千早「千早と」真「真の」2人「三分クッキング~♪」【菊地真SS】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:00:34.88 ID:LSruJ7AB0
真「はい、というわけで今日も始まりました、千早と真の三分クッキング」

真「今日は何の料理をつくるのかな?」

千早「今日の料理は…」

千早「カレーです」

真「カレー!?ちょ、ちょっと待って」

真「ねえ、3分でカレーはちょっとムリだと僕思うな…」

千早「まあ、レトルトでも厳しいでしょうね」

真「でも、今日はカレーなの?」

千早「大丈夫よ、真。…できあがりが用意されているから」

千早「それに、今日は一時間スペシャルなの。十分作れるわ。」

真「い、いちじくゎん!?僕そんな話きいてないよ!?」

千早「箝口令を敷かせてもらったの」

真「ど、どうして…?」

千早「うまくいけば3分で真が帰って、残りの57分間独占できるとおもったの」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:05:55.25 ID:LSruJ7AB0
千早「とりあえず、さっさと作りましょう」

千早「一時間とはいえ、どうせCMが入って実質50分もないんだから」

真「え、う、うん…」

真「そ、それじゃあ…まずショウガとニンニクを…」

真「まな…食材を切る板の上で、みじん切りにしますね」

千早「じゃあ、こちらは野菜を切りましょうか」

真「…ねえ、本当に一時間カレーつくるの?」

千早「駄目かしら」

真「普通に3分でお手軽な料理したほうが視聴者は喜ぶと思うんだけどな」

千早「視聴者の思い通りに番組が作られるなんて、思わないほうがいいわ」

真「えー…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:11:27.50 ID:LSruJ7AB0
千早「それじゃ、フライパンに油を引いて熱しましょう」

真「はいはい…」

千早「熱いわね」

真「まあ、フライパンあたためてるからね」

千早「汗かいちゃうわね」

真「まあ、そうだよね」

千早「……この汗、ファンの人はいくらでかってくれるかしら」

真「千早ー、カメラ回ってるよー」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:13:37.94 ID:LSruJ7AB0
千早「本当は、唐辛子も入れて油を熱くしたいのだけど」

千早「私は女の子だから、あまり辛いのつくる必要がないのよね」

千早「むしろ、甘口でもいいくらいだわ」

真「ねえ、千早。「私たち」って言わなかったのに悪意を感じるんだけど」

千早「きのせいよ」

真「…本当に?」

千早「そんなこんなしてる間に、いい感じに油が熱くなってきたわ」

真「無視!?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:18:12.92 ID:LSruJ7AB0
千早「えー、ショウガとニンニクを色がつくまで炒めます」

真「わ、わー、いい香りがしてきましたねー」

千早「さて、炒めまってきたので、さっき切っておいたタマネギを投入しますね」

真「よく言うよね、アメ色になるまでーって」

千早「そうね。でも面倒だからちょっとしんなりして透明になるまででいいわ」

真「時間タップリあるんだからちゃんとやろうよ!」

千早「でも、炒め具合を間違えて焦がしてしまったらどうするの?」

真「…そ、それは」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:22:54.05 ID:LSruJ7AB0
千早「というわけで、水を投入しましょう」

真「どれくらい入れるの?」

千早「…5、600ml?」

真「て、適当すぎない?」

千早「いいのよ、プロの先生がつくった出来上がりが用意されてるから」

千早「最悪、そっちをだせば何とかなるでしょう」

真「いや、カメラ回ってるんだって」

千早「編集してもらうわよ」

真「使わない理由が見当たらないんだけど…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:26:35.70 ID:LSruJ7AB0
千早「えーと、水を入れたあとはジャガイモと、あとはミキサーで粉々にしたニンジンを入れます」

真「あれ、ニンジンはミキサーにかけるんだ?」

千早「ニンジンは嫌いな人が多いから。このカレーは子供でも食べられるようにしたいの」

真「へぇ…」

千早「あとはもう、ジャガイモがいい感じになるまで煮込みます」

真「え、じ、時間は?」

千早「煮込み時間はお好みで」

真「そんな、インスタントラーメンじゃないんだから」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:30:35.09 ID:LSruJ7AB0
千早「はい、ジャガイモにいい感じに火が通ったので…」

真「カレールゥの登場ですね」

千早「いえ、ハヤシライスのルゥをいれます」

真「え、え、え?」

千早「…冗談よ」

真「だよね」

千早「火をとめて、余熱でカレールゥを溶かします」

真「いいにおいがしてきましたね」

千早「…あとは、バターをいれて、ちょっとだけ煮込んで、完成です」

真(や、やっとできた…)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:33:47.80 ID:LSruJ7AB0
千早「あ…」

