふっ、そうねぇ、逃がしちゃだめよ?」

早苗「ふふっ♪」

母「たまには実家に顔出しなさいね?」

早苗「わかってる」

母「あとサインも忘れないでね、お父さん楽しみにしてるんだから」

早苗「はいはい、キスマークの一つでもいれてもらうことにするわ」

母「しっかりやりなさいよ?お父さんには私から上手く言っておいてあげるから」

早苗「うん、ありがと、気を付けてね」

母「あんたもね」

早苗「さてと、P君が大変そうだし早く帰ろっかな♪」

早苗「…..ありがと、母さん」

75:2013/03/05(火) 23:15:11.12 :XAj8Y7ok0

-------------

ガチャッ

早苗「ただいまーっと、P君さっきは…..」

愛梨「プロデューサーさん、早苗さんとだけするんじゃ不公平です!私ともキスしましょうよ、ね?」

菜々「ナナもしたいですプロデューサー!ほら、ぶちゅーっと!」

雪美「….私も….Pになら…」

ちひろ「ダメです!そんなハレンチなことは私が許しませんからね!」

P「ちょ、ちょっといいかげんにしてください!」

早苗「はぁ….先は長そうだわ…..」

P「あっ早苗さん、どうでした?」

早苗「うん、なんとか大丈夫そうよ」

P「そうですか、それなら良かった….」

早苗「ねぇP君」

P「はい?」

早苗「『引退しても最後まで面倒を見る』ってあれ本当?」

P「もちろんですよ!」

早苗「…..そっか」

P「はい、早苗さんくらい美人ならいくらでも貰い手がいますからね、相手ならいくらでも紹介….痛い!」

早苗「とりあえずシメる♪」

P「ええっ!?」

早苗(ま、あせらずゆっくりと….ね)

76:2013/03/05(火) 23:33:17.67 :XAj8Y7ok0

------翌日------

早苗「はぁ….昨日は本当に疲れたわ……」

早苗「まっ、母さんからの了解も得たことだし心機一転頑張りますか♪」

ガチャッ

早苗「おはようございま……」

P「Zzz…..」

早苗「P君….事務所に泊まったんだ…..」

早苗「そういえばあのあと、ちひろさんからすごい量の書類を押し付けられてたっけ」

早苗「あれは絶対八つ当たりよね……」

P「Zzz…..」

早苗「もう、ソファーなんかで寝てたら風邪ひいちゃうゾ」

ファサッ

早苗「よく考えたら昨日はP君、久々の休みだったのよね…..」

早苗「それをあたしのわがままで潰しちゃったのか…..」

早苗「おまけにそのあと泊まり込みで仕事してたなんて…..」

早苗「……ゴメンね」

P「Zzz……」

77:2013/03/05(火) 23:54:27.48 :XAj8Y7ok0

早苗「寝てると子供みたいね…..」ツンツン

早苗「ふふっ、カワイイ顔しちゃって♪」

P「んんっ….」

ガシッ

早苗「えっ?」

P「んっ!」

グイッ!

早苗「きゃ、ちょっと…..!」

早苗(も、毛布に引きずり込まれちゃった…..)

P「Zzz…..」

早苗(寝てるし……)

早苗「こらP君、いくらお姉さんでも怒っちゃ…..」

P「Zzz…..」

早苗「もう、特別だからね…..」

78:2013/03/06(水) 00:11:52.05 :NBXXUAjR0

早苗「ねぇP君」

早苗「昨日はあんなキスになっちゃったけど…..」

早苗「次はP君からしてね?」

早苗「待ってるから….」チュッ

-----------

P(あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!)

P(『俺は徹夜仕事に疲れて仮眠を取ったと思っていたらいつの間にか早苗さんと一緒に寝ていた』)

P(な、何を言ってるかわからねーと思うがry)

P(ま、それはこの際どうでもいい、早苗さんは小柄だから重いだとか邪魔だとかも特に気にならない)

P(だがッ!!)

早苗「んんっ…..」ムギュッ

P(そのナイスバディを押し付けるのはマズイです!)

P(しかも寝息がなんかエ□い!このままでは間違いが起きてしまいそうだ!)

P(で、でも気持ちよさそうに寝てる早苗さんを起こすなんてことは俺にはできない…..)

P(ど、どうしよう…..)

79:2013/03/06(水) 00:21:49.86 :NBXXUAjR0

早苗「むにゃ…P君…..」

P「早苗さん….」

P「俺、もっと頑張ります」

P「早苗さんをもっときらめくステージに立たせてあげたいですから」

P「そのためには色々と苦労をかけるかもしれません」

P「だから今はゆっくり休んでください」ポンポン

P「また、今日から頑張りましょうね」

早苗「Zzz….」

-----------

ちひろ「今回だけは見逃してあげます」

ちひろ「私だってまだ諦めませんからね、プロデューサーさん♪」

おわり

元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362383933

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