1:2013/05/24(金) 22:44:50.32 :s8hQ/Fkio
P「うららかな昼下がり……俺は今日もキーボードを叩く」カタカタ
P「みんなの出演数もだいぶ安定してきたなー」カタカタ
P「俺も頑張らなきゃ!」
とてとて
まゆ「Pさん、紅茶淹れましたよぉ。少し休憩しませんか?」
P「おー、まゆ。そうだな、一息いれるか」
まゆ「うふふ、まゆとお茶しましょう♪」
3:2013/05/24(金) 22:49:34.66 :s8hQ/Fkio
―――
まゆ「はい、どうぞ。お口に合うかしら……」カチャ
P「いただきます……ん、いい香りだ。ありがとう、まゆ」
まゆ「本当ですか? うふ、Pさんに喜んでもらえて嬉しいです」
P「アイドルに紅茶を淹れてもらうなんて、これ以上ない贅沢だよ」
まゆ「……むぅ。そうですかぁ」
4:2013/05/24(金) 22:52:58.28 :s8hQ/Fkio
P「え、どうしたまゆ。しかめっ面して」
まゆ「……ふん。Pさんの中でまゆは、ただのアイドルなんですねぇ」プイッ
まゆ「まゆはこんなにPさんを想っているのに……これじゃあんまりです」
P「あ、いや、別にそんな意味で言ったわけじゃ!」
まゆ「いいんです。まゆはアイドル、Pさんはプロデューサーですもの」
まゆ「全然、全然悲しくなんてありませんよぉ……」
P「ま、まゆ……そんなこと言うなよぉ」オロオロ
5:2013/05/24(金) 22:56:04.09 :s8hQ/Fkio
P「まゆに淹れてもらえて嬉しいよ! ホントだ!」
まゆ「今さら遅いです。ああ、まゆはとんだ道化だったんですねぇ……くすん」
P「な、泣かないでくれ! ごめんまゆ、この通りだ!」ペコッ
まゆ「…………ふふ、なぁんて♪」
P「へっ?」
6:2013/05/24(金) 23:00:41.62 :s8hQ/Fkio
まゆ「うふふっ、冗談に決まってるじゃないですかぁ」
P「な、なっ……!」
まゆ「もう、Pさんったらあたふたしちゃって……可愛い♪」クスクス
P「ちょ……俺をからかったのか!?」
まゆ「からかうだなんて、そんな。ちょっとした言葉遊びですよぉ」
P「あのなぁ……本気で焦ったぞ!」
まゆ「えへへ、ごめんなさぁい♪」
7:2013/05/24(金) 23:03:07.56 :s8hQ/Fkio
P「ったくもう……」
まゆ「ふふ、そんなに拗ねないでください」
P「拗ねたくもなるよ……まゆがこんなことするなんて」
まゆ「だってPさんとお喋り、久しぶりだったんですもの」
P「……まぁ確かに。まゆも仕事増えたもんなぁ」
8:2013/05/24(金) 23:08:01.95 :s8hQ/Fkio
まゆ「ええ、Pさんのおかげです。けれど……」
P「寂しくなっちゃったか?」
まゆ「はい、少し……」
P「そっか……よし、じゃあ今日は俺とゆっくりお話ししよう。なっ?」ナデナデ
まゆ「!」
まゆ「……はい♪」ニコッ
P「うん、いい笑顔だ!」
9:2013/05/24(金) 23:11:44.70 :s8hQ/Fkio
―――
P「さて、いざ話すってなると、なにを話せばいいか迷うなぁ」
まゆ「まゆはPさんとお話しできるなら、なんでも構いませんよ?」
P「なんでもかぁ、うーん…………あ、そうだ」ティン
P「この前、雑誌の仕事があったよな。どうだった?」
まゆ「撮影とインタビューでしたよね? 大きな特集を組んでもらって……」
P「それそれ。まゆの感想を聞きたいな」
10:2013/05/24(金) 23:13:59.15 :s8hQ/Fkio