真「どうしたの?」

千早「ご飯たいてなかった」

真「え…」

千早「まあ、いいわ。サトウのごはんをレンジでチンしましょう」

真「そんなのでいいの?これ一応料理番組だよ?」

千早「まあ、アイドルだからそこってかんじがしていいと思うわよ」

真「そういうの、いけないと思います」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:38:14.28 ID:LSruJ7AB0
千早「…さて、食べましょう」

真「あれ、そういえばお肉は入ってないんですね」

千早「ベジタリアンの人にも食べてもらえるように、と」

真「す、すごい…、そんなことを考えるなんて」

千早「まあ、カレールゥにポークエキス入ってるんですけど」

千早「ベジタリアンとかいっておきながらそういうのはありがたって食べるのよ」

真「そういうこと言うのやめよう?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:43:13.80 ID:LSruJ7AB0
千早「さて、真。ここで選択してほしいの」

真「な、なに?」

千早「今作ったカレーと、プロ先生のつくったカレー」

千早「どっちがいいの?」

真「え?えー…えっと…」

真「先生ので…」

千早「やっぱり、そうよね」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:47:51.09 ID:LSruJ7AB0
千早「いただきまーす」

真「……」 もぐもぐ

千早「……」 もぐもぐ

真「…おいしいね」

千早「そうね」

真「プロの先生のカレーだもんね」

千早「ね」

真「……ねえ、本当にいいのかな」

千早「こっちを選んだのは真よ」

真「うぅうう…」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:52:49.61 ID:LSruJ7AB0
千早「さて、カレーも食べ終わって少し時間が残ってるの」

真「10分ものこってないよ」

千早「10分ちかく無言って放送事故よ」

真「…もう色々事故ってるよ」

千早「編集、編集」

真「…で、どうするの?」

千早「カレー食べましょう」

真「僕たちが作った方?」

千早「いいえ、この先生の方を」

真「ああ、そう…」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 21:55:14.09 ID:LSruJ7AB0
真「でも、カレー二杯たいらげるアイドルって嫌じゃない?」

千早「そうかしら?」

真「もう一杯たべて「食べ終わりました、おなかいっぱいです」なカンジでいいと思うよ」

千早「真なら3杯平らげなさいよ」

真「…千早って僕をなんだと思ってるの?」

千早「……真は真よ」

真「そうやっていい言葉でごまかさないの」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:01:35.93 ID:LSruJ7AB0
数時間後

千早「今日の収録も充実してたわね」

真「そりゃあ、あれだけすき放題やればね」

真「無表情であれやられるのきついんだよね…」

千早「物足りないわ…」

真「……本当に言ってるの?」

千早「ええ、本気よ」

真「…でも、抑えてね?」

千早「くっ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:07:03.83 ID:LSruJ7AB0
真「ねえ、あと…」

真「食材を切る板っていわなきゃダメ?」

千早「まな板っていったらカメラの前で刃傷沙汰かしら」

真「だったらなんで料理番組でたの!?」

千早「でも、まな板ってあまり言わないわよね、実際」

真(本人がまな板連呼してるのが釈然としない…)

千早「でも、視聴率もいいみたい」

真「そうなんだ?」

千早「先々週なんか、35%だったそうよ」

真「へー…」

真「って、その日僕が休んで伊織が代役できた日だよね!?」

千早「そういう事になるわね」

真「もう、伊織ひとりにやらせたほうがいいんじゃない?」

千早「三分クッキングでキャビアとかフォアグラとか作ってるの、みたいの?」

真「い、いやだなあ…」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:11:58.05 ID:LSruJ7AB0
千早「そもそも、私たちでずっとやってきたのよ」

千早「今更、それを他の人に代われと?」

千早「悪い冗談だわ」

真「でも、結構人が変わったりするよね、こういう番組って」

千早「番組名かわっちゃいじゃない」

真「そこは柔軟に対応するんじゃない?」

千早「くっ」

真「そもそも、そういう話が本当に来てるわけじゃないんだから」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:16:41.75 ID:LSruJ7AB0
千早「そうね」

千早「プロデューサーの活け造りとかしない限り、降板はないわね」

真「いや、それもう打ち切りになるんじゃないかな」

真「そもそも、捕まるとおもう」

千早「…カニバリズムの趣味はないから、大丈夫よ」

真「よ、よかった」

千早「でも、プロデューサーならありかもしれないわ」

真「千早ー、もどってこーい」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/25(土) 22:19:58.42 ID:LSruJ7AB0
次の収録日

真(うーん、プロデューサー最近いないんだよね、どうしたのかな)

千早「真、本番始まるわよ」

真「あ、うん」

千早「千早と」

真「真の」

2人「三分クッキング~♪」

真「はい、というわけで今日も始まりました、千早と真の三分クッキング」

真「今日は何の料理をつくるのかな?」

千早「今日の料理は…」

千早「プロデュ……ハンバーグです」

真「え」

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