【天海春香SS】P「春か」春香「はい?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 20:55:30 ID:eHoy5BAl0
P「え?」

春香「え?」

P「あと何ヶ月かしたら春か」

春香「何ヶ月したらなんですか?」

P「春か」

春香「はい?」

P「え?」

春香「え?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 21:15:39 ID:Wd+9qapR0
P「もう春かぁ、早いなぁ」

春香(は、早い? 事務所に早く来すぎってこと?)

P「みんなは割と喜んでるみたいだけど……おれはあんまり喜ばしくないなぁ……(花粉症的な意味で)」

春香「あの、えっと……ごめんなさい……もうちょっと遅い方がいいですよね……」

P(……春香は何を謝ってるんだ?)

P「いやいや、こればっかりはどうしようもないだろ。我慢するしかないさ、ははは」

春香「私、そんなに融通の利かない女に見えますか!?」

P「えっ」

春香「えっ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:02:41 ID:Wd+9qapR0
P(融通……?)

P「いやまあ俺と同じ悩みを抱えてる人はたくさんいるからなぁ。『(春が)来ないで欲しい』って思ってる人はいるかもしれん」

春香「えぇぇぇぇぇぇ!?」

P「!?」

春香(わ、私……厄介者だったの……? 早すぎるどころか……来るのも嫌がられたなんて……)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:14:56 ID:Wd+9qapR0
春香「『来ないで欲しい』って……誰か実際に言ってたんですか……?」

春香(何聞いてるんだろ、私……傷つくだけなのに……)

P「んー?」

P(誰か花粉症の子、いたっけかな)

P「あー、まだ大丈夫みたいだけど、千早は怖がってたな」

P「ほら、(花粉症って)いつなるかわからないから」

春香「ち、千早ちゃんが……!?」ガクガク

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:17:40 ID:Wd+9qapR0
P「(花粉症は)人によっては頭痛がひどくなるって聞くからなぁ。仕事にも支障が出るし」

P「あ、俺は軽い方だから大丈夫だぞ? (春になっても)ちゃんと仕事はする」

春香「は、ははは……」

春香(『(春香と一緒にいても頭痛は起きないから)大丈夫』……『(我慢して)ちゃんと仕事はする』……)

春香(プロデューサーさん……ごめんなさい……ずっと気をつかってくれてたんですね……)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:21:55 ID:Wd+9qapR0
P(ん? なんだ? 春香、心なしか目が赤くなって潤んでるような……)

春香「」グスッ

P(はっ!? まさか……花粉症!?)

P「は、春香!?」ガシッ

春香「?」

P「さすがに早すぎるだろ!」

春香「だから! それについてはさっき謝ったじゃないですかぁ!」

P「えっ」

春香「えっ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:30:50 ID:Wd+9qapR0
春香「……もう、(私事務所に)来ない方がいいですよね」

P(とうとう春香まで花粉症の魔の手に……『春よ来るな』と思うようになってしまったのか……)

P「誰もが思うことさ」

春香「そこは嘘でも否定して欲しかったです……」

P「? そうは言ってもな……俺の尽きない悩みでもあるし」

春香「っ……! プロデューサーさんのそういう正直なところ、私は好きです」

P「そ、そうか? ありがとう」

春香(わかんない……今更だけどプロデューサーさんが私をどうしたいのかわかんないよ……)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:39:40 ID:Wd+9qapR0
春香「……プロデューサーさん」

P「ん?」

春香「プロデューサーさんはどう思ってるんですか? やっぱり……(私に)来て欲しくないですか?」

P「春か? そうだなぁ……うーん、確かに仕事がしづらいってのはある」

P(鼻水が止まらないんだよ)

春香「うっ……ひぐっ……」ジワッ

P「でも、やっぱり(春は)来て欲しいな」

春香「え……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:46:35 ID:Wd+9qapR0
P「(春には春で)楽しいことがいっぱいあるからな。欠かせないよやっぱり」

春香「……」

P「なんていうんだろうなぁ……『春かぁ』ってちょっと考えただけで、心が暖かくなるっていうか……幸せな気分になるんだよ」

P「マイナスを帳消しにするくらいのパワーがあるっていうか……」

春香「」ボンッ

P「はは、子供みたいでなんか照れくさいなこういうの」

春香「い、いいとおもいます!!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:52:58 ID:Wd+9qapR0
春香(『春香のことを考えただけで心が暖かくなって、幸せになる』)ハァハァ

春香(これはもう……プロポーズだよね!?)ハァハァ

春香「ぷ、プロデューサーさんっ!」

P「ん?」

春香「私、今日までみんなに迷惑かけてたみたいで……ごめんなさい!」ペコリ

P(春香がみんなに迷惑を……? なんだ? そんなことあったか?)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/16 23:59:26 ID:Wd+9qapR0
春香「で、でも、プロデューサーさんは私を必要としてくれて……ますよね……?」