まゆ「ふふ、もちろん楽しかったです♪」
P「ホントか? そりゃ良かった、まゆが楽しめたならなによりだよ」
まゆ「はい♪ インタビュー、色んなこと聞かれましたぁ」
P「あぁ。質問内容は俺も見せてもらってるからな、知ってるよ」
まゆ「あら、そうなんですか?」
P「まゆならどう答えるかなーって考えながらチェックしたぞ!」
まゆ「うふふっ、さすがまゆのプロデューサーさんですねぇ♪」
P「あはは、ありがとなっ」
11:2013/05/24(金) 23:16:54.56 :s8hQ/Fkio
まゆ「そうそう、そのお仕事の帰りに偶然、凛ちゃんと会ったんです」
P「凛と? そういえば、あいつの家と収録場所近かったな」
まゆ「はい、ハナコちゃんとお散歩してる途中だったみたいで」
P「可愛いよなぁハナコ」
まゆ「可愛いですよねぇハナコちゃん」
12:2013/05/24(金) 23:21:59.02 :s8hQ/Fkio
まゆ「それで、立ち話もなんだから、って公園のベンチでお喋りしたんです」
P「へぇ、どんな話か聞いても?」
まゆ「いいですけど、凛ちゃんに怒られても知りませんよ?」
P「怒られるほどのネタが!?」
まゆ「残念、ありませんよぉ♪」
P「なぁんだ……」
まゆ「ふふ、でも……Pさんのことばかりでしたよ?」
13:2013/05/24(金) 23:26:22.50 :s8hQ/Fkio
P「俺の?」
まゆ「はい。いつも人のことばかりで自分のことは後回しだとか」
P「うっ」グサッ
まゆ「休めるときに休まないで仕事を優先させるだとか」
P「うっ、うっ」グサグサッ
まゆ「まゆも凛ちゃんも心配してるんです、分かってくれますよねぇ?」
P「はい、すいません……」
14:2013/05/24(金) 23:29:28.35 :s8hQ/Fkio
まゆ「ということで、凛ちゃんと約束してきました」
P「な、なにをだ?」
まゆ「今度二人のお休みが重なったら、凛ちゃんの家でPさんへの花束を作ろう、って」
まゆ「日頃の感謝と愛情を込めて、私たちのプロデューサーさんに。ね?」
P「……そっか。なんだか照れくさいな」
15:2013/05/24(金) 23:32:00.05 :s8hQ/Fkio
まゆ「うふふ、凛ちゃんも恥ずかしいって言ってました」
P「あいつ意外と照れ屋だからな」
まゆ「お顔真っ赤で可愛かったですよ♪」
P「はは、まゆにからかわれたのは俺だけじゃなかったか」
まゆ「ですから、からかってるわけじゃありませんよぉ?」
P「ふーん、どうだかなー?」
まゆ「あははっ♪」
16:2013/05/24(金) 23:35:33.28 :s8hQ/Fkio
P「それにしても……なぁ、まゆ?」
まゆ「はい?」
P「ずいぶん凛と仲良しになったんだな。安心したよ、俺」ナデナデ
まゆ「……!」
P「今まではなんだかぎこちなかったというか……理由もなんとなく分かってたけど」
まゆ「……はい。まゆ、ずっと考えてました」
P「考えてたって?」
まゆ「ここのみんなと、もっと仲良くなりたいなって」
17:2013/05/24(金) 23:38:29.05 :s8hQ/Fkio
―――
まゆ「……ずっとずっと、みんなが妬ましかった」
まゆ「Pさんが楽しそうに話していると、胸がチクチクして……とても嫌な気分で」
P「……うん」
まゆ「私たちに向ける笑顔はとても素敵で輝いていて……」
まゆ「そんなPさんの笑顔を私だけのものにできたら、なんて」
まゆ「そう思ったことも、一度や二度じゃありませんでした」
