1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:50:18.91 ID:v9FYeR1I0
注意!
・初ss
・地の文アリ
・キャラ崩壊
・一応書き溜めアリ
・Pは身長195cmのあるキャラクターをモチーフに。
そんなこんなでやっていきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402746618
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:51:12.50 ID:v9FYeR1I0
ボクはある日、買い物をするために町に出ていた。
そこで、ある人に名刺をいきなり渡されたのだ。
ベテランP「やぁ、こんにちは。突然だけど、君アイドルにならないか?」
幸子「えっ?いきなり何ですか?確かにボクはカワイイですけど!」フフーン!
ベテランP「一目見てこう……なんというか、ティンと来たんだ!さ、行くよ!」ズルズル
幸子「えぇ、ちょっと!?離して下ださいぃぃぃぃ」ジタバタ
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:52:17.11 ID:v9FYeR1I0
こうして、半ば誘拐の如く連れて行かれたのが一週間前。
そして、今日。
ボクはアイドルとして初めて事務所に行く。
ボクはそこで奇妙な出会いをすることになるのを知らなかった……。
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:52:45.94 ID:v9FYeR1I0
幸子「おじゃましま~す……」ソロソロ
ゆっくりと扉を開けると、何人かのアイドルらしき人に囲まれた、私をスカウトした人が居た。
ベテランP「おぉ!来たか!ありがとう!それじゃあ、こっちの応接室に来てくれるかい?」
幸子「えぇ……わかりました」
その人の後をついていく。
応接室につくと、既に一人の男の人が居た。
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:53:22.54 ID:v9FYeR1I0
幸子(おっきいですね……190cmはあるでしょうか)
きっとこの人が私のプロデューサーなのだろう。
いい人だといいな。
だがしかし、そんな理想は脆くも打ち砕かれる。
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:54:42.12 ID:v9FYeR1I0
P「ハァ~イ!君が幸子ちゃ~ん?俺はプロデューサー。Pって呼んでくれ!」バァーzン!
幸子「は、はぁ……」
P「ハッピーうれピーよろピクねーーー」クイックイッ
幸子「え、ハ、ハピ、え?」アセアセ
P「ご機嫌いかが~~?」
幸子「げ、元気です……」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:55:18.22 ID:v9FYeR1I0
P「いやぁ~カワイイねぇ~~!」
幸子「え、えぇ、まぁボクはカワイイですからね!」ドヤァ
ベテランP「いや、少し強烈かもしれないけど、この人が君のプロデューサーだ。仲良くしてくれよ。」
P「わかってますって!」ドヤァ
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/14(土) 20:56:35.27 ID:v9FYeR1I0
ベテランP「く れ ぐ れ も!変な真似はしないように!では、僕は別の仕事があるからこれで」タッタッタ……バタン
P「ふぅ~い!あの目、養豚場の豚を見るような目だったぜ……。あ、そうそう。他のアイドルと挨拶してきな。」
幸子「そ、そうさせてもらいます」バタン
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:57:03.55 ID:v9FYeR1I0
幸子「な、何なんでしょうかあのPさん……悪い人ではないんと思うんですけどね……」
まゆ「あらぁ……新人さんですかぁ……?」
幸子「あ、ど、どうもこんにちは!新しくアイドルになりました輿水幸子です!」カチンコチン
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:57:50.66 ID:v9FYeR1I0
まゆ「ふふふ……そんなに緊張しなくてもいいんですよぉ……あなたの担当ってPさんなの?」
幸子「はい、そうです。……でも、少しノリについていけないかな~、なんて……」
まゆ「あの人はとてもいいひとなのよぉ?まぁ、直にわかるわよぉ……」ニコォ
幸子「ッ!」ゾクッ
幸子(なんだろう、今一瞬背筋がぞくっと……)
まゆ「他の人にも挨拶してきたら?……みんな良い子よぉ?」
幸子「は、はい!行ってきます!」タッタッタ……
まゆ「いい子だけど、Pさんに変なことしたら……うふふ♪」ボソッ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/14(土) 20:58:22.32 ID:v9FYeR1I0
幸子「挨拶……だれかいませんかね」
??「フヒヒ……」
幸子「だ、誰ですか…?」グニュッ
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:58:49.70 ID:v9FYeR1I0
幸子「ん?グニュッ……?」
幸子「こ、これは、キノコ!?何で事務所にこんなものが…」クビカシゲ
??「ノォォォォォォォ!マイフレーンズ!」
幸子「す、すいません!」
??「フヒヒヒ……新人の人……?」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/14(土) 20:59:21.44 ID:v9FYeR1I0
幸子「あ、輿水幸子といいます」
輝子「私は輝子………よろしく……フヒ」
幸子(変わった人だけど、同じくらいの年にに見えるし、仲良くなれそうですね)
輝子「フヒヒ……これでボッチじゃない……」
幸子「」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 20:59:58.70 ID:v9FYeR1I0
そんなこんなで数か月が過ぎた。
スケジュール表も大分埋まってきた。
事務所の子とも仲良くやっていけてると思う……多分。
幸子(でも……)
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:00:53.84 ID:v9FYeR1I0
視線の先には、Pがいた。
幸子(どうしても合わないんですよね……)
なんか、こう軽そうっていうか。
軽薄なダメ男といわれたら真っ先に思い浮かべるかのような。
とにかく、何故かギクシャクしてしまうのだ。
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:01:30.03 ID:v9FYeR1I0
そんなある日のこと。
いつも通りレッスンを受け終える。
幸子「これでよしっ……と」
携帯をしまう。
ちひろさんに迎えを頼み、暫く立つと、Pさんが迎えに来てくれる。
それがいつものパターン。
だが、今日は少し違った。
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:02:04.42 ID:v9FYeR1I0
不良A「ん?あの子カワイクねェ~?」
不良B「おwwwwwwマジかwwwwww」
不良C「ヤベwwwwwwナンパしちゃいますwwwwwwwwww?」
不良D「いいなそれ!」
ワイワイガヤガヤ
幸子(もしかしてあの人たち、ボクのことを言ってるんでしょうか……。まぁ、確かに僕はカワイイですけど……)
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:02:53.77 ID:v9FYeR1I0
不良A「ねぇねぇそこの女の子!」
幸子(無視無視……)
不良B「不良Awwwwwwシカトwwwwwwされてるwwwwwwwwwwwwwwww」
不良A「おい、お前聞いてんのか!?」ガシッ
幸子「キャッ!」
腕をつかまれる。
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:03:30.83 ID:v9FYeR1I0
不良A「もうめんどくせぇ。コイツどっか人目のない所連れてってヤッちゃおうぜ」
不良C「不良Aさんwwwwwwwwwwwwwwいいっすねそれwwwwwwww」
不良D「よし、いくべいくべ」
幸子「やっ、ちょ、離してください!」パシィッ
やってしまった。
思わずビンタしてしまった。
それはどうやら不良を怒らせるのには十分すぎたようだ。
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:04:19.03 ID:v9FYeR1I0
不良A「こんのクソアマッ!」ブンッ
拳が振り下ろされそうになる。
幸子「きゃああああ!」
P「させねぇんだよォーーーーッ!」パシィツ
不良A「あ?」
不良D「なんだよおっさん」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:05:09.42 ID:v9FYeR1I0
P「に、にゃにぃーーーーッ!おっさんだとォーーーッ!?あ、いやいや違う。君たち、やめたまえ」キリッ
不良B「誰だwwwwwwwwアンタwwwwwwww」
P「俺はP。この子のプロデューサーだ」
私は怖くてPさんの後ろに回る。
P「代わりに俺を痛めつけてもいいから、この子は見逃してやってくれないか」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:06:14.77 ID:v9FYeR1I0
幸子「え?」
何をいっているんだろうと思った。
いくらPとはいえ、他人の為に、自分が殴られてまで助けようとするなんて。
しかも、私はPさんを苦手に思っていたし、Pさんも分かっていたはずだ。
なのに、何故……。
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:06:48.75 ID:v9FYeR1I0
不良A「ヒャッハーーーッ!こいつは傑作だ!」
不良D「おい、不良B!やっちまえ!」
不良B「あいよwwwwwwwwww」ハナクソホジホジ ピトッ
不良ズ「わひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:07:34.14 ID:v9FYeR1I0
P「…………」ピクピク
不良B「聖書にもあるぜwwwwwwww右の頬にハナクソつけたら、左の頬にもってなwwwwww」ハナクソホジホ……
P「図に乗るんじゃあないッ!」バキッ
不良B「ぐわああああwwwwwwwwいたいでござるwwwwwwwwww」ドサッ
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:08:30.82 ID:v9FYeR1I0
不良A「」
不良C「」
不良D「」
幸子「」
P「あ、やべ!またやっちまった!ちひろさんに怒られる!」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:09:31.72 ID:v9FYeR1I0
不良D「て、てめぇ!よくも不良Bを!」チャキッ
不良Dがナイフを取り出す。
幸子「キャッ!」
P「クッソォ~~~ッ!やるしかないみたいネ!」
不良D「[ピーーー]ぇ!」ブンッ
P「遅いぜッ!」スッ
P「そして……!」
P「『クラッカーヴォレイ』!」ブンブン
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:10:06.20 ID:v9FYeR1I0
不良D「痛!ってあれ?プラスチック?」
P「オーッ!ノォーッ!間違えて練習用のを持ってきちまったァーーーッ!」
不良D「ふざけやがって!今度こそ[ピーーー]ぇッ!」ブォン
P「あたんねぇって言ってるのが解んねぇのかこのスカタン!」ヒョイッ
P「『波紋肘支疾走』ッ!」ゴスッ
不良D「」ゲロロロロ
P「うわっきたねぇ」ナイフポイッ
不良A「不良Dッ!クソッ!」クルクルピシッ
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:10:58.51 ID:v9FYeR1I0
不良C「敵わねぇwwwwwwwwせ、戦略的撤退wwwwwwww」ダダダダダダ
不良A「え、ちょっ、不良C!てめぇ!」
P「おおっと、お前の相手はこの俺だぜッ!」
不良A「こ、こうなったら!」ガシッ
幸子「うわッ!離してください!」ジタバタ
不良A「こいつを殺されたくなかったら大人しくここを立ち去るんだなッ!」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:11:41.43 ID:v9FYeR1I0
P「不良A!てめーの根性はッ!畑にすてられ カビがはえて ハエもたからねーカボチャみてえにくさりきってやがるぜーーッ!!」
不良A「どんな手をつかおうが…………最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」バァーzン!
P「クソッ!」
不良A「さぁ、早くそこをどけ!」
P「……」
不良A「聞こえねぇのかッ!?どけと言ってるだろうが!」イライラ
P「俺がどくのは道にウンコが落ちている時だけだぜ」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:12:27.80 ID:v9FYeR1I0
不良A「」
幸子「」
P「わかんな~~い?俺はどく気なんてさらさらねぇっていってるんだよ!このタコッ!」
幸子「わーッ わかんねーことを!! き・・・・・・君はくるってしまったんだー!」
不良A「てめぇッ!」
P「そしてお前が次にいうセリフは……」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:13:01.35 ID:v9FYeR1I0
P&不良A『俺をおちょくるとどうなるか思い知らせてやるぜ!』
P「だ!」
不良A「ハッ!?」
不良A「わ、分かったからどうだっていうんだッ!」
不良A「この女がどうなってもいいのかぁッ!?」
幸子「ひッ!」ガタガタブルブル
P「そういえば言い忘れてたけど……よっとォッ!」ズザァッ
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:13:45.00 ID:v9FYeR1I0
すると、いつの間にか不良Aの足に絡みつけられていた糸が締まり、不良Aは仰向けに倒れる。
P「俺、好きなのよねェ~~~」スタスタ
不良A「ひ、ひぃ!」ワタワタ
P「『だましの手品』がッ!」バァーzン!
幸子「い、一体いつの間に糸を……」ムクッ
P「さっきナイフ投げたろ?」
幸子「あっ!あのクルクルピシッの時に!」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:14:18.68 ID:v9FYeR1I0
不良A「た、頼む!ほんの出来心だったんだ!許してくれ!」
P「だが断る」
不良A「そ、それは違うキャラ……」
P「うるさいッ!」ゲシッ
不良A「タコス!」ドシャッ
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:15:05.50 ID:v9FYeR1I0
幸子「あ、ありがとうございます!」
P「いいって。あんまし気にすんな」
幸子「で、でもどうして、どうしてボクを助けてくれたんですか……?その……は、ハナクソを付けられてまで……」
P「……」
幸子「それに、そんなに仲良くもありませんし……」
P「ていっ」デコピンッ
幸子「痛!何するんですかッ!」
P「そんなことわかりきってるだろ?」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:15:31.92 ID:v9FYeR1I0
P「俺が幸子のプロデューサーだからだ」バァーzン!
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:16:10.10 ID:v9FYeR1I0
あれから、ボクはトップアイドルとしての階段をのぼりはじめ、そしてついに頂点に立った。
ステージに立つと、眩いステージライトに目がくらむ。
地を揺るがすかのような感性を聞きながら、ボクは話す。
幸子「皆さんのおかげでここまで来れました!ボクを応援してくれてありがとうございます!」
ファン ワァァァァァァ! カワイイー! イッショウツイテイクゼ!
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:16:40.96 ID:v9FYeR1I0
こんなにたくさんのファンに囲まれてライズが出来るのも、すべてPさんのおかげ。
だから、ボクはあの人に敬意を表するために言おう。
Pさんの言葉を。
すべてを動かすきっかけになった、あの魔法の言葉を。
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:17:09.98 ID:v9FYeR1I0
幸子「では、アレ行きますよ!せーの!」
幸子「ハッピー!」
ファン うれピー!
幸子&ファン「よろピクねーーー!」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/14(土) 21:18:24.02 ID:v9FYeR1I0
テレビ ハッピー!うれピー!よろピクねェーーー!
ちひろ「Pさん……」ゴゴゴゴゴゴ
P「ま、またまたやらせていただきましたァン!」
ちひろ「幸子ちゃんに何を教えてるんですかぁッ!!」
P「に、逃げるんだよォォォォーーーーッ!」ダッダッダッダッダッダッダッ
幸子(ありがとう、Pさん)
ーfinー