P「な、なんだ急に? もちろんだ。というか俺だけじゃなくてみんなも春香がいないと……」

春香(私がいなくなったほうが、事務所のみんなのためになる……)

春香(まだ辞める決意は完璧じゃないけど……でも、もしここでプロデューサーさんがOKしてくれたら、私は……)

春香「プロデューサーさん!!」

P「は、はい!?」

春香「こんな私でよかったら……私と……わ、私を……!!」

ガチャ

千早「おはようございます」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:04:13 ID:rXnJBjVs0
P「お、千早。おはよう」

千早「おはようございます。プロデューサー、春香」

春香「ち、千早ちゃん!」ササッ

千早「え……」

P「ん? 何で俺の後ろに隠れるんだ?」

千早(!? もしかして……)

千早(春香に嫌われた……!?)ガーン

62: どうすんだよこれ 2013/01/17 00:12:33 ID:rXnJBjVs0
千早「は、春香……私、何かしたかしら……」プルプル

春香(千早ちゃんの顔色が……まさか、私に近づいたせい!?)

春香「こ、こっちに来ないで千早ちゃん!」

千早「!!」グサッ

千早「くぅっ!」ガクリ

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:19:49 ID:rXnJBjVs0
P(どういうことだ? 二人は喧嘩でもしてたのか?)

千早「は、春香……どういうわけか聞かせてちょうだい……」ヨロヨロ

春香「私は……ただ謝ることしかできないよ……今までごめんね、千早ちゃん」

春香(ずっと私のこと怖がってたのに……我慢してくれてたんだもんね……)

千早「春香……? それはどういう……」

春香「大丈夫。私、もう765プロには来ないから……」

千早「えっ」

P「えっ」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:25:09 ID:rXnJBjVs0
千早「プロデューサー!! どういうことですか!! 春香はアイドルを辞めるってことですか!?」ツカツカツカ

P「し、知らんがな! 春香、お前突然何言い出s」

春香「プロデューサーさんを責めるのはやめて、千早ちゃん!」

千早「」ピタッ

春香「きっと、プロデューサーさんが一番辛い思いをしてきたから……それでもずっと、私の側にいてくれたから……」

千早「…………」

P(何かわからんけどめちゃくちゃ胃が痛い)

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:32:09 ID:rXnJBjVs0
千早「春香がいなくなるのなら……私は……」

春香(『もう怖がる必要はない』、だよね……)

千早(私も……一緒に……)

春香「応援してるからね、千早ちゃん」

千早「春香、私は……」

P「ストーップ!!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:37:59 ID:rXnJBjVs0
P「俺を無視して話を進めるんじゃない! 春香! どういうことか説明してもらうぞ!」

春香「え……だ、だって、私がいるとみんなに迷惑がかかるじゃないですか……」

P「??」

千早「??」

P「……765プロにはお前より手の掛かる子がわんさかいるぞ」

千早「まあ、転び癖はどうにかすべきだとは思うけど」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:42:08 ID:rXnJBjVs0
春香「え? そ、そうじゃなくて……一緒にいると頭痛がするって」

P「??」

千早「??」

P「一緒にいると頭痛がするのは美希だな」

千早「亜美と真美もですよ。三人の仕事はそこらじゅうに頭痛の種をばらまくことですから」

春香「そ、そうじゃなくてぇ……」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:46:37 ID:rXnJBjVs0
春香「千早ちゃんだって、私のこと怖がってるんじゃないの?」

千早「私が? 春香のことを?」

春香「プロデューサーさんが言ってたもん!」

千早「…………」

P「言ってない! 首を絞めるのやめてくれ千早!」

千早「はぁ……私が春香を怖がるってどんな状況よ……あり得ないわ」

春香「え? え?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:54:24 ID:rXnJBjVs0
………………

…………

……

春香「花粉症!?」

P「自分が厄介者だと思ってたぁ!?」

春香「あ、あぁ……」ヘナヘナ

千早「むしろよくそんな間違いが起こりましたね……ある意味奇跡の会話です」

春香「良かった……私みんなに……千早ちゃんに避けられてるわけじゃないんだ……」

春香「私……来てもいいんだ……」グスッ

千早「……当たり前でしょ」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:57:42 ID:rXnJBjVs0
P「事の発端は俺の『春か』って呟きのせいなんだな」

春香「はい。てっきり私の名前を呼んだのかと思ってました……」

P「紛らわしいんだよお前の名前!」

春香「えー……」

P「っていうのは冗談で。じゃあ今度からはるるんって呼ぶことにするな?」

春香「いいとおもいます!!」

千早「えー……」

P「それにしても……そうかぁ……春かぁ……」

春香「はい?」

千早「いい加減にしなさい」

終わりなさい

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/17 00:58:49 ID:rXnJBjVs0
寝なさい

なんなのなのこれ

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