18:2013/05/24(金) 23:44:36.25 :s8hQ/Fkio
P「そこまで想ってくれるのは……正直嬉しいよ。でも」
まゆ「分かってます。……でも、みんなのことが大好きなPさんは……」
まゆ「みんなのたくさんの思いを、裏切ることはしない。そうですよね?」
P「…………。ああ」
まゆ「もし、無理やりそうしたら……私がPさんの笑顔を奪ってしまうことになります」
まゆ「それだけは、絶対にイヤ」
19:2013/05/24(金) 23:46:14.25 :s8hQ/Fkio
P「まゆ……」
まゆ「だから……待ちます」
P「待つ?」
まゆ「一年でも、十年でも、いつまでも」
まゆ「Pさんが私を選んでくれる日まで待ち続けます」
P「……まゆが望む結果じゃないかもしれないぞ?」
まゆ「それでもです。……いえ、それはやっぱりイヤですけど」
20:2013/05/24(金) 23:49:05.66 :s8hQ/Fkio
まゆ「それでも、Pさんの幸せは私の幸せだから」
まゆ「私はあなたを愛しているから、あなたの幸せを願います」
まゆ「Pさんが誰かを選ぶ日が来るまで」
まゆ「……選ばれるのが私なら、この上なく嬉しいですけどね」
まゆ「それまで、Pさんの愛する場所」
まゆ「暖かくて居心地の良いこの場所を……」
まゆ「愛してみようと思うんです」
21:2013/05/24(金) 23:53:03.74 :s8hQ/Fkio
―――
まゆ「あは、支離滅裂だったかもしれませんね」
P「いや……すごいよ、まゆは」ナデナデ
まゆ「そんな。みんなと仲良くできたら、Pさんとももっと仲良く、って……」テレテレ
P「うん、そうだな。仲良くしてくれたら俺も嬉しいよ」
まゆ「ふふ、ようやく答えにたどり着いた気持ちです。まゆを褒めてくださぁい♪」
P「よーしよしよしよし!」ワシャワシャ
22:2013/05/24(金) 23:59:21.49 :s8hQ/Fkio
まゆ「えへ、実は凛ちゃんにも同じこと話したんですよぉ」
P「ほほう、そしたら?」
まゆ「凛ちゃんも撫でてくれました。うふふっ♪」
P「それは良かった……のか?」
まゆ「もちろんですよぉ。あ、ハナコちゃんもぺろぺろってしてくれたんです」
P「可愛いよなぁハナコ」
まゆ「可愛いですよねぇハナコちゃん」
23:2013/05/25(土) 00:02:03.58 :7hseBjsVo
まゆ「んー、もっと撫でてくださぁい」スリスリ
P「ほいほい」ワシャー
まゆ「んふぅ……♪」
P「思ったけど、まゆって犬っぽいよなぁ」
まゆ「そうですかぁ? 確かに、ご主人さまの敵には容赦しませんけど」
P「おお、忠犬だ」
24:2013/05/25(土) 00:05:48.92 :7hseBjsVo
まゆ「うふふ、忠犬まゆ公はいつまでもPさんを待ち続けます♪ わんわん♪」
P「うおっ、可愛い! 可愛いぞまゆ公!」ナデナデナデナデ
まゆ「くぅん、ご主人さまの命令ならなんでも聞きますぅ……」ウットリ
P「よし、おすわりっ」
まゆ「わふん♪」チョコン
26:2013/05/25(土) 00:09:24.29 :7hseBjsVo
P「いいぞいいぞ、次は定番のお手!」
まゆ「ふふ、わんっ!」スッ
P「まゆはいい娘だなああああ!」ワッシャワッシャ
まゆ「きゅぅんきゅぅん♪」コシコシ
P「よしよしよしよし!」
響子「…………」ジーッ
ゆかり「…………」ジーッ
智絵里「…………」オロオロ
30:2013/05/25(土) 00:12:49.75 :7hseBjsVo
響子「…………」
まゆ「きゅぅん、きゅ……?」
ゆかり「…………」
まゆ「きゅ」
智絵里「あ、あ、あの……」
P「おー? あ、レッスン終わったのか三人ともー」ナーデナーデ
まゆ「」
31:2013/05/25(土) 00:16:52.21 :7hseBjsVo
響子「まゆ公ちゃん」ニッコリ
ゆかり「まゆ公さん」ニッコリ
まゆ「」
P「どしたのお前ら」
智絵里「えと、その……」
きょこゆか「………………ふふっ☆」
まゆ「………………う、うふっ☆」
32:2013/05/25(土) 00:19:00.83 :7hseBjsVo
響子「いいなーいいなー、まゆ公ちゃんいいなー」
ゆかり「Pさんとイチャイチャして楽しそうですねー」
響子「どうしよっかゆかりちゃん? まゆ公ちゃんずるいですよねー」
ゆかり「そうですねー、まゆ公さんずるいですねー」
きょこゆか「……しつけが必要ですねー?」ニヤァァァァ
まゆ「」
33:2013/05/25(土) 00:21:50.23 :7hseBjsVo
まゆ「あの、ちょっ! これには深いわけがですね!」
響子「聞こえなーい、そーれわーっしょい、わーっしょい♪」ズールズール
ゆかり「わーっしょい、わーっしょい♪」ズールズール
まゆ「あっいやぁ! た、助けてPさん智絵里ちゃ……!」
P「ふふふ、仲いいなぁ」ホッコリ
智絵里「えと、えと……が、頑張ってまゆちゃん……」
まゆ「ええっ、あ、あああっ! ああああぁぁぁぁぁっ」
ああああぁぁ…………!
34:2013/05/25(土) 00:25:06.31 :7hseBjsVo
―――
――
―
まゆ「ミミミン♪ミミミン♪ウーサミン♪」フリフリ
響子「こらぁ! 腰の動きが小さくなってますよ!」
まゆ「ミミミン♪……ひーんっ!」フリッフリッ
ゆかり「あとループ五回追加です!」
まゆ「ええっそんなぁ!?」
きょこゆか「口答えしないっ!」
まゆ「ううっ、ウーサミン! ……ぐすんっ」フリッフリッ
35:2013/05/25(土) 00:29:33.04 :7hseBjsVo
P「なんかよく分からんけど可愛い」
智絵里「か、可愛いですけどかわいそうです……」
まゆ「ミミミン♪ミミミン♪」クルクル
がちゃ
凛「こんにちは。近くまで来たから寄って――」ピタッ
まゆ「ウーサミン♪……え?」
凛「み、た……よ……?」
まゆ「」フリーズ
P(目と目があうー)
36:2013/05/25(土) 00:32:01.39 :7hseBjsVo
まゆ「」
凛「…………」
まゆ「」
凛「…………」ゴソ
まゆ「」
凛「そのままそのまま、動かないで……」
パシャッ
凛「よし」
まゆ「はっ!?」
凛「ふふ、まゆってお茶目さんなんだね。みんなに教えてあげないと」メルメル
37:2013/05/25(土) 00:34:15.36 :7hseBjsVo
まゆ「凛ちゃん待ってぇ!?」
ゆかり「凛さん!」ガシッ
響子「今のうちにさぁ早く!」ガシィ
まゆ「離してえええ! やめてえええ!」ジタバタ
凛「グッジョブ二人とも。……えい」
ピロン♪
智絵里「あ、メールきた……わわ、宛先多い……」
まゆ「いっ……」
\いやぁぁぁぁぁぁあああああああ!!/
P「仲が良いってすばらしい……あははっ、よく撮れてるなぁ」
おわり
38:2013/05/25(土) 00:35:55.74 :7hseBjsVo
というお話だったのさ
シリアスさせるつもりはなかった
元スレ